【現場で役立つ】LINE広告の審査基準と通過のための注意点を徹底解説!
幅広いユーザー層にリーチできるLINE広告ですが、掲載するためには「広告アカウント」「広告クリエイティブ」に加えて、「広告審査」を通過する必要があります。それぞれに厳正な確認事項があるため、LINE広告の審査には10営業日ほどかかります。
つまり、審査基準を細部まで理解したうえで、広告やクリエイティブを作成する必要があり、広告出稿が初めてという担当者にはハードルが高いかもしれません。
本記事では、LINE広告の審査基準や通過するための対策、審査状況の問い合わせ方法などを出稿が初めての担当者にも分かりやすく解説します。
また、通過するための注意点もご紹介しますので、LINE広告の出稿を検討する際には、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.LINE広告とは?
LINEは、月間利用者数が8,900万人(2021年12月時点)を超え、月間アクティブ率も85%に達するコミュニケーションアプリです。
日本の人口が約1億人、月間ではあるが、国内でほとんどの人が利用しているアプリと言っても過言ではない。
馴染みのあるコミュニケーションアプリだけあって、導入前に高い広告効果を期待する企業も多いのではないでしょうか。
LINE広告は、アプリ内の以下配信面に出稿可能です。
- トークリスト:LINEアプリで最もアクティブ性が高い
- LINE NEWS:月間利用者数7,500万人
- LINE VOOM:旧タイムライン
- LINE マンガ:若年層を中心に利用されている
- LINE BLOG:20〜40代女性に人気がある
- LINEポイントクラブ:40〜50代を中心に支持されている
- LINEショッピング:20〜40代前半女性にリーチ可能
- LINE広告ネットワーク:提携する外部アプリに配信できる
このように、利用者数の多いLINEではありますが、配信面によって、ターゲット層が異なるため、自社のペルソナに沿った検討が必要でしょう。
2.LINE広告の審査は何日くらい?
LINE広告の出稿を検討する担当者にとって、審査期間は事前に把握しておくべき項目です。
LINE広告には、大きく分けて「広告アカウント」「広告クリエイティブ(メディア)/広告」の観点から審査が入り、具体的な審査期間は、以下のとおりです。
【広告アカウントの審査日数】
- 5営業日程度
【クリエイティブ(メディア)審査、広告審査の日数】
- 広告アカウントの承認前に広告を作成した場合:広告アカウントの承認後、5営業日程度
- 広告アカウントの承認後に広告を作成した場合:広告作成から5営業日程度
広告アカウント、クリエイティブ(メディア)審査、広告審査全体では、合計10日前後の審査期間が必要となりますので、余裕を持ってLINE広告を検討しましょう。
また、LINE広告審査の注意点は以下のとおりです。
- 広告アカウントが承認されなければ、クリエイティブ(メディア)審査に移行できない。
- LINEの営業日は土日祝日を除いた平日のため、年末年始などタイミングによっては時間がかかる。
なお、上記のうち年末年始など、LINE広告の審査期間に影響が生じる場合には、管理画面に詳細が表示されますので、都度確認をしてください。
3.LINE広告の審査開始のタイミング
LINE広告を配信するには、「LINE広告アカウント審査」「クリエイティブ(メディア)審査」「広告審査」を通過して承認されることが必要です。
各審査が始まるタイミングは、以下のとおりです。
【LINE広告アカウント審査】
LINE広告アカウントを開設するための審査。広告アカウントを作成し、アカウントに紐づけた請求先の情報にクレジットカードを登録すると審査が始まる。
【メディア(クリエイティブ)審査 / 広告審査】
広告に使用する画像や動画、紹介文などの審査。LINE広告アカウントが承認されてキャンペーンや広告グループ、広告を作成・保存すると審査が始まる。
4.LINE広告の審査内容
LINE広告の審査期間、審査開始のタイミングが理解できたところで、広告アカウント、クリエイティブ(メディア)、広告審査の内容を、詳しく見ていきましょう。
4-1.LINE広告アカウント審査の内容
広告アカウントの審査では、下記が対象となります。
- 請求先情報
- 広告主情報
- 商材情報
- 基本情報
LINE広告は申込みから広告配信まで、すべての手続きがオンライン上で完結しますが、入力不備による審査落ちにも注意しなければなりません。特に注意したいのは、以下の3点です。
- 広告主情報
「広告主正式名称」と「広告主ウェブサイトのURL」の入力ミスは審査落ちの原因になりやすいので注意しましょう。
入力ミスの例は、以下のとおりです。【例】
会社名を略すのはNGです。正式名称を入力すること。×「LINE」 → 〇 「LINE株式会社」
×「株式会社LINE」 → 〇 「LINE株式会社」また、遷移先のURLに掲載されている企業名と、広告主の正式名称も一致している必要があります。遷移先ページには、広告主の代表者名、事業概要、所在地といった詳細情報の記載も必須です。
- 商材情報と遷移先ページ
商材正式名称の入力ミスにも気をつけましょう。
仮名と漢字、アルファベットの大文字・小文字などの表記ミスは審査落ちの対象となります。遷移先URLの商材名と商材正式名称が一致していない場合も審査に通過しません。 - LINE公式アカウントのベーシックID/プレミアムID
LINE公式アカウントのベーシックID/プレミアムIDは、利用中のアカウントを記入しましょう。アカウント表示名は、広告主や商材との関連性を明白にする必要があります。プロフィール画像も関連性のあるものを選択しなければいけません。アカウント表示名とプロフィール画像は、下記の方法で変更できます。- LINE ビジネスIDでログイン
- [設定] → [アカウント設定] または [プロフィール画像] を編集
入力ミスがなく、正式名称を記載していれば基本的に審査落ちすることはありません。ただし、アカウント表示名が以下の条件を満たしていない場合には、否認となるため注意をしてください。- 法人・団体・個人または商品・サービスのいずれかの正式名称が必ず含まれること
- 実在しない法人・団体・個人または商品・サービスが実在するかのように誤認されないこと
- 事実とは異なるまたは誤認を招くような内容の文字列が使用されていないこと
- 当社または関連会社の商品・サービスと誤認されないこと
出典:LINE広告 審査の基本|LINE for Business
4-2.クリエイティブ(メディア)審査の内容
広告として配信される画像や動画の審査です。メディア審査に落ちやすい広告や表現を確認していきましょう。
- ユーザビリティーが低い広告
正常に表示されない広告や、ユーザーへ誤解を与えるような画像は、審査落ちの対象となります。
出典:広告・クリエイティブ審査とは|【LINE広告】広告&クリエイティブ審査の基本ルール - ユーザーが不快と感じる可能性がある表現
特定のコンプレックスを露骨に表現したり、暴力や反社会勢力を連想させたりする表現などは禁止です。また、水着や下着においても訴求内容とは異なる画像は禁止ですので、過度な肌露出に注意をしてください。
出典:広告・クリエイティブ審査とは|【LINE広告】広告&クリエイティブ審査の基本ルール - 不当表示に該当する可能性がある表現
商材の内容が事実より優れていると誤認させる「優良誤認表示」や、安いと誤認させる「有利誤認表示」が含まれる表現は掲載できません。また、「世界初」や「業界トップ」といった最大級の表現を使う場合は、遷移先とクリエイティブ内にデータの出典元と調査機関名、調査年を明記して正確な情報であることを示す必要があります。 - 投機心や射幸心を煽る可能性のある表現
通貨や通貨を想起させる表現、金銭の授受を想起させる表現はできません。原則として「お金やお金のイラストはNG」と覚えておきましょう。また、「確実に大金が手に入る」「絶対に儲かる」といった投機心や射幸心を煽る内容もNGです。
出典:広告・クリエイティブ審査とは|【LINE広告】広告&クリエイティブ審査の基本ルール 過度に不安を煽るような表現も審査落ちの対象になります。借入れを助長するような内容も掲載できません。注意したい文言の事例は以下のとおりです。
- 「今月もリボ地獄」
- 「返済がやばいとお悩みの方」
- 「最短60分即日融資可能」
- 「債務整理をした方でも貸付OK」
- 厚生労働省が定める広告規制違反
健康食品や医療品の広告を出稿する場合は、法令で定められている広告規制を遵守する必要があります。審査に落ちやすい文言の事例は、以下のとおりです。- 薬機法で承認されていない効能効果を暗示、明示する(例:「塗るだけでシワが消える!」)
- 医薬品ではない商材に疾病の予防や治療効果を暗示する(例:「薬に頼らず高血圧を改善」)
- 認識に影響を与える推薦文言(例:「国家資格を持つ〇〇が推薦」)
- 誇張表現や誤認を招く表現(例:「免疫力を高める成分を配合」)
- 効能や体験談などを書いた本を広告として利用するバイブル商法
- 承認外の効能や安全性を表現する使用前後の写真
また、ユーザーが「不快・不潔・煽られている」と感じるような広告表現はNGとなるので注意しましょう。
- 第三者が権利を有するものを利用した表現
著名人の氏名や画像、テレビ番組名など、法令上または契約上の権利があるものを無断で使用すると審査落ちの対象となります。
4-3.広告審査の内容
広告審査では、商品や遷移先のランディングページ、アプリの審査を行います。広告のタイトルや紹介文なども審査の対象です。広告審査で落ちないための基準と注意点を確認していきましょう。
- 広告主の情報
ランディングページには、以下の4点をユーザーにとってわかりやすい状態で正しく記載する必要があります。- 広告主の正式名称
- 住所
- 代表者名
- 問合せ可能な連絡先
- 広告とランディングページの相違
広告の内容とランディングページの記載が異なる場合は、審査落ちの対象となります。
出典:広告・クリエイティブ審査とは|【LINE広告】広告&クリエイティブ審査の基本ルール 【口コミの掲載には注意】
ランディングページに、人体への効能効果に関わる「口コミ」や「個人の感想」といった表現を記載する場合には「優良誤認表示」に該当しないよう「打ち消し表示」を使用するなどの配慮が必要です。打ち消し表現を使用しても、商品の効果効能が性能試験などで実証されていない場合には、優良誤認に該当するため、使用は不可。
【情報が乏しいランディングページは掲載不可】
独自性があり、商品の魅力を的確に伝えられるような質の高いページの作成を目指しましょう。以下のようなランディングページは、情報が乏しいと判断されて審査に通過できません。- クリックの誘導を促すページクリック報酬を主目的としたページ
- 他サイトへのリンクや広告が数多く掲載されているページ
【遷移先をランキングサイトにする際の注意点】
ランキングサイトを広告の遷移先にする場合は、以下の4点に注意する必要があります。- 恣意的な順位付けをしない
- 信憑性に欠ける内容を掲載しない
- ユーザーに有益な情報が十分に掲載されている
- 真偽不明な情報を掲載している
5.LINE広告特有の審査の注意点
LINE広告には、他のSNS広告にはない特有の注意点があるので、事前にチェックしておきましょう。
5-1.「友だち」の表記ミス
LINEでは、企業アカウントとユーザーとのつながりを「友だち」と表現しています。
LINE広告にも、友だちを増やすための配信機能「友だち追加」がありますが、広告やランディングページなどに記載する場合には、正式表記である「友だち」を使用しないと審査落ちとなるので注意しましょう。
- 〇:「友だち」
- ×:「友達」「ともだち」など
バナーやボタンに表記する際にも「友だち」と記載するようにしてください。
5-2.LINEのコンテンツと誤認する表現
LINEのロゴやサービスなどを広告に使って、ユーザーにLINE公式コンテンツと誤認させる表現は禁止されています。また、LINEのキャラクターは広告に一切使用できません。
LINEのロゴやアイコンを使用する場合には、必ずガイドラインを遵守しましょう。文字間隔や色の変更、視認性を低下させる背景の使用などは禁止です。
6.LINE広告審査状況の確認方法
メディア審査と広告審査ともに承認されると広告を配信できます。審査状況の確認方法は、以下のとおりです。
6-1.メディア審査の状況確認方法
メディア審査の進捗状況を確認する方法は、以下のとおりです。
- メニューバーの [共有ライブラリ] > [メディア] をクリック
- [審査ステータス] の項目を確認
ステータスは以下の3種類です。
- 審査中:配信はできませんが、広告の作成は可能。
- 利用可能:審査が完了して承認されています。広告の配信が可能。
- 否認:承認されなかった状態です。広告は配信できない。
なお、「否認」となっている場合は、 [ i ] にマウスオンすると理由を表示できます。
6-2.広告審査の状況確認方法
広告審査の進捗状況を確認する方法は、以下のとおりです。
- 広告マネージャーの [広告タブ] か [広告グループ] をクリック
- 広告一覧表示の [配信ステータス] → [ ? ] にマウスオン
何も表示されなければ、審査が完了して承認された状態です。「広告が審査中」と表示された場合は審査継続中となります。
なお、否認された場合は、その理由が表示されるので、確認したうえで再審査の申請をしましょう。
5.まとめ
今回の内容をまとめると、以下になります。
- LINE広告の審査には「LINE広告アカウント」「メディア(クリエイティブ)審査、広告審査」の3種類がある。
- LINE広告特有の注意点もあるので審査前に必ず確認しておく。
LINE広告はさまざまな業種やビジネスに活用できますが、審査に落ちれば出稿できません。
審査落ちには必ず理由があるので、今回ご紹介した審査基準や注意点を確認したうえで、Webマーケティングに役立てていきましょう。
なお、審査日数も約10営業日と、一定の期間が必要のため、審査基準を入念に確認してから申請をしてください。
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