リスティング広告のNGキーワードとは?具体例や防止策を解説
アフィリエイトのリスティング広告利用においては、案件ごとにリスティング広告の利用可否やNGキーワードなどが定められています。
リスティング広告の入門者の場合、NG広告やNGキーワードなどがよく分からないのではないでしょうか。
簡単に言えば、NG広告やNGキーワードで成果を出したとしても、報酬は発生しません。アフィリエイターは、広告のクリック費用だけを支払うことになるため、損をしてしまうのです。
本記事では、NGキーワードへの出稿を防ぎながら成果を上げるために、NGキーワードの具体例や防止策、キーワード選定のポイントを解説します。
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目次
1.リスティング広告のNGキーワードとは
リスティング広告のNGキーワードは、大きく2種類に分けられます。
- 出稿を禁止されているキーワード
アフィリエイトの広告主が、自社のリスティング広告とアフィリエイターによる競合を避ける目的で、NGワードを設定しているケースが多々あります。NGキーワードの出稿で成果を出したとしても、報酬は発生しません。また、リスティング広告の配信元が禁止しているNGワードもあります。
- リスティング広告の出稿自体が禁止されているプログラム
リスティング広告の運用が禁止されている案件があり、その案件を運用したとしても、報酬は発生しないため注意が必要です。リスティング広告を正しく運用するためにも、まずはNGキーワードの概要を理解しましょう。
2.リスティング広告のNGキーワード具体例
それでは、どのようなキーワードがNGとなってしまうのでしょうか。ここからは、リスティング広告におけるNGキーワードの具体例を解説します。
2-1.会社名・商標名
リスティング広告を運用する場合、不正出稿について理解しておくべきです。
不正出稿とは:
競合他社やアフィリエイターが会社/ブランド名や商標名などに対して広告を出稿する行為。
不正出稿をされた場合、広告主はクリック単価の高騰や機会損失、ブランド毀損などのリスクを被ります。
万が一、会社名や商標名で出稿してしまうと、商標を持つ企業から取り下げの依頼がくる可能性が高いです。
広告主によって設定されているNGワードで出稿しないのは当然ながら、会社名や商標名に該当するキーワードには出稿しないようにしましょう。
【例】
「A社の化粧水」や「商品名の固有名詞 口コミ」などのキーワードの組み合わせも原則禁止。
不正出稿対策したい方へ
リスティング広告における不正出稿は「広告費の高騰」「機会損失」「ブランド毀損」など、広告主にとって大きなリスクです。
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2-2.広告主のオフィシャルサイトと勘違いさせるワード
アフィリエイターがリスティング広告を運用する場合、「公式」や「公式サイトはこちら」などのURL先が広告主のオフィシャルサイトと誤解させるようなワードの使用は禁止です。
URLや広告文に紛らわしい表現を記載した場合、リスティング広告の削除や提携解除を招く恐れがある。
2-3.指定されているNGキーワード
アフィリエイト広告の場合、広告主はNGキーワードを設定できます。
NGキーワードで成果を出せたとしても、報酬は支払われません。リスティング広告の運用前には、NGキーワードを確認しましょう。
2-4.著作権違反のワード
著作権のあるキーワードへの出稿もNGです。著作権のあるキーワードを選定すると、リスティング広告の審査に通過しない可能性があります。
万が一、リスティング広告の配信が許可されたとしても、著作権の保有者との間でトラブルに発展する可能性がある。
キーワード選定は慎重に行い、著作権を侵害していると判明したら、速やかに対処するようにしましょう。
2-5.最上級表現
最上級表現とは:
「最大」や「最高」、「No.1」などの表現。
最上級表現を使用する場合、例えばYahoo!広告の広告基準では、第三者による調査が実施され、その調査データが最新1年以内のものであることを証明する必要があります。
最新の客観的事実が存在しないのにもかかわらず、最上級表現を使用すると、景品表示法における不当表示に該当する可能性があるのです。
Yahoo! JAPAN実施の「広告サービス品質に関する透明性レポート」によると、広告審査の非承認理由のトップが「最上級表示、No.1 表示」であり、割合は37%と判明しています。
この調査結果からも分かるように、最上級表示は広告審査が通らない主な原因です。
明確な裏付けや客観的事実がない場合は、最上級表現の使用は避ける。
3.NGキーワードを避けながら成果を出すキーワード選定方法
リスティング広告で重要な工程の一つがキーワード選定です。適切なキーワード選定をできるかどうかで、広告パフォーマンスが決まります。
以下では、NGキーワードを避けながら成果を出すキーワード選定方法を解説します。
3-1.商標名は商品ジャンルに言い換える
商標名を商品ジャンルに言い換えれば、NGキーワードを避けつつ、購入意欲の高いユーザーにリーチできます。
【例】
「ミルク化粧水」という保湿力に定評のある製品を扱う場合は、「化粧水」や「保湿液」などのキーワードでリスティング広告を出稿する。
商標名で出稿できないアフィリエイターは、この戦略でキーワード選定を実施するのが原則です。
3-2.他のキーワードを組み合わせる
リスティング広告のメリットは、課題や悩みの解決方法を探す顕在ユーザーにアプローチできることです。実は商標名を商品ジャンルに言い換えるだけでは、効率よく顕在ユーザーにアプローチできません。
その理由は、「化粧水」や「保湿液」などの商品ジャンルで検索するユーザーニーズは、下記のように多岐にわたるためです。
- 化粧水のおすすめが知りたい
- 化粧水を購入したい
- 化粧水の効果を知りたい
また、商品ジャンルなどの1語で構成されるキーワードは、検索ボリュームの多いビッグキーワードである可能性が高いです。ビッグキーワードで上位表示できれば、大きな成果につながりますが、競合が多くクリック単価が高いなどのデメリットもあります。
予算の少ない企業やアフィリエイターは、検索ボリュームが少ないミドル・スモールキーワード中心にキーワード選定をするのが有効。
先の例でいえば、「ミルク化粧水」は保湿力の高さが売りの製品のため、化粧水と「乾燥肌」や「乾燥 30代」などのユーザーニーズが具体化された検索キーワードを選定しましょう。
3-3.購買意欲の高い層にリーチできるキーワードを入れる
ミドル・スモールキーワードで入札を狙う場合、購買意欲の高い層にリーチできるキーワードを狙うのもおすすめ。
具体的なキーワード例は以下の通りです。
- 価格
- 比較
- 購入
- おすすめ
- 人気
- 評判
購入意欲の高いユーザーが使うキーワードを含めることで、NGキーワードを避けながら、効率よく成果を出せます。
4.リスティング広告におけるNGキーワードの防止策
NGキーワードでリスティング広告を配信しないためにも、これからご紹介する5つの防止策に留意してください。
4-1.リスティング広告の運用が禁止されていないか確認する
アフィリエイターがリスティング広告を運用する場合、まずは案件が禁止されていないかどうか確認しましょう。
禁止案件を運用して成果を出したとしても、報酬は発生しません。運用費用だけかかってしまうため、必ず運用が認められている案件かどうか確認しましょう。
4-2.除外キーワードを活用する
NGキーワードを避けるためにも、リスティング広告の運用前には、必ず商標やブランド名、指定のNGキーワードを除外設定しておきましょう。
除外設定とは:
広告配信をしないキーワードを登録する機能のこと。
除外キーワードには、部分一致・フレーズ一致・完全一致の3種類がありますが、NGキーワードの防止には部分一致が向いています。
【例】
「ミルク化粧水」を完全一致の除外キーワードとして設定した場合、「ミルク化粧水 価格」や「ミルク化粧水 評判」などで広告が配信される可能性がある。
一方、部分一致なら「ミルク化粧水」が含まれた検索語句には、広告が配信されなくなります。商標や指定のNGキーワードは、部分一致・完全一致の除外キーワード設定をして、確実に配信対象から除外しておきましょう。
4-3.新しい情報を掲載する
リスティング広告では、常に最新の情報を発信することが大切です。例えば、製品料金が改訂されたら、速やかに広告に反映させなければいけません。
社内の情報共有を徹底する、またはアフィリエイターの場合、定期的に企業のオフィシャルサイトを確認し、最新情報を発信するようにしましょう。
4-4.誇張表現は避ける
基本的に、リスティング広告で誇張表現や過剰表現は避けるべき。
最新の根拠がある場合は別ですが、客観的事実がない状態で誇張表現をすると、リスティング広告が配信されません。
また、根拠のない誇張表現を使った場合、ユーザーの商材に対する期待が高まり、「広告のような効果がなかった」と信頼の低下につながるリスクもあります。
4-5.広告と商材の関連性を高める
広告と商材の関連性を高めなければ、リスティング広告は配信されません。Google 広告とYahoo!広告ともに、検索語句と広告・LP(ランディングページ)の関連性を重視しています。
【例】
広告の遷移先がユーザーの求めている情報と無関係のコンテンツの場合、ユーザーはすぐに離脱する。
結果的に、広告とLPの関係性が低いと判断され、広告ランクの低下やクリック単価の高騰などにつながるのです。
また、商材と広告・LPの関係性が乏しい場合は、審査に通らない可能性もあります。
5.まとめ
リスティング広告を出稿する際は、商標名や指定のNGキーワードで出稿しないようにしましょう。余計なトラブルを防止するためにも、まずはNGキーワードを部分一致と完全一致の除外設定で対応してみてください。
また、NGキーワードを避けるには、商標名を商品ジャンルに置き換えるのが有効です。しかし、商品ジャンルに置き換えるだけでは、ビッグキーワードへの入札となる可能性が高く、予算の少ない企業やアフィリエイターは広告配信が難しくなります。
そこで複数キーワードを組み合わせたミドル・スモールキーワード中心に狙い、NGキーワードを避けながら、効率よく成果をあげる戦略がおすすめです。
ぜひ記事を参考に、最適なキーワードを選定してください。
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