コラム

データフィード広告とは?広告配信の仕組みからメリットまで解説

基礎知識 広告運用
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Web広告を運用する上で、「データフィード広告」という言葉を聞く機会があるかと思います。
データフィード広告とは、ユーザーの購買履歴や行動履歴をもとに、パーソナライズした広告を配信する手法です。

ユーザー1人1人に合わせた広告を配信できれば、多様化するニーズにも対応することができます。データフィード広告はECや人材、不動産などとの親和性が高く、使われているのをよく見かけます。この記事では、データフィード広告についての理解を深められるよう、基本的な仕組みからメリット、始め方まで詳しく解説します。

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1.データフィード広告とは

1-1.そもそも「データフィード」とは

データフィードとは:
自社が保有する商品データを配信先の媒体が指定するフォーマットに自動で変換して送信する仕組み。

一般的に、Web広告は媒体ごとにクリエイティブのフォーマットが決められています。出稿する媒体に合わせて広告を調整する必要がありますが、データフィード広告の登場によって、データベースに保存した商品のデータを、簡易的な変換だけでさまざまな媒体へ配信できるようになりました。

1-2.データフィードの仕組みを活用して配信するデータフィード広告

データフィード広告は、データフィードの仕組みを使って複数の媒体に広告を配信する手法です。大きく「検索連動型」と「ディスプレイ型」の2つに分けられます。

  • 検索連動型
    検索エンジンでユーザーが検索した語句(キーワード)に合わせて広告配信されます。ショッピング広告などの場合、検索結果の最上部に商品画像付きで表示されるため、多くのユーザーの目を引きます。 顕在顧客の獲得に適しています。
  • ディスプレイ型
    ディスプレイ型は、ユーザーが閲覧しているサイトに広告が配信されます。ユーザーの趣味趣向に合わせた「ダイナミック広告」と、レコメンド機能「ダイナミックリターゲティング広告」の2つがあります。どちらも潜在顧客の獲得に適しており、それぞれ以下の特徴があります。

ダイナミック広告:
Facebook、Instagramで配信される広告です。閲覧履歴や趣味趣向などといったユーザー情報をもとに、商品広告を自動で生成し、配信します。

ダイナミックリターゲティング広告:
一般的なリターゲティング広告と同様に、過去にWebサイトで商品を閲覧したものの、購入まで至らなかったユーザーにアプローチします。閲覧履歴のある商品だけでなく、類似商品も配信することから、レコメンド広告とも呼ばれます。

2.データフィード広告のメリット

データフィード広告には3つのメリットがあります。

2-1.ユーザーの興味・関心に合わせた広告配信ができる

データフィード広告を活用すれば、ユーザーの興味・関心に合わせた広告配信ができます。ユーザーの行動履歴や購買履歴などのデータをもとに、パーソナライズされた広告を配信できることが魅力。そのため、類似商材を多く扱うECのほか、人材や不動産、旅行業界との相性が良く、活用されています。

2-2.フォーマットを変更するだけで配信先を拡げられる

後ほど詳しく説明しますが、データフィード広告の配信先は豊富です。広告媒体が指定するフォーマットに合わせた多少のデータ修正は必要になりますが、大元となる自社商品データを保有していれば、各媒体に広告配信ができます。媒体に合わせたクリエイティブを作成する必要がなく、商品データの加工だけで広告配信先が拡げられます。

2-3.他のWeb広告と比べて運用コストを抑えられる

データフィード広告で必要な素材は、媒体が指定するフォーマットに合わせた自社商品データのみです。

例えば通常のリスティング広告やディスプレイ広告の場合、セールシーズンで商品の価格が下がれば、都度、それに合わせてクリエイティブを用意する必要があります。一方、データフィード広告は商品データの価格を変更するだけで、媒体に合わせたフォーマットに自動変換。最適化して配信されるため、運用コストが削減できます。

3.データフィード広告の主要媒体

データフィード広告は、どのような媒体で利用できるのでしょうか?ここでは、主要媒体について解説します。

3-1.Googleショッピング広告

Googleショッピング広告は、検索エンジンで商品名などを検索したユーザーに対して、関連商品を画像・商品名・価格・店舗名などを表示する検索連動型広告です。

例えば「掃除機」と検索した場合、掃除機の広告が配信されます。リスティング広告やオーガニック検索(自然検索)よりも上位に表示されるので目立ち、ECサイトへの誘導が行えるため新規顧客獲得に向いています。

参考記事

Googleショッピング広告とは?商品フィードの作成方法から運用のポイントまで詳しく解説

3-2. Yahoo!広告 動的ディスプレイ広告(DAD)

Yahoo!の動的ディスプレイ広告では、サイトリターゲティングが行えます。自社商品の商品ページを見たユーザーに再訪問と購入促進を呼びかけられます。1人1人に合った広告を配信できるようになり、従来のリターゲティング広告よりも効果が見込めると注目されています。

3-3. Facebookダイナミック広告


出典元:Mata for Businessオフィシャルサイト

FacebookやInstagramのフィードに配信できるダイナミックリターゲティング広告です。商品の閲覧履歴があるユーザーにアプローチできるだけでなく、性別・年齢・住所など、Facebookならではのアルゴリズムで、精度の高い広告配信が行えます。

3-4. LINE Dynamic Ads


出典元:LINE Business Guide

LINE Dynamic Adsは、LINEのタイムラインに配信できるダイナミックリターゲティング広告です。ユーザーの閲覧履歴に基づき、興味・関心がありそうな商品の広告を配信できます。

3-5. Indeed 求人広告

データフィードを使って、求人に特化したIndeedへ求人広告が掲載できます。膨大な求人情報が掲載されており、検索のしやすさが特徴です。他の求人媒体に掲載しているデータを最適化してIndeedに配信することで、クリック率・応募率の向上が期待できます。

3-6. その他

以下の媒体でもデータフィードを活用して配信が可能です。
Google動的リマーケティング、Criteo(クリテオ)、SmartNews Dynamic Ads、バリューコマース、A8net、求人ボックス、スタンバイ、キャリアジェットなど。

参考記事

4.データフィード広告の設定方法

データフィード広告の仕組みについて理解したところで、設定方法について解説していきます。
まずは、配信先の媒体の選定から始めましょう。

ここでは、Googleショッピング広告を例に説明します。Googleショッピング広告の場合、既存のフォーマットをダウンロードすることができ、業種別のテンプレートが用意されているので便利です。入力方法の解説もあるので、誰でも簡単にデータが作成できます。

データフィードのテンプレートは「Google 広告ヘルプ」からダウンロードできます。

  • 商品データを作成する

商品ごとに「商品名」「リンク先URL」「画像URL」「ブランド名」などをExcel形式のファイルに入力し、自社商品データを作成します。入力を終えたら、データに名前を付けて「.txt」形式で保存します。

  • 自社商品データを提供して配信する

データファイルを「Google Merchant Center」へアップロードします。Google Merchant CenterとGoogle広告のアカウントを紐づけて、キャンペーンを作成すればデータフィード広告が配信できるようになります。

  • 足:商品データの入力方法

商品データの入力方法には3通りあります。

・手動入力
手動入力の場合、費用はかかりませんが、商品数が多いほど更新・運用にかかる工数は膨大となります。また、配信媒体ごとの仕様を充分理解しておく必要もあります。このようなケースでは、複数の媒体への配信はハードルが高いと言えます。
反対に、商品数が少ない場合や掲載したい媒体が絞り込まれているのであれば、手動でも問題ありません。

・自社でシステムを開発する
データフィードを提供するためのシステムを開発する方法もあります。自社開発であればカスタマイズもできるので利便性の向上と業務負担の低減は実現できますが、開発費用は発生します。また、一度開発してしまえば終わり、ではありません。媒体側の仕様変更のたびに対応しなければならず、それに伴うシステムのアップデートを継続的に実施する必要があります。

・既存のデータフィード最適化ツールを利用する
こちらも費用は発生しますが、ツールの提供元がアップデートにも対応してくれるので、便利です。ツールによって対応範囲もさまざまあるので、手軽に業務の効率化を行いたいのであれば、検討してみるのも良いでしょう。

5.データフィード広告の運用ポイント

データフィード広告で成果を出すためのポイントを、ご紹介します。

・広告媒体の推奨仕様に従う
商品データを広告配信先のフォーマットに加工する場合は、媒体が推奨する仕様に従うことで、広告パフォーマンスの最大化が実現できます。画像サイズやファイル形式の規定を守るだけでなく、可能な限り商品情報を含めておきましょう。

・広告内容を最適化する
広告のクリック率を高めるために、商品名などの広告内容を最適化させましょう。例えば洋服の場合、商品名と価格だけではイメージが湧かず、購入に至ることは少ないです。サイズや色といった、より具体的な情報まで伝える必要があります。

・PDCAサイクルを回し続ける
データフィードは配信結果を確認しながら定期的に見直し、更新していきましょう。新商品のリリースやセールによる価格変更、廃盤で取り扱い終了となった場合などは更新が必要です。
また、商品データをデータベース化する場合は広告用に最適化させた方が高い効果が見込めます。そのため、PDCAサイクルを回し続けることで運用改善を図りましょう。

6.まとめ

今回は、データフィード広告の基礎知識について解説しました。

Web広告は、ユーザー1人1人にパーソナライズされた広告を配信することで、さらに高い効果が見込めるようになります。このような、ユーザーニーズの高い広告運用を実現するために、データフィードは活用されています。

データフィード広告は、商品データを配信媒体のフォーマットに加工するだけで、媒体が自動で最適化を行い、配信してくれます。活用メリットも多いため、データフィード広告の配信を検討してはいかがでしょうか。

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本記事の著者

アドフレックス編集部

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