【センス・経験不要】Google 広告で成果を出す見出しの作成方法
Google 広告とYahoo!広告の見出しは、青の太文字で表示されるため、ユーザーの注目を集める働きがあります。見出しの出来次第で、クリック率とコンバージョン率が大きく左右されるのです。
成果につながる見出しを作成したいと考える方も多いと思いますが、下記のような悩みをお持ちではないでしょうか。
- 良い見出しの作り方が分からない
- キャッチコピーの才能がない
- Google 広告の運用を始めたばかりで経験がない
実はGoogle 広告で成果を上げる見出しを作成するために、才能や経験は必要ありません。十分なリサーチと正しい作成方法さえ知れば、誰でも良い見出しを作れます。
本記事では、今すぐ見出しの改善ができるように、Google 広告の見出しが重要な理由や作成手順/ポイントを解説します。
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目次
1.Google 広告の見出しが重要な3つの理由
Google 広告の運用においては、見出しが重要と言われますが、その理由をご存知でしょうか。まずはGoogle 広告の見出しが重要な3つの理由を見ていきましょう。
1-1.ユーザーが初めに目にするため
Googleのリスティング広告は主に、URL・見出し・説明文の3つで構成されます。この3つの要素のなかで、最も目立つのが見出しです。
ユーザーは初めに見出しを見るからこそ、見出しで興味関心を惹けなければ、説明文を読んでもらったり、広告をクリックしてもらったりはできないのです。
Googleもまた、次のように述べています。
広告見出しはユーザーが最初に目にする箇所であり、広告のパフォーマンスを左右する重要な要素。
引用:効果的な検索広告を作成する|Google 広告 ヘルプ
1-2.見出しはクリックできるため
見出しが目立つ理由の一つに、表示形式が挙げられます。見出しはユーザーにクリックできることを示すため、青文字かつ説明文よりも大きな文字サイズで表示されるのです。
上記画像を見ても分かる通り、見出しは説明文や広告オプションよりも目立ちます。
1-3.ユーザーは説明文やLPを熟読しないため
Google 広告において見出しが重要な一番の理由は、多くのユーザーは広告説明文を読んでいないため。
あなたがGoogle検索を利用している場面を想像してみてください。
多くの方が、広告見出しや記事タイトルにざっと目を通し、クリックするかどうか判断しているのではないでしょうか。説明文を読むとしても、まずは見出しを確認するはずです。
同様に、見出しを確認したら、LPは丁寧に読み込まないユーザーもいるでしょう。そのことを証明するかのように、LPの改善ではコンバージョン率は変わらなかったのに対し、見出しの改善でコンバージョン率が向上したケースは多々あります。
見出しは、クリック率だけではなく、コンバージョン率にも影響を与える要因なのです。
2.Google 広告における良い見出しとは?
Google 広告で成果を上げるためには、良い見出しの定義について考える必要があります。しかし、良い見出しの定義に正解はなく、人によって意見は異なります。そこでGoogleが考える効果的な見出しをご紹介しましょう。
Googleは、下記要素を含んだ見出しが効果的だと言います。
- ユーザーの利益に着目したコピー
- 見出しとキーワードの関連性が高い
- 具体的な行動を促すフレーズを入れる
出典:効果的な検索広告を作成する|Google 広告 ヘルプ
これら3つのポイントを念頭に置いたうえで、実際のGoogle 広告の見出しを見ていきましょう。
- 検索語句:MAツール
- ユーザーの利益に着目したコピー:リード獲得なら
- 見出しとキーワードの関連性が高い:MAツール
- 具体的な行動を促すフレーズ:MAツールをお探しの方はこちら
- 検索語句:インサイドセールス 代行
- ユーザーの利益に着目したコピー:SaaS業界シェアNo.1
- 見出しとキーワードの関連性が高い:インサイドセールス 代行
- 具体的な行動を促すフレーズ:代行ならベイルズに
- 検索語句:福岡 航空券
- ユーザーの利益に着目したコピー:格安、ホテル+航空券
- 見出しとキーワードの関連性が高い:福岡、航空券
- 具体的な行動を促すフレーズ:ツアー最安値を一括比較(説明文)
このように多くの広告が、Googleが提唱するポイントを忠実に守っています。もちろん例外もありますが、まずは基本を押さえるようにしましょう。
3.Google 広告で成果を上げる見出しの作成手順
効果的な見出しを作成するためには、自社/競合やターゲットに対する徹底的なリサーチが欠かせません。
「広告の父」と称されるコピーライターのデイヴィッド・オグルヴィ氏もまた、キャッチコピー作成ではリサーチが重要だと述べています。
ここからは、成果につなげる見出しの作成手順を解説します。
3-1.ペルソナを作成する
Google 広告で成果を出すためには、自社商材の理想の顧客像であるペルソナの作成が欠かせません。
ペルソナを作成することで、広告見出しにおける訴求ポイントや最適なターゲティング設定ができる。
ペルソナ作成の手順は以下の通りです。
- ターゲットをセグメンテーション化
- 顧客に関する良質な情報を収集
- 一次情報をもとに一人の人物が想起できるまで具体的なペルソナを作成
ペルソナ作成のポイントは、情報収集にあります。可能な限り、顧客に関する一次情報を収集するようにしましょう。担当者の思い込みやブレインストーミングなどで作成した場合、実在しない顧客像ができるため、施策の混乱を招く恐れが生じます。
ペルソナ作成で有益な情報収集方法は以下の通りです。
- ユーザーヒアリング
- 営業やカスタマーサクセスなど顧客接点のある部署へヒアリング
- 営業の商談へ同行
- 自社/競合の事例
- 口コミ評判確認
- アンケート調査
ペルソナを作成したら、全員の認識をそろえるため、担当者間で共有するようにしましょう。
3-2.商材の優位性を特定する
ターゲットが自社商材を購入するべき理由を考えましょう。英語版のGoogleオフィシャルサイトによると、見出しと説明文を制作する際は、以下の質問を考えるのが有効です。
- 何を顧客に提供するのか
- 顧客のどのような課題を解決するのか
- なぜ顧客はあなたの商材を今すぐ購入する必要があるのか
- 自社商材ならではという価値や特徴はなにか
- なぜ顧客は競合ではなく、あなたの商材を選ぶべきなのか
- 送料無料や特別なディスカウントなどは用意しているのか
出典:How to write effective Google Ads|Google for Small Business
これらの質問の共有項は、顧客への提供価値と自社商材の優位性を重視していることです。顧客への提供価値は、ペルソナの課題や悩みをもとに考えだします。ここでは、商材の優位性の見つけ方を考えましょう。
商材の優位性の特定には、3C分析が有効です。
- Customer(顧客):市場と顧客ニーズを分析
- Competitor(競合):競合の強みや弱み、状況を分析
- Company(自社):自社状況や自社と顧客ニーズを分析
上記画像のように、自社と競合が重なっていないかつ自社と顧客が重なっている部分が狙い目です。
【例】
競合が価格を優位性としている場合、価格ではなく、機能性や納期などで訴求する。
しかし、複数の競合が同じ要素を訴求している場合、ユーザーがその要素を重視していると考えられるため、同じ要素を訴求する見出しが良いケースもあります。あくまでも、ユーザーニーズとの一致を最優先にして、見出し作成に取り組んでください。
訴求ポイントを考えるのが難しいという方のために、商材の主な優位性をご紹介します。
- 料金
- 保証
- 特典
- 実績
- レビュー
- 決済方法
- 納期
3-3.メッセージを明確にする
Google 広告の見出し作成において、よくある失敗がメッセージを詰め込みすぎることです。機能と価格、実績も盛り込んだ場合、何を伝えたいのかよく分からない、曖昧な見出しとなってしまいます。
Google 広告の見出し作成では、何を伝えるかではなく、何を伝えないかが重要。
訴求力の高い見出しを作成するためにも、1つの広告において伝えるメッセージは1つに絞ります。
自社商材ならではという価値で、顧客のどのような課題を解決できるのかを念頭に置き、1つのメッセージを考えましょう。
4.Google 広告の見出しの作成ポイント
より成果を出しやすい見出しを作成するためのポイントをご紹介します。
4-1.数値で具体化する
Google 広告の見出し案を一通り作成したら、数値に置き換えられる箇所はないかを確認します。数値に置き換えることで、具体性が増し、ユーザーへの訴求が高まるためです。
例えば、下記のような置き換えが考えられます。
- 割引あり → 最大50%オフ
- トライアル → 120日トライアル
- 導入事例多数 → 2,500社以上が導入
- メンズ化粧水 → 30代からのメンズ化粧水
- 駅近 → ○○駅より徒歩3分
可能な限り、形容詞は数字に置き換えるようにしてください。
形容詞は抽象的な言葉であり、ユーザーに刺さらない。
形容詞を数字に置き換えただけで、クリック率が高まったケースは多々あります。数値化で具体性を出し、見出しの訴求性を高めましょう。
4-2.客観的事実をベースにする
先ほどの数値化と共通する部分はありますが、客観的事実をベースにするのも、クリック率の向上に貢献します。
【例】
「発売から売れ行き好調」といっても、これは主観的な見出しのため、ユーザーは信じてくれない。
そこで「発売から累計1万個売上」と客観的事実ベースにすることで、説得力が増すのです。
客観的事実をアピールする主な言葉は下記の通りになります。
- 顧客満足度No1/○○%
- ○○人が購入
- ~受賞
- ランキング第1位
- ~の実績
- ~認定
- ~愛用
4-3.見出し1の作成に注力する
Google 広告においては、見出し1・見出し2・見出し3を設定できます。「設定した見出しは必ず表示される」とよく誤解されますが、最近はGoogleが見出し2や見出し3を省略して表示するケースが増えているのです。
つまり、確実に表示されるのは見出し1のため、見出し1と説明文1で伝えたいことをすべて伝えなければいけません。見出し2・3は省略される前提で制作し、見出し1の試行錯誤に注力しましょう。
4-4.見出しの文字数はすべて使う必要はない
テキスト広告の場合、各見出しの上限文字数は全角15文字(半角30文字)です。上限文字数近くまで見出しを制作する方は多いですが、必ずしも長い見出しが良いとは限りません。
【例】
自社ブランドが有名な場合、ブランド名や商材だけで訴求することも可能。
ユーザーが求める情報を届けられれば、文字数にこだわる必要はありません。
Google 広告の見出しの文字数や使用可能な記号に関しては、下記記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてください。
5.Google 広告の見出し制作におけるチェックポイント
最後にGoogle 広告の見出しを作成したら、確認したいチェック項目をご紹介します。
- ユーザー視点になっているか
- 見出しにキーワードは含まれているか
- 商材の優位性を記載しているか
- 1見出し1メッセージになっているか
- 数値に置き換えられる箇所(特に形容詞)はないか
- 表現は具体的になっているか
- 客観的事実を追加できる箇所はないか
- 見出し1を読むだけでメッセージを伝えられるか
6.まとめ
Google 広告の見出しは、ユーザーの目につきやすい重要要素です。特に、見出し1は必ず強調された状態で表示されるため、見出し1の作成に注力しましょう。
見出し作成においては、自社が伝えたいことではなく、ユーザーが知りたいことを伝えなければいけません。その上で、数値や客観的事実を用いて信頼感/安心感の醸成をすれば、クリックされる見出しを制作できるでしょう。
多くの企業がGoogle 広告を出稿していますが、見出しの制作に十分な時間をかけているところは少ない傾向です。言い換えれば、見出しだけで競合と大きな差をつけられるため、ぜひ本記事を参考に見出し制作に取り組んでみてください。
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