コラム

ロジックツリーの作り方を徹底解説!KGIへの道筋、KPIツリーもご紹介

基礎知識
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Webマーケティングのみならず、あらゆる事業の課題解決フレームワークとして知られている「ロジックツリー」。事象の分析、問題や課題の原因特定、目的から逆算した目標値の設定など、私たちの日常でも使える非常に便利なフレームワークです。

しかし、「ロジックツリーという言葉を聞いたことはあるけれど、活用法までは把握していない」方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、課題解決フレームワークであるロジックツリーの具体的な作り方をご紹介します。

使う目的に応じて、4種類のロジックツリーを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。本記事をご覧いただくことで、ロジックツリーの概要だけでなく、導入のメリット、Webマーケティングやリスティング広告運用への活用方法まで把握できます。

1.そもそもロジックツリーとは?

ロジックツリーとは、その名の通り、問題をツリー状に分解することで、その原因や解決策を論理的に導き出す課題解決フレームワークです。直面している問題に対して要素を分解することで、より論理的に解決策を導き出すことができ、ロジカルシンキングにも役立ちます。

ただし、要素を分解するだけなら、アイデアや考えを分岐させる「マインドマップ」も同様です。ロジックツリーを導入するには、アイデアを分岐させるだけではなく、作成時のコツがあります。記事の後半で紹介しますので、チェックしてみてください。

2.ロジックツリー導入のメリット

ロジックツリーを導入するメリットは、大きく分けると以下の4つです。

  • 問題の全体像を把握し、論点を明確化する
  • 問題を深掘りして、潜在的な原因を特定する
  • 問題に対して複数のアプローチから最適解を探せる
  • 問題解決のアプローチを共有できる

1つずつ見ていきましょう。

2-1.問題の全体像を把握し、論点を明確化する

ロジックツリーは最初に問題を定義して、その原因を複数書き出していきます。そのため、あらゆる角度から原因を洗い出し、問題が発生した背景を含めて全体像として捉えることができます。その結果、原因の1つひとつが可視化され、論点が宙に浮くことなく明確になります。

原因を見える化することで、プロジェクトに関わるチームメンバー間での情報共有が容易になり、認識がメンバーによって違う、といったずれも生じません。

2-2.問題を深掘りし、潜在的な原因を特定できる

ロジックツリーを使ってあらゆる角度から要因を洗い出し、共有することで、これまで見えてこなかった潜在的な原因を特定できます。例えば、「体重が落ちない」問題に対して「運動不足」という要因を挙げ、「そもそも運動方法が間違っているのではないか」と仮説立てします。その仮説に基づいて運動方法を見直すきっかけとなり、消去法で潜在的な原因を特定しやすくなります。

このように、洗い出した要因に対して適切なアプローチで深掘りすることで、より根本的な原因を特定できるというメリットがあります。

2-3.問題に対して複数のアプローチから最適解を探せる

詳しくは後ほどご紹介しますが、ロジックツリーは大きく分けて4つの種類があります。

【ロジックツリーの種類】

  • 要素分解ツリー
  • 原因追求ツリー
  • 問題解決ツリー
  • KPIツリー

単純に要素を分解したい場合は「要素分解ツリー」を、問題に対する原因を特定したい場合は「原因追求ツリー」を活用します。このように、ロジックツリーは目的に合わせて使い分けができ、複数のアプローチから最適解を探せるため、普段使いからビジネスまで、さまざまなシーンで応用が可能です。汎用性が非常に高く、Webマーケティングの現場でもよく使われています。

2-4.問題解決のアプローチを共有できる

問題や課題が発生すると、原因を特定して、解決のための改善策を実行しなければなりません。しかし、チームメンバーに改善策のみを伝えてしまうと、アプローチの根拠を理解するまでに時間を要し、実行スピードも低下してしまいます。

ロジックツリーを導入すれば、問題の全体像を俯瞰でき、なぜその改善策が必要なのか、メンバー全員が共通認識を持てるようになり、理解が深まります。その結果、改善策をスピーディーに進められるようになるのです。

3.ロジックツリー4つの種類

次に、4種類のロジックツリーについて、1つずつ見ていきましょう。

  • 要素分解ツリー
  • 原因追求ツリー
  • 問題解決ツリー
  • KPIツリー

3-1.要素分解ツリー

要素分解ツリーは、指定した要素を分解して、さまざまな選択肢を導き出すロジックツリーです。

概要のみだと分かりにくいため、実際に図を用いてご紹介します。

例えば、自社の売り上げ構成比を要素分解すると、このような図になりました。この図からは、国内事業・海外事業の取扱商品が、ターゲットごとに確認できます。ここでは簡易的に作成していますが、売り上げ規模なども記入すれば、より詳しく具体的に情報を可視化できます。

3-2.原因追求ツリー

原因追求ツリーは、ある問題に対して原因を洗い出し、根本的な解決策を模索するためのロジックツリーです。

例えば、自社の売り上げが低迷している場合、まずは事業ごとの売り上げを書き出します。次に、各事業にひも付く、商品ごとの売り上げを書き出します。こうすることで、「売り上げが伸びない」という問題に対して、背景や要因となる事業、事業低迷の原因となっている商品を洗い出すことができます。

3-3.問題解決ツリー

問題解決ツリーは、解決したい問題を提起して、改善策を列挙していくロジックツリーです。最初に問題を提起する点では原因追求ツリーと似ていますが、問題解決ツリーの場合は、改善策にフォーカスします。

図のように、「ブログのPVを伸ばしたい」という問題に対して、「記事を増やす」「Web広告を出稿する」などの改善策を列挙します。そして、列挙した改善策に関しても、さらにPVを伸ばすための具体策を洗い出していきます。

3-4.KPIツリー

KPI(Key Performance Indicator)ツリーは、マーケティングやビジネス全般における最終目的を意味するKGI(Key Goal Indicator)を達成するために、KPIを洗い出すロジックツリーです。

例えば、このように売り上げ(KGI)を最大化するには、以下の算出式が必要です。

売り上げ(KGI) = 訪問者数(KPI) × 購入率(KPI) × 注文単価(KPI)

KPIツリーを用いることでKGIを分解し、関連するKPIを図のように整理・可視化できます。これにより、KGIを最大化するにはどのKPIを重視すれば良いか、最適な判断ができるようになります。

4.ロジックツリーを作成する際の注意点

単なるアイデア出しになってしまわないために、最適なロジックツリーを作成するにあたっての注意点を整理しておきましょう。

4-1.MECE

MECE(ミーシー)とは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略であり、日本語では「重複せず、全体に漏れがない」と訳されます。例えば、ロジックツリーを作成する過程で、以下の条件を指定したとします。

【職業による分類】
専業主婦/学生/アルバイト/正社員/個人事業主

ロジックツリーにKPIを設定するために、職業を正確に分類したつもりですが、実際には学生とアルバイトが重複しています。学業とアルバイトを掛け持ちしている学生は非常に多いため、データが重複することから、正確なロジックツリーを作成できるとは考えにくいです。
このように、ロジックツリーを作成する際は、できる限りMECEを意識し、正確なロジックを心がけてください。

4-2.要素を分解するための切り口を決める

ロジックツリーを作成する際、分解する切り口をどうするかは悩ましい問題です。例えば、原因追求ツリーを作成する際、新規事業を展開した翌年に売り上げが低迷したのであれば、切り口を新規事業と既存事業に設定し、KPIを分析するイメージとなります。もちろん、新規事業が理由で売り上げが低迷したとは断言できませんが、仮説を立てて作成することが重要です。

5.リスティング広告におけるロジックツリーの活用事例

実際に、ロジックツリーをリスティング広告に活用した事例をご紹介します。なお、今回はリスティング広告のCVR向上をKGIに設定し、KPIツリーを作成しています。

CVRが低い原因として、広告文とLPとのギャップが大きな要因になることが多いです。そのため、まずはLPの改善について着目します。このように、設定したKGIに与える影響を考慮して、KPIの改善指標に優先順位を設けましょう。

6.まとめ

今回は、ビジネスやマーケティングにおける問題や課題の改善策に迫る、ロジックツリーについてご紹介しました。要素を分解することで、より論理的に解決策を導き出せるため、リスティング広告の最適化にも非常に便利です。

まずは目的とするKGIを設定し、要素の洗い出しから始めてみてください。

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本記事の著者

アドフレックス編集部

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