Twitterのプロモ広告とは?特徴や始め方、成功事例などを解説!
アライドアーキテクツ株式会社が2022年に発表した調査によると、Twitterユーザーの6割以上がTwitterをきっかけに購買や来店をした経験があると発表しています。
国内利用率がLINEに次いで高いTwitterは、多くのユーザーとコミュニケーションをとれる重要なチャネルです。Twitter広告を活用すれば、詳細なターゲティング機能を設定し、ユーザーのタイムラインや検索画面などに広告を配信できます。
しかし、Twitter広告はさまざまな種類があるため、どの広告を出稿すればいいのか分からないと悩むマーケティング担当者は多い傾向です。
そこで本記事では、Twitter広告で最もベーシックなプロモ広告の特徴や費用、成功事例などを解説します。
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目次
1.Twitterのプロモ広告とは

出典:Twitterビジネス
Twitterのプロモ広告とは:
新たなユーザー層へのアプローチや既存ユーザーからのいいね/リツイート数などのエンゲージメントを高めることを目的にした広告のこと。
プロモ広告は、通常のツイート形式で出稿されるため、下記の特徴があります。

出典:Twitter
- ユーザーのタイムラインになじみ、広告色を少なくできる
- ユーザーはいいねやリツイート、返信などができる
- 「プロモーション」というラベルが記載される
- 通常ツイートと同様に、画像や動画を添付できる
2.Twitterプロモ広告の表示箇所
Twitterプロモ広告の表示箇所は、以下の5つです。
- 検索結果ページ上部
- トレンドテイクオーバーの検索結果
- ユーザーのタイムライン
- アカウントのプロフィール
- 公式Twitterクライアント
以下では、それぞれの表示箇所の詳細について見ていきましょう。
2-1.検索結果ページ上部
ユーザーが自社広告と関連性の高いキーワードを検索した際に、検索結果画面の上部にプロモツイートが配信されます。
Twitter検索をGoogleのように活用するユーザーは一定数おり、購買意欲の高い顕在層にアプローチ可能です。
2-2.トレンドテイクオーバーの検索結果

出典:Twitter
トレンドテイクオーバーとは:
トレンドと連動して表示する広告のことで、多くのユーザーの興味をひくのが特徴。
プロモ広告においては、 [話題を検索タブ] の [おすすめ ] や [トレンド] タブに広告が配信されることがあります。
2-3.ユーザーのタイムライン
プロモ広告のツイートと関連性の高いユーザーのタイムラインに広告が表示されます。
関連性の高さは、年齢や性別、地域、ユーザーの興味関心などで決まります。
2-4.アカウントのプロフィール
対象ユーザーが、ターゲティング条件に合致するTwitter利用者のプロフィールを見ているときに、広告が配信される可能性があります。
2-5.公式Twitterクライアント
iOS版TwitterやAndroid版Twitterなどのデスクトップ版やモバイル端末版Twitter公式クライアントに表示される可能性があります。
参考:プロモ広告について教えてください。|Twitter ビジネス
3.Twitterプロモ広告で使えるクリエイティブ一覧
Twitterプロモ広告で使えるクリエイティブとその特徴をまとめましたので、ぜひご参考にしてください。
クリエイティブ | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
テキスト広告 | すべて日本語全角文字にした場合は140字以内のテキストで構成 |
|
画像広告 | テキストと1枚の画像で構成。画像のファイル形式はPNGとJPEG推奨 |
|
動画広告 | テキストと最長2分20秒までの動画で構成。ただし、基本的には15秒以内を推奨 |
|
カルーセル広告 | テキストと2~6枚の画像/動画で構成 |
|
モーメント広告 | 複数のツイートを1つのツリー形式でまとめたクリエイティブ |
|
そのほか、Twitterプロモ広告では、エンゲージメントと会話を促す「カンバセーションボタン」や「投票機能」を追加できます。
4.Twitterプロモ広告の費用と配信の仕組み
Twitterプロモ広告は、予算の下限がないため、1日数百円からでも出稿できます。
ただし、TwitterはほかのSNS広告と同様に、オークション形式で配信広告を決定しているため、ある程度の予算は確保する必要がある。
Twitterプロモ広告の仕組みについて解説していきます。
Twitter広告のオークションでは、入札額と広告スコアが考慮されます。
広告スコアとは:
広告の品質を数値化したものであり、広告の共感度・関連性・最新性の3点を考慮して決まる。
プロモ広告を成功させるためには、十分な品質スコアと入札額を確保し、配信機会を最大化させる必要があるでしょう。
また、Twitterプロモ広告の費用はユーザーが課金対象となるアクションをとった際にのみ発生します。目標達成に貢献する成果が出た際にのみ、課金が発生するため、費用対効果は高い傾向です。
以下が主な課金アクションとなります。
課金アクション | 概要 |
---|---|
リーチ | 広告1,000回表示ごとに課金 |
動画の再生 | 一定時間再生されるたびに課金 |
アプリインストール | アプリがクリックもしくはインストールされるたびに課金 |
Webサイト訪問 | リンクがクリックされるたびに課金 |
エンゲージメント | いいねやリツイートされるたびに課金 |
フォロー | フォローされるたびに課金 |
アプリを開く | ユーザーがアプリを開くためにクリックするたびに課金 |
5.Twitterプロモ広告を始める手順
Twitterプロモ広告を始める手順は以下の通りです。基本的には、画面の案内に従って進めていただければ問題はありませんが、始め方にもさまざまな方法があるので、一例をご紹介します。
- 広告アカウントを作成
- お支払い方法を追加
- 広告キャンペーンの作成
- 広告を作成(広告内容の設定)
- 広告を作成(ターゲティングの設定)
- 広告を作成(予算とスケジュール)
- 広告配信
それぞれの手順を見ていきましょう。
5-1.広告アカウントを作成
まずは広告を出稿するTwitterアカウントにログインし、左メニューから [もっと見る] をクリックします。
次に、上記画面の枠のように [Twitter広告] をクリックしてください。するとTwitter広告のホーム画面に遷移します。
5-2.お支払い方法を追加
上画像のように、Twitter広告のホーム画面に遷移しましたら、右上のアカウント名をクリックし、ドロップダウンリストのなかから [新しいお支払い方法を追加] をクリックします。
なお、Twitter広告の掲載費用は、クレジットカードからのお支払いとなりますので、あらかじめ登録しておく必要があります。
「新しいクレジットカードを追加」画面が表示されましたら、以下の項目を画面の案内に従って入力しましょう。
- クレジットカード番号
- 請求先住所
- メールアドレス
最後に利用規約を確認後、チェックを入れて [保存] をクリックしてください。これでお支払い方法の追加は完了しました。
5-3.広告キャンペーンの作成
お支払い方法の追加が完了すると、自動的に上画像のようなポップアップが表示されます。
表示されない場合には、Twitter広告のホーム画面左上から [キャンペーン] > [キャンペーンを作成] をクリックすれば、同様の画面に遷移できます。
なお、Twitter広告は2022年10月に一部仕様がアップデートされ、広告キャンペーンのメニューに従来型のアドバンスに加えて「シンプル」が追加されました。
シンプルは、従来のTwitter広告と比較し、より簡単に広告を出稿できるキャンペーンとなっており、設定できる広告の目的やターゲティングに違いがある。
具体的な違いを以下表にまとめましたので、参考にしてみてください。
項目 | シンプル | アドバンス |
---|---|---|
目的 |
|
|
ターゲティング |
|
|
なお、本記事については「シンプル」を選択した場合の、プロモ広告配信手順をご紹介します。
別記事にはなりますが、従来の「アドバンスを選択した場合のTwitter広告配信手順」もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
本題からそれてしまいましたが、画面上で「シンプル」を選択すると、Twitter広告の目的を決定できる上画面が表示されます。
任意で構いませんので、該当する目的をお選びください。なお、本記事では「ウェブサイトの訪問者数」を選択して解説をさせていただきます。
5-4.広告を作成(広告内容の設定)
目的の設定が完了すると、上画像のように広告の作成画面へ遷移します。
今回は「ウェブサイトの訪問者数」を目的としているため、広告テキストのほかに「メディア」や「ウェブサイトのURL」を埋め込めるのが特徴です。
画面右側には、プレビュー領域が用意されているので、こちらで入力した広告テキスト・メディア・ヘッドライン・URLの体裁を確認できます。
確認いただき問題がなければ、画面右下にある [次] をクリックしてください。
5-5.広告を作成(ターゲティングの設定)
ここからは、先ほど設定したTwitter広告の内容を誰に配信するのか絞り込むための「ターゲティング」を設定します。
上画面が表示されましたら、まず配信ターゲットの「性別」「年齢」を決定しましょう。なお、性別と年齢以外は任意項目ですので、該当する場合には入力してください。
次に同じ画面上にある「ターゲティング機能」を設定していきます。
なお、ターゲティング機能ですが「5–3.広告キャンペーンの作成」内でも解説した通り、広告キャンペーンを「シンプル」に設定しているので、選べる項目は「アドバンス」と比較して少ない傾向です。
【ターゲティングの入力項目詳細】
項目 | シンプル | アドバンス |
---|---|---|
ターゲティング |
|
|
【シンプルの場合のターゲティング入力項目と内容】
入力項目 | 内容 |
---|---|
性別 | 男性、女性、性別問わず指定 |
年齢 | 13〜54歳、または「それ以上」を指定 |
場所 | 国、地域、都道府県、市町村、都市圏、郵便番号を指定 |
キーワード | 特定のキーワードを検索またはツイートしたユーザーを指定する、または除外 |
フォロワーが似ているアカウント | 指定したアカウントのフォロワ−と似た行動をとるユーザーを指定、または除外 |
オペレーションシステム | ユーザーが使用しているOS、端末を指定 |
なお、繰り返しになりますが「アドバンス」の場合には、選べるターゲティングも増加します。
ターゲティング詳細を知りたい方は、以下記事を参考にしてみてください。
広告を配信するターゲティングを決定できたら、次に予算とスケジュールを設定しましょう。
5-6.広告を作成(予算とスケジュール)
次に広告の「日別予算」と「配信期間」を設定してみてください。
5-7.広告配信
予算とスケジュールを入力後、画面右下にある [キャンペーンを開始] をクリックすれば、広告配信の準備が整い、広告審査に移行します。
なお、広告マネージャーに移動すると、配信中の広告を確認することも可能です。
2017年10月時点でTwitterの国内ユーザー数は4,500万人であり、総務省の「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると主なソーシャルメディアの利用率はTwitterが38.7%とLINE(86.9%)に次いで2番目に多い傾向です。
このことからも、Twitter利用者数は非常に多いと推測できるため、オーディエンスやターゲティング機能を細かく設定し、自社に適したユーザーにのみ広告を配信することが重要となる。
6.Twitterプロモ広告の注意点
Twitterプロモ広告を出稿する際の注意点は以下の通りです。
- 必ずターゲティングは設定する
- 動画を活用する
- トレンドに絡めたキャンペーン施策を展開する
ここからは3つの注意点について解説します。
6-1.必ずターゲティングは設定する
先にも解説した通り、Twitterの国内ユーザー数は非常に多いと推測できます。
Twitterプロモ広告で避けるべきなのは、自社と関連性の低いユーザーに広告配信をし、早い段階で広告費を消化してしまうこと。
Twitterプロモ広告は成果が出たときに課金が発生しますが、関連性の低いユーザーへの広告配信や誤操作によるエンゲージメントなどの発生は十分に考えられます。
多くのユーザーをターゲットにするのではなく、自社に適したユーザーにのみ広告を届けるように注力しましょう。
後ほど詳しく解説しますが、Twitter広告の運用に成功している企業は、Twitter独自のキーワードやアカウントターゲティングを活用しています。
6-2.動画を活用する
自身のTwitterタイムラインを見てみると実感いただけると思いますが、多くのプロモ広告が画像や動画を活用しています。
特に、動画は「1分間の動画で180万語分の情報を伝えられる」と言われるほど情報伝達力に優れています。

また、FacebookやInstagramなどを運営するMeta社の調査によれば、動画広告は1秒でも人の目に触れると、広告想起やブランド認知、購買意向の向上へつながると判明しているのです。
Twitterユーザーは、テンポよくスクロールし、興味のあるコンテンツを見る傾向にある点も踏まえると、動画でユーザーの興味関心をひき、ブランド想起率や購買意欲を高めるのは有効な施策となるでしょう。
6-3.トレンドに絡めたキャンペーン施策を展開する
Twitterは、ほかのSNSよりも拡散性が高く、プロモ広告が二次拡散される可能性は十分にあります。二次拡散を狙うためには、Twitterで拡散されるコンテンツ傾向を把握しなければいけません。
Twitterでは、おもしろ系やお役立ち系コンテンツのほか、ニュースや時節に関連したコンテンツが話題になりやすい傾向。
情報の最新性が広告スコアに大きな影響を与える点も考慮すると、トレンドに絡めたキャンペーン施策がプロモ広告に向いていると言えます。
世の中の関心を測り、最適なタイミングでプロモ広告を出稿しましょう。
7.Twitterプロモ広告の成功事例
最後にTwitterプロモ広告の成功事例をご紹介します。
7-1.新規顧客獲得数4.8倍増「ナッシュ株式会社」

ナッシュ株式会社は健全な食生活の実現に貢献する宅配食の製造・販売を手がける企業です。同社はコミュニケーションと新規顧客獲得を目的にTwitterを運用しており、2022年11月時点でのフォロワー数は8万人以上います。
コミュニケーションとしては、フォロワーのコメントにいいねや返信をしたり、投票機能を活用してフォロワーの意見を商品改善に反映させたりしています。
また、新規顧客の獲得を目的にプロモ広告を展開しているのも特徴の一つ。
同社はフォロワーターゲティングを積極的に活用し、投資やガジェット、ゲーム好きなどの細かな属性に絞ったターゲティング配信をしています。
スモールスタートで展開し、ターゲティングやクリエイティブのテストを繰り返しながら、投下予算を増やすことで、Twitter広告のラストクリックからの新規顧客獲得数は4.8倍まで伸びました。
7-2.全体売り上げが2年間で500%伸長「株式会社Maneql」
株式会社Maneqlは、LINEオフィシャルアカウントの機能拡張ツール「Lステップ」の販売企業です。
同社は新規顧客の獲得、およびフォロワー数増加を目的にプロモ広告を展開しています。
Lステップを活用しているインフルエンサーの投稿を見ている層にアプローチするため、特定のアカウントを見ている層にアプローチできるアカウント/フォロワーターゲティングを活用しているのです。
また、Lステップと相性のよい業界のアカウントにもターゲティングを実施しています。
さらに、クリエイティブにイラストや動画を活用することで、キャンペーン効果を高めることに成功している。
その結果、全体の売り上げが2年間で500%伸び、Twitter上での製品サービスの会話量を増やすことができました。
8.まとめ
Twitterプロモ広告を使えば、画像や動画を用いて多くのユーザーにアプローチできるため、認知拡大や売り上げ増加、ブランディングなどの効果を見込めます。
Twitterはユーザー数が非常に多いため、キーワードやアカウントターゲティングなどを設定して、自社に最適なユーザーにアプローチするようにしましょう。
コンバージョン数を伸ばすために、媒体を拡大しようとしている方へ
まだまだリスティング広告を伸ばす余地がある状況で、無理をして媒体を広げようとしているWebマーケティング担当者は多いです。まずは、リスティング広告でさらにコンバージョン数を増やす打ち手を検討してみませんか。
- リスティング広告のコンバージョン数を確実に改善させたい
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