Facebook広告の審査で落ちる理由とは?審査基準と対策方法を詳しく解説
実名登録制によるターゲティング精度の高さや、目的に応じて多彩なフォーマットを使い分けられるのが特徴のFacebook広告。動画広告にも対応しているため、Webマーケティング戦略においても大きな役割を果たします。
ただし、Facebookが定めている審査基準を満たしていなければ出稿はできません。審査落ちを繰り返した場合はアカウントを削除される可能性もあるので注意が必要です。
本記事では、Facebook広告の審査ポリシーや審査落ちの対処法などについて詳しく解説していきます。
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目次
1.Facebook広告の審査とは
Facebook広告は、Facebookの広告ポリシーに沿った内容でなければ配信することができません。そのため、出稿前には必ず審査が行われ、ポリシーに反していると判断された場合は審査落ちとなります。
審査の対象となるのは以下のとおりです。
- 広告文
- 広告の画像
- ターゲット設定
- 広告の配置
- ランディングページ
1-1.Facebook広告の審査にかかる時間
基本的には24時間以内に審査は完了しますが、24時間以上かかることもあるため、配信スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
なお、Facebook広告の管理画面で広告を作成後に公開ボタンを押せば、自動的に審査が始まります。
2.Facebook広告のポリシー
Facebook広告のポリシーには、「禁止コンテンツ」と「制限コンテンツ」の2種類があります。さらに、動画広告と個人情報の獲得に関するポリシーも設けられています。
2-1.Facebook広告の禁止コンテンツ
以下の「禁止コンテンツ」に該当する広告は配信できないので注意しましょう。
禁止コンテンツ | 概要 |
---|---|
違法な製品やサービス |
|
差別的な行為 | 人種、宗教、性別などの差別や差別の助長は禁止 |
タバコおよび関連製品 |
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危険な物質 | 違法薬物やFacebookが危険と判断した薬品、商品、サプリメントなどの宣伝は禁止 |
武器、弾薬、爆発物 |
|
成人向け商品やサービス |
|
成人向けコンテンツ |
|
第三者の権利侵害 | 第三者の著作権、商標、プライバシー権などを侵害するコンテンツは禁止 |
扇情的なコンテンツ | 衝撃的な表現や過度に暴力的な表現を含めたコンテンツは禁止 |
個人的特質 | 人種や宗教、思想、年齢などの個人的特質を断定、または暗示するコンテンツは禁止 |
偽情報 | Facebook が連携する第三者のファクトチェッカーや、特定の専門的な組織によって虚偽であると証明された主張を含む広告は禁止 |
賛否両論のコンテンツ | 賛否の分かれる政治的・社会的問題を取り上げたコンテンツは禁止 |
機能しないランディングページ | エラーページや作成中、PDFファイルやJPEGファイルからなるランディングページへの誘導は禁止 |
不正行為および詐欺行為 | 不正行為や詐欺行為が可能となる製品やサービスの宣伝は禁止 |
文法と不適切な言葉 | 句読点り誤りや不適切な表現を含む広告は禁止 |
存在しない機能 | 再生を装ったボタンや機能しない選択肢などを含めた広告は禁止 |
個人の健康 |
|
給料日ローン、給料前のキャッシング、保釈保証サービス | 給料日までのローンや、90日以下の短期ローンの宣伝は禁止 |
マルチ商法 |
|
ペニーオークション | 入札ごとの手数料がかかるオークションや類似のビジネスモデルは禁止 |
誤解を招くような主張 |
|
低品質または邪魔なコンテンツ | 大半が製品と無関係な質の低いコンテンツや、ユーザーにとって邪魔なコンテンツを含むサイトへの誘導は禁止 |
スパイウェアやマルウェア |
|
許容されないビジネス慣行 | 詐欺や誤解を招く方法で金銭や個人情報を取得しようとする広告は禁止 |
システムの回避 | 広告審査のプロセスや、法律の執行を回避する方策は禁止。リンク先ページの隠蔽などが該当 |
禁止されている金融商品や金融サービス |
|
人体の一部の販売 | 人体の一部や体液の販売は禁止 |
反ワクチン運動 | ワクチン接種の抑制や反対する行為の禁止 |
軍国主義的な社会運動、暴力を誘発する陰謀ネットワーク | 暴力行為に関わる個人またはグループを称賛、支持、代弁する広告の禁止 |
コミュニティ規定 | FacebookとInstagram のコミュニティ規定を遵守する |
2-2.Facebook広告の制限コンテンツ
以下の「制限コンテンツ」に該当する広告も配信することはできません。
制限コンテンツ | 概要 |
---|---|
アルコール | 広告を配信する国で定められている法律や規定に準拠する。日本では20歳以上をターゲットに設定する |
デート | デートや出会い系サービスは、Facebook から書面による許可を得た場合に限り掲載できる |
オンラインギャンブルおよびオンラインゲーム | Facebook から書面による許可を得た場合に限り掲載できる。18歳未満をターゲットにするのは禁止 |
オンライン薬局 | Facebook から書面による許可を得た場合に限り掲載できる。処方箋の販売は禁止 |
市販薬の宣伝 | 年齢のターゲティングも含めて、配信する国で定められている法律や規定に準拠する |
購読サービス | 自動更新や無料から有料に切り替わるサービスなどは、Facebookの購読サービス要件を満たしている必要がある |
金融商品や金融サービスと保険商品や保険サービス | クレジットカードの申し込みや認定機関による金融サービスを宣伝する場合は、ランディングページ内に金利手数料や取引手数料などの関連手数料を明示する また、商品を提供する機関の住所も明示する クレジットカード、ローン、保険サービスの広告は18歳以上をターゲットにする |
ブランドコンテンツ | ブランドコンテンツツールを使用して、関連する製品やビジネスパートナーなどをタグ付けする |
社会問題、選挙、または政治に関する広告 | 法律を遵守し、Facebook が定める認証プロセスに沿っている場合に限り掲載できる |
暗号通貨に関連する商品やサービス | Facebook から書面による許可を得た場合に限り掲載できる |
美容処置とウェルネス | 美容整形やダイエット、健康サプリメントなどを宣伝する広告は18歳以上をターゲットとする |
ソーシャルカジノゲーム | 18歳以上をターゲットとした場合に限り掲載できる |
2-3.動画広告のポリシー
Facebookで動画広告を配信する場合は、下記のポリシーに準拠している必要があります。
動画広告のポリシー | 概要 |
---|---|
邪魔なコンテンツ | 画像の点滅のように、ユーザーを過度に妨げる手段は禁止 |
娯楽に関する制限 | 成人を対象とした映画やテレビ番組などの宣伝は、Facebook から書面による許可を得た場合に限り掲載できる。また、ターゲットは18歳以上とする
以下のようなコンテンツの過剰な描写は禁止
|
2-4.リード獲得広告のポリシー
リード獲得広告を使えば、Facebook広告上に入力フォームを表示させて各種情報を取得できます。ただし、以下の情報を収集することはできません。
リード獲得広告のポリシー | 概要 |
---|---|
アカウント番号 | ポイントカードの番号やケーブルテレビ、電話のアカウント番号など |
犯罪歴 | 犯罪歴や逮捕歴 |
財務情報 | 銀行の口座番号やクレジットカード番号、純資産額や負債額など |
公的な本人確認書類 | パスポート番号や運転免許証番号など |
健康情報 | 健康状態や治療状況など |
保険の情報 | 現在の保険証券番号など |
政治観 | 支持政党に関する情報 |
人種や民族 | 人種や民族に関する情報 |
宗教・信仰 | 宗教や哲学的信条に関する情報 |
性的指向 | 性的指向に関する情報や恋愛対象の性別、性生活に関する情報 |
定型の質問 | 定型質問でも可能な内容や類似した情報のリクエスト |
労働組合への参加状況 | 労働組合への参加状況に関する情報 |
ユーザーネームやパスワード | ユーザーネームやパスワードに関する情報 |
3.Facebookで審査落ちした広告の確認方法
審査落ちした広告の確認方法は、以下の3つです。
1.管理画面で確認する
管理画面の「広告」を選択すると、広告の一覧が表示されます。各広告の「配信」部分に「却下」と記載されていれば、その広告は審査落ちしています。
2.アカウントのクオリティ
管理画面左側の「アカウントのクオリティ」からは、審査落ちした広告と、違反しているポリシーの内容を確認できます。
3.メールで確認する
公開した広告が審査に落ちた場合は、登録しているアドレスに「広告を修正するか、再審査をリクエストしてください」と記載されたメールが届きます。
4.Facebook広告の再審査方法
ポリシーに違反をしている箇所を修正してから広告を公開すると、自動的に再審査が行われます。ポリシーに違反している箇所がないと思われる場合は、「アカウントのクオリティ」から再審査をリクエストしましょう。
リクエストの手順は以下のとおりです。
- 「アカウントのクオリティ」に移動する
- 却下された広告や広告セット、キャンペーンを選択
- [審査をリクエスト] をクリックして [送信] を選択
4-1.公開されている広告も再審査の対象となる
すでに承認された広告も、Facebookの判断によって再審査されることがあります。再審査の対象となるのは、主に以下のようなケースです。
- ユーザーが広告を非表示にした
- ユーザーからブロックされた
- ユーザーから報告が寄せられた
- 広告に対する否定的なフィードバックがある
再審査の結果に問題がなければ広告主には通知されず、そのまま配信が継続されます。ただし、広告ポリシーに違反していると判断された場合は、承認された広告であっても配信が停止します。
Facebook広告は審査を自動化しているため、ポリシー違反などを100%発見できるわけではありません。掲載基準を満たしていない広告が配信される可能性もあります。そのため、配信後の定期的な人的作業による確認で、自動審査の欠点を補っているというのが実情です。
5.Facebook広告の審査に落ちたときの対処法
Facebook広告の審査に落ちたときの対処法は、次の4つです。
- ポリシーに違反している箇所を修正する
- ランディングページを確認する
- ターゲットを確認する
- 画像内の文字数は20%以下が推奨
5-1.ポリシーに違反している箇所を修正する
基本的には、ポリシーに違反している箇所を修正して再審査をすれば、問題なく配信できます。
ただし、違反の内容によっては「関連するアカウントの停止」や「広告の配信停止」といった措置を取られることもあるので注意しましょう。広告を修正しないで再審査の依頼を繰り返した場合も、同様の措置が取られる可能性があります。
5-2.ランディングページを確認する
Facebook広告では、ランディングページも審査の対象となります。以下の点は見逃しやすいので、広告を公開する前に確認しておきましょう。
・リンク先URL
ブラウザ、OS、端末を問わず正しく機能しなければいけません。未完成のページやエラーページも審査落ちの対象です。トラッキングURLを使う場合は、正しく転送されるかどうかを必ずチェックしておきましょう。
・アクセス地域制限
特定の地域以外からアクセスできないランディングページは、承認されない可能性があります。
・ポップアップ
ページのアクセス時や離脱時に、ポップアップやポップアンダーを表示してはいけません。
・自動ダウンロード
ページにアクセスした際の自動ダウンロードや、コンテンツを開くための追加アプリケーションなどの設定はNGです。
5-3.ターゲットを確認する
不適切なターゲットの設定も審査落ちの対象となります。
【例】
酒類の広告を日本国内に配信するときには、オーディエンスの年齢層を21歳以上に設定しなければいけない。
ターゲットの年齢制限が決まっている製品は多いので、ポリシーを改めて確認しておきましょう。
5-4.画像内の文字数は20%以下が推奨
以前に設定されていた「広告画像内のテキスト量20%未満」という条件は撤廃されました。ただし、テキスト量を20%未満に抑えることは「推奨」されているため、広告画像内の文字数には注意しましよう。
6.まとめ
今回の内容をまとめると、以下になります。
- Facebook広告の配信前には必ず審査がある
- Facebook広告のポリシーに違反している広告は配信されない
- 審査落ちした場合は広告以外のチェックポイントも確認しておく
Facebook広告では、禁止コンテンツや制限コンテンツがいくつか定められているので、広告を作成する前に、しっかりとチェックしておきましょう。審査落ちしてしまった場合は広告だけでなく、ランディングページなども含めてチェックすることが大切です。
参考記事
リスティング広告を世界標準のAIで改善させる
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