Case
競合企業への除外数が3倍増、年間50時間の工数削減!指名検索の機会損失を改善
エン・ジャパン株式会社
人材サービス業
課題
- ブランドごとの担当者による人力での作業工数に時間がかかっていた。
- 各ブランド担当者が気付かない場合は競合出稿が続いてしまっていた。
- 除外依頼でご連絡した企業様に連絡が繋がりにくく時間を要した。
- 現在地にしか対応が出来ず、他都道府県全ての調査を行えなかった。
効果
- 属人的なやり方から脱却、空いた工数で新しい分野に挑戦ができた。
- 指名検索してくれる人たちを取りこぼす機会損失が無くなった。
- 定期的なレポートによって把握できていなかった情報共有をいただけた。
- 全国区で調査を行え一気通貫でお任せできた。
エン・ジャパン株式会社(以下、エン・ジャパン)は、採用サービスを中心に事業を展開しています。今回は、マーケティング本部の月成様と鈴木様にお時間をいただき、ISSEKI(イッセキ)を導入した背景と効果について話を伺いました。
求人サイトの認知向上を担うマーケティング本部
(月成 健瑠 様)
― エン・ジャパン様の事業内容について簡単にご紹介ください。
月成様:エン・ジャパンは、HR事業に強みを持ち、「エンゲージ」「エン転職」「ミドルの転職」「アンビ」などの採用サービスを運営しています。
鈴木様:最近では、AIを活用して利用者の職務履歴書作成を支援する機能や、離職の兆候を早期に把握する機能をリリースしました。これにより、求職者と企業の双方に対して、よりスマートで効果的なサポートを提供しています。
― マーケティング本部は会社の中でどのような役割を担っていますか。
月成様:マーケティング本部は約50名のメンバーで構成されています。クリエイティブ担当者からデータ分析担当者まで多様な専門家が集まる部門で、縦割りの組織ではなく柔軟かつ有機的に連携しています。テレビCM、コネクテッドTV広告、デジタル広告を活用しながら、ブランドの認知向上を図っています。
― 月成様、鈴木様は部内でどのような役割を担っていますか。
月成様:「エンゲージ」や「ミドルの転職」といった各ブランドの集客領域や広告運用を担当しています。
競合企業の広告出稿によるユーザー流出が課題
― ISSEKIを導入される以前はどのような課題を抱えていましたか。
鈴木様:当時、「ミドルの転職」と検索すると、競合他社の検索広告が頻繁に表示され、検索キーワードによっては複数の企業が広告を出稿している状況でした。競合他社に広告を控えていただければ指名検索経由の流入を増やせるのではないかと考えました。
― 指名検索からの流入を増やしたいと考えた背景を教えてください。
鈴木様:「ミドルの転職」では、ユーザーに会員登録してもらった後、求人へ応募してもらう必要があります。この「応募」まで進むユーザーの多くが、指名検索から流入しています。そのため、指名検索してくれる方々に適切に自社サイトに訪問いただきたいと思っていました。
月成様:私も鈴木と同じ認識を持っていました。また、キャンペーンのCPA(顧客獲得単価)をもっと低く抑えられるはずだと考えました。特に「ミドルの転職」についてはCPAが他のブランドに比べて高く、この点でも競合企業の広告出稿には何か手を打ちたいと考えたわけです。
― その課題を解決するために社内で取り組んだことはありますか。
鈴木様:ブランドワードの検索結果に表示される企業様を調査し、直接問い合わせてブランド名をキーワードから除外していただくお願いを自分たちで行っていました。週1回、1日1~2時間ほどの時間を費やしていましたが、調査が不十分であったり、問い合わせ先が分からずたらい回しにされたり、一社に除外してもらうまで非常に時間がかかったりしていました。そのため、この作業に工数を費やすよりも、LP改善などの施策にもっと注力したいと考えていました。
月成様:そんな時にアドフレックスの担当者から「ISSEKI」を提案いただき、鈴木の工数を削減できる点を含めてとても興味を持ちました。
費用対効果だけではなかったISSEKIの導入効果
(鈴木 菜央 様)
― 2023年1月にISSEKIをご契約いただきました。採用した決め手を教えてください。
月成様:ISSEKIの魅力は、入札状況を都道府県別やデバイス別、検索エンジン別に細かく抽出できる点です。自分たちだけで競合の出稿状況を調査するのは非常に大変で、その調査を一任できる点がすごくよかったです。
鈴木様:ISSEKIのコールセンターの担当者が、該当企業のマーケティング担当者へダイレクトにアプローチしてくれる点も決め手でした。ISSEKIは各企業のマーケティング担当者に対する独自のネットワークを持っているため、アプローチの範囲が広がり、精度も高まると思いました。さらに、先ほど説明したとおり、自分で連絡しようとすると、問い合わせフォームがなかったり、連絡しても反応が無かったりと非効率でした。これらの作業を外注できれば、本来やりたかった仕事に注力できると考えました。
― 導入前に不安はありませんでしたか。どのようにその不安を払拭しましたか。
月成様:一つだけ不安がありました。それは、除外依頼時のコミュニケーションです。「ミドルの転職」の他にもブランドがあるため、各ブランドの担当者とISSEKIの除外依頼が重なってしまうと、同じ会社から何度も連絡が来ることで相手企業が不信感を持つかもしれないからです。この不安を解消するため、ISSEKI導入前に運用体制や依頼時の文面を何度も擦り合わせました。これなら大丈夫だと確信できたため、安心して上司に提案することができました。
― 最後に上司を説得するうえで何か決め手はありましたか。
月成様:費用対効果は重要な選定ポイントでした。ISSEKIを導入することで、例えばCPAを抑制できるとなれば直ぐに決断できます。しかし、導入してみなければ分からないこともあります。その点についてアドフレックスの担当者と話し合い、定量的な評価以外のメリットに着目しました。
具体的には、鈴木の工数が削減される点、競合の出稿状況や弊社の掲載状況を適宜レポートしていただける点が大きな魅力でした。これにより、自分たちが把握できていなかった部分までサポートしてもらえると判断し、上司も十分に導入効果を得られると納得してくれました。
実感する広告出稿の可視化とダイレクトアプローチの効果
― ISSEKIを導入した効果をどのように評価していますか。
月成様:競合の広告が除外されることで、ユーザー流出による機会損失が大幅に改善されたと実感しています。
鈴木様:除外依頼の作業に週1~2時間の作業で年間50時間以上を費やしていましたが、ISSEKI導入後はこの作業が完全に無くなりました。そのおかげで、LP施策などに時間を充てることができています。除外件数も、私が行うよりはるかに増えました。
月成様:以前は月10件ほどの企業に除外を依頼していましたが、 ISSEKI導入後は除外件数が月30~40件に増加しました。さらに、除外依頼に応じてもらえる承諾率も高く、ISSEKIの高いアプローチ能力を非常に信頼しています。
― 「ミドルの転職」に続き「エンゲージ」「エン転職」等でもISSEKIをご活用いただけております。どのような経緯で対象を広げてくださったのでしょうか。
月成様:他のブランドの担当者も競合の出稿状況を完全に把握できておらず、「ミドルの転職」と同様な課題を抱えていました。私どもが成果を挙げたことを受け、他のブランドでも同様の効果を期待し、ISSEKIの導入を広げることにしました。
― 社内でのISSEKIに対する評判はいかがでしょうか。
月成様:これまでは除外対応の作業を各ブランドの担当者に一任していたため、成果にバラつきがありました。担当者が気づかなければ競合の出稿が続いてしまうこともありました。ISSEKIを導入することで、この属人的なやり方から脱却できたことが社内で高く評価されています。
鈴木様:除外依頼の作業は非常に重要ですが、他の業務に比べて必ずしも優先順位が高いとは言えません。これを外注でき、成果も上がることで、ISSEKIを導入する価値は非常に高いと感じています。
― アドフレックスのサポート面に対する評価も教えてください。
月成様:最初は「ミドルの転職」でISSEKIを導入し、今では7ブランドにまで広がっています。こうして、ブランドの数が増えてもアドフレックスさんのサポートは非常に細やかで助かっています。例えば、「このドメインどうなっていますか」と質問すれば迅速に回答してくださいますし、「この企業の出稿が増えてきたので対応をお願いします」と相談すれば優先順位を上げて対応してくださいます。定期的なレポーティングを通じて、私たちが把握できなかった情報を共有してくれる点も非常に助かっています。
鈴木様:アドフレックスの担当者は、コミュニケーションのスピードが速く、仕事がしやすいです。常に私たちクライアントの効果を最大化する視点で行動してくれているのが分かります。
― ISSEKIのサービスに対して今後期待することを教えてください。
月成様:現在、GoogleとYahoo!の領域で競合検知と除外をしていただいていますが、弊社はMicrosoftやApple Search Adsも活用しています。これらのプラットフォームにもサービスを拡大していただけることを期待しています。
鈴木様:特にアプリ領域には注力していますので、その対応も期待したいですね。
― 最後に、デジタルマーケティング部の今後の目標を教えてください。
鈴木様:各ブランドの認知をさらに広げていきたいと考えています。弊社はテレビCMやコネクテッドTV広告にも注力しており、これらの取り組みを通じてブランドワードでの流入も増やしていきたいです。
月成様:認知度を上げることも重要ですが、エン・ジャパンのサービスを求職者に広く知ってもらい、自分に適したサービスを見つけてもらうことで、求職者がやりたい仕事に出会える機会を増やしていきたいと考えています。そのためにも、まずはブランディングを強化することに力を入れていきたいです。
お客様プロフィール
エン・ジャパン株式会社 様
所在地:東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
事業内容:インターネットを活用したサービスの提供(HR Techプロダクト、求人/求職メディア、人材紹介サービス、活躍/定着支援サービス)
URL:https://corp.en-japan.com/
インターネットを利用した求人・求職情報サービスのリーディングカンパニー。「エン転職」「AMBI」「ミドルの転職」などの求人サイトをはじめ、「engage」などのHR-Techサービスを運営。
※掲載内容は、取材当時のものです。