Web広告運用を効率化するフリークエンシーとは?最適な設定方法や表示回数を解説
「フリークエンシー」とは「頻度」や「起きる回数」といった意味の言葉ですが、Webマーケティングでは「Web広告にユーザーが接触した回数」を指します。Web広告の効果測定に必須とも言える知識なので、この機会に活用方法などを確認しておきましょう。
今回は、フリークエンシーの概要やリーチとの違い、最適な設定方法などを解説していきます。
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目次
1.フリークエンシーとは
フリークエンシーとは:
「特定の期間内に、1人のユーザーに広告を表示した回数」を示す指標。
1人のユーザーに対する配信回数の設定を「フリークエンシーの設定」などと呼ぶこともあります。
1-1.「フリークエンシー」と「リーチ」の違い
Webマーケティングにおけるリーチとは「広告が配信された人数」を指します。一方、フリークエンシーは「ユーザーあたりの広告表示回数」です。
そのため、リーチは「ユーザーが広告に接触する範囲の広がり」、フリークエンシーは「ユーザーが広告に接触する深さ」と考えることもできます。
2.フリークエンシーの最適な設定方法
Web広告の運用成果を高めるには、フリークエンシーの最適な回数を理解しておかなければいけません。接触回数が多すぎるとユーザーは不快感を覚え、反対に少なすぎると、購買意欲が高いユーザーと接触する機会が減少し、機会損失につながる恐れがあるでしょう。
このような不均衡を防ぐために、下記の2点に注意して最適なフリークエンシーの回数を設定します。
- 商品の認知度によって変える
- 配信テストで判断する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.商品の認知度によって変える
すでに認知されている商品の広告を何度も配信すると、ユーザーにネガティブな印象を持たれる可能性があります。そのため、認知度が高い商品はフリークエンシーを低く設定します。反対に認知度を高めたい場合は、フリークエンシーを多めにして接触機会を増やしましょう。
2-2.配信テストで判断する
感覚でフリークエンシーを決めてしまうと失敗のリスクが高まります。それを防ぐために、事前に配信テストを行って数値を分析しておくことも大切です。
CV件数やCPAの数値は広告の配信回数に応じて変動するのが一般的です。そのため、広告配信回数別のCVとCPAを分析すれば、適切なフリークエンシーを判断できます。
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3.フリークエンシーが高すぎる場合の対処法
フリークエンシーが高くなりすぎた場合は、クリエイティブを変更してユーザーの不快感を軽減させましょう。クリエイティブを頻繁に更新する時間やリソースがない場合は、「フリークエンシーキャップ」という機能を使うと便利です。
4.フリークエンシーキャップとは
フリークエンシーキャップとは:
同じユーザーに対する広告表示回数を制限できる機能。
表示テストなどの分析結果で得られた表示回数をフリークエンシーキャップで設定すれば、コストの削減にもつながります。
4-1.フリークエンシーキャップで制限できる項目
フリークエンシーキャップでは、下記のような項目を制限できます。
- 広告表示回数の上限
- 特定期間内の広告表示回数
- クリエイティブごとの表示制限 など
また、フリークエンシーキャップの設定方法は、ディスプレイ広告と動画キャンペーンで下記のような違いがあります。
ディスプレイキャンペーン | 動画キャンペーン | |
---|---|---|
制限対象 | 表示回数 | 表示回数と視聴回数 |
設定期間 | 日単位、週単位、月単位(共通) | |
設定単位 | キャンペーン・広告グループ・広告 | キャンペーン単位のみ |
詳細な設定項目は媒体によって異なるので、運用前に確認しておきましょう。
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4-2.フリークエンシーキャップ利用時の注意点
フリークエンシーキャップを使えば、「同じユーザーへの広告表示回数」を制限できますが、同じユーザーであるかどうかはCookie(クッキー)で識別されています。そのため、ユーザーが異なるデバイスを使用するなどCookieで識別できない場合は、想定以上に広告が表示されることもあります。
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4-3.フリークエンシーキャップの設定方法
主な媒体別のフリークエンシーキャップ設定方法は、次のとおりです。
- GDN:Google広告 ディスプレイ広告
- キャンペーンを選択して「設定」タブを表示
- 「その他の設定」から「フリークエンシーキャップ」→「設定を行う」を選択
- 設定する単位(キャンペーン、広告グループ、広告)を選択
- 設定期間と回数を設定
- 「保存」して完了
- YDA:Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
- キャンペーン管理画面で設定するキャンペーンを選択
- 「キャンペーン設定」→「編集」を選択
- フリークエンシーキャップで「指定する」を選択
- 設定期間と回数を設定
- 「保存」して完了
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5.まとめ
今回の内容をまとめると、以下になります。
- フリークエンシーとは「特定の期間内で1人のユーザーに広告を表示した回数」を示す指標である
- Web広告運用の効率化には、フリークエンシーを適切に設定する必要がある
- 最適なフリークエンシーは、配信テストの数値などで判断する
フリークエンシーは、Web広告運用の効率化に欠かせない指標です。考え方は難しくないので、シーンに合わせて活用してみてください。
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