【初心者向け】Facebook広告のクリエイティブ事例をご紹介!作成時のコツとは?
Facebook広告では、画像や動画など視覚を使った訴求が求められます。
実際、Facebook広告においてクリエイティブは運用技術よりも効果に影響がある要素といっても過言ではありません。
Facebook広告では、さまざまな広告フォーマットが用意されているため、自社の商材やサービスに合った広告手法を選択し、クリエイティブにもこだわらなければ効果を最大化させることは難しいです。
しかし、初めて広告運用をする方や自社に成功事例がない場合には、参考にできる事例が欲しいところでしょう。
そこで、本記事では、Facebook広告で実際に成果がでているクリエイティブ事例やクリエイティブ制作のポイントについてご紹介します。
参考記事
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目次
1.【目的別】Facebook広告のクリエイティブ成功事例
まずは、他社によるFacebook広告の成功事例について、目的別にご紹介していきます。
1-1.ブランドの認知度アップ
出典:自動車イベントリー広告で購入検討層へ宣伝|Meta for Business
メルセデス・ベンツ日本は、ユーザーが興味関心を示した自動車の情報に基づいて、関連性の高い自社の自動車広告を表示できる「自動車インベントリー広告」を導入しました。
自動車インベントリー広告は、自動車の購入を検討している利用者に対して最適化されたダイナミック広告の一種です。
ダイナミック広告とは:
ユーザーのアクションや閲覧履歴に合わせて、広告内容が自動的に調整される広告フォーマット。デスクトップ、モバイルどちらにも対応し、Facebookであれば「フィード」や「右側の広告枠」などに配信可能。
自動車インベントリー広告を利用するには、予めカタログ情報をアップロードしておく必要がありますが、それによりリアルタイムで在庫情報や価格などが自動生成されます。
通常、ユーザーの好みやこだわりに合わせて広告クリエイティブをパーソナライゼーションすることは非常に難しい状況です。
しかし、自動車インベントリー広告であれば、製品カタログから関連度の高い広告を自動で配信できるため、クリエイティブもユーザーに合わせて柔軟に変化します。
メルセデス・ベンツ日本においても、自動車インベントリー広告を導入し、以下の実績につながったそうです。
【Facebook広告の実績】
- クリック率:25%
- 完了した問い合わせ数の増加率:16%
- コンバージョン率の増加:3倍
1-2.リーチ
出典:ワールド・ファミリー株式会社 | Meta for Business
幼児向けの英語教材を販売しているワールド・ファミリー株式会社は、「ディズニー英語システム」の新規顧客獲得のため、リーチ獲得を狙いFacebookの写真広告や動画広告に出稿しました。
具体的には抽選キャンペーンを企画して、当選者が貰える商品や教材の写真・動画広告を使用することで、商材の訴求力をアップしています。
また、Facebook広告で豪華商品を訴求することで特設のキャンペーンページへ誘導しやすい状態を作り出しています。
本キャンペーンは、FacebookのみならずInstagramのストーリーズで、25〜44歳の日本の女性を対象に実施されました。
その際、ワールド・ファミリー株式会社の既存顧客に基づいて、類似オーディエンスを作成することで、より興味関心の高い顧客へ配信することができました。
豪華特典を盛り込んだクリエイティブをフックに、配信するユーザーを最適化することで成功につなげた事例です。
【Facebook広告の実績】
- Webサイトでのコンバージョン増加:2.4倍
- Webサイト訪問増加率:19%
1-3.公益のための活動
オランダの大手郵便企業であるPostNLは、Facebookの動画広告を活用し、余裕のない家庭に育った少年少女向けに誕生日ボックスを送付する慈善団体である「Stichting Jarige Job」の認知度向上を図りました。
動画広告では結果として約100万人にリーチする結果となり、さらにその後にFacebookのリード獲得広告とイベント広告を活用し、募金額を増やすことにもつながりました。
このように、動画広告は商品やサービスのストーリーを見込み顧客に伝えることが可能であり、静止画では達成しにくい認知度アップにも貢献します。
今回は、慈善活動を訴求した広告でしたが、画像では伝えきれない商材の出稿を検討している場合には、ぜひ導入してみてください。
【Facebook広告の実績】
- キャンペーンの認知度上昇:17ポイント
- 標準広告想起が上昇:21ポイント
- アクションの意向が上昇:2.9ポイント
1-4.動画の再生数アップ
健康食品ブランドを提供している京都やまちやは、天然素材を使用した健康食品を製造し、日本国内に留まることなく、他の地域にもマーケットを拡大しています。
そのなかで、香港では日本国内ほどのブランド認知度がなく、オンラインの売り上げを増やし、新規顧客の獲得を模索していたそうです。
そこで、既存の写真と動画のアセットを活用して、同社の健康食品の特長をハイライトした写真広告と動画広告を作成。
また、過去Webサイトに訪問したユーザーに再度購入を促す、リターゲティングも実施したそうです。
【Facebook広告の実績】
- 利用者が広告コンテンツを見た際の売り上げ増加率:45%
- カートへの追加が増加:2.8倍
- カートに追加の平均コストが低減:2.5倍
1-5.アプリのインストール
出典:Jackpocket|Meta for Business
米国の宝くじ購入代行サービスを展開している「Jacdkpocket」は、宝くじの購入がいかに楽しく、手軽にできるのかを見込み顧客に知ってもらうため、Facebookの「プレイアブル広告」を出稿しています。
プレイアブル広告とは:
アプリやゲームのリードイン動画をニュースフィードやストーリーズでご紹介できる広告のことで、実際にアプリをお試しできる機会を利用者に提供している。
【例】
利用者がプレイアブル広告をタップすると、何もインストールしない状態でも、短いゲームデモをプレイでき、体感可能。
↓
これにより、利用者の購買意欲が刺激され、アプリのインストールにつながりやすいメリットがある。
Jacdkpocketでは、プレイアブル広告を活用することで、アプリで宝くじを購入できるという体験を提供することに成功しました。
その結果、以下の実績を獲得しています。
【Facebook広告の実績】
- クリックインストール率:18%(他の広告フォーマットと比較)
- アプリからの宝くじ注文数:20%
1-6.ウェブサイトクリック
出典:株式会社フジボウアパレル|Meta for Business
株式会社フジボウアパレルは、男性スポーツインナーブランドB.V.D.をはじめとするさまざまな自社スポーツインナー製品を手がけています。
今回、自社の特定ターゲット層へ最も訴求効果の高いクリエイティブを見つけるため、訴求メッセージの異なる4つの動画広告クリエイティブをABテストしました。
【例】
- 自社スポーツインナーの吸収力についてフォーカスした広告
- 自社ブランドの有名人アスリートを起用した広告
4つのクリエイティブを同時に比較検証することにより、以下の実績を獲得しています。
【Facebook広告の実績】
- コンバージョン率:2.4倍
- CPAの改善:57%
- 動画の平均再生時間:4秒
1-7.アプリのエンゲージメント
出典:Century Games | Meta for Business
スマートフォンの農園シミュレーションゲーム「Family Farm Adventure」をリリースしたCentury Gamesは、Facebook広告のカスタムイベントを最適化する自動アプリ広告を活用し、多くのアプリユーザーの獲得に成功しました。
自動アプリ広告は、同時期に配信したモバイルアプリインストール広告と比較して、広告費用対効果の向上だけでなく、ユーザー獲得単価の減少が見受けられ、アプリのエンゲージメント向上にも寄与しました。
【Facebook広告の実績】
カスタムイベントの最適化を使用した自動アプリ広告による
- 購入単価の減少:12%
- 広告費用対効果の向上:15%
1-8.イベントへの参加
出典:アールビバン株式会社|Meta for Business
オリジナル版画の制作とともに全国で展示会を開催しているアールビバン株式会社は、展示会参加者を募るためFacebook広告を実施しました。
全国で開催されている展示会に向け、年齢や性別のターゲティングは行わず、エリアと興味関心に特化したターゲティングで広告訴求することで、参加数の増加につなげました。
また、自社の顧客データなどをもとに類似オーディエンスを作成し、クリエイティブも改善しながら訴求することで、ホームページ経由の集客数が前年比で2.5倍に増加する結果となりました。
【Facebook広告の実績】
- Web経由の集客数(前年比):2.5倍
- 対既存広告比での獲得効率:3倍
1-9.カタログ販売
出典:Cutdi Station| Meta for Business
タイにあるダイカットステッカーブランドのCutdi Stationは、FacebookマーケティングパートナーであるKaojaoと提携し、Facebook広告を展開しました。
具体的には、ブランドの認知度を高めるために商品をご紹介するカルーセルフォーマットの写真広告を活用し、クリックするとMessengerスレッドが開くMessenger誘導広告を配信しています。
このように会話型コマースを活用し、ブランド認知度アップとビジネス管理の効率化を図ることで、結果として売り上げ60%増加につながりました。
【Facebook広告の実績】
- 収益の増加(前年同期比):2倍
- 売上の増加(前年同期比):60%
1-10.来店数の増加
出典:Watsons Malaysia| Meta for Business
マレーシアで美容・健康製品を販売するWatsons Malaysiaは、Facebook広告のオフラインコンバージョンAPIを活用し、店舗への来店数の増加を図りました。
その結果、店舗に最適化されたFacebook広告では、オフライン購入件数がリーチを目的とした広告に比べて5倍の件数となりました。
また、コンバージョン値としては6.5倍、費用対効果としては8倍の成功につながりました。
【Facebook広告の実績】
来店数の増加(リーチ)を目的とした広告と比べた、店舗での売上に最適化された広告の
- オフラインコンバージョン値:6.5倍
- オフライン購入件数:5倍
- 広告費用対効果:8倍
2.Facebook広告の参考クリエイティブの見つけ方
続いて、Facebook広告のクリエイティブを作成する上で参考となるクリエイティブを見つける方法についてもご紹介していきます。
効果の出るデザインを作成するためには、他社のクリエイティブを参考にすることが重要です。
その上で、効果的なクリエイティブを多く取り扱うオフィシャルサイトをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
2-1.Facebook広告ライブラリ
Facebook広告ライブラリは、Facebookが提供しているツールで、Instagramを含むFacebook広告で展開しているクリエイティブを確認することができます。
表示されるクリエイティブは現在掲載中のものとなりますが、競合他社が実際に出稿している広告クリエイティブを確認できるため、自社のクリエイティブ制作に参考にすることが可能です。
なお、基本的に企業名でのみ検索可能なため、求めるクリエイティブを探しにくい場合がありますので注意が必要です。
参考:広告ライブラリ|Meta
2-2.Pinterest
画像共有に特化したSNSであるPinterestは、おしゃれなデザインのクリエイティブが多数掲載されています。
キーワードを入力することでさまざまな業種やテイスト、色味などで検索できるため、自社の目的に近い他社の広告クリエイティブを簡単に見つけることができます。
見やすい作りにもなっているため、自社のクリエイティブ作成におけるヒントを探す上で参考にすると効果的です。
参考:Pinterest
2-3.Facebook広告集めました。 / インスタ広告集めました。
「Facebook広告集めました。」「インスタ広告集めました。」は、その名の通りFacebook広告のクリエイティブを集めたまとめサイトです。
業種カテゴリーを指定して閲覧することもでき、人気のクリエイティブから注目度の高いクリエイティブまで自社制作の参考にすることができます。
また、CTA用のボタンなど、バナー以外にもオフィシャルサイト上に設置するパーツデザインなども確認することができます。
3.Facebook広告のクリエイティブ作成を作るポイント
続いて、Facebook広告のクリエイティブ作成におけるポイントをご紹介していきます。
広告のクリエイティブは、ユーザーが最初に目にするため、興味を惹いてクリックしてくれるかどうかはクリエイティブによって決まります。
ユーザーが興味を惹いてくれるクリエイティブを作成する上で、以下の要素を押さえておくと効果的です。
3-1.成功している事例の要素を分解する
効果につながるクリエイティブを作成する上で、成功している競合他社の事例を参考にすることは非常に重要です。
単に真似をするのではなく、成功している事例がなぜ成功しているのかを考察し、その上で自社のクリエイティブ制作に活かしていくと、再現性も高まる。
3-2.LPとクリエイティブに一貫性をもたせる
Facebook広告に限らず、広告のクリエイティブはLPと一貫性を持たせることも重要になります。
広告をクリックしたユーザーがLPに訪れ、イメージと全く異なる印象を持ってしまうと、間違ってクリックしたと勘違いし、離脱してしまう可能性が高まります。
色味や構成、キャッチコピーの表記など、広告クリエイティブはLPとの親和性を意識する。
3-3.撤退判断とABテストを繰り返しながら改善する
広告のクリエイティブには絶対というものは存在しません。いくら成果につながったとしても、配信時期が異なれば違う結果になることもあります。
特定のクリエイティブに固執するのではなく、効果が悪ければ潔く撤退し、ABテストを繰り返しながらその時々での最適なクリエイティブを模索し続けることが重要。
参考記事
4.成果がでないときに確認したい運用改善のポイント
最後に、広告クリエイティブの成果が出ないときに確認したいポイントについてもご紹介していきます。
改善につなげる上で重視すべきポイントは以下の要素が挙げられます。
4-1.ターゲット設定は適切なボリュームか
まず確認すべきポイントは、ターゲット設定が適切なボリュームかどうかです。
成果が出ない場合、自社のFacebook広告出稿の目的に合ったターゲット設定ができていない可能性が考えられます。
ペルソナ設計を行い、自社の商材やサービスに応じた顧客タイプを見直し、その上でターゲットを絞ったFacebook広告を出稿すると改善が見込まれる。
参考記事
4-2.広告フォーマットと配置が適切にマッチしているか
また、広告フォーマットと配置が適切に運用できているかも重要なポイントになります。
Facebook広告にはさまざまな種類のフォーマットが存在します。このフォーマットや配置は訴求するターゲットによっても異なります。
クリエイティブだけでなく、ターゲットに見合った広告フォーマットの配置になっているか確認することも重要。
4-3.機械学習が機能しやすい運用になっているか
Facebook広告には機械学習を行う機能が搭載されています。
Facebook広告の機械学習とは:
Facebook広告側で最適な広告を配信できるよう、データをもとに配信調整する機能を指す。
この機械学習を効率的に行うためには一定の期間が必要です。そのため、配信データが溜まる前に広告を止めてしまうと、効果が出ないまま終了してしまうことになります。
成果につなげるためには、機械学習に足るデータ量が得られているかを確認しながら、効果検証・運用を行うことが重要。
まとめ
Facebook広告で効果を高めるためには、広告クリエイティブにこだわることが求められます。
とはいえ、成果につながるクリエイティブの制作は一朝一夕ではいきません。
今回ご紹介した他社の成功事例も参考に、自社のターゲットを意識し、ABテストなどを行いながら運用していくことが重要です。
クリエイティブに迷ったり悩んだりしたら、まずは他社の成功事例を参考にするとよいでしょう。他社の事例からヒントを得て自社のクリエイティブ制作・改善に活かしていきましょう。
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