１．広告効果測定ツールとは

広告効果測定ツールとは、各種Web広告やメルマガ、SEO施策などのパフォーマンスの可視化と評価をするツールです。さまざまなWeb広告の一元管理と分析が可能となり、業務効率化やパフォーマンスの最適化、費用対効果の改善などを見込めます。

２．広告効果測定ツールを導入するメリット

複数のWeb広告を運用する企業にとって、広告効果測定ツールは業務効率化に欠かせないツールとなります。広告効果測定ツールを導入することで、以下4つのメリットを得られるのです。

• 細かなパフォーマンス分析
• 複数の広告の一元管理
• 広告費の配分最適化
• アトリビューション分析

それぞれのメリットについて解説します。

２-１．細かなパフォーマンス分析

広告効果測定ツールは、広告の管理に特化しています。Googleのアクセス解析ツールでも、サイトのアクセス数やユーザー行動などの分析は可能です。

しかし、各広告の貢献度やコンバージョンに至るまでのユーザー行動など、詳細な分析はできません。あくまでも、アナリティクスツールはサイト全体の目的が達成されているかを測定するツールです。広告効果測定ツールを導入すれば、リスティング広告やバナー広告など各種広告の費用対効果や接触フローの可視化、成果予測などが可能になります。

２-２．複数広告の一元管理

Web広告と一口に言っても、リスティング広告やSNS広告、バナー広告、ネットワーク広告などさまざまあります。複数広告を運用する場合は、広告の種類によって管理画面が異なるため、運用や管理をするのが難しいです。

広告管理測定ツールなら、複数広告の一元管理が可能となります。業務効率化を図れるのはもちろん、担当者間での円滑な情報共有や貢献度の高い広告の特定などが可能です。

２-３．広告費の配分最適化

広告効果測定ツールを導入すると、広告ごとの成果が分かりやすい画面で表示されます。各種広告の貢献度を把握できるため、さらなる広告費を投資すべき広告や改善すべき広告の特定が可能です。

また、多くの広告効果測定ツールではコンバージョンまでの流入経路の追跡と結果の一覧確認ができます。広告施策同士の関係性の把握やコンバージョンにつながるサイト作りなどの施策に活かせます。

２-４．アトリビューション分析ができる

アトリビューション分析とは、顧客がコンバージョンに至るまでのチャネルの貢献度を測定する分析法です。顧客行動や購買プロセスが複雑化した現代では、あらゆるチャネルの貢献度を測定しなければ、マーケティング戦略の最適化はできません。

広告効果測定ツールの中には、アトリビューション分析ができるものがあります。コンバージョンのきっかけになった広告を把握できるため、効率よくコンバージョン増加につなげられます。

アトリビューション分析については、下記記事で詳しく解説しておりますので、ぜひこちらもご参考にしてください。

参考記事

３．広告効果測定ツールが向いている企業の特徴

広告効果測定ツールの大きな強みは、各種広告の一元管理により、円滑に情報共有できる環境構築やパフォーマンスの比較などが行える点です。そのため、広告効果測定ツールは複数広告を運用している、もしくはコンバージョンの種類が多いなどの複雑な広告管理をしている企業に向いています。

複数広告を運用していて、広告効果測定ツールで広告ごとのパフォーマンスを把握できるため、効果改善や広告費の最適化などにつながりやすいです。一方、運用している広告数が1〜2つの場合は、広告効果測定ツールを導入しても、大きな費用対効果は期待できません。

広告効果測定ツールの利用には費用がかかるため、まずは管理画面で広告効果を測定し、複雑化してからツールの導入を検討しましょう。

４．自社に最適な広告効果測定ツールを選ぶポイント

多くのベンダーが広告効果測定ツールを提供しているため、ツール選びに迷う方も少なくありません。数ある広告効果測定ツールの中から自社に最適なツールを選ぶにあたって、以下4つのポイントを確認してください。

• 導入目的
• 測定可能項目
• 操作性
• サポート制度

以下では、それぞれのポイントについて解説します。

４-１．導入目的を明確にする

広告効果測定ツールの導入で、解決したい課題や目標を明確にしましょう。課題や目的があいまいなままツールを導入しても、適切な運用や効果測定などはできません。導入目的を設定する際は、広告運用担当やマーケティング担当などにヒアリングするのがおすすめです。

４-２．測定可能項目を確認する

広告効果測定ツールによって、測定できる項目は異なります。自社の広告運用状況と将来的な戦略を確認し、それに適した広告効果測定ツールを選定しなければいけません。

例えば、SNS広告に注力している場合、ユーザーの多くはスマホから流入していると考えられます。そのため、スマホの測定を正確にできるツールを選ばなければ、期待していた効果は得られません。今一度、広告の運用状況を見直して、測定するべき項目を確認しましょう。

４-３．使いやすい操作性かどうか

どれほど機能性に優れた広告効果測定ツールであっても、現場のマーケターが活用できなければ効果は出ません。ツールの導入後は、日々データの確認と分析をし、広告パフォーマンスの改善をする必要があります。操作性が悪いツールだと、現場のマーケターが使いこなせません。

可能な限り、直感的な操作とデータの確認ができるツールを選定するようにしましょう。また導入決定前には、マーケターに操作性を確認してもらうのがおすすめです。

４-４．サポート制度は充実しているかどうか

広告効果測定ツールを導入すると、操作方法やデータの見方などで不明点が出てくることでしょう。業務効率化を進めるためにも、疑問や不安などを解消できるサポートが提供されているか確認しましょう。特にWeb広告運用に慣れていない企業は、円滑にツールを活用できるようにサポート制度を重視するのがおすすめです。

５．おすすめの広告効果測定ツール3選

以下では、おすすめの効果測定ツールをご紹介します。ぜひツール選定の参考にしてみてください。

５-１．アドエビス（AD EBiS）

出典：アドエビス（AD EBiS）

アドエビスは、1万社以上に導入されている広告効果測定ツールです。データの計測から分析、活用までできる機能をワンパッケージで提供しています。大きな特徴は、Webサイトへの全流入施策を計測できることです。

流入施策から経路、コンバージョンの種類まで計測と分析できるため、広告戦略全体の最適化ができます。また、ユーザー軸でコンバージョンまでの接触経路を追跡できます。効率よく貢献度の高い広告戦略の特定ができるでしょう。

５-２．WebAntenna（ウェブアンテナ）

出典：WebAntenna（ウェブアンテナ）

WebAntennaは600社以上が導入する広告効果測定ツールです。本製品を導入すれば、アトリビューション分析ができます。アトリビューション分析をすることで、コンバージョンから遠いながらも重要なチャネルの特定ができます。ユーザーごとの接触履歴も詳細に把握できるため、コンバージョンにつながる施策の立案が可能です。

５-３．アドゴクウ（ADGoCoo）

出典：アドゴクウ（ADGoCoo）

アドゴクウは月々5,000円から利用できる広告効果測定ツールです。Google広告やYahoo!広告、オウンドメディア、メルマガ、SNSなどあらゆる広告の貢献度を測定します。成約のきっかけとなった広告を把握できるため、効率よくコンバージョン率アップへつなげられます。

ユーザーインターフェースはシンプルで、画面に表示された数字を比較するだけで、各広告のパフォーマンスの測定が可能です。月額料金は割安なため、導入ハードルは低いでしょう。

まとめ

広告効果測定ツールを導入すれば、複数広告の一元管理ができるようになり、パフォーマンスの可視化や広告費の最適化などにつながります。ただし、広告効果測定ツールと一言でいっても、ツールによって強みと弱みが異なります。

まずは導入目的と自社の広告運用状況を整理し、広告効果測定ツールが必要なのかどうか検討しましょう。そのうえで広告効果測定ツールの導入を決定した場合、ぜひ本記事でご紹介した選定ポイントやツールを参考にしてください。