コラム

価格表示オプションを使って広告効果をUP!使い方や注意点を解説

基礎知識 広告運用 リスティング広告
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価格表示オプションとは、リスティング広告の下に商材価格と簡単な特徴を補足する無料機能のことです。

価格表示オプションの設定により、ユーザーは商材の特徴と価格を理解してから、クリックするかどうか判断できるため、購買意欲の高いユーザーのみ集客できます。

クリック率やコンバージョン率、コンバージョン単価の改善を見込める強力な機能ですが、「設定手順が分からない」や「ECサイトじゃないけど使えるの?」と悩む方もいるでしょう。

そこで本記事では、価格表示オプションの特徴やメリット、設定方法、活用ポイントなどをQ&A形式で分かりやすく解説します。

なお、「広告表示オプション」の名称は、2022年11月より、Google 広告のヘルプ画面および管理画面の名称が「アセット」に統一されました。

しかし、「広告表示オプション」の名称が根強く残っていることから、本記事では理解しやすい広告表示オプションとして掲載しております。

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1.Q1:そもそも価格表示オプションとは?

出典:できるだけ多くのアセットタイプを使用する|Google 広告 ヘルプ

価格表示オプションとは:
リスティング広告の下に商材価格と簡単な説明文を表示できる機能のこと。

最大8個の商材の価格を、カルーセル形式(ユーザーが横にスライドできる)で表示できます。

なお、Yahoo!広告には価格表示オプションはありません。

価格表示オプションを設定すれば、ユーザーは商材の価格を見てから広告をクリックするかどうかを決められるため、確度の高い顧客を集客可能です。

2.Q2:価格表示オプションを設定するメリットは?

A:価格表示オプションを設定する最大のメリットは、コンバージョン率の向上とコンバージョン単価の改善を見込めること。

価格表示オプションの設定により、ユーザーは商材の料金や詳細を把握したうえで、リスティング広告をクリックするかどうか決定できます。

つまり、価格表示オプション経由で集客したユーザーは、購買意欲が非常に高い傾向。

通常のユーザーよりもコンバージョンにつながる可能性が高いため、コンバージョン率やコンバージョン単価の改善を見込めるでしょう。

また、画面の占有率が高まることでクリック率の向上、簡単に作成と管理ができるメリットもあります。

3.Q3:設定できる価格表示オプションの個数は?

A:キャンペーンまたは広告グループごとに、3個から8個までの価格表示オプションを設定できる。

価格表示オプションでは、ブランドやイベント、地域、商品・サービスカテゴリなどの訴求が可能です。

4.Q4:価格表示オプションの設定手順は?

A:価格表示オプションは下記の手順で設定します。

  1. 広告管理画面にログイン
  2. [広告とアセット] > [アセット] の順にクリック
  3. [+] > [価格] の順に選択
  4. アセットを追加する単位を選択(このステップについては、すぐに詳しく解説します)
  5. 価格表示オプションの言語や単位などを選択
  6. 3つ以上の商品の見出し・価格・説明文・遷移先URLを入力
  7. [保存] をクリックして完了

なお最低3つ以上の商材の登録が必須ですが、Googleは5つ以上の商品登録を推奨しています。

なお、ステップ4のアセットの追加単位についてご紹介します。価格表示オプションは、アカウント・キャンペーン・広告グループ単位で登録可能です。

アカウント アカウント アカウント アカウント
キャンペーンA キャンペーンA キャンペーンB キャンペーンB
広告グループ 広告グループ 広告グループ 広告グループ
キーワード 広告文 キーワード 広告文 キーワード 広告文 キーワード 広告文

上記表はGoogle 広告のアカウント構造を示したものであり、上位階層ほど影響力は強くなります。

最上層に位置するアカウント単位で設定すると、すべてのキャンペーンと広告グループに反映されます。

一方、広告グループ単位で設定した場合、特定の広告グループのみにしか反映されません。

【例】
キャンペーンAとBで異なる商材を取り扱う場合、キャンペーン単位で価格表示オプションを設定するとよいでしょう。

アカウント構造を意識すれば、効率よく広告表示オプションの設定ができます。

5.Q5:価格表示オプションに注意点はないの?

価格表示オプションの注意点は、必ずしも表示される保証はないこと、二重クリックが発生する可能性があること。

価格表示オプションは、広告ランクが一定以上でなければ表示されません。

そのため、価格表示オプションが配信されない場合は、広告品質の改善や入札単価の引き上げをしてみましょう。

もう一つの注意点は、二重クリックによる無駄な広告費の発生です。

価格表示オプションは、ユーザーがクリックしたときのみ広告費が発生します。

例えば、ユーザーが価格表示オプションをクリックし、広告に戻ってから見出しをクリックすると、2回分の広告費が発生するのです。

しかし、1回のインプレッションで広告費が発生するのは最大2回までであり、ユーザーが複数リンクを素早くクリックした場合は2回目のクリックで料金は発生しません。

6.Q6:価格表示オプションの要件は?

価格表示オプションは、Googleが定める要件を満たさなければ表示されません。

価格表示オプションの主な要件項目は以下の通りです。

  • 見出しと説明文に価格情報を含めない
  • 見出しと説明文にプロモーションテキストを含めない
  • ヘッダーと説明文は半角25文字(全角12文字)以内
  • 設定数は3個以上8個以内

注意すべき点は、見出しと説明文に価格やプロモーション情報を含めてはいけない点です。

例えば、「送料無料」や「半額」「セール」などのテキストは、要件違反となる可能性があります。

その他、イベントや場所などの種類ごとに要件は異なるため、詳細は下記ページでご確認ください。

参考:価格アセットの要件|Google 広告ポリシー ヘルプ

 

7.Q7:価格表示オプションの文字数は?

価格表示オプションの文字数上限は、ヘッダーと説明文ともに半角25文字、全角12文字以内です。

8.Q8:価格表示オプションで成果を出すポイントは?

価格表示オプションで成果を出すためには、下記3つのポイントを意識してみてください。

8-1.関連性の高いURLを設定

価格アセットで表示する商材の遷移先は、商材と関連性の高いURLにしましょう。

例えば、化粧水Aの価格表示オプションの遷移先に、製品一覧ページを設定すると、ユーザーには「製品一覧ページ → 化粧水一覧ページ → 化粧水Aページ」と2回クリックする手間が生じます。

この場合、遷移先に「化粧水Aページ」を設定すれば、1回のクリックで目当ての商品にたどり着けます。

訪問ユーザーは、価値ある情報を得られなければすぐに離脱してしまうため、設定商材と関連性の高いページへのURLを設定すべきです。

また、ファーストビューでユーザーの興味関心を引けるLP制作も必要となります。

なお最終ページURLは、出稿するテキスト広告と同じ最終ページURLのドメインと同一ドメインのリンク先でなければ承認されませんので、ご注意ください。

参考:ショッピング広告のポリシー|Google Merchant Center ヘルプ

 

8-2.テストを繰り返す

価格表示オプションでは、3個以上の商材を表示できるからこそ、ABテストで効果の高まるパターンを特定しなければいけません。

ただ単に商材と価格を設定するのではなく、価格の低い/高い順に登録する、月額料金と年払いにおける月額料金を表示するなどバリエーション豊かにテストをしてみましょう。

リスティング広告の運用では、小さな要素の変更がクリック率やコンバージョン率に大きな差をもたらします。価格表示オプションは設定したら終わりではなく、分析と改善を繰り返し、精度を高めなければいけません。

8-3.無料トライアルを促進する

意外と知られていませんが、価格表示オプションは「0円」の設定もできます。

そのため、無料トライアルや製品デモ、送料無料、会員登録無料などの訴求にも効果的です。

例えば、無料トライアルの促進が目的で専用のLPもある場合は、価格表示オプションで無料トライアルを訴求してみるとよいでしょう。

価格表示オプションでの無料訴求は、非常におすすめの戦略のため、ぜひ実践してみてください。

9.まとめ

価格表示オプションを設定すれば、ユーザーに商材の価格と補足情報を提供できるため、購買意欲の高いユーザーの集客を見込めます。

結果的に、クリック率やコンバージョン率の向上、コンバージョン単価の改善へとつながるでしょう。

しかし、価格表示オプションを設定しても、肝心の見出しや説明文、LPの品質が悪ければ、コンバージョンにつながらないどころか、オプションが表示されません。

あくまでも価格表示オプションは補足のため、まずはクリエイティブの品質を高めることに注力しましょう。

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アドフレックス編集部

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