コラム

Instagram広告の完全ガイド!初期設定から成功に導く運用方法まで、徹底解説

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Instagramの国内ユーザー数は2019年3月には3,300万人 を突破し、友達と日常生活を写真でシェアし合うツールとしてすっかり定着。2018年には投稿した写真や動画からECサイトにリンクできるショッピング機能がリリースされ、Instagram発のショップも続々と誕生しています。

この記事をお読みになっている方も、進化し続けるInstagram広告に興味をお持ちなのではないでしょうか?

そのような方に向けて、Instagram広告完全ガイドを作成しました。この記事を読めば、Instagram広告の始め方から成功に導く運用方法まで全てわかります。ぜひ、活用してください!

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1.そもそも「Instagram」とは

Instagram広告の運用を始める前に、基本概要について理解を深めておきましょう。

1-1.ユーザー数

Instagramの国内アクティブアカウント数は2019年3月に3,300万人を突破しています。2014年にInstagramの日本語アカウントが開設されてから、5年間で8倍もアクティブアカウント数が増えました。

未だ勢いは衰えず、世界規模では10億人を超えるユーザーに利用されていることから、海外マーケティングにも活用できます。

1-2.属性


出典:モバイル社会研究所「インスタグラム利用は女性10代で8割超え、毎日利用1位は大分県で86.4%」

モバイル社会研究所の調査報告書では、3人に1人がInstagramを利用していると述べられています。世代別の利用率は、10代女性が80.4%、20代女性が75.9%。

また、10代男性が58.6%、20代男性が42.6%とアクティブユーザーの多様化が進んでいます。10代や20代の利用率が高いため、若い世代をターゲットに広告を配信したい場合はInstagram広告が適しています。

1-3.Instagram広告を出稿するメリット

Instagram広告には5つのメリットがあります。

  • 潜在顧客に商品やサービスを認知してもらえる
  • 広告フォーマットが豊富
  • ターゲティング設定が詳細に行える
  • 少額の予算で始められる
  • 誰でも簡単に広告配信ができる

2.Instagram広告の始め方 -7STEP-

次に、Instagram広告の始め方をご紹介します。

【Instagram広告の始め方】

  1. Facebookビジネスアカウントを作成する
  2. Facebookページを作成する
  3. Instagramアカウントを作成する
  4. Instagramプロアカウントへ切り替える
  5. 広告配信スペースの種類別の特徴を学ぶ
  6. クリエイティブの種類別の特徴を学ぶ
  7. 広告キャンペーンを作成する

それぞれの手順を解説していきます。

2-1.Facebookビジネスアカウントを作成する

まずは、Instagram広告を配信するためにFacebookビジネスアカウントを取得します。

1. Facebook公式ホームページを開く

2.「新しいアカウントを作成」をクリック

3.氏名・メールアドレス(または携帯電話番号)・パスワード・誕生日・性別を入力して「アカウント登録」をクリック

4.これでFacebookアカウントが開設されました。
※トップ表示でメッセージが出る場合は、「次へ」をクリック

2-2.Facebookページを作成する

続いてFacebookページを作成します。

1.右上のボタンを押して「ページ作成」を選択

2.Instagramと紐づけるFacebookページ(ページ名・カテゴリ・詳細)を記入して「Facebookページを作成」をクリック

2-3.Instagramアカウントを作成する

次に、Instagramのアカウントを作成してFacebookページと紐づけていきます。

【Instagramアカウント作成方法】
1.Instagramページを開く

2.「登録する」をクリック

3.携帯電話番号(またはメールアドレス)・フルネーム・ユーザーネーム・パスワードを入力して「登録する」をクリック

4.誕生日を入力する

5.登録した携帯電話番号宛てに送られてきた6桁の数字を入力して「実行」をクリック

6.ロボットではないことを承認する

2-4.Instagramプロアカウントへ切り替える

続いて、Instagramプロアカウントへ切り替えてください。

1.プロフィール画面の右上のメニューから「設定」を選択

2.「プロアカウントに切り替える」を選択

3.「クリエイターですか?」の質問で「ビジネス」を選択して「次へ」をクリック

4.ビジネスのカテゴリーを選択して「完了」をクリック

5.連絡先を入力して完了

Facebookページのリンクをリンクしますか?」と尋ねられるので、該当するFacebookページをクリックすれば、紐づけは完了です。

2-5.広告配信スペースの種類別の特徴を学ぶ

Instagram広告配信の前に、配信方法の種類を覚えておきましょう。

  • フィード:商品の認知度を上げる


フィードはInstagramのタイムラインを指します。フィードは使い慣れているユーザーが多く、情報収集や新商品を探すときに利用されています。他の配信スペースと異なり、写真、動画、カルーセルなど利用できるクリエイティブも豊富です。そのため、目的やターゲットに応じた施策が立てやすいです。

  • 発見タブ:新商品をアピールできる


発見タブにキーワードを入れれば、検索意図に応じた画像が表示されます。発見タブを使用すると、新サービスなどの最新情報が収集できます。そのため、能動的に最新情報を求めているユーザーに対して、商品やサービスをアピールできる配信スペースとなっています。

  • ストーリーズ:ユーザーとの距離を縮められる


ストーリーズ広告は、インパクトのあるフルスクリーン表示が大きな特徴となっています。24時間経つと配信した画像や動画は消えるため、リアルタイムのコミュニケーションが楽しめます。企業側とユーザーの距離を縮める作用をもたらす広告配信スペースです。

  • リール:エンターテインメント力を発揮できる


リールとは、2020年にリリースされた、最長 60秒以内のショート動画を共有し合う配信スペースです。ユーザーはエンターテインメント性の高い動画との出会いを求めているため、クリエイティブな商品やサービスをアピールする場合に最適です。

2-6.クリエイティブの種類別の特徴を学ぶ

  • 静止画


一般的なクリエイティブです。どの配信スペースにも採用できます。

  • 動画


フル画面でビジュアルに音と動きを付けてインパクトを与えられるクリエイティブです。

  • カルーセル


複数枚の写真を見せることで、詳細情報が伝えられるクリエイティブです。

上記の静止画・動画・カルーセルに下記の機能が付けられます。

コレクション機能 簡単にカタログが作成できる
ショッピング機能
  • クリエイティブにショッピングタグを付けられる
  • タグをクリックすると商品ページに飛ぶ
アンケート機能 ユーザーに二者択一のアンケートが取れる

2-7.広告キャンペーンを作成する

どのようなスペースに、どのようなクリエイティブを配信したいかを決めたら、広告キャンペーンを作成していきましょう。

1.Facebookアカウントの右上ボタンを押して「広告」をクリック

2.広告のタイプを選択で「新しい広告を作成」を選択

3.下記の内容を決めて広告を出稿する
※Facebookから配信すれば、直感的な操作で広告配信が行えます

目標 Instagram広告で期待したいこと
例:Webアクセスの増加、お問い合わせの増加、いいね数の増加
クリエイティブ 画像や説明文、見出しを作成
オーディエンス 性別・年齢・地域・ターゲットの興味・関心
期間 広告掲載の継続期間
1日の予算 1日の広告予算
配置場所 Facebook、Instagram、Messengerのどこに掲載するか
支払方法 クレジットカード情報を入力

3.Instagram広告で成果を出す7つのポイント

Instagram広告の始め方が理解できたら、成果を出すために運用方法のポイントを押さえましょう。ここでは、Instagram広告で成果を出す運用方法のポイントをご紹介します。

3-1.宣伝色の強い広告は控える

Instagramユーザーは、検索連動型広告のように特定のものを探しているわけではありません。移動時間や隙間時間に友だちや好きなインフルエンサーの近況をチェックするために閲覧しています。
そのため、宣伝色の強い広告は不快に感じられがちです。Instagramのトーン&マナーを理解し、宣伝色の強い広告は控えましょう。

3-2.テキストの割合は20%以下に抑える

画像の中のテキスト量に応じて、広告のパフォーマンスが変わります。具体的には、画像内のテキストの割合を20%以下に抑えた方が成果は出やすい傾向にあります。以前は、画像の中のテキスト量が20%を超えると出稿審査に通りませんでした。

しかし、2020年に制限が緩和されてから、テキスト量に関係なく広告出稿ができるようになりました。画像中のテキストの割合が上がるほど、宣伝色が強くなります。Instagram広告は、写真でコミュニケーションを図るSNSです。その性質も理解して、テキスト量は20%以下に抑えるようにしましょう。

3-3.シンプルなキャッチコピーにする

ユーザーが商品やサービスを購入することで得られる利益(ベネフィット)を定めましょう。それを、シンプルなコピーとビジュアルで訴求していきます。ポイントは文章と画像に一貫性を持たせること。商品やサービスを購入した後の未来像がイメージしやすいクリエイティブは、成果につながりやすくなります。

3-4.潜在層にリーチする

Instagram広告は、ニーズが顕在化していない潜在層に効果を発揮します。

例えば、フォロワーが愛用しているコスメと思わせるような画像を投稿することで、認知度拡大が図れます。そのため、顕在顧客が好みがちな「期間限定」「激安」などを謳うと、効果は見込みにくいです。それよりも、商品やブランドの世界観を訴求するなど、興味・関心を寄せてもらえる広告配信のほうが高い効果が見込めます。

3-5.フィードに馴染む画像を意識する

フィードに馴染む画像とはユーザーの投稿に近い、広告色の薄いものを言います。商材や訴求の仕方にもよりますが、プロが一眼レフで撮影した写真と、従業員がスマホで撮影した写真では、後者のほうが反応が良い場合も。Instagramは瞬間的に「知り合いの投稿かも」と思わせるような広告色の少ないクリエイティブにしたほうが成果は出やすいと言われています。そのため、フィードに馴染む画像を意識してみましょう。

3-6.ターゲット設定を的確に行う

1つのアカウントでは、1つのターゲットに絞り込みましょう。ターゲットを設定する際は、理想の顧客像、つながりたい顧客像を具体的に設定します。具体的に設定できるターゲット項目は以下の通りです。

年齢、性別、出身地、居住地、家族構成、職業、役職、収入、起床時間、就寝時間、食事の時間、勤務時間、通勤方法、インターネット環境など

上記の項目に加えて、自社のブランドと接触してから商品購入してもらうまでのストーリーを書き出しておきましょう。ストーリー設計をしておけば、ブレない広告運用が行えます。

3-7.期待するアクションを明確にする

広告を見たユーザーに「どのようなアクションを起こして欲しいのか?」を明確にしておきましょう。

例えば、CTAボタン(写真とテキストの間に設置される誘導ボタン)を設置することで、「商品を購入したい場合はボタンをクリックすればよい」と理解してもらえます。ユーザーの動線を整理することで迷いが減るので、成果につなげることができます。

3-8.(補足)インフルエンサーに依頼する方法も検討しよう

インフルエンサーと呼ばれる、特定のコミュニティ内で影響力の大きい人をキャスティングして、自社商品の宣伝を行ってもらう方法もあります。

依頼先によって異なりますが、広告費を抑えながら効果的にターゲット層へリーチすることも可能です。

依頼方法は、インフルエンサーにDMで直接コンタクトを取る、キャスティング会社を通して依頼するなどがあります。インフルエンサーによって費用は異なるため、興味がある方は問い合わせてみてください。

4.Instagram広告の成功事例

Instagram広告運用の参考として、成功事例を確認しておきましょう。

4-1.広告費用対効果27%アップ(StyleShare)

韓国で絶大な人気を誇る「StyleShare」は、ファッションやビューティトレンドに特化した、スタイル検索やECショップと連動した検索コミュニティです。Instagramから火が付いた「STYLENAND」「IMVELY」「CHUU」などのショップが勢揃いし、旬のアイテムがカテゴリー別や価格帯別で検索できる利便性から好評を博しています。

StyleShareでは「友人のような感覚で最新のファッショントレンドを伝えたい」という目的で、Instagram広告運用を始めました。そして、最新のファッショントレンド画像とキャンペーンを配信して、費用対効果を27%向上。また、Instagram広告でさらにユーザー数を増やすことにも成功し、ユーザー数700万人(※2021年10月時点)を超える人気アプリへと今なお成長を続けています。

4-2.グローバル展開に成功(FURLA)

日本でもお馴染みのイタリアの人気ブランド「FURLA」はバッグをはじめ、靴、アクセサリーなど革小物を展開しています。FURLAでは、日本市場を対象としたグローバルマーケティングにInstagram広告を活用。

日本において「FURLAは高級ブランド」というイメージが定着しており、若者世代に認知を広げるべく、ミレニアル世代をターゲットに広告配信を行いました。人気モデルがFURLAのバッグを身につけた写真をストーリーズ広告や動画広告、コレクション広告で配信してECサイトの掲載商品をPR。

わずか3週間の配信で25歳〜34歳の広告想起が19ポイント、好感度は3ポイント上昇するなどファッションに敏感なミレニアル世代にも認知が広がりました。

4-3.商品購入者数が1.5倍増加(三越伊勢丹)

大手デパートの三越伊勢丹は、ミレニアル世代をターゲットにしたオンラインギフトブティック「MOO:D MARK」を展開しています。取り扱いアイテムは1,700種類以上、SNSやメールを通じてギフトが贈れる「ソーシャルギフト」や、ギフトコンシェルジュにアイテム選びを相談できるなど、便利なサービスが充実しています。

同社はホワイトデーのギフトを検討しているユーザーをターゲットに、マッチングシステムやダイナミック広告を活用してキャンペーンを促進。高精度なターゲティングにより、商品購入者が1.5倍増と、販路拡大に成功しました。

5.Instagram広告の設定方法でよくあるQ&A

最後に、Instagram広告運用でよくある質問をご紹介します。

  • Q.どのような課金方法がありますか?

Instagram広告には、4つの課金方法があります。

クリック課金(CPC) Webサイトやアプリへの遷移で発生
目的:自社サイトへの誘導、商品の販売促進
インプレッション課金(CPM) 広告が1,000回表示されるごとに発生
目的:認知拡大
動画視聴時間(CPV) 動画広告の再生時間に応じて発生
目的:認知拡大、理解促進、購買意欲の促進
アプリインストール課金(CPI) アプリがインストールされるごとに発生
目的:アプリのインストール
  • Q.広告費用の最低価格はどのぐらいですか?

Instagram広告は、最低100円(1日あたり)から配信することができます。課金形式別の費用相場は下記の通りです。

クリック課金(CPC) 40円~100円/1クリック
インプレッション課金(CPM) 0.5円~1円/1リーチ
動画視聴時間(CPV) 4円~7円/1再生
アプリインストール課金(CPI) 100円~250円/1インストール
  • Q.広告にハッシュタグを付ける必要はありますか?

広告にハッシュタグを付けても検索結果に大きな影響は出ません。Webサイトへの遷移やアプリのインストールを目的とした広告にはハッシュタグを付ける必要はありません。しかし、キャンペーンの認知を目的とした広告配信で、ハッシュタグを認知してもらいたい場合は付けることをおすすめします。

  • Q.CTAに何を設定すればよいですか?

Instagram広告を配信する場合は、CTA(ユーザーに期待したい行動)を明確にして、適したものを選びましょう。具体的には、以下のものがあります。

【CTAの例】申し込む、予約する、ダウンロードする、クーポンを入手する、見積依頼する、メニューを見る、購入する、登録する、フォローする、メッセージを送信する、ゲームをプレイするなど

  • Q.広告ポリシーについて教えてもらえますか?

Instagram広告では、違法な商品やサービス(差別的な行為・薬物関連商品・成人向け商品)の掲載は認められていません。また、リンク先に機能していないランディングページ(LP)を設定することも認められていません。健康に関するビフォアー/アフター写真の掲載もNGです。
このように禁止事項が多いため、Instagram広告を配信する前に広告ポリシーを読んでおきましょう。
広告ポリシー:https://www/facebook.com/policies/ads

6.まとめ

今回は、Instagram広告の始め方から成果を出す運用ポイントまでご紹介しました。Instagramは独自の特徴を持っていますが、それらを理解した上で広告運用をすれば、想定以上の効果が期待できます。

実際に、Instagram発のショップも続々と登場しており、上手に運用していけば、集客や売上アップも夢ではありません。この記事でInstagramの独自の特徴を理解して、広告運用に取り組んでみてくださいね。

参考記事

Facebook広告とは?特徴からメリット、始め方まで詳しく解説!

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本記事の著者

アドフレックス編集部

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