コラム

Yahoo!広告のターゲティング全12種類と成果を出す設定ポイントを解説

Yahoo!広告 広告運用
この記事は4分で読むことができます

Yahoo!広告の強みは、スマートフォンユーザーの80%、PCユーザーの64%と膨大なユーザーにアプローチできることです。

しかし、膨大なユーザーに配信できるからこそ、ターゲットの絞り込みをしなければいけません。Yahoo!広告のターゲティング設定をすれば、自社に興味関心のあるユーザーに効率よくアプローチできるようになります。

一方、誤ったターゲティング設定はキャンペーン配信の機会損失や余計な料金の発生などの原因にもなりかねません。

本記事では、Yahoo!広告で最適なターゲティング設定ができるように、リスティング広告とディスプレイ広告のターゲティング一覧の解説と失敗しない設定ポイントをご紹介します。

参考記事

参考:サービス概要|Yahoo!広告

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1.Yahoo!広告におけるターゲティングとは

Yahoo!広告におけるターゲティングとは:

地域やデバイスなどの指定した条件を満たすユーザーにのみ広告を配信する手法。

【例】

東京都に住むPCユーザーにのみ広告配信をすると設定した場合、東京都以外に住むユーザーや東京都に住むスマートフォンユーザーには広告配信されない。

Web広告の運用においては、自社に最適なユーザーに広告配信をできれば、クリック率やコンバージョン率の向上、費用対効果の最適化などを見込めます。

Yahoo!広告では、リスティング広告とディスプレイ広告の両方でターゲティングを使用できますが、設定できるターゲティングの種類は異なります。

ここからは、Yahoo!のリスティング広告とディスプレイ広告で設定できるターゲティング種類の特徴を見ていきましょう。

2.Yahoo!のリスティング広告のターゲティング一覧

Yahoo!のリスティング広告で使用できるターゲティング種類は以下の通りです。

  • サイトリターゲティング
  • デバイスターゲティング
  • 地域ターゲティング
  • 曜日・時間帯ターゲティング

ここからは、各ターゲティングの特徴を解説します。

2-1.サイトリターゲティング

(サイトリターゲティングの仕組み)
出典:サイトリターゲティングとは|Yahoo!広告ヘルプ

サイトリターゲティングとは:

過去に自社サイトに訪問したユーザーに対して配信するターゲティング機能。

自社サイトを訪問し、Yahoo!検索で商品やサービスを引き続き探しているユーザーに広告配信できるため、高いコンバージョン率が期待できます。

しかし、サードパーティークッキーの規制が進み、リターゲティング広告は従来のパフォーマンスを発揮できない懸念があります。

今後はリターゲティング広告への依存の軽減化、および顧客データの基盤強化が必要です。クッキー規制によるリターゲティング広告への影響については、下記記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

2-2.デバイスターゲティング

出典:デバイスターゲティング(端末を絞って広告を配信)|Yahoo!広告ヘルプ

デバイスターゲティングとは:

スマートフォンやPCなどのデバイスごとの入札価格率の調整をし、配信するデバイスを指定するターゲティング。

PCの引き上げ率を120%かつスマートフォン・タブレットの引き下げ率を80%にした場合、PCユーザーを中心に広告配信できます。特定のデバイスのユーザーに広告配信したくないのなら、引き下げ率を100%に設定しましょう。

コンバージョンユーザーが、特定のデバイスに偏っている際、デバイスターゲティングが有効です。

2-3.地域ターゲティング

地域ターゲティングとは:

特定の地域に住むユーザーに広告を配信する、もしくは広告の配信から除外する手法。

自社ビジネスと関連性の薄い地域に広告配信をしたとしても、コンバージョンにつながる可能性が低ければ、無駄なクリックコストが生じる懸念があります。

地域ターゲティングを用いれば、自社ビジネスに関わりのある地域にのみ広告配信できます。地域ターゲティングのデフォルト設定では、ユーザーの所在地だけではなく、検索キーワードや興味関心に基づいて広告を配信可能です。

    • 【例】

東京を地域ターゲティングに設定した場合、以下のユーザーに広告が配信される。

  • 東京からアクセスしたユーザー
  • 東京に関連するキーワード検索をしたユーザー
  • 東京に関心を示しているユーザー

「ユーザー所在地」「検索キーワードに含まれる地域」「ユーザーが関心を示している地域」のすべてを設定すると、コンバージョンの見込みが低いユーザーにも広告が配信され、インプレッション数が減少する恐れがあります。

配信状況を確認しながら、適切な設定が必要です。

2-4.曜日・時間帯ターゲティング

曜日・時間帯ターゲティングとは:

予約した曜日・時間帯にのみ広告配信。

【例】

BtoB企業のターゲットユーザーは、18時以降や休日に情報収集することは少ないでしょう。

ターゲットが非アクティブの時間帯に広告を配信しても、インプレッション数の減少につながるため、広告配信の頻度を減らすのが有効です。

3.Yahoo!のディスプレイ広告で利用できるターゲティング一覧

Yahoo!のディスプレイ広告は、リスティング広告よりも詳細なターゲティング設定が可能です。ここからは、Yahoo!のディスプレイ広告におけるターゲティング種類を解説します。

なお、地域ターゲティング/曜日・時間帯ターゲティング/デバイスターゲティングに関しては、リスティング広告の項で解説しているので、そちらを参考にしてください。

3-1.デモグラフィックターゲティング

デモグラフィックターゲティングとは:

ユーザーの属性に応じたターゲティング設定。

具体的なデモグラフィックターゲティングについて見ていきましょう。

  • 性別ターゲティング

ユーザーの性別を指定してターゲティングできます。性別ターゲティングでは、機械学習がユーザーの広告配信実績や検索履歴などをもとに、選択した性別と判定したユーザーにのみ広告配信をします。

つまり、必ずしも指定したユーザーにのみ広告が配信されるとは限りません。

【例】

女性にのみ広告配信すると設定した場合、機械学習が女性と判定したユーザーと女性と推定したユーザーに広告が配信される。

  • 年齢ターゲティング

広告配信をするユーザーの年齢を指定できます。設定できる年齢区分は以下の通りです。

  • 18歳~19歳
  • 20歳~24歳
  • 25歳~29歳
  • 30歳~34歳
  • 35歳~39歳
  • 40歳~44歳
  • 45歳~49歳
  • 50歳~54歳
  • 55歳~59歳
  • 60歳~64歳
  • 65歳~69歳
  • 70歳以上
  • 不明 ※年齢が不明のユーザーに限定して配信

初期設定ではすべての年齢のユーザーに配信されるように設定されているため、顧客に多い年齢層を設定しましょう。

3-2.オーディエンスリストターゲティング

オーディエンスリストターゲティングとは:

独自作成のユーザーリストやアプリ利用情報などのデータソースを用いてオーディエンスリストを作成し、リスト内のユーザーに広告配信する機能。

オーディエンスリストターゲティングでは、主に下記のターゲティングができます。

出典:オーディエンスリストターゲティング|Yahoo!広告ヘルプ

過去に自社サイトへ訪問したユーザーに広告を配信します。

出典:オーディエンスリストターゲティング|Yahoo!広告ヘルプ

広告主がメールアドレスやアプリ用広告識別子などをもとに作成した独自リストを使った広告配信です。

出典:オーディエンスリストターゲティング|Yahoo!広告ヘルプ

こちらは、アプリ内で発生した商品購入やインストールなどのユーザー行動をもとに広告配信をするターゲティング機能です。

そのほかにも、行動履歴が類似するユーザーや複数のオーディエンスリストを組み合わせた広告配信も可能です。

自社サイトにある程度の流入があったり、すでにマーケティング活動で顧客リストを保有していたりする場合は、オーディエンスリストターゲティングの活用を検討しましょう。

3-3.サーチキーワードターゲティング

(サーチキーワードターゲティングの仕組み)
出典:サーチキーワードターゲティング|Yahoo!広告ヘルプ

サーチキーワードターゲティングとは:

指定したキーワードで検索したユーザーに広告配信する機能。

    • 【例】

「サプリメント」を登録した場合、ユーザーが以下のキーワードで検索すると広告が配信される。

  • サプリメント
  • ビタミンC サプリメント
  • サプリメント 美肌

一方、「ビタミンC サプリメント」と登録した場合、「サプリメント」や「サプリメント 美肌」では広告配信されません。キーワード単位でターゲティングすることで、自社に最適なユーザーにアプローチできる確率が高まります。

また、リスティング広告と併用することで、同じユーザー層に広告配信できるため、より効果の高い広告運用が可能です。

3-4.オーディエンスカテゴリーターゲティング

オーディエンスカテゴリーターゲティングとは:

「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の3つのカテゴリータイプから、広告配信するユーザーのカテゴリーを設定する機能。

各カテゴリーの詳細は下記のとおりです。

  • 興味関心:商品やサービスに興味関心のあるユーザー(潜在層)に広告を配信
  • 購買意向:商品検索やカートに入れているユーザー、旅行などの計画を立てているユーザー(顕在層)に広告を配信
  • 属性・ライフイベント:家族構成や年収などの特定の属性のユーザー、就職や結婚などのライフイベントを迎えるユーザーに広告を配信

3-5.サイトカテゴリーターゲティング

サイトカテゴリーターゲティングとは:

広告を配信するサイトのカテゴリーを指定するターゲティング。

【例】

中高年男性をターゲットにした広告を、若い女性がメイン読者のサイトに配信しても、期待した成果にはつながりません。

サイトカテゴリーターゲティングを利用し、商材と関連性の高いサイトに広告を配信しましょう。

3-6.プレイスメントターゲティング

出典:プレイスメントターゲティング|Yahoo!広告ヘルプ

プレイスメントターゲティングとは:

広告を配信する、もしくは配信しないサイトを指定する機能。

特定のサイトを指定する点が、サイトカテゴリーターゲティングと異なります。プレイスメントターゲティングでは、登録したURLと前方もしくは後方一致したURLが配信/除外の対象となります。

【例】

「www.yahoo.co.jp」を配信対象として設定した場合、「shopping.yahoo.co.jp」は「www」が含まれていないため、配信対象外となる。

「shopping.yahoo.co.jp」も配信対象としたい場合は、「yahoo.co.jp」を設定しなければいけません。

3-7.コンテンツキーワードターゲティング

コンテンツキーワードターゲティングとは:

広告を配信もしくは除外したいWebページやアプリコンテンツの内容をキーワードで指定する機能。

仕組みとしては、システムがWebページやアプリのコンテンツを解析し、設定したキーワードと抽出したキーワードが一致した場合にのみ配信/除外します。

4.失敗しないYahoo!広告のターゲティング設定のポイント

ここまでYahoo!広告のターゲティングについて見てきましたが、設定方法を誤ると、広告の機会配信の損失や余分なコストの発生などが生じるため注意が必要です。

以下では、Yahoo!広告のターゲティング設定のポイントを解説します。

4-1.目標を設定する

まずはYahoo!広告を運用する目標を立てます。目標を設定すれば、リスティング広告とディスプレイ広告のどちらが最適なのか判明するためです。

リスティング広告は、課題や悩みが顕在化している層にアプローチできるため、高いコンバージョンを見込めます。

到達したい目標が資料請求や売り上げアップであれば、リスティング広告がおすすめ。

一方、ディスプレイ広告ではYahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュース、主要提携パートナーサイトなどに写真や動画を用いた広告を配信できます。

多くの潜在顧客にアプローチできるため、コンバージョンの確度は期待できないが、認知度向上ブランディングなどの目的に最適。

まずはYahoo!広告運用の目的を明確にし、自社に最適な広告種類を選びましょう。

4-2.ペルソナを作成する

適切なターゲティングを設定するためには、徹底的な顧客理解が必要です。

顧客理解を深めれば、デモグラフィックや地域、曜日・時間帯、サーチキーワードなどの最適な設定が判明する。

Yahoo!広告運用前には、自社商材を使う典型的なユーザー像「ペルソナ」の作成をおすすめします。

ユーザーヒアリングの実施や蓄積したデータの分析などをし、一人の顧客を想像できるまで具体的にペルソナを設定しましょう。

ペルソナは、実在する顧客の情報をもとに作成されるため、ペルソナ作成のプロセスで顧客理解を深められます。作成したペルソナをもとに、ターゲティング設定をしましょう。

参考記事

4-3.分析と改善を繰り返す

初めから最適なターゲティング設定をするのは困難です。ターゲットの興味関心や行動なども日々変わるため、定期的にターゲティング設定を見直さなければいけません。

Yahoo!広告の運用からしばらくすると、広告データが蓄積されます。データの分析をし、必要に応じてターゲティング設定を見直しましょう。

分析と改善を繰り返せば、成果を最大化するターゲティング設定が可能になる。

5.まとめ

Yahoo!広告は膨大なユーザーにアプローチできるからこそ、ターゲティング機能で自社に興味関心のあるユーザーを絞り込むことが重要です。

一方、適切なターゲティング設定ができなければ、広告配信の機会損失や余計な運用コストの発生が懸念されます。まずは自社ターゲットについての理解を深めたうえで、ターゲティング設定をしましょう。

運用開始後は、定期的にパフォーマンスの分析と改善をし、必要に応じてターゲティング設定を見直してください。

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