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【2022年最新版】Facebook広告のターゲティング設定方法とポイントを徹底解説!

Facebookは実名登録が基本であるため、広告運用においても詳細なターゲティングが実現します。

 

しかし、設定の細かさが運用の複雑化を招いているのも事実です。狙ったターゲットに最適な広告を配信するためにも、設定の基本や仕組みなどを正しく理解しておきましょう。

 

本記事では、新しくなったFacebook広告のターゲティングやオーディエンスの種類、設定のコツなどについて詳しく解説していきます。

1.Facebook広告のターゲティングは3種類

Facebook広告のターゲティングには、以下の3種類があります。

  • コアオーディエンス
  • カスタムオーディエンス
  • 類似オーディエンス

1-1.コアオーディエンス

コアオーディエンスとは:

年齢や性別などのデータや位置情報を使用するターゲティング。

設定手順は以下となります。

 

1. Facebookビジネスマネージャにアクセス

 

2. 管理画面で [すべてのツール] → [オーディエンス] を選択

 

3. [保存済みのオーディエンスを作成] を選択

 

4. 各項目を設定

それぞれの設定項目について詳しく見ていきましょう。

 

・地域

都道府県・市町村だけではなく、地図上の円でターゲットとする地域を指定することもできます。

 

地域のユーザーは、以下の4種類から指定できます。

  • この地域に住んでいる人
  • この地域のすべての人
  • 最近この地域にいた人
  • この地域を旅行中の人

    基本的には [この地域に住んでいる人] を選択すれば問題ありません。

     

    年齢

    13~65歳の範囲で1歳ごとに設定できます。12歳以下は選択できません。なお、65歳以上は [65+] として一括りになります。

     

    ・性別

    性別は [男性] [女性] [すべて] の3種類から選択できます。

     

    ・言語

    [日本語] や [英語] などから選択できます。ただし、プロフィールで言語を設定していないユーザーは配信の対象になりません。そのため、言語を設定すると配信対象が減る可能性があります。

     

    ・詳細ターゲット

    詳細ターゲットは「利用者層」「興味・関心」「行動」の3種類に分かれます。複数の条件を選択した場合は「or」設定となるので気をつけましょう。

     

    具体例を見てみます。

    「利用者層」のカテゴリで [仕事] → [業界] → [IT・技術] を選択

    「利用者層」のカテゴリで [こどもがいる(すべて)] を選択

    この場合、ターゲットは「IT・技術業界で仕事をしている人、または、こどもがいる人(すべて)」になります。両方の条件を満たしている人がターゲットになるわけではありません。

     

    or」設定ではなく「and」の設定にしたい場合は、「利用者層」のカテゴリで [仕事] → [業界] → [IT・技術] を選択してから [オーディエンスの絞り込み] をクリックします。

     

    続いて「利用者層」のカテゴリから [こどもがいる(すべて)] を選択します。

    こうすることで、「次の条件にも一致」となります。上記例の場合は、「IT・技術業界で仕事をしている人で、こともがいる人(すべて)」がターゲットです。

     

    詳細ターゲットは項目が多いので複雑なターゲティングも実現できますが、絞り込みすぎると配信できるオーディエンスが少なくなります。設定する際には、画面右側の「推定オーディエンスサイズ」を確認しながら、効果の高いターゲティング設定をするようにしましょう。

     

    ・つながり

    「つながり」は広告主のFacebookページやアプリ、イベントとつながりがあるユーザーをターゲットにしたい場合に設定します。

    すでに自社製品を認知しているユーザーや、利用経験があるユーザーをターゲットにできるため、配信効果を大幅に高めることも可能です。

    1-2.カスタムオーディエンス

    カスタムオーディエンスとは:

    自社の顧客や見込み顧客をターゲットにできる機能。自社サイトへのアクセス履歴があるユーザーや既存顧客などからオーディエンスを作成できる。

    作成手順は、以下のとおりです。

    1. Facebookビジネスマネージャにアクセス

    2. 管理画面で [すべてのツール] → [オーディエンス] を選択

     

    3. [カスタムオーディエンスを作成] を選択

    4. カスタムオーディエンスのソースを選択

    各ソースの概要を見ていきましょう。

     

    ・ウェブサイト

    ウェブサイトに設置したJavaScriptコード「Facebookピクセル」で受信したアクセス情報を基にして、オーディエンスを作成します。

    ビジターを絞り込めるため、「製品ページにアクセスはしたが、購入しなかったユーザーに再訪問を促す広告を配信する」といった活用も可能です。

     

    なお、アクセス情報を受信するFacebookピクセルの設定手順は以下となります。

    1. Facebookビジネスマネージャにアクセス

    2. 管理画面で [すべてのツール] → [イベントマネージャ] を選択

     

    3. [+データソースをリンク] を選択

     

    4. [ウェブ] を選択して [リンクする] をクリック

     

    5. [Facebookピクセル] を選択して [リンクする] をクリック

     

    6. ピクセルに名前を付けてページのURLを入力

     

    7. コードのインストール方法を選択(ここでは [手動] を選択)

     

    8. 発行されたコードをコピーしてウェブサイトに貼り付ける

    ・カスタマーリスト

    顧客のリストをアップロードしてオーディエンスを作成します。カスタマーリストとして使えるのは、CSVファイルまたはTXTファイルです。ただし、カスタマーリストの利用には、ビジネスマネージャにリンクされた広告アカウントが必要になります。

     

    ・アプリアクティビティ

    アプリやゲームの起動、アイテム購入といった特定のアクションをした人からオーディエンスを作成できます。

     

    ・オフラインアクティビティ

    実店舗や電話など、オフラインでの接点があるユーザーからオーディエンスを作成できます。

     

    ・動画

    FacebookまたはInstagramの動画を再生した人からオーディエンスを作成できます。下記のように細かくターゲットを設定できるのが特徴です。

     

    Instagramアカウント

    Instagramの投稿や広告にアクションを起こしたユーザーからオーディエンスを作成できます。

     

    ・リード獲得フォーム

    リード獲得広告のフォームを開いた人、または、フォームの入力を完了した人からオーディエンスを作成できます。フォームを開いても送信しなかった人もターゲットにできるため、購買確度に合わせた広告を展開することが可能です。

     

    ・イベント

    Facebook上のイベントでアクションを起こした人からオーディエンスを作成できます。「参加予定または興味ありと回答した人」などをターゲットにできるのも特徴です。

     

    ・インスタントエクスペリエンス

    FacebookかInstagramのインスタントエクスペリエンスを開いた人からオーディエンスを作成できます。

     

    Facebookページ

    ページをフォローしている人や、何らかのアクションをした人からオーディエンスを作成できます。

     

    ・ショッピング

    FacebookやInstagramのショップページを見た人や商品を保存した人からオーディエンスを作成できます。

     

    Facebook上の出品

    Facebookカタログの商品に対してアクションを起こした人からオーディエンスを作成できます。

    1-3.類似オーディエンス

    類似オーディエンスとは:

    作成したカスタムオーディエンスに類似したユーザーをFacebookが特定してターゲットにする機能。カスタムオーディエンスの情報を基に作成されるため、見込み度合いの高い新規ユーザーにリーチすることができる。

    類似オーディエンスの設定手順は、以下のとおりです。

    1. Facebookビジネスマネージャにアクセス

    2. 管理画面で [すべてのツール] → [オーディエンス] を選択

     

    3. [類似オーディエンスを作成] を選択

     

    4. 類似オーディエンスのソースを選択

    ソースは [カスタムオーディエンス] を選択します。

    広告主を代表するデータプロバイダーや、カスタムオーディエンスAPIパートナーなどの場合は、カスタマーバリューを元にして作成することも可能。

     

    ソースの設定後は「オーディエンスサイズ」を設定します。

    類似度が高いオーディエンスを作成したい場合は「1%」に設定しましょう。

     

    ただし、類似度が高いほどリーチできるターゲットは少なくなります。類似度を下げればアクションの確度は下がりますが、配信母数は増えます。

     

    そのため、ソースと類似度を変えて複数の類似オーディエンスを作成し、各コンバージョン値に応じて入札していくという戦略を展開するのがもっとも効率的です。

    設定から類似オーディエンスの作成までには624時間かかり、その後も37日ごとに類似オーディエンスの情報は更新される。

    2.Facebook広告ターゲティングのポイント

    Facebook広告では、以下の3つに注意してターゲティングをする必要があります。

    • ターゲットを絞りすぎない
    • 複数のターゲティングを並行して運用する
    • ターゲティング以外の改善ポイントもチェックする

    2-1.ターゲットを絞りすぎない

    詳細ターゲット設定を絞り過ぎると、広告の配信先が少なくなるので注意しましょう。

     

    とくに初回は、ほとんどの根拠が「予想」になるため、完璧なターゲティングをするのは困難です。まずは広告配信後のデータを見たうえで、ターゲットを少しずつ絞りながらターゲティングの精度を高めていきましょう。

     

    詳細ターゲットの設定項目を登録していないFacebookユーザーも少なくありません。交際相手の有無などのような私生活に関する項目は、設定しないユーザーも多いです。

     

    そのため、ターゲティングが細かすぎると詳細設定をしていないユーザーが除外され、機会損失につながる恐れもあります。

    設定で迷った場合は、ターゲット設定後のリーチ数が10万人前後になるように調整するとよい。

    2-2.複数のターゲティングを並行して運用する

    広告セットごとに異なるターゲティング設定すれば、配信後に各セットの効果を比較してターゲティング精度を高めることができます。

    ただし、似たようなターゲティングを複数設定すると、自社の広告同士が競合関係になるので注意が必要。

    2-3.ターゲティング以外の改善ポイントもチェックする

    効果が出ないときは、ターゲティング以外の要因もチェックしましょう。

     

    コンバージョン率を左右する要素としては、広告に使っている画像や広告文、ランディングページの使いやすさなどが考えられます。

    ターゲティングを変えなくても、ユーザーの興味を引く画像に変えたり、魅力的な広告文に変更したりするだけでコンバージョン率がアップするケースもある。

    3.まとめ

    今回の内容をまとめると、以下になります。

    • Facebook広告のターゲティングには「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3種類がある
    • 広告の効果を高めるには、ターゲットを絞り込み過ぎないことが大切である
    • ターゲティング以外の改善ポイントもチェックして総合的に広告配信効果を高めていくことも重要である

      Facebook広告のターゲティングは複雑なように思えますが、設定の基本さえ覚えれば難しくありません。

       

      今回ご紹介した設定方法やターゲティングの注意点を参考にしながら、広告の運用効果を高めていきましょう。

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      アドフレックス編集部

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