住所表示オプションの魅力とは?デジマ担当者必見の設定方法とポイント解説
Google 広告の住所表示オプションとは、広告の下に店舗の住所や店舗までの距離、営業時間などを表示する無料オプションのことです。
店舗を探すユーザーに、検討に役立つ情報を提供できるため、クリック率やコンバージョン率の向上を見込めます。
しかし、店舗表示オプションには注意点があり、まずは基礎知識を理解したうえで、自社に最適かどうかの判断をしなければいけません。
本記事では、住所表示オプションのメリットや必要な企業、設定方法、注意点などを解説します。
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目次
1.住所表示オプションとは
住所表示オプションとは:
会社や店舗までの距離・地図・営業時間・写真・電話番号ボタンなどを広告の下に表示するオプションのこと。
ユーザーは一目で店舗の位置や問い合わせ、営業時間の確認などができるようになるため、コンバージョン率の増加を見込めます。
リスティング広告のほか、YouTube キャンペーンや P-MAX キャンペーンでも設定可能です。
2.住所表示オプションを設定するメリット
住所表示オプションを設定するメリットは下記のとおりです。
- クリック率の増加
- コンバージョン数の増加
- ローカル検索広告に掲載される
- 来店コンバージョンの計測ができる
ここからは、各メリットの詳細について解説します。
2-1.クリック率の増加
広告表示オプションを設定すれば、広告の占有率が高まります。具体例を見ていきましょう。
上記画像は、広告表示オプションが設定されていないリスティング広告です。
それに対して、下記画像は広告表示オプションが表示されたリスティング広告となります。
実際に比較してみると、広告の占有率は大きく異なることが理解できます。
広告表示オプションの設定により、広告が目立つようになるため、クリック率の向上を見込めるでしょう。
2-2.コンバージョン数の増加
広告表示オプションを設定すれば、ユーザーに営業時間や店舗までの地図を表示でき、購買行動における意思決定に非常に役立ちます。
ユーザーは疑問や悩みを取り除いたうえで広告をクリックできるようになるため、確度の高い顧客を集客可能。
結果的に、コンバージョン数の増加やコンバージョン単価の改善などにつながるでしょう。
2-3.ローカル検索広告に掲載される
ローカル検索広告とは:
Googleの検索結果やGoogle マップにビジネスの拠点を表示する広告のこと。
広告表示オプションの設定により、ローカル検索広告にも広告が配信される可能性があります。
ローカル検索広告は検索語句との関連性やユーザーの位置情報などをもとに配信が決まるため、必ずしも上位表示されるとは限りません。
ただし、広告の露出面が拡大されるため、さらなる成果に期待できます。
2-4.来店コンバージョンの計測ができる
来店コンバージョンとは:
Webサイトが自社店舗への来店に貢献しているかどうかを測る指標のこと。
広告表示オプションの設定により、来店コンバージョンの計測が可能になります。
Google 広告の効果をより正確に計測できるようになるため、入札戦略やオムニチャネル戦略の最適化を見込めます。
3.住所表示オプションの設定手順
広告表示オプションの設定は大きく下記2ステップで行えます。
- Google ビジネスプロフィール(※)に登録
- Google 広告とビジネスプロフィールを連携
各ステップの詳細について見ていきましょう。
(※)Google マイビジネスの名称は、2021年11月4日に「Google ビジネスプロフィール」へと変更をされました。
3-1.Google ビジネスプロフィールに登録
Google ビジネスプロフィールとは:
Google 検索やマップに店舗情報を表示するための無料サービス。
2021年11月4日以前は「Google マイビジネス」と呼ばれていました。
まずはGoogle ビジネスプロフィールに登録をしましょう。
出典:Google
Google ビジネスプロフィールのオフィシャルサイトより、画面右上にある [管理を開始] を選択します。
その後、画面の指示に従ってビジネス名やビジネスの種類、WebサイトURLなどを入力して登録を完了します。実店舗を持つ企業は、Google ビジネスプロフィールに登録しておきましょう。
ビジネスプロフィールに登録すれば、自社店舗情報を正確にコントロールできます。
ビジネスプロフィールに登録しなくとも、Google 検索結果やマップに自社情報が表示される可能性はあります。
しかし、誤ったビジネス情報が表示されるリスクもあるのです。
ビジネスプロフィールに登録することで、このリスクを防げる。
3-2.Google 広告とビジネスプロフィールを連携
Google 広告のアカウントとビジネスプロフィールを下記の手順で連携します。
- Google 広告管理画面にログイン
- [広告と広告表示オプション] > [広告表示オプション] の順にクリック
- [+] > [住所表示オプション] の順に選択
- 連携するGoogle ビジネスプロフィールマネージャアカウントを選択
これで広告表示オプションを設定できるようになりました。
住所表示オプションは、アカウント・キャンペーン・広告グループ単位で設定できます。
すべての広告に住所表示オプションを設定したい場合はアカウント単位で設定。特定の広告にだけ設定したい場合は、広告グループ単位で行いましょう。
4.住所表示オプションが必要な企業
住所表示オプションは、実店舗を保有している場合は設定するようにしましょう。
特に、飲食店や小売店、レンタカー、塾などの立地や営業時間が重要な検討要素に含まれる企業は必ず設定しておくべき。
例えば、仕事帰りにラーメンを食べたいと考えるユーザーがいたとしましょう。
どの店でラーメンを食べるのか決めていないユーザーは「池袋 ラーメン」などで検索します。
検索結果を見ながら、各店舗の営業時間や距離などを考えて、ラーメン店を選ぶことでしょう。
この例において、住所表示オプションを設定していない企業より、設定している企業のほうがユーザーに選ばれる確率が高いことは言うまでもありません。
店舗の位置や店舗までの距離、営業時間帯は重要な検討要素だからこそ、住所表示オプションの設定により、顧客に選ばれる確率が高まるわけです。
一方、BtoBやアプリ開発企業、SaaSなどの立地が重要ではないビジネスには向いていません。
また、理由は後述しますが、LPへの集客が目的の場合、住所表示オプションは使用しないほうがいいでしょう。
5.住所表示オプションの注意点
住所表示オプションには下記4つの注意点があります。
- 必ず表示されるとは限らない
- 表示情報はコントロールできない
- 二重クリックのリスク
- LPに誘導できない可能性がある
ここからは、注意点を理解したうえで適切な設定ができるように、各注意点の詳細を見ていきましょう。
5-1.必ず表示されるとは限らない
住所表示オプションを設定したとしても、必ずオプションが表示されるというわけではありません。
Googleによれば、広告表示オプションが表示されるのは以下の場合です。
- 広告表示オプションの掲載により、掲載結果の向上が見込まれる場合
- 広告の掲載順位と広告ランクが上位である場合
広告掲載順位が低ければ、住所表示オプションは表示されないため、大前提として検索語句と関連性の高い見出しや説明文の作成が必須です。
住所表示オプションが表示されない場合は、クリエイティブの見直しをしましょう。
また、下記のいずれかに該当する場合も、広告表示オプションは表示されません。
- Google 広告とGoogle ビジネスプロフィールの連携をさせていない
- Google 広告で住所表示オプションの設定ができていない
- Googleが確認していない電話番号や使われていない電話番号を登録している
5-2.表示情報はコントロールできない
住所表示オプションで表示する情報はGoogleが決定します。
たとえ「店舗までの距離を絶対に表示したい」と思っていても、検索語句やユーザーの位置情報などによっては、距離が表示されない可能性があるのです。
しかし、半径指定ターゲティングを設定すれば、優先してオプションを表示するユーザーを指定できます。
5-3.二重クリックのリスク
住所表示オプションの設定により、二重クリックが発生するリスクが生じます。例えば、下記のようなケースが考えられます。
- 検索結果画面より住所表示オプションをクリック(1回目のクリック)
- Googleマップが起動する
- 検索結果画面に戻り、リスティング広告のタイトルをクリック(2回目のクリック)
このケースの場合、一人のユーザーで2回分の広告費が発生しているのです。
住所表示オプションの二重クリックは防ぎようがない。
ただし、Googleマップと自社サイトを見たということは、確度が極めて高いユーザーとも言えるため、それほど大きなデメリットではないでしょう。
5-4.LPに誘導できない可能性がある
検索結果画面より住所表示オプションをクリックしたユーザーは、LP(ランディングページ)ではなく、ローカル検索結果(店舗情報)に遷移することが多い傾向です。
そのため、LPへの集客を目的にしている場合、住所表示オプションは設定しないほうがよいでしょう。
6.住所表示オプションで成果を出すポイント
最後に住所表示オプションで成果を出す2つのポイントを解説します。
6-1.フィルタリングを活用する
前述のように、住所表示オプションの表示情報はコントロールできません。それでは、複数のビジネスを展開している場合は、どうすればよいのでしょうか。
Google ビジネスプロフィールには、ビジネス名やラベルを条件としたフィルタリング機能があります。
フィルタリング機能を活用すれば、効果的に住所表示オプションの出しわけが可能です。
例えば、「新規オープン」や「キャンペーン実施中」「エリア名」などでラベル設定をし、フィルタリングをするとよいでしょう。
6-2.Google ビジネスプロフィールを定期的に更新する
広告表示オプションに表示されるのは、Google ビジネスプロフィールの登録情報のため、定期的に正しい情報に更新しましょう。
例えば、定休日を変更したにもかかわらず、ビジネスプロフィールに反映させなければ、ユーザーには古い定休日が表示されてしまい、機会損失やブランド毀損などのリスクを招いてしまいます。
Google ビジネスプロフィールで常に最新の情報にアップデートし、確度の高い顧客を逃さないようにしましょう。
7.まとめ
広告表示オプションを設定すれば、広告の下に店舗の位置や店舗までの距離、営業時間などを表示できるようになります。
実店舗を調べるユーザーに役立つ情報を提供できるため、クリック率やコンバージョン率、コンバージョン単価などの向上を見込めます。
住所表示オプションを活用する場合は、Google ビジネスプロフィールに登録してから、広告アカウントと連携させましょう。
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参考記事
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