SNS広告のメリットとは?主要媒体の特徴と効果を解説
若年層を中心に、国内で数千万人が利用していると言われているSNSは、マーケティング領域において非常に重要なツールとなっています。そのSNSに向けた広告は、さまざまな手法を使い一人ひとりに応じた配信ができるため、高い費用対効果が期待できます。
とはいえ、SNS広告は媒体ごとに特徴や手法が異なるため、どこに出稿すればいいのか悩まれる方も少なくありません。SNS広告は、媒体のメリットを理解した上で出稿することが重要です。
今回は、SNS広告の特徴やメリットについて紹介していきます。
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目次
1.SNS広告のメリットとは
SNS広告には、媒体ごとに多くのメリットが存在します。SNS広告を運用する前にメリットを正しく理解し、出稿イメージを深めることが重要です。
1-1.ターゲティング精度が高い
ユーザーが各SNSでアカウントを作成する際、詳細に情報を登録する傾向にあります。そのため、広告配信でユーザー属性に応じたターゲティングを行うことが可能です。
年齢や性別、地域、OS情報などのほか、媒体によっては趣味趣向などでも絞り込めます。
自社の商材にマッチするターゲット像に対してアプローチできるため、高い費用対効果が期待できる。
1-2.潜在顧客へのリーチに強い
また、SNSは多くのユーザーに利用されているため、広く潜在顧客層にアプローチすることも可能です。
スマートフォンの普及や決済システムの向上などもあり、興味のある商品を、その場で購入するといった動きも活発化しています。そのため、SNS広告はBtoCマーケティングにおいて効果的で、売上増加が期待できます。
拡散性が高く「いいね」や「シェア」「コメント」といったアクションを獲得することで、他のユーザーにも訴求されやすくなるといった特徴もある。
1-3.プル型に比べて単価が低め
一般的に、SNS広告の多くがインプレッション課金型やクリック課金型といった課金方式を採用しています。そのため、少額から広告運用を行うことが可能です。
プル型広告に比べて予算を抑えてスタートできるため、多くの企業が参入しやすいのも特徴です。
出稿内容の変更やABテストも行いやすいため、費用対効果を意識した運用を行うことが可能。
1-4.若年層向けの商材と相性がいい
SNSは、若年層を中心としたユーザーが多く集まっています。そのため、若年層向け商材との相性が非常に高いです。
テレビ離れが進み、SNSを情報収集手段としている層も増えている中でターゲティングとあわせて運用すれば、高い効果が期待できるでしょう。
2.SNS広告の効果を最大化する活用目的
このようなSNS広告の特徴をふまえ、企業はどのようにマーケティング施策に落とし込めば、効果を最大化できるのでしょうか?
SNS広告の効果的な活用方法として、「キャンペーンなどの認知獲得」と「トライアルなどのリスト獲得」の2つが挙げられます。
2-1.キャンペーンなどの認知獲得
SNS広告は、自社の商材をまだ知らない潜在層に広くアプローチするには有効です。
SNSは1日数回利用するなど、アクティブなユーザーが多く集まる傾向にあります。そのような中でキャンペーンや割引特典などとともに、詳細なターゲティングをもとに訴求を行うことで、売上増加といった効果につなげられるでしょう。
2-2.トライアルなどのリスト獲得
また、SNSは自社の商材を何度も利用・購入してくれるようなファンを獲得する上でも有効です。SNSには「いいね」や「シェア」といったユーザーに反応してもらう機能があります。
自社の商材について上手く訴求できれば、SNS上のファンが増え、そこからの拡散によって新たなファンを生み出す流れを作ることも可能です。良質なリスト獲得につなげる施策も、SNS広告の効果を最大化するためには非常に効果的です。
3.SNS広告の主要6媒体のメリットや効果とは
SNSによって特徴や仕様が異なるため、メリットやデメリットも違います。SNS広告運用を始める前に、各媒体の特徴を正しく理解しておくことは非常に重要です。
媒体名 | 国内のアクティブユーザー数(推定) | 年齢層(推定) | 課金方式 |
---|---|---|---|
2,600万人 | 10~40代 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・インストール課金 ・動画再生課金 |
|
3,300万人 | 20~40代 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・インストール課金 ・動画再生課金 |
|
YouTube | 6,500万人 | 10~50代 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・インストール課金 ・動画再生課金 |
LINE | 8,400万人 | 全年齢層 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・友達追加課金 |
TikTok | 950万人 | 10~20代 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・インストール課金 ・動画再生課金 |
4,500万人 | 10~20代 | ・クリック課金 ・インプレッション課金 ・インストール課金 ・動画再生課金 ・エンゲージメント課金 ・フォロワー課金 |
参考:媒体資料ダウンロード|TikTok for Business
3-1.Facebook広告
Facebookは唯一、実名制のアカウント登録となっています。そのため、細かく正確なターゲティングができるのが特徴です。
ユーザーの年齢層も幅広く、ビジネス利用するユーザーも多いことから、BtoB向けプロモーションにも向いている。
- Facebook広告のメリット・効果
Facebook広告は低予算から出稿できるのがメリットです。
クリック課金型であれば100円からスタートも可能なため、自社の商材がどのような効果につながるのか、様子見をしたい場合におすすめ。
また、細かなターゲット設定ができるので、広告の無駄打ちを減らし、費用対効果を高められます。ビジネスユーザーが多く集まることから、SNSの中でBtoB向け商材の広告展開が最も適している媒体です。
- Facebook広告のデメリット
Facebook広告のデメリットは、他のSNS広告に比べて若干アプローチ可能な層が狭い点が挙げられます。
実名制でターゲットを細かく設定できる分、アプローチ可能なユーザー数は減るため、適切に運用していくことが求められる。
広告出稿に際しては細かなパラメータ設定なども必要になるため、ある程度の運用知識が無いと効果検証を正しく行うことも難しいです。
参考記事
3-2.Instagram広告
Instagram広告は、写真や画像素材を効果的に用いた訴求ができます。若者が多く利用しており、特に若い女性向けの商材の広告展開する場合には効果的です。
- Instagram広告のメリット・効果
Instagram広告のメリットは、目的に応じてさまざまなフォーマットが利用できること。
【例】
- 商材のアピール
- カルーセル広告でブランドの宣伝
- ショッピング広告でECサイトの訴求
- アンケート広告でユーザーからの反応を測定する など
上記のように、状況や場面に応じたアプローチができます。
- Instagram広告のデメリット
Instagramのデメリットとして、他のSNS広告と比べて若干拡散力に乏しい点が挙げられます。
FacebookやTwitterのように気軽に内容をシェアできる機能がないため、一気に話題性を広げたい場合には不向きと言える。
Instagram広告はタイムラインやストーリーズで広告配信ができますが、魅力のないコンテンツは素通りされがち。そのため、広告クリエイティブには注力する必要があります。
参考記事
3-3.LINE広告
LINE広告は、1日に何度もアクセスするユーザーが集まるLINE上に、広告展開ができるのが特徴です。
登録ユーザーは現在8,400万人で広告配信枠も多いことから、幅広い層にアプローチが可能です。
- LINE広告のメリット・効果
LINE広告のメリットは、ターゲティング精度が高い点です。
アクティブユーザー数が多く、その分保有データも豊富なため、自社に適切なターゲットに広告配信できる。年齢層も幅広く、シニア層を狙った訴求も可能。
- LINE広告のデメリット
LINE広告のデメリットは、他のSNSに比べて出稿審査が厳しいことが挙げられます。広告内容のほか、NG商材やサービスもあるので事前に審査項目を確認しておく必要があります。
特に、化粧品や健康食品などは特に審査が厳しい傾向もあるため注意が必要。
また、LINE広告はInstagram広告と同じように拡散力が低いことも挙げられます。
参考記事
3-4.TikTok広告
TikTok広告は、特に若年層のユーザーが多いTikTokでアプローチできます。
ユーザー参加型のキャンペーンなども実施しやすく、話題性が高まれば一気にバズり拡散される可能性も高いことで、注目を集めています。
- TikTok広告のメリット・効果
Tiktok広告のメリットは、ショートムービーによる訴求で気軽に視聴してもらいやすい点が挙げられます。
起動画面広告であれば3~4.9秒、インフィード広告は5秒から訴求できるため、動画に親しみのある若年層に効果的に訴求しやすいのが特徴。
動画は静止画よりもユーザーの印象に残る傾向があるので、インパクトのある動画でアプローチできれば効果が高くなります。
- TikTok広告のデメリット
Tiktok広告のデメリットは、他のSNS媒体と比べて広告費用が高額である点が挙げられます。
【例】
- 起動画面広告:1,000回再生で70円程度、予算相場としては500万円ほど。
- インフィード広告:42万円から出稿可能。
- ユーザー参加型のハッシュタグチャレンジ広告:ベーシックプランで1,000万円程度が相場。
このように、TikTok広告は他のSNS広告と比べて非常に費用が高く、予算の少ない企業は参画しにくいです。
参考記事
3-5.YouTube広告
YouTube広告は、テキストや画像よりも多くの情報を動画で届けることが可能です。
基本的に、広告がスキップされずに視聴された時のみの課金となるので、ターゲットを絞って運用すれば費用対効果を高めることが期待できます。
- YouTube広告のメリット・効果
YouTube 広告の最大のメリットは、テキストや静止画では伝えづらかった情報を、動きと音で伝えられる点が挙げられます。
地域や性別、年齢以外にユーザーの好みや検索キーワード、時間帯、曜日でセグメントできるので、興味を持ったユーザーにインパクトのある訴求が可能。
基本的に、広告が視聴されない限りは課金されませんので、費用対効果を高めた運用も期待できます。
広告動画から自社サイトへのリンクも簡単にできるため、コンバージョンにもつなげやすいといった利点もある。
- YouTube広告のデメリット
YouTube広告のデメリットは、ユーザーの興味を惹く動画を制作する必要があるという点が挙げられます。
クリエイティブが悪ければ、広告出稿してもユーザーには響かない。
また、ターゲットと動画コンテンツにズレが生じた場合、不快感を持たれるなどのイメージダウンにつながる怖れもあります。動画制作には、通常のテキストや画像広告よりも多くの工数とコストが必要です。
せっかく制作したにもかかわらず、上手く運用できなければマイナスにつながる可能性がある点はデメリットと言える。
参考記事
3-6.Twitter広告
Twitter広告は、「リツイート」や「いいね」といった機能で非常に高い拡散力が期待できます。
魅力的なコンテンツを配信できれば、拡散によって売上増加につながる可能性も高まります。
- Twitter広告のメリット・効果
Twitter広告の一番のメリットは、拡散性の高さから多くのユーザーにアプローチできる点です。
クリエイティブでユーザーの興味を惹くことができれば、多くのユーザーにアプローチが可能。
また、拡散されることでコンバージョンに結びついたとしても、追加で費用は発生しません。そのため、Twitter広告は拡散されるほど費用対効果が高まります。
戦略的な運用を行うことで、費用対効果を高めつつ広くアプローチすることができるのも魅力。
- Twitter広告のデメリット
Twitter広告のデメリットに、細かなユーザー属性がない点が挙げられます。
Twitterアカウントを登録する際、年齢や性別を入力する必要はないため、Facebookのように細かなターゲティングはできない。
趣味嗜好や検索キーワードでのターゲティングは可能ですが、ベースとなるユーザー情報が少ない点は考慮しておく必要があります。
また、拡散力の高さゆえに炎上リスクもります。一度炎上してしまうと、その情報を消すことは不可能です。
炎上によって企業としての信頼度も急落する可能性もあるので、十分注意する必要がある。
参考記事
4.SNS広告運用で注意すべきポイント
SNS広告は、潜在層の顧客に広くアプローチできますが、出稿すれば必ず効果につながるわけではありません。目的に応じた戦略立てを行わなければ、効果が出ないまま終わってしまうことも少なくないです。
最後に、SNS広告の効果を最大化するためのコツについて紹介していきます。
4-1.炎上リスクに注意する
SNS広告は拡散されやすい一方で、炎上してマイナスにつながる可能性も大いにあります。特に、差別的な表現やユーザーを過度に煽るような内容には注意が必要です。
拡散力が高いTwitterでコンバージョンを意識するあまり、インパクトの強さを追求しすぎないよう注意が必要。
4-2.運用やクリエイティブの難易度が高い
SNS広告は、クリエイティブにこだわる必要があります。
成果課金制を選択していれば、無駄な費用は発生しないので安心かもしれません。しかし、効果につなげるためにはいかにユーザーの目を惹くかが重要になります。
課金が発生しないということは、逆に言えば広告に魅力がないとも言える。ターゲットユーザーが魅力に感じるクリエイティブを心掛けることが重要。
4-3.ユーザー属性を見極めて運用する
SNS広告は、ユーザー属性をしっかり見極めることが、効果を高めるコツです。細かなターゲティングを行ってこそ、コンバージョンにもつながりやすくなります。
媒体の選定から広告配信メニューの設定、ターゲティングの精査、クリエイティブの作成など、潜在層へのアプローチにつなげることに注力すると効果的。
5.まとめ
SNS広告は、各媒体の特徴を理解して運用することで、費用対効果を最大化できます。
ニーズの高まりにより、SNS広告にも多くの企業が参入してきています。競合性も年々高くなり、いかに効果的な訴求ができるかが重要です。
今回紹介したポイントも参考に、自社のコンバージョン増加に向けて効果的な運用を心掛けましょう。
リスティング広告を世界標準のAIで改善させる
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