コラム

【最新版】企業担当者のためのYahoo!広告の料金早分かりガイド

Yahoo!広告 基礎知識 リスティング広告
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Yahoo!広告の運用を検討しているマーケティング担当者の多くが、料金の仕組みや相場について知りたいと考えているはずです。

さらに悩みを突き詰めれば、自社でYahoo!広告を運用できる予算を確保できるのかどうか知りたいのではないでしょうか。結論から言えば、Yahoo!広告の予算は広告主が自由に設定できるため、どの企業でも運用はできます。

しかし、Yahoo!広告を運用することと、Yahoo!広告で成果を出すことは違います。Yahoo!広告で成果を出すためには、料金体系や費用が決まる仕組み、予算の決め方などを理解しなければいけません。

本記事では、Yahoo!広告の料金一覧を種類別に紹介したのち、予算の決め方や費用を最適化するポイントを解説します。

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1.Yahoo!広告の掲載料金相場と課金方式を種類別に解説

Yahoo!広告の種類は、以下3つに分類できます。

  • 検索広告(リスティング広告)
  • ディスプレイ広告(運用型)
  • ディスプレイ広告(予約型)

まずは各広告形式の料金詳細について見ていきましょう。下記表は、各広告形式の特徴と料金などをまとめた早見表です。

検索広告(リスティング広告) ディスプレイ広告(運用型) ディスプレイ広告(予約型)
特徴 検索キーワードに応じて配信されるテキスト広告 Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画で配信される広告 Yahoo!の広告パートナーが運用するディスプレイ広告
課金方式 クリック型 ・クリック型
・ビューアブルインプレッション型
ビューアブルインプレッション購入型
料金相場 数円~数百円/クリック 数円~数百円/クリック 数十万〜数千万円

1-1.Yahoo!の検索広告(リスティング広告)の掲載料金相場と課金方式

出典:Yahoo! JAPAN

Yahoo!の検索広告(リスティング広告)とは:

Yahoo!検索ユーザーの検索ワードに応じて配信されるテキスト広告のこと。

【例】

Yahoo!で「美白になる方法」とユーザーが検索

美白化粧水や美白美容液などのリスティング広告が、検索結果の画面上部に表示される。

このようにリスティング広告は、課題や悩みの解決方法を探している顕在ユーザーにアプローチできるため、購入や問い合わせなどの目的につながりやすい傾向です。

なお、リスティング広告は、掲載されるだけでは料金は発生しません。基本的に、ユーザーが広告をクリックしたときに課金されるクリック課金方式を採用しているためです。

クリックされた分だけ広告費が発生するため、マスメディアを通して配信する広告とは異なり、費用対効果が高い特徴がある。

1回のクリックで発生する課金額を「クリック単価(CPC)」と呼びます。クリック単価は、入札するキーワードや広告の品質などの複数要素で決まるのが特徴です。費用発生の詳しい仕組みについては後述します。

1-2.Yahoo!のディスプレイ広告(運用型)の掲載料金相場と課金方式

Yahoo!のディスプレイ広告とは:

Yahoo!ニュースやLINEなど提携パートナーのWebサイト/アプリの広告枠に配信される広告のこと。

運用型のディスプレイ広告は、Yahoo!広告のセールスパートナーを利用せずに、自社で運用したい企業向けの広告となります。

ディスプレイ広告は、多くのユーザーにアプローチできるため、ターゲティング設定をして、自社と関連性の高いターゲットのみに広告配信する必要があります。

Yahoo!のディスプレイ広告の課金形式は以下の通りです。

  • クリック型
  • ビューアブルインプレッション型(ユーザーが広告を閲覧できる状態で課金)
  • 動画再生

ディスプレイ広告の料金相場は、クリック単価で数十円~数百円です。

1-3.Yahoo!のディスプレイ広告(予約型)の掲載料金相場と課金方式

出典:ディスプレイ広告(予約型)|Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション

上のイラストは、Yahoo! JAPAN マーケティングソリューションに掲載されているディスプレイ広告(予約型)の購入イメージです。

Yahoo!のディスプレイ広告(予約型)とは:

Yahoo!のセールスパートナー(広告会社や代理店)を通して出稿できるディスプレイ広告のこと。

予約型のディスプレイ広告は、掲載期間と表示回数が保証されており、運用型ディスプレイ広告よりも優先的に表示されます。

出典:ディスプレイ広告(予約型)のご利用料金|Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション

上のイラストは、ディスプレイ広告(予約型)における課金の仕組みを示したものです。ディスプレイ広告(予約型)の課金形式は、ユーザーの視認領域に広告が表示された回数を示すビューアブルインプレッションを採用しています。

基本的に、画像広告やアウトストリーム広告では、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合に、インプレッションとしてカウントされます。

つまり、「Viewable(ビューアブル)=閲覧可能」な領域における「Impression(インプレッション)=表示回数」が保証されているため、高い広告効果を期待できるでしょう。

下記は、Yahoo!のディスプレイ広告(予約型)の主な商品と価格についてまとめた表です。

商品名 概要 料金
ブランドパネル SP/PC スマートフォン/PC版Yahoo! JAPANのトップページのファーストビューに掲載される広告 500万円~
ブランドパネル トップインパクト PC パソコン版Yahoo! JAPANのトップページ掲載されるリッチ広告 1,000万円~
ブランドパネル MD(FQ1) スマートフォン版とPC版両方のYahoo! JAPANトップページに掲載される広告 1,000万円~
インストリーム MD(15秒) Yahoo! JAPANとGYAO!の両サービスに掲載される動画広告 100万円~

予算が足りない場合は、低予算で配信できる運用型のディスプレイ広告を選びましょう。

2.Yahoo!の検索広告(リスティング広告)の支払い金額が決まる仕組み

Yahoo!の検索広告(リスティング広告)を運用する前には、広告の掲載順位実際に支払う料金が決まる仕組みを知る必要があります。

以下では、それぞれの仕組みを解説します。

2-1.Yahoo!広告の掲載順位が決まる仕組み

Yahoo!の検索広告は、ユーザーがクリックしたときに課金するクリック課金型でした。よく「支払い料金=クリック単価」と誤解されますが、実はそうではありません。そもそもYahoo!検索広告の広告掲載順位は、オークション形式で決まります。

しかし、単純に入札額で広告掲載順位が決まると、資金力のある企業が広告枠を独占してしまう懸念がありますよね。

そこでYahoo!の検索広告では、上限クリック単価と広告品質をかけ合わせた「オークションランク(Googleでは広告ランク)」で掲載順位が決まる仕組みを採用している。

上限クリック単価とは:

1クリックあたりに支払える最高額を意味している。

繰り返しますがオークションランクは、広告品質と入札価格をかけ合わせて算出される値であるため、どれだけ入札価格を引き上げても広告品質が伴わなければオークションランクは高まりません。

つまり、オークションランクという指標があるため、どの広告主にも公平に広告掲載チャンスがあるのです。

具体例を見ながら、検索広告の料金が決まる仕組みを見ていきましょう。

広告主 上限クリック単価 広告品質 オークションランク 掲載順位
A社 120円 8 960 1位
B社 140円 6 840 2位
C社 140円 5 700 3位

上記表を見ても分かる通り、A社の上限クリック単価は最も低いですが、広告品質が高いため、1位に表示されます。

このように、Yahoo!の検索広告には、どの企業にもできる限り平等に料金が最適化される仕組みが整備されているため、高い費用対効果をもたらします。

2-2.Yahoo!の検索広告(リスティング広告)の支払い金額が決まる仕組み

上限クリック単価と広告品質で広告の掲載順位が決まりますが、「上限クリック単価=実際の支払い金額」ではありません。

基本的に、実際のクリック単価は入札上限単価よりも低くなる。

その理由は、Yahoo!の検索広告のクリック単価は、自社広告1つ下のオークションランクの影響を受けるためです。

Yahoo!広告のクリック単価は、下記計算式で算出できます。

Yahoo!広告のクリック単価 = 自社広告の一つ下のオークションランク ÷ 自社広告の品質 + 1

先ほどの例を用いながら、A社とB社のクリック単価を算出してみましょう。

【A社のクリック単価】

840(B社のオークションランク) ÷ 8(A社の広告品質) + 1 = 106円/クリック

【B社のクリック単価】

700(C社のオークションランク) ÷ 6(B社の広告品質) + 1 = 約118円/クリック

A社の場合、月に1,000回広告がクリックされると、月の支払い金額は、106,000円となります。

このように、クリック単価は広告品質に影響されるため、広告品質が高ければクリック単価は安価になるのです。

3.Yahoo!広告における予算の決め方

Yahoo!広告の運用を検討している方は、予算の決め方で迷っていることでしょう。大切なことは、まずは予算の上限を決めることです。予算の上限により、広告運用の戦略が異なります。

【例】

1ヵ月10万円の予算なら、検索ボリュームの多いキーワードへの入札は難しい。

逆に100万円以上の予算があるにもかかわらず、検索ボリュームの少ないキーワードばかりに入札していては、費用対効果が悪化します。

それでは、どのように上限予算を決めるべきなのでしょうか。以下では、Yahoo!広告の予算を決める王道の手順をご紹介します。

3-1.キーワードプランナーで単価を確認する

キーワードごとに大まかな入札金額は異なります。そこで下記手順で、キーワードプランナーで予算を見積もってみましょう。

出典:Googleキーワードプランナー

1.  キーワードプランナーにログインし [検索のボリュームと予測のデータを確認する] をクリック

出典:Googleキーワードプランナー

2. 次に、入札を想定しているキーワードを入力します。

出典:Googleキーワードプランナー

3. すると月額費用や1日の平均予算、クリック数などが算出されます。

この試算が現実的かどうか確認し、必要に応じてキーワードの見直しを行いましょう。

3-2.成果から逆算する

大まかな費用を確認したら、利益やコンバージョンなどの目標成果から逆算しましょう。コンバージョンから予算を算出する計算式は以下の通りです。

月額予算 = コンバージョン1回にかかる広告費 × 目標コンバージョン数

まずは目標コンバージョン数を求めます。目標コンバージョン数は、「目標売上 ÷ 1コンバージョンあたりの売り上げ」で算出可能です。

【例】

1コンバージョンあたりの売り上げが3,000円で、目標売上が300万円の場合、目標コンバージョン数は1,000件となる。

次は目標コンバージョンを達成するために使える広告費を算出します。

【例】

1,000件のコンバージョンを得るために、500万円の予算が必要となれば赤字となる。

そこで重要となる指標がROI(投資収益率)です。ROIとは、費用に対して得られる利益の割合であり、下記計算式で算出します。

ROI = (1商品の利益 × コンバージョン – 広告費) ÷ 広告費 × 100
ROIが最適な数値となるように、上司や経営層と相談しながら、広告費を調節します。少し複雑になってきたので、表にまとめて計算してみましょう。

1商品ごとの利益 2,000円
コンバージョン数 1,000件
広告費 100万円

この例だと、ROIは以下の通りです。

【広告費100万円の場合】

ROI = (2,000円 × 1,000件 – 100万円) ÷ 100万円 × 100 = 100%

【広告費80万円の場合】

ROI = (2,000円 × 1,000件 – 80万円) ÷ 80万円 × 100 = 150%

ROIは投資に対する利益の割合を示す指標のため、ROIが100%以上になるようにしましょう。

4.Yahoo!広告の料金を最適化するポイント

Yahoo!広告の支払い料金を最適化する3つのポイントをご紹介します。

4-1.広告品質を高める

先にも解説した通り、広告品質がYahoo!広告の料金にも大きな影響を与えます。広告品質を高めることで、料金を最適化できれば、限られた予算でも上位表示できるのです。

それでは、広告品質はどのように決まるのでしょうか。Yahoo!広告ヘルプによると、広告品質は以下の指標をはじめとした複数の項目で決まるそうです。

  • 推定クリック率
  • 表示URLの過去のクリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告文と検索クエリの関連性
  • 広告が掲載される地域別の掲載実績(アカウント全体)
  • インターネットユーザーの検索クエリー
  • 各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績

数ある指標の中でも注目すべきが、「推定クリック率」「ランディングページの利便性」「広告文と検索クエリの関連性」の3つです。

原則として、広告文の改善を中心に取り組む。

広告文が改善されると、必然的に推定クリック率も高まるためです。運用データを分析し、広告文の最適化に取り組むようにしましょう。

4-2.適切なユーザーに広告を配信する

Yahoo!広告の魅力は、多くのユーザーにアプローチできる点。

しかし、自社商材を買う見込みのないユーザーに広告を配信しても、コンバージョンにつながらなければ、余計な費用の発生の原因にもなりかねません。

そこでオプションやターゲティングなどを適切に設定し、自社に最適なユーザーにだけ広告を届けるようにしましょう。

4-3.分析と改善を繰り返す

Yahoo!広告は運用を開始してからが重要です。運用を開始すると、広告データが蓄積されます。蓄積されたデータを確認し、各広告の表示回数やコンバージョンなどのパフォーマンスを確認しましょう。

パフォーマンスが悪い広告を出稿し続けるのは、費用対効果悪化の原因です。

入門者におすすめは、普段からアカウント管理画面を確認する習慣づけをすること。

定期的に広告パフォーマンスを確認すれば、広告効果向上につながる小さな変化に気づけるようになります。

また、データからユーザーの姿を想起するマインドセットも重要です。具体的には、データを見て「なぜユーザーはこのような行動をとったのか?」や「特定の時間帯にアクセスが多い理由は?」などを考えられるようにしましょう。

定期的なパフォーマンスの確認とユーザーを想起するマインドセットを身につけて、初めて効果的な分析ができるようになります。

5.まとめ

Yahoo!広告は、広告主が料金を自由に設定できます。また、基本的に広告がクリックされたら課金されるクリック型のため、費用対効果の高い運用ができるでしょう。

Yahoo!広告の運用に迷っている場合は、少額での運用からスタートし、自社に合っているかどうか検討してみるのがおすすめです。

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アドフレックス編集部

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