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アドネットワークとは?広告配信ネットワークの仕組みや特徴を徹底解説!

Webサイトやソーシャルメディアなど複数の広告媒体に、広告をまとめて配信できるアドネットワーク。「媒体ごとに広告出稿を依頼しなければならない」など、広告主が抱えていた従来の課題を解決する、革新的なサービスとして注目を浴びました。

 

2008年頃登場したアドネットワークですが、デジタル化や顧客ニーズの多様性が加速している今、さらに需要が増しています。

 

本記事では、改めてアドネットワークの仕組みや特徴、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。記事後半では、主要なアドネットワークプロダクトを解説していますので、広告配信を検討している方も参考にしてみてください。

1.アドネットワークとは

アドネットワーク(Ad Network)とは、Webサイトやソーシャルメディア、ブログなど複数の広告媒体にまとめて広告を配信できる仕組みです。複数の広告媒体を集めた「Network=情報網」を利用して「Ad=広告」配信できることから、アドネットワークと呼ばれています。

 

2008年頃より登場し、すでに13年が経過していますが、以下のようにインターネット広告媒体費の成長に伴い、アドネットワークへの需要も増えています。

引用元:「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」|株式会社電通

 

画像は株式会社サイバーコミュニケーションズ、株式会社D2C、株式会社電通、株式会社電通デジタルが発表した「2020年 日本の広告費」の調査結果を示したものです2020日本の総広告費は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、61,594億円と前年比88%にとどまりました。

 

しかし、インターネット広告費においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの前年比105.6%と成長を続けています。このように、コロナ禍でさらに加速するインターネット広告費からも、アドネットワークへの注目度がうかがえます。

2.アドネットワークが登場した背景

アドネットワークが登場する以前は、広告媒体を集めたネットワークが整備されておらず、広告主には以下のような課題がありました。

 

【広告主の課題】

  • 広告媒体を自ら探さなければならない
  • 媒体ごとに広告配信を依頼しなければならない
  • 広告媒体によって課金方式がバラバラで、選定が難しい
  • 媒体から提供されるデータに違いがあり十分な効果検証ができない

    媒体ごとに広告配信を依頼しなければならず、スピーディーな運用ができないばかりか、媒体の選定自体にも手間がかかりました。

     

    また、広告を配信しても媒体から提供されるデータに違いがあり、効果検証のプロセスにおいて比較が難しいという課題も……。

     

    このような背景から、広告主や広告代理店の課題を解決するアドネットワークが登場したことで、注目を浴びることとなりました。

     

    さらにアドネットワークの普及は、広告主側だけでなく、媒体側の課題も解決へと導きました。

     

    【媒体側の課題】 

    • 広告主ごとに営業活動や販売をしなければならない
    • 広告主へ成果を報告しなければならない

      アドネットワークは、広告主・広告代理店・媒体と3者の課題を解決する革新的サービスなのです。

      3.アドネットワークの仕組みと特徴

      次にアドネットワークの仕組みと特徴について、順を追って分かりやすく解説します。

       

      【アドネットワークの仕組み】

      • 広告主はアドネットワーク事業者に対して、配信したい媒体の条件や入札金額などを登録
      • アドネットワーク事業者は、広告主の希望条件に合致する媒体グループに広告を配信。なお、配信先やターゲティングはアドネットワーク事業者によってため、事前に確認が必要
      • 配信した広告の効果測定データ(表示回数・クリック数・クリック率・コンバージョン率)を確認し、運用改善フェーズへ移行

        このように、アドネットワーク事業者を利用することで、ネットワークに加盟する媒体にまとめて広告配信できます。広告に関する効果測定データも、アドネットワーク事業者を通して一括で確認できるため、広告主側のPDCAサイクルもスピーディーです。

         

        また費用についても広告媒体へ個別に支払うのではなく、アドネットワーク事業者への支払いのみで済み、広告運用全体が効率化します。

        4.アドネットワークとDSPの違い

        アドネットワークと非常に似た機能を持つものに、DSPがあります。

        DSPとは:

        Demand Side Platform」の略であり、複数のアドネットワークをまとめて管理できるツール

        アドネットワークは、広告媒体をまとめたパッケージとして便利ですが、広告主にとって「複数のアドネットワークを管理できない」という悩みがあります。

         

        DSPを利用することで、複数のアドネットワークやアドエクスチェンジへの広告配信を一元的に管理・運用でき、広告主の負担軽減に貢献します。

        一度に多くのアドネットワークへ配信を検討している場合は、管理のしやすいDSPがおすすめ。

        このように、アドネットワークは広告媒体をまとめたパッケージですが、DSPはアドネットワークを一元的に管理し広告主側をサポートするツールです。両者には「パッケージ」と「ツール」という形態の違いがあります。

        5.アドネットワークのメリット

        これまで解説したアドネットワークの特徴を踏まえて、導入のメリットについてご紹介します。

         

        【導入メリット】

        • 広告主の配信コスト削減
        • 広告媒体への問い合わせや選定負担の軽減
        • アドネットワークから効果測定をまとめて確認
        • クリック課金・インプレッション課金など課金形態が統一化
        • 詳細な配信設定で広告効果が高い

          まず、アドネットワークは複数の広告媒体がパッケージ化されていますので、従来のように個別に配信する必要がなく、コストを抑えられます。また、広告媒体を選定する手間も省けるので、広告主の業務負担軽減にもなります。

           

          さらに、これまでなら各媒体によって効果測定データに違いがあり、検証しにくいというデメリットがありましたが、管理画面まとめて確認できます。これはアドネットワークの特性ですが、時間・曜日・地域などさまざまな配信設定があり、非常に細かなターゲティングが可能です

           

          結果として、広告効果を高められるメリットがあります。

           

          アドネットワーク事業者によって、配信可能なWebサイトやメディアが異なります。自社商材やサービスのターゲット層に応じて選定すると良いでしょう。

          6.アドネットワークのデメリット

          続いて、アドネットワークのデメリットは以下の通りです。

           

          【導入デメリット】

          • 具体的な広告出稿先を選定できないため、意図と異なるメディアに掲載されてしまう
          • アドネットワークによって入札システムやターゲティングが異なるため、商材・ターゲット層に合わせた運用が必要
          • 自社商材やサービスとの相性次第で、複数のアドネットワークを利用しなければならない

            アドネットワークは、複数の広告媒体を集めたネットワークを利用して、広告配信をします。その過程において、ターゲティングや配信先など広告主の希望条件を登録しますが、必ずしも意向に沿った配信ができるとは限りません

            【例】

            GDNで広告配信する場合、Googleの関連サイトのほか、Google AdSenseを利用している200万以上のWebサイトに配信可能。

            →配信先が豊富な分、意図しないサイトに掲載される場合もある。

            ただ、多くのアドネットワークでは提携先メディアがカテゴリーで分類されており、カテゴリーごとに広告掲載の有無を選定できます。

             

            このような仕組みも活用して、最適な広告出稿ができるよう調整してみてください。そのほかにも、アドネットワークによって入札システムやターゲティングが異なるなどのデメリットがあります。

            7.アドネットワークの主なプロダクト

            続いて、アドネットワークの主要プロダクトについてご紹介します。配信先やターゲティングの違いなども含めて、検討してみてください。

            7-1.YDA

            出典:ディスプレイ広告(運用型)|Yahoo!マーケティングソリューション

             

            YDAとは:

            Yahoo Display Ads」の略であり、Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型/予約型)として、Yahoo! JAPANのトップページや関連サイトに広告を掲載可能。従来提供されていた「Yahoo!ディスプレイネットワーク(YDN)」と「Yahoo!プレミアム広告」が2021年春に統合されYDAになった。

            Yahoo! JAPANは、言わずと知れた日本最大級のメディアで月間ページビューは約700億、100種類のサービスを誇ります。国内最大メディアに広告を配信することで、より多くのユーザーに自社商材やサービスをリーチできるでしょう。

             

            広告の配信先ですが、Yahoo! JAPANのトップページだけでなく、Yahoo!ニュースやYahoo!ショッピングなどを中心に、クックパッド、食べログなど豊富です

             

            YDAで可能なターゲティングは以下の通りです。

            ターゲティング概要
            年齢配信対象者の年齢
            地域配信対象者の地域
            性別配信対象者の性別
            曜日・時間帯

            配信対象の曜日や時間帯

            デバイス配信対象のデバイス
            オーディエンスカテゴリー特定カテゴリーに興味のあるユーザーへ配
            サーチターゲティング特定の検索履歴を持つユーザーへ配信(YDA独自のターゲティング)
            サイトリターゲティング自社サイトに訪問済みのユーザーへ配信または除外
            類似拡張指定したセグメントの類似ユーザーをリスト化し配信
            サイトカテゴリーターゲティング配信する広告枠のカテゴリーを指定
            プレイスメントターゲティング配信するWebサイトのURLを指定(除外も可能)

            特に、YDAにはほかのディスプレイ広告では採用されていないサーチターゲティングという機能が用意されています。

            サーチターゲティングとは:

            Yahoo! JAPANの検索において、過去に特定のキーワードで検索したユーザーに類似広告を配信する機能。ほかのディスプレイ広告にはないターゲティングが魅力。

            参考:Yahoo! JAPANのメディア力|Yahoo! JAPAN

            7-2.GDN

            出典:ディスプレイ広告とGoogle ディスプレイ ネットワークについて|Google 広告

             

            GDNとは:

            Google ディスプレイネットワーク」の略でGoogle 広告で配信可能なディスプレイ広告。Google 広告のプロダクトには「検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」3種類のラインナップがあり、このうちディスプレイ広告をGDNと呼ぶ。

            配信先としては、Googleと提携する200万以上のWebサイトが対象で、ライブドアブログや教えて!goo、食べログ、YouTubeなどさまざまあります

             

            GDNで可能なターゲティングは以下の通りです。

            ターゲティング概要
            年齢配信対象者の年齢
            性別配信対象者の性別
            世帯年収配信対象者の世帯年収
            子供の有無配信対象者の子供の有無
            言語配信対象者の言語
            アフィニティ カテゴリ配信対象者のライフスタイル、趣味、習慣などを指定
            ライフイベント配信対象者の引越し、結婚などライフイベントを指定
            購買意向の強いオーディエンス自社商品やサービスを前向きに検討しているユーザー、類似商品やサービスなど
            カスタム オーディエンス検索エンジンに入力したキーワード、URL、アプリ名に関連するユーザーを指定
            詳しいユーザー属性住宅所有者、大学生など詳細な特徴を持つユーザーを指定
            リマーケティング自社サイトに訪問済みのユーザーへ配信または除外
            カスタマー マッチ自社顧客のメールアドレスや電話番号を用いたターゲティング
            類似ユーザー自社サイトに訪れたユーザーと似たユーザーを指定
            プレースメントターゲティング配信するWebサイトのURLを指定(除外も可能)
            トピックターゲティング指定したトピックに関連するコンテンツが掲載されたサイト
            地域配信対象者の地域
            デバイス配信対象のデバイス
            時間・曜日配信対象の曜日や時間帯

            このようにGDNは、YDAよりも詳細なターゲティングが可能です掲載する商材やサービスのターゲット層に合わせて検討してみてください。

            7-3.i-mobile Ad Network

            出典:i-mobile

             

            i-mobile Ad Networkは、株式会社アイモバイルが提供するスマートフォン・タブレット・PCに対応した国内最大級のアドネットワークです。1,000社を超える企業への導入実績があり、ネイティブ広告やレンタングル&バナーなど豊富な広告フォーマットが用意されています。

             

            また、国内最大級の配信在庫を謳っており、クリエイティブの制作サポートまで完備。静止画・動画・プレイアブルなど、制作段階から依頼できるので、自社リソースが不足している場合に便利です。

            7-4.nend

            出典:nend

             

            株式会社ファンコミュニケーションズが運営するnendは、20107月にサービスを開始したアドネットワークです。ゲーム・ニュース・マンガ・グルメを中心に幅広いカテゴリの配信面が用意されています。

             

            nendは、あえて人ではなく情報への感度が高いユーザーにこだわり、さまざまな機能を提供しています。例えば「マルチコンバージョン機能」では、配信面ごとに複数の成果を計測でき、広告主のKPI達成に向けて効率の良いアプローチを実現。

             

            GDNやYDAではアプローチが難しいユーザーにも力を入れています。

            7-5.AkaNe byGMO

            出典:AkaNe

             

            AkaNeは、GMOアドマーケティング株式会社が提供している国内最大級インフィード特化型のアドネットワークです。インフィード広告とは、Webサイトやアプリの記事間など、コンテンツの間に表示される広告のこと。「いかにも広告」という印象ではないため、Webサイトに溶け込み、自然なイメージで訴求できます。

             

            AkaNeはインフィード広告に特化したアドネットワークであり、東洋経済ONLINEや人事ドットコムなど男性向けから、Shufoo!など主婦層にリーチできる配信面まで豊富。また、インフィードだけではなくレコメンドウィジェットへの配信も可能です。

             

            さらに配信したいメディアや広告枠を指定したターゲティングも可能ので、よりピンポイントで訴求できます。インフィードやレコメンドウィジェットでの広告配信を検討する場合におすすめです。

            まとめ

            本記事では、デジタル化や顧客ニーズの多様性に伴い、さらに需要が加速しているアドネットワークについて概要、特徴、仕組みを改めてご紹介しました。

             

            また、導入時のメリット・デメリット、アドネットワークの主要プロダクトについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

             

            特にアドネットワーク事業者によって、配信面や広告形態、ターゲティングにさまざまな違いがあります。自社商材やサービスに適したアドネットワークを選定しましょう。

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