【初心者向け】3ステップで習得するSEOキーワード選定のやり方!
SEO対策においては、キーワード選定が重要な役割を果たします。誤ったキーワードを選定した場合、期待した成果にはつながりません。見方を変えれば、自社の要件に適した正しいキーワード選定をすることで、効率よく記事を上位表示でき、大きな流入やコンバージョンへとつながるのです。
それでは、正しいキーワード選定とはどのように行えば良いのでしょうか。キーワード選定のやり方は、大きく分けて以下3ステップとなります。
- ターゲットの確認
- キーワードの洗い出し
- キーワード選定
本記事では、キーワード選定のやり方と効率化する方法を具体的に解説します。
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目次
1.キーワード選定のやり方①:ターゲットの確認
キーワード選定をする前には、SEO対策のターゲットを確認しなければいけません。SEO対策の本質は、ユーザーが求める悩みや課題に対して、オウンドメディアを通して価値提供することです。
Googleはユーザーニーズを満たした記事を上位表示する傾向にあるため、まずはターゲットについて理解する必要がある。
ターゲットへの理解を深めずに、キーワード選定を進めると、見込み顧客のミスマッチが発生し、期待した成果にはつながりません。
ユーザーファーストのSEO対策を実施するためにも、ターゲットはどのような悩みや課題を抱えているのか、検索を通して何を得たい、または達成したいのかなどを考えましょう。
なお、ターゲットを確認するには自社に蓄積した購買顧客のデータを活用することはもちろん、すでにオウンドメディアなどを運営中であればGoogle アナリティクスなどを通して流入元やコンバージョンを確認すると良いです。
参考記事
2.キーワード選定のやり方②:キーワードを洗い出す
ターゲットを確認したら、実際にキーワード選定をしていきます。大きな流れとしては、キーワードを洗い出し、そこからキーワード選定を進めるイメージです。
ここでは、キーワードの洗い出し作業の手順を解説します。洗い出したキーワードは、エクセルやスプレッドシートなどにまとめておくと便利です。
2-1.ステークホルダーにヒアリングする
営業担当やマーケティング部、顧客などのステークホルダーを対象にヒアリング調査を実施し、顧客はどのような悩みや課題を抱え、実際にどのようなキーワード検索をしているのかを確認しましょう。
この時点で、情報の正確性や有効性を判断する必要はありません。キーワード選定の手がかりとなりそうな情報はすべて入力し、キーワードの洗い出しに役立てましょう。
2-2.競合調査
競合他社のオウンドメディアを調査すれば、競合が狙っているキーワードやSEO戦略が見えてきます。競合調査では、下記ポイントをチェックしてみてください。
- 各記事のタイトルとメタディスクリプション
- サイトのカテゴリー
- SNSやプレスリリースなどで話題にしていること
サイトカテゴリーやSNSなどはすぐに確認できますが、各記事のタイトルとメタディスクリプションを一つずつ確認するのは時間がかかります。
そこでおすすめしたいのがツールの活用です。
例えば、ラッコツールズの「TITLE & META情報抽出」を使えば、気になるページのURLを貼り付けるだけで、タイトルとメタディスクリプションなどを瞬時に抽出できます。
以下の画像は、英語サイトで抽出した例ですが、日本語サイトで抽出すれば当然ですが日本語で表示されます。
(ラッコツールズで英語サイトのタイトルとメタディスクリプションを抽出した画像)
2-3.ブレインストーミング
ステークホルダーへのヒアリングや競合調査で得た情報をもとに、ターゲットが検索する可能性のあるキーワードをブレインストーミングで洗い出していきます。
ブレインストーミングでは、細かなキーワードではなく、コンテンツの軸やテーマとなるキーワードを考えましょう。
【例】
デジタルマーケティング支援企業なら「リスティング広告」や「SEO」、化粧品ブランドなら「化粧水」や「ファンデーション」などが軸となる。
主力のキーワードが複数判明すれば、SEOツールを用いて、関連キーワードを抽出します。
なお、主力キーワードを選定する際は、月間検索ボリュームが1万件以上のビッグキーワードを指定すると良いです。
この後、具体的な手順をご紹介しますが、ビッグキーワードをキーワードプランナーに入力することで、ビッグキーワードに紐づく関連キーワードを抽出できます。
ビッグキーワードをいきなり投下するのではなく、関連キーワードを複数投下することで、ビッグキーワードでの検索上位も狙いやすくなるでしょう。
例えば、Googleキーワードプランナーで「リスティング広告」と入力すれば、関連性の高いキーワードを一括で抽出できます。
このなかから、ターゲット層をもとに、相性の良い関連キーワードを抽出していくと良いです。
また、関連キーワードの抽出方法ですが、ラッコキーワードで洗い出す方法もあります。
出典:ラッコキーワード|無料のキーワード分析ツール(サジェスト・共起語・月間検索数など)
上の画像は、ラッコキーワードに「リスティング広告」と入力した場合のサジェストキーワードを示しています。Google キーワードプランナーのように、関連キーワードが一覧で表示されるため、非常に便利です。
注意点としては、月間検索ボリュームの表示には対応していないため、その場合にはキーワードプランナーを活用してください。
無料ツールで抽出したキーワードやタイトル・メタディスクリプションは、CSV形式でダウンロードできます。ご紹介した3つの方法で洗い出したキーワードは、エクセルやスプレッドシートにまとめておきましょう。
3.キーワード選定のやり方③:キーワード選定
洗い出したキーワードの中から、上位表示できそうなものや自社ビジネスと関連性の高いものを選定しましょう。
ここからは、キーワード選定のやり方を解説します。
3-1.キーワードボリュームを確認する
キーワードボリュームとは、キーワードの月間検索回数を意味します。キーワードボリュームは下記3種類に分類できます。
- ビッグキーワード:1万回以上
- ミドルキーワード1,000~1万回未満
- スモールキーワード:1,000回未満
検索ボリュームが多いということは、そのキーワードで検索する人が多いことを意味します。
ビッグキーワードで上位表示に成功できれば、サイトに多くの流入を期待できる。
しかし、ビッグキーワードを狙う競合数は多いため、上位表示が困難なデメリットがあります。スモールキーワードは、上位表示に成功しても大きなアクセスには期待できませんが、上位表示の難易度は低いです。
大切なことは、スモール・ミドル・ビッグキーワードをバランスよく選定し、SEO対策を実施することでしょう。
それでも「どのキーワードから投下すればいいか分からない」という場合は、まずスモールキーワードやミドルキーワードから記事を複数投下します。
その上で、ビッグキーワードで記事を投下し、すでに投下済みであったスモールやミドルキーワードの関連記事へ内部リンクを設置してみてください。
このような構図にすると、記事同士の関連性が増し、検索エンジンに評価される傾向が高い。
余談ですが、Googleキーワードプランナーを使えば、無料で検索ボリュームの把握ができます。
しかし、上の画像を見ていただくと分かるように、Googleキーワードプランナーは「100~1,000」のように検索ボリュームの範囲を示し、正確なボリューム数は把握できません。
このデメリットを解決するには、少額でGoogle広告を出稿する、もしくは他のSEOツールを活用する必要があります。正確な検索ボリュームを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
また、「検索ボリューム=流入数」ではない点には注意が必要です。ユーザーに検索され、自社のサイトリンクがクリックされてはじめて「流入数」になります。
【例】
「リスティング広告」の月間検索ボリュームが10,000回の場合、上位表示されたとしても月間流入数は2~3,000回にとどまることもある。
検索ボリュームは流入数を見るための参考でしかないため、ご注意ください。
3-2.検索意図を把握する
Googleはユーザーニーズに合ったコンテンツを上位表示する傾向にあるため、キーワードの検索意図を把握しなければいけません。
ユーザーが検索する意図は、以下4つのいずれかです。
- DOクエリ:~したい
- BUYクエリ:~を買いたい
- GOクエリ:(サイトや場所などに)行きたい
- KNOW:~を知りたい
【例】
「キーワード選定 方法」と検索したユーザーは「キーワード選定の方法が知りたい(KNOWクエリ)」と考えられるため、サービスの販売ページではなく、ノウハウを提供するブログ記事の作成が必要。
一方、「プロテイン」と検索したユーザーは、プロテインを購入したいと思っている可能性やプロテインのメリット、おすすめ商品が知りたいと思っている可能性もあります。
このように検索意図があいまいな場合は、実際に検索をしてみるのが有効です。
【例】
上の画像の通り「プロテイン」と検索すると、1位と2位にプロテインのサービスページが表示されていることから、多くのユーザーはプロテインを購入したいと思っていると分かる。
ただし、3位以降にはプロテインのメリットや飲み方などを解説している記事があるため、プロテインの基礎知識に関する記事を書けば10位以内に表示できる可能性はあります。
一方、「プロテイン ザバス」と検索すると、ザバスのプロテイン商品ページばかりが表示されます。
ユーザーは、特定ブランドの商品を求めているため、このキーワードで上位表示することは極めて難しい状況です。
検索意図を把握し、自社が上位表示できる可能性のあるキーワード選定を進め、可能性がないキーワードは除外するようにしましょう。
3-3.コンバージョンにつながる可能性のあるキーワードを選定する
キーワード選定の際は、売り上げアップや認知度向上などの目的達成につながる可能性が高いキーワードを優先的に選びましょう。
【例】
SEOツール提供企業の場合、「キーワード選定 方法」や「キーワード選定 ツール」のようなキーワードは、自社ツールへのコンバージョンに結びつきやすい傾向。
→このキーワードについての解説記事の中で、自然な流れで自社商品の宣伝ができるため。
一方、キーワード「Google 広告 設定方法」では自社商品との関連性が低いため、売り上げアップに繋がるコンバージョンには結びつきにくいでしょう。
このように、選定したキーワードと自社商材とのミスマッチを防ぐためにも、コンバージョンにつながる可能性が高いキーワードは、キーワードリストに登録しておくことをおすすめします。
ただし、ポテンシャルの高いキーワードばかり選定すると、上位表示の機会損失につながる可能性もあるため、バランスよくキーワード選定をする必要がある。
また、ポテンシャルの高いキーワードでコンテンツを制作する際は、セールス色を強くしないように気をつけなければいけません。
SEO対策の基本は価値ある情報を提供し、ユーザーの課題を解決することです。まずはユーザーが求める情報を提供し、その流れで商材がユーザーの課題解決に役立つと伝えましょう。
3-4.難易度をつける
SEOの検索順位は、記事の質だけではなく、被リンク数やドメインパワーなどのさまざまな要因で決まります。
ドメインパワーとは:
サイトドメインの信頼性のことで、ドメインパワーが高いほど記事が上位表示される傾向にある。
オウンドメディアの運用初期から中期にかけては、ドメインパワーが低かったり、被リンク数が少なかったりするため、どれほど素晴らしいコンテンツを作成したとしても、ビッグ・ミドルキーワードで上位表示を狙うのは難しいでしょう。
そこでスモールキーワードを中心にコンテンツ制作をし、コンテンツやドメインパワーなどを成長させるのが賢明です。キーワードを選定したら、各キーワードに難易度をつけ、戦略的にコンテンツ制作に取り組みましょう。
4.キーワード選定はSEOツールを使うのがおすすめ
キーワード選定においては、ボリューム数や難易度、検索意図など把握しなければいけないことが多々あります。実際にキーワード選定をすると分かりますが、選定するキーワードの数は100以上になるでしょう。
100以上のキーワードの難易度や検索意図を一つずつ把握するためには、膨大な時間がかかり、SEOの知識が乏しい状況では、正確な判断をするのは困難です。
そこでおすすめしたいのが、有料のSEOツールの導入です。無料ツールだと、関連キーワードや検索ボリュームの把握機能がある一方、検索意図や難易度の分析まではできません。
【例】
ミエルカやパスカルなどの有料SEOツールを使えば、競合分析からキーワードごとの難易度/検索意図の特定などの効率化ができる。
知識と経験が求められるキーワード選定の簡易化と効率化を達成できるため、本格的にSEO対策をする場合は検討してみてください。
5.まとめ
SEO戦略において、キーワード選定は核となる部分です。自社ビジネスと関連し、上位表示や流入、コンバージョンが期待できるキーワードを選定しましょう。
しかし、ビッグ・ミドルキーワードばかり選定していては、コンテンツがなかなか上位表示されないため、目標達成は困難です。
ドメインパワーや被リンク数が少ない場合は、ミドル・スモールキーワードを中心にコンテンツ制作をし、徐々にビッグキーワードを狙うのがおすすめです。
ぜひ本記事を参考に、戦略的にキーワード選定をしてください。
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