Google 広告のオーディエンスターゲティングの種類と活用ポイントを解説
Google 広告のオーディエンスターゲティングを使えば、特定のユーザー層にのみ広告配信できます。ターゲットを絞り込めるため、費用の最適化や広告パフォーマンス向上を見込めるのです。
しかし、次のような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
- オーディエンスターゲティングはどのように使うのか?
- モニタリングとの違いは?
- どのように活用するべきなのか?
本記事では、オーディエンスターゲティングの種類やモニタリングとの違い、活用ポイントなどを解説します。
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目次
1.Google 広告のオーディエンスターゲティングとは
Google 広告 オーディエンスターゲティングとは:
ユーザーの属性や興味などに基づいて広告を配信する機能を示す。
Google 広告では主に5種類のオーディエンスターゲティングを追加できます。最適なユーザーに広告配信できるようになり、パフォーマンスや広告費の最適化につながるのです。
以下では、オーディエンスターゲティングの種類とキャンペーン別に使えるオーディエンスの種類を解説します。
1-1.オーディエンスターゲティングの種類
Google 広告で利用できるオーディエンスターゲティングの種類は以下の通りです。
セグメントの種類 | 概要 | 利用できるキャンペーン |
---|---|---|
アフィニティ | ユーザーのライフスタイルや趣味、習慣などにもとづいて広告配信 | ・検索キャンペーン ・ディスプレイキャンペーン ・動画キャンペーン ・Gmail ディスプレイ&ビデオ360 |
ライフイベント | 大学卒業や結婚、引っ越しなどのライフイベントの変化を迎えているユーザーに広告配信 | ・ディスプレイキャンペーン |
購買意向が強い | 広告主が提供する商品やサービスと近いものを検索している、もしくは、購買意欲の高いユーザーに広告配信 | ・検索キャンペーン ・ディスプレイキャンペーン ・動画キャンペーン |
カスタム | キーワードやURL、アプリ名などを指定して、最適なユーザーに広告配信 | ・検索キャンペーン ・ディスプレイキャンペーン ・動画キャンペーン |
データ(旧リマーケティング) | 広告主のWebサイトやアプリなどにアクセスしたことのあるユーザーに広告配信 | ・検索キャンペーン ・ディスプレイキャンペーン ・動画キャンペーン ・ホテルキャンペーン |
ユーザーが1つのセグメントだけに属しているとは限りません。たとえば、以下の条件を満たすユーザーだと複数のセグメントに属します。
- 筋トレが趣味(アフィニティ)
- 「プロテイン」で検索(購買意向が強い)
- 広告主のウェブサイトへのアクセス経験あり(データ)
このように、複数のセグメントを組み合わせることを「組み合わせオーディエンス」と言います。
1-2.オーディエンスターゲティングの仕組み
オーディエンスターゲティングを設定すると、そのセグメントに属するユーザーに広告が配信されます。
【例】
洗濯機の修理業者が購買意欲の強い層に絞って、リスティング広告を配信する場合、「洗濯機 壊れた」や「洗濯機 修理」などのキーワード検索をしているユーザーに広告が配信される。
ターゲティングでオーディエンスを絞り込めば、広告と関連性の高い層や購買意欲の高い層に効率よくアプローチできます。
2.オーディエンスターゲティングとモニタリングの違い
オーディエンスターゲティングと混同されるのが、モニタリングです。主な違いは以下の通りとなります。
- オーディエンスターゲティング:広告を表示するユーザーを絞り込む
- モニタリング:特定の条件下における広告のパフォーマンスを測定する
つまり、モニタリング設定をしても、広告を届けるユーザー層は制限されません。
たとえば、「MAツール 事例」という広告キャンペーンで「東京都に住む30代男性」にターゲティング設定した場合、条件に該当するユーザーにのみ広告が配信されます。
一方、モニタリングだと条件に該当しないユーザーにも広告を配信しながら、条件下の広告パフォーマンスを測定できるのです。
3.モニタリングを使うメリット
先の項で解説したように、モニタリングを使えば、ユーザーを制限せずに広告の配信ができます。ユーザーを絞ることなく特定の条件の配信層の分析ができるため、予算の最適化や広告の改善などが可能です。
【例】
「マルチサプリ」で検索したユーザーの中には、過去に自社サイトに訪問したことがあるユーザーも一定数含まれる。モニタリングで「データ(リマーケティング)」を設定すると、リピーターのみの実績の確認やリピーターのみ入札単価を高く設定して配信できる。
モニタリングは検索広告での使用が推奨されています。その理由は、検索広告は検索ワードに応じた広告配信がされるからです。もともと配信ユーザーが制限される仕組みのため、ターゲティングをしなくとも、ユーザー属性にもとづいたデータ分析ができます。
一方、ディスプレイ広告は詳細なターゲティングが成果を握るため、モニタリングは向いていません。
4.Google 広告のオーディエンスターゲティング活用ポイント
オーディエンスターゲティングは便利な機能である一方、適切に設定しなければ成果につながらないどころか、大きな機会損失の原因にもなります。以下では、成果につながるオーディエンスターゲティングの活用ポイントを解説します。
- 検索広告では使用しない
- 顧客理解を深める
- 訪問者数が1,000人未満では使用しない
- 除外オーディエンスを使う
4-1.検索広告では使用しない
オーディエンスターゲティングは、リスティング広告を始めとする検索広告では推奨されていません。先にも述べたように、検索広告は検索ワードに応じて配信されるため、すでにリーチできる層が限られています。
その状態でオーディエンスターゲティングを使用すると、リーチできる層が極めて狭くなり、機会損失へとつながってしまうため注意が必要。
オーディエンスターゲティングは、ディスプレイ広告で使用するようにしましょう。
4-2.顧客理解を深める
事前に顧客理解を深めてから、オーディエンスターゲティングを設定する必要があります。顧客理解を深めずにターゲティング設定すると、確度の高いユーザーへ広告配信できなくなるからです。
Google 広告運用で蓄積したデータは当然ながら、CRMや営業担当などのヒアリングなどでデータを収集し、自社の顧客像を明確にしましょう。
顧客像を明確にすると、最適なオーディエンスターゲティングが可能となり、パフォーマンスや費用対効果の向上に期待できる。
参考記事
4-3.訪問者数が1,000人未満では使用しない
広告への訪問者数が1,000人未満の場合は、オーディエンスターゲティングを設定しない方が賢明です。訪問者数1,000人未満でオーディエンスターゲティングをしても、大きな変化は起こりにくいからです。
まずは広告の改善に取り組み、訪問者数を多くする施策に取り組みましょう。
4-4.除外オーディエンスを使う
除外オーディエンスとは:
指定したオーディエンスに広告の配信をしない機能。
除外オーディエンスを上手く活用すれば、コンバージョンにつながる見込みのないユーザーへの広告配信を防止できるため、限られた予算の中で最大限の効果を見込めます。
ただし、除外オーディエンスの設定を誤ると、大きな機会損失を招くため、除外オーディエンスは慎重に活用してください。
5.まとめ
Google 広告のオーディエンスターゲティングを使えば、広告配信するユーザーを絞り込めるため、広告費やパフォーマンスの最適化につながります。
オーディエンスターゲティングを使う際は、以下のポイントを意識してください。
- 検索広告では使用しない
- 顧客理解を深めてターゲティングをする
- 除外オーディエンスを賢く活用する
あくまでも、オーディエンスターゲティングは広告パフォーマンスを助ける一要素であり、重要なのは広告の質です。優れた広告があって初めてターゲティングは活かされるため、まずは広告制作に注力しましょう。
リスティング広告を世界標準のAIで改善させる
マーケティング活動で重要なリスティング広告。現状実績を改善し、さらに成果を伸ばすことに苦戦しているマーケティング担当者は多いです。弊社ではリスティングAIを活用した、まったく新しいご提案が可能です。
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