ディスプレイ広告にかかる費用はどのくらい?運用時のポイントも紹介
ディスプレイ広告は、リスティング広告と並んでWeb広告を代表する手法です。
ブランディングや認知拡大の目的で活用されることの多いディスプレイ広告。最大の特徴は、Webサイトやページの広告枠にバナーや動画を配信することで、多くのユーザーにアプローチできることでしょう。
これからディスプレイ広告を始めようと検討されている方にとって、最初に気になるのは「運用方法」と「どのくらい費用がかかるか」の2つではないでしょうか。
そこで今回は、ディスプレイ広告の主要媒体別の費用感と、費用対効果を上げるためのポイントについてご紹介します。以下の記事と合わせて読んでいただくことで、ディスプレイ広告への理解が深まるでしょう。
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目次
1.ディスプレイ広告とは
出典:Yahoo! JAPAN
ディスプレイ広告とは:
Webサイトやページに設置された広告枠(ディスプレイ)に配信される広告のこと。
ディスプレイ広告枠で分かりやすいのが、Yahoo! JAPANのトップページでしょう(赤枠部分)。
広告の形式はテキスト・画像・動画の3種類ありますが、なかでも静止画とテキストを組み合わせたバナーで配信されることが多く、「バナー広告」と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告は、該当するWebサイトやページの訪問者全員に配信されます。すでに商材やサービスを知っている顕在層にも表示されますが、興味・関心の低い潜在層をターゲットとするのが一般的です。
ディスプレイ広告は画像や動画、コピーを効果的に使って見た人の視覚や聴覚に訴え、ブランドや製品の認知拡大を目的とすることが多いです。また、広告をクリックするとブランドサイトや製品サイトなどのランディングページ(LP)に遷移する仕組みとなっています。
2.ディスプレイ広告の配信先
次に、ディスプレイ広告の主要な配信先について解説します。それぞれ見ていきましょう。
2-1.Googleディスプレイネットワーク(GDN)
Googleディスプレイネットワーク(GDN)は、Googleが提供する広告ネットワークです。
GoogleやGoogle MAP、GmailといったGoogle関連サービスのほか、Amebaブログ、食べログなど200万以上の提携サイトの広告枠に配信されます。
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2-2.Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)は、Yahoo!が提供する広告ネットワークです。
Yahoo! JAPANやYahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋、Yahoo!メールなどの関連サービスのほか、クックパッドやAllAboutなどの提携サイトの広告枠に配信されます。
2-3.YouTube広告
YouTube広告は、YouTubeのサイトに配信されます。さまざまな配信形式がありますが、ディスプレイ広告にあたるのが「インフィード動画広告」(旧TrueViewディスカバリー広告)です。
インフィード動画広告は、YouTubeサイトの画面右側に表示される関連動画や検索結果に配信されます。
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2.ディスプレイ広告の課金方式
ディスプレイ広告の課金方式は、大きく以下の2種類があります。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
2-1.クリック課金型
クリック課金型とは:
ユーザーが広告をクリックすることで費用が発生する仕組みのこと。広告が表示されただけでは費用は発生しない。
基本的に、クリックするのは広告の内容に興味を持ったユーザーです。そのため、無駄な広告費は発生しにくいと言えます。
クリック単価はオークションで決められますが、1回あたり50〜100円程度が相場とされています。ただし、実際の価格は競合の出稿状況などに左右されるため、単価はその時々で変わります。
2-2.インプレッション課金型
インプレッション課金型とは:
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する仕組みのこと。クリック回数に対して費用はかからない。
例えば、クリック率の高い広告をインプレッション課金型にすることで、コストを抑えられます。「インプレッション課金型」の場合、数十〜数百円程度が相場とされています。
3.配信媒体別 ディスプレイ広告の費用
それでは、配信媒体別の課金方式と費用感について解説していきましょう。
3-1.Googleディスプレイネットワーク(GDN)
課金方式 | 費用感 |
---|---|
クリック課金型 | 50〜100円(1クリックあたり) |
インプレッション課金型 | 数十〜数百円(1,000回表示あたり) |
コンバージョン課金型 | 目標CPAの1.5倍程度 |
- 課金方式
GDNの課金方式は以下の3種類です。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
- コンバージョン課金型
「コンバージョン課金型」とは:
コンバージョン1件に対して金額を設定できる仕組み。コンバージョンしない限り、広告がクリックされても費用が発生することはない。
ただし、「コンバージョン課金」を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 過去30日間でアカウントのコンバージョン数が100件以上ある
- コンバージョンのうち、90%以上が広告のクリックから7日以内に発生した
- 費用感
GDNの費用相場は、「クリック課金型」の場合1回のクリックに対して50〜100円です。「インプレッション課金型」は、1,000回の表示に対して数十〜数百円です。
「コンバージョン課金」は、目標CPAの1.5倍程度が相場となっています。また単価の上限は、200 米ドル相当額未満となっています。他の2つと比べて注意点も多いため、以下ヘルプページも確認してみてください。
参考:ディスプレイ キャンペーンでコンバージョンに対するお支払いを使用する|Google 広告 ヘルプ
3-2.Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)
課金方式 | 費用感 |
---|---|
クリック課金型 | 50〜100円(1クリックあたり) |
インプレッション課金型 | 数十〜数百円(1,000回表示あたり) |
動画再生課金型 | 8〜10円(1視聴あたり) |
- 課金方式
YDAの課金方式は以下の3種類です。
- クリック課金型
- インプレッション課金型
- 動画再生課金型
「動画再生課金型」とは:
ユーザーが動画広告を視聴すると費用が発生する仕組み。
動画広告の場合は「動画再生課金型」以外に、「クリック課金型」もあります。
- 費用感
YDAの費用相場は、GDNと同様「クリック課金型」はクリック1回あたり50〜100円、「インプレッション課金型」は1,000回表示あたり数十〜数百円です。
「動画再生課金」は1回の視聴で8〜10円程度です。ただし、最終的な費用は広告の視聴回数と視聴単価によって決まります。
3-3.YouTube広告
課金方式 | 費用感 |
---|---|
クリック課金型 | 3〜20円(1クリックあたり) |
- 課金方式
YouTube広告の課金方式にはさまざまな種類がありますが、インフィード動画広告の場合は「クリック課金型」となります。
- 費用感
インフィード動画広告の費用相場は、1回のクリックあたり3円〜20円となっています。
GDNやYDAと比べて安い印象です。
4.ディスプレイ広告の費用対効果を改善するポイント
ディスプレイ広告は入札調整でコントロールすることも重要ですが、それ以外の部分を改善することで費用対効果を上げられます。
運用データから改善ポイントを見つけて、いずれかの方法を試してみてください。
6-1.ターゲティングを見直す
広告配信の目的はコンバージョンです。ディスプレイ広告の配信後にコンバージョンが伸びづらい場合は、ターゲティング設定を見直してみましょう。
多数のユーザーに向けて配信できるのはディスプレイ広告のメリットです。しかし、ターゲティングの範囲を安易に広げてしまうと、広告のムダ打ちが増えてしまいます。
成果を最大化するには、自社の商材やサービスと親和性の高いターゲットに配信することが重要。
ターゲット要件や配信面、媒体を見直すことで、なるべく的を絞るようにしましょう。
6-2.広告クリエイティブを改善する
広告クリエイティブも、コンバージョンに大きく影響する要素の1つです。ターゲットに刺さるイメージを使用しているか、クリックしたくなるコピーかをターゲット目線で見直してみましょう。
画像や動画とコピーの組み合わせでも、コンバージョン率は大きく変わってくる。勝ちパターンを見つけるためにも、クリエイティブを複数用意して、ABテストをしてみるのもおすすめ。
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6-3.ランディングページの最適化を図る
広告クリエイティブのクオリティが高くクリック率が高かったとしても、リンク先のランディングページ(LP)で離脱されてしまっては意味がありません。
ランディングページでよくある離脱原因として、以下のものがあります。
- 広告とLPのイメージがずれている
- ページの読み込み時間が長い
- CTAボタンなど、コンバージョンポイントまでの動線がわかりづらい
以下の記事も参考に、内容の見直しをしてみてください。
参考記事
6-4.配信日時を調整する
ディスプレイ広告は配信する日時によっても、効果の良し悪しに影響します。そのため、効率の良い時間帯や曜日などに集中して配信することで、費用対効果を上げることができます。
効率の良し悪しは、商材やサービス、ターゲットの行動によって異なります。すでに配信を開始している場合は、配信データから効率の良し悪しを判断することができます。
7.まとめ
ディスプレイ広告の費用は配信の種類や課金方式によって異なります。だからこそ、自社の商材と予算から「どの媒体が最も費用対効果が期待できるか」の見極めが重要です。
リスティング広告と同様に、ディスプレイ広告は配信したら終わり、ではありません。むしろ、配信後のPDCAサイクルでいかに改善させていくかが成功の秘訣と言えます。
初めてディスプレイ広告に取り組む方も、今回ご紹介した費用感や費用対効果の上げかたを参考にして取り組んでみてください。
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