コラム

動画広告の単価はいくら?計算方法と費用対効果を高める方法を徹底解説!

広告運用
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動画配信サービスの利用率急伸に伴い、動画広告を出稿する企業も増えています。動画広告は出稿までのハードルが低く、少額からでも利用できますが、成果を出すには配信媒体の特徴や単価を理解しておかなければいけません。

本記事では、主に以下について詳しく解説していきます。

  • 動画広告の単価の決まり方
  • 動画広告の費用対効果を高める方法
  • 動画広告配信の注意点

媒体別の単価相場や課金方式の種類も紹介しますので、動画広告の出稿で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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1.動画広告の単価と計算方法


まずは、動画広告の基本的な課金方式について解説します。種類と計算方法を確認したうえで、広告運用の戦略を立てる必要があります。

1-1.動画広告再生1回あたりの単価「CPV」

CPV(Cost Per View)とは:
動画広告が視聴されるごとにかかるコスト。

単価の算出方法
広告の出稿額 ÷ 視聴回数

【例】
予算100万円で動画広告が10万回視聴されたときのCPVは10円。

動画広告が「視聴されたとみなされる条件」は、以下のような場合です。

  • 最後まで再生された
  • 一定時間以上再生された
  • 再生された時間によって金額が変動する

など

条件は媒体によって異なるため、視聴回数ごとに課金される動画広告を利用する場合は、各媒体のルールを事前に確認しておきましょう。

1-2.動画広告表示1,000回あたりの単価「CPM」

CPM(Cost Per Mile)とは:
動画広告が1,000回表示ごとにかかったコスト。

単価の算出方法
広告の出稿額 ÷ 表示回数 × 1,000

【例】
予算100万円で動画広告が50万回再生されたときのCPMは2,000円。

広告表示回数を最大化したい場合は、CPMを選択するといいでしょう。この課金方式は「インプレッション課金」とも呼ばれます。

インプレッション課金はクリック数が多くても料金が変わらないため、高いクリック率が期待できる場合は、CPCよりも割安になることがあります。新商品の訴求や、ブランドの認知拡大などにも向いているでしょう。

1-3.動画広告1クリックあたりの単価「CPC」

CPC(Cost Per Click)とは:
ユーザーが広告リンク1クリックあたりにかかったコスト。

単価の算出方法
広告の出稿額 ÷ クリック数

【例】
予算100万円で1万回クリックされた場合のCPCは100円。

単価はキーワードや検索ボリュームによって変動します。そのため、相場のボリュームゾーンは10円~1,000円と広めです。

広告リンクをクリックされない限り費用が発生しないので、コンバージョンなどの確実なアクションにつなげたい場合には、クリック課金を採用している媒体に出稿するといいでしょう。

1-4.フォロワー獲得にかかる単価「CPF」

CPF (Cost Per Follow)とは:
SNS広告でフォロワーを1人獲得するのにかかったコスト。

単価の算出方法
広告の出稿額 ÷ 新規フォロワー数

【例】
予算100万円で新規フォロワーを10万人獲得できた場合のCPFは 10円。

ユーザーを惹きつけるクリエイティブを作成すれば、予算が同じでも獲得できるフォロワーが増えるため、CPFは下がります。

1-5.エンゲージメント獲得にかかる単価「CPE」

CPE(Cost Per Engagement)とは:
SNSにおける「いいね」などのエンゲージメントを獲得するごとにかかるコスト。

単価の算出方法
広告の出稿額 ÷ エンゲージメント数

【例】
予算100万円でエンゲージメントを10万獲得できた場合のCPEは10円。

Twitterではツイートごとにエンゲージメント総数を確認できるので、動画広告の戦略立案に役立てることもできます。

2.媒体別の動画広告単価と課金方式

各媒体の動画広告単価と課金方式を詳しく見ていきましょう。

2-1.YouTubeの動画広告単価

YouTubeの動画広告は、フォーマットやキャンペーンの種類によって単価や課金方式が異なります。

スキップできるインストリーム動画広告の単価
動画の前後、または再生中に配信される広告。再生開始から 5 秒が経過すると、ユーザーは広告をスキップすることができる。

基本的にはCPV課金で、ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告は最後まで)視聴したとき、または、30 秒が経過する前に動画を操作したときに料金が発生します。単価の相場は4~7円前後です。

入札戦略で「目標インプレッション単価」「目標コンバージョン単価」「コンバージョン数の最大化」を選択した場合は、インプレッション数に応じて課金されます。この場合の単価相場は300~700円前後です。

スキップできないインストリーム動画広告の単価
動画の前後、または再生中に配信される15秒以下の広告。

ユーザーは広告をスキップできません。課金方式はインプレッション課金で、単価の相場は300~700円前後になります。

インフィード動画広告の単価
インフィード動画広告は、以下の場所に配信される。

  • YouTube検索結果
  • YouTubeの関連動画の横
  • YouTubeモバイルのトップページ

ユーザーがサムネイルをクリックして動画広告を視聴すると、料金が発生します。単価の相場は50~150円です。

バンパー広告の単価
動画の前後、または再生中に配信される6秒以下の広告。

ユーザーは広告をスキップできません。課金方式はインプレッション課金で、単価の相場は300~700円前後となります。

マストヘッド広告
パソコンやモバイルのホームフィード上部に自動再生される動画広告。

課金方式はインプレッション課金で、予約ベースでのみ利用することができます。費用は1日あたり数百万円になることもあります。

YouTube動画広告の基本から設定方法まで詳しく解説【種類別の費用や活用方法も紹介】

2-2.Facebook・Instagramの動画広告単価

FacebookとInstagramは、広告キャンペーンの目的によって動画広告の課金方式が異なります。主な課金方式と単価の相場は以下のとおりです。

インプレッション課金
平均インプレッション単価は100~500円前後。

クリック課金
平均クリック単価は100円前後ですが、キーワードやターゲティングの設定によっては高額になることもある。

再生回数による課金(ThruPlay)
動画広告が15秒以上再生されるごとに費用が発生。動画広告が15秒以下の場合は「最後まで再生されたとき」が課金対象となる。単価の相場は100~200円になる。

ただし、新しい広告アカウントを作成した場合は、インプレッションでの請求で10米ドル以上利用しなければ他の課金方式に切り替えられないので注意しましょう。これは、新規広告アカウントの信頼性を確認するための措置となる。

2-3.Twitterの動画広告単価

Twitterの動画広告は、キャンペーンの目的によって課金対象が異なります。

キャンペーンの目的 課金対象 単価の相場
フォロワー(プロモアカウント) フォロワー獲得数 40~100円
Webサイトへの誘導数またはコンバージョン
  • クリック数
  • コンバージョン数
25~200円
ブランド認知度の向上 インプレッション数 400~650円
ツイートのエンゲージメント エンゲージメント数 40~100円
アプリのインストール数または起動回数
  • アプリクリック数
  • アプリインストール数
  • 各種アプリ内行動数
100~250円
動画の再生数 動画再生数 5~20円

「動画再生数」に対する課金形式は、以下の4種類から選択できます。

15秒の動画再生(初期設定)
15秒の再生または再生完了のどちらかを選択可能。

動画の再生数
動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合、または、ユーザーが動画の拡大表示かミュートを解除したときに課金される。

3秒/100%の動画再生数
動画全体が画面に表示された状態で3秒経過した場合、または、ユーザーが動画の拡大表示かミュート解除した場合に課金される。

6秒の動画再生数
動画の50%以上が画面に表示された状態で6秒経過した場合、または、ユーザーが動画の拡大表示かミュート解除した場合に課金される。

2-4.LINEの動画広告単価

LINEの動画広告はインプレッション課金です。

LINE広告では、動画広告がスマートフォンの画面上で100%表示された状態を「インプレッション」と呼んでいる。

99%以下の表示では費用が発生しません。CPMの相場は400~650円前後です。

2-5.TikTokの動画広告単価

TikTokのオンライン運用型動画広告は、選択した広告配信の目的によって課金形式が以下のように異なります。

広告配信の目的 課金形式 課金形式
リーチ インプレッション課金(CPM) 100~1,000円
  • アプリインストール
  • コンバージョン数
最適化インプレッション課金(oCPM) 100~1,000円
  • トラフィック
  • アプリインストール
  • コンバージョン数
クリック課金(CPC) 30~100円
動画視聴数 動画の再生回数(CPV) 5~60円

最適化インプレッション課金とは:
キャンペーンの目的に応じて配信方法を最適化できる方法。単価はoCPM(optimized Cost Per Mille)で表される。

仕組みはCPMと同じですが、oCPMの方がコンバージョンにつながりやすいという特徴があります。

なお、TikTokでは、運用型広告のほかに「純広告」という広告枠も提供しています。動画広告の配信もできますが、定期契約等が必要になるだけではなく、費用が50~数百万円と高額であるため、基本的には少額から出稿できる運用型広告を選択した方がいいでしょう。

TikTok広告のメリットとは?出稿手順や運用ポイントを解説

2-6.Yahoo! ディスプレイ広告の動画広告単価

Yahoo! ディスプレイ広告でも、動画を利用した広告を配信できます。課金方式は、選択したキャンペーンの目的によって以下のようになります。

キャンペーンの目的 課金方式
サイト誘導 クリックごとに課金(CPC)
動画再生 動画再生ごとに課金(CPV)
アプリ訴求 クリックごとに課金(CPC)
コンバージョン クリックごとに課金(CPC)
ブランド認知 ビューアブルインプレッション課金(vCPM)

動画の再生は「10秒以上の再生」で1回とカウントされます。10秒未満の動画広告は、最後まで再生されると「1回」になります。

「ビューアブルインプレッション」とは:
ユーザーの視認領域に広告が表示された広告インプレッション。

Yahoo!のディスプレイ広告では、広告の50%以上が1秒以上連続して表示されるとビューアブルインプレッションとしてカウントされます。単価は1,000回あたりのコストvCPM(viewable Cost Per Mille)で算出するのが一般的です。

単価の相場は配信する広告の内容や目的によって大きく異なりますが、SNS広告よりも若干高めと考えておくといいでしょう。

3.動画広告の単価を下げて費用対効果を高めるポイント


動画広告の単価を下げて費用対効果を高める主なポイントは、以下の2つです。

    1. 配信する媒体の特性とユーザー層を把握する

定期的に動画広告の分析と改善を行なう

3-1.配信する媒体の特性とユーザー層を把握する

各媒体の特性やユーザー層を把握していなければ、質の高い動画広告を作成しても効果は期待できません。

各媒体の主なユーザー層や特徴は、以下のとおりです。

媒体 主なユーザーと特徴
YouTube 幅広い年代層が利用
Facebook 40~50代の中堅層が中心。ビジネス系の動画広告向き
Instagram 若年層がメイン。クリエイティビティな動画広告が好まれる
twitter コアユーザーは若年層。話題性のある商材の訴求に最適
LINE 利用者の年代層が幅広く、月間アクティブユーザー数も多い
TikTok メインユーザーは10代で、女性が半数を占める
Google広告 40代の男性がメイン。スマホユーザーが多い
Yahoo!ディスプレイ広告 コアユーザーは40~60代。PC利用者が多い

YouTube やTikTokのような動画配信プラットフォームは、SNSと特性が異なるという点も注意したいところです。

SNSユーザーは動画の視聴が目的ではないため、第一印象で勝負できる動画広告でなければスクロールされてしまいます。

特に、ユーザーのスクロールスピードが速いInstagramは1秒以内にユーザーの目を引く必要があるでしょう。

3-2.定期的に動画広告の分析と改善を行なう

動画広告は、リアルタイムで配信効果を分析できるため、定期的に配信成果を確認することで費用対効果を高めることができます。

完全視聴率が低い場合には、動画の長さやターゲットが不適切である可能性があります。表示回数が少ないときは、予算設定を見直ししてみましょう。

4.まとめ


今回の内容をまとめると、以下になります。

  • 動画広告の単価は媒体や選択したキャンペーンの目的などによって異なる
  • 動画広告の単価相場には大きな幅がある
  • 費用対効果を高めるには、媒体の特性やユーザー層を把握することが重要である

各媒体の特性や課金方式などを事前にチェックして、費用対効果の高い広告運用ができるようにしましょう。

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アドフレックス編集部

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