Instagram広告の費用対効果とは?広告効果を最大化するコツもご紹介
Instagramは、2019年6月7日、国内の月間アクティブアカウント数が3,300万を突破したと発表しました。特にトレンドに敏感な若い世代を中心として利用者が多く、フィード、ストーリーズ、ライブ配信など、ユーザーにさまざまな楽しみ方を提供しています。
また、少ない費用で広告を出稿し、ユーザーの属性に合わせた精緻なターゲティングができることから、ユーザーだけではなく企業のマーケティングでも注目を浴びています。
しかし、配信を検討したときに気になるのが、費用対効果です。
具体的には、小額で出稿できるからとスタートしてみたものの、
「フォロワー獲得につながらない」
「エンゲージメントが増加しない」
などの悩みが聞かれています。
そこで本記事では、Instagram広告の費用対効果や導入のメリットについて解説します。さまざまな業種でFacebook・Instagram広告を運用してきた、現役運用担当者だからこそ伝えられるノウハウやKPI設定についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
1.Instagram広告の特徴
Instagram広告とは:
Instagram(インスタグラム)上に配信できる広告のこと。Meta社(旧:Facebook社)が運営しており、Facebook広告の一部として出稿可能。
20代から30代を中心にアクティブなユーザーが多く集まるInstagramは、2019年時点で3,300万もの月間アクティブアカウント数を誇ります。
画像や動画を用いて商品の魅力やサービスを訴求できる上、トレンドに敏感なユーザーが多く利用することから、広告媒体としても魅力的なSNS。
ユーザーが投稿したフィードをはじめ、ストーリーズや発見タブなどに写真や動画を中心とした広告を配信できます。
また、いくつもの画像や動画を横並びに表示できる「カルーセル広告」など、さまざまな広告フォーマットが用意されているのも特徴です。
さらに広告の下にはコールトゥアクション(CTA)ボタンを設置することができ、ユーザーに自然なクリックを促すことで費用対効果を高めることも可能です。
ECサイトなどを運営している場合には、2020年6月からショップ機能が搭載されたことにより、ECサイトと連携させることでInstagram広告からの購入や申し込みなどにもつながりやすくなった。
より詳しいInstagram広告の特徴は、以下の3つが挙げられます。
1–1.ターゲティング精度が高い
まず、Instagram広告は登録が実名制のSNSであるFacebook傘下の広告媒体となります。そのため、実名情報をもとにした精度の高いターゲティングを行うことが可能です。
【例】
- 性別や年齢、地域といった基本的なターゲティングの他にも、興味・関心や職業、結婚・子供の有無などによって絞り込みができる。
- ユーザーの興味・関心では、過去のInstagram内のいいね!やシェア、コメントなどの行動をもとに分析し、ターゲティングに組み込むことも可能。
Meta社の持つ膨大なユーザー情報をもとにした精度の高いターゲティングが最大の特徴でしょう。
このように精度が高く細かなターゲティングを軸にした広告出稿を行うことで、無駄な費用を抑え、自社のニーズにあったユーザーに対して費用対効果を高めた広告配信が可能です。
1–2.小額の予算で出稿できる
Instagram広告は、1日あたり100円(為替相場の変動による)からと低予算で配信することも可能です。
Web広告は、月額制や最低出稿料金が高く設定されたものが多くありますが、Instagram広告では上記のように低予算で始めることができます。
また、出稿後の状況に応じて予算を変更したり、広告配信メニューを途中で切り替えたり、画像や動画のクリエイティブを変更したりと柔軟に変更可能です。
「まずは試しに出稿してみたい」「低予算から始めて費用対効果をみてみたい」といったニーズにも対応できるため、気軽に始めやすい広告媒体。
1–3.幅広い広告フォーマットが用意されている
Instagram広告では以下の通り、幅広いクリエイティブフォーマットが用意されています。
- 画像
- 動画
- カルーセル
- コレクション広告
- ショッピング広告
- アンケート広告
- ブランドコンテンツ広告
この広告フォーマットは特徴やメリットなどがそれぞれ異なり、自社商品やサービスの広告配信目的によって、選択可能です。
【例】
- 複数枚の画像を並べて訴求できるカルーセル広告で自社のブランドイメージをストーリーとして見せる。
- アンケート広告でユーザーの反応を確認する。
自社の広告出稿における目的に応じて、最適な広告フォーマットを選択することで、費用対効果を高めることが期待できます。
2.Instagram広告で期待できる効果
Instagram広告に出稿することで、どういった効果を期待できるのでしょうか?
広告出稿を行う上で、費用対効果を高めることは重要です。今までは、11種類の「キャンペーン目的」を設定できていましたが、2021年12月22日から6種類に集約するという発表がありました。
キャンペーンの目的 (~2021年12月21日) | キャンペーンの目的 (2021年12月22日~) |
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認知 |
|
トラフィック |
|
エンゲージメント |
|
リード |
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アプリの宣伝 |
|
売上 |
Instagram広告では、キャンペーンの目的に応じて適切なKPIを設定し運用する必要があります。
2–1.認知
認知とは:
ユーザーが自社の商品やサービスを認識した段階のこと。広告配信側からすると、どれだけのユーザーに認識させることができたかを示し、「リーチ」とも呼ばれる。
広告によって自社の商品やサービスをどれだけ認知させることができたかという点がKPIに設定されます。Instagram広告での費用対効果を把握する場合には、広告マネージャの「リーチ」の中で確認することが可能です。
また、自社のInstagramアカウント上にある [宣伝のインサイト] から、 [発見] として表示されている数値も認知(リーチ)として確認できます。
<認知の費用対効果の算出式>
広告費用 ÷ 認知(リーチ) = 認知単価
Instagram広告では、認知単価は0.5円〜1円程度が相場とされており、費用対効果を高める上で参考にすると効果的です。
2–2.トラフィック
トラフィックとは:
Instagram広告から自社のWebサイトやアプリなどへ遷移すること。Instagram広告では、クリックとしてカウントすることができる。
トラフィックはInstagram広告でよく活用されることが多いKPIとなり、広告マネージャの中では「クリック」として確認することができます。
<トラフィックの費用対効果の算出式>
広告費用 ÷ クリック = クリック単価
また、Instagram広告ではCPCとしてクリックされた件数に応じて課金される広告プランも用意されています。
なお、トラフィック(クリック単価)の相場は50円~100円程度です。商品やサービスによって変動しますが、こちらも参考にするとよいでしょう。
2–3.エンゲージメント
エンゲージメントとは:
Instagram広告として出稿した投稿内容に対してユーザーからいいね!やコメント、保存などユーザーからのアクションが発生した件数のこと。
フォロワーの増加数やプロフィール閲覧数なども、エンゲージメントに含める場合もあります。エンゲージメントの定義は広告配信する企業によっても異なるため、目的をふまえてKPIを設定すると良いでしょう。
エンゲージメントは、広告に対して興味を持ったユーザーが何人いたのかを判断する上で重要な指標。
基本的には、認知(リーチ)された件数に対してエンゲージメント率が高ければ、費用対効果が高い広告だと判断されます。エンゲージメント数は、広告マネージャやInstagramアカウントのインサイトの中からも確認できます。
<エンゲージメントの費用対効果の計算式>
エンゲージメント数 ÷ 認知(リーチ)数 × 100 = エンゲージメント率
Instagramでの、全業界平均のエンゲージメント率は1.22%といわれています。
2–4.リード
リードとは:
見込顧客の獲得のこと。自社商材における資料請求やメルマガ登録など、見込顧客の電話番号やメールアドレスといった情報を取得し、今後の営業活動につなげるのが目的。
Instagram広告では、リード獲得を増やすためにフォームを表示させ、質問事項を入力してもらうことでユーザー情報を入手できます。
<リードの費用対効果の計算式>
リード獲得数 ÷ 認知(リーチ)数 × 100 = リード獲得率
もしくは
広告費用 ÷ リード獲得数 = リード獲得単価
リード獲得率やリード獲得単価は業種業態によって相場観は変わりますので、ある程度の目標値を決めて広告運用していくと効果的です。
2–5.アプリの宣伝
アプリの宣伝とは:
自社アプリのインストールを目的としたKPIのこと。
CPI(Cost Per Install)をベースとしたアプリの宣伝における費用対効果は、算出可能です。
<アプリの宣伝における費用対効果の計算式>
広告費用 ÷ アプリインストール件数 = アプリインストール単価
Instagram広告では、CPIと呼ばれるアプリがインストールされて初めて広告料が発生する課金方法も用意されています。
1件アプリがインストールされた場合の費用相場は、業種業態や無料アプリか有料アプリかにもよって異なりますが、平均すると100円から150円となります。
2–6.売上
売上とは:
Instagram広告経由での購入や予約といった件数のこと。
Instagramにはショッピング機能が用意されていますので、Instagram上で商品を販売する、またサービスの予約を促すことも可能です。
<売上の費用対効果の計算式>
売上件数 ÷ 認知(リーチ)数 × 100 = 売上率(CVR)
もしくは
広告費用 ÷ 売上件数 = 売上獲得単価(CPA)
こちらも業種業態によって相場観は異なりますので、ある程度の目標値を決めて広告運用していくと効果的です。
3.Instagram広告のフォーマット種類と活用方法
次に、Instagram広告のフォーマット種類と活用方法についてご紹介します。
Instagram広告には、主に6種類の基本となる広告パターンが存在します。
- ストーリーズ広告
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
また、さらに効果を高める追加機能として以下の3種類が用意され、広告を訴求するターゲットにあわせて選択可能です。
- アンケート広告
- ショッピング広告
- ブランドコンテンツ広告
それぞれの広告フォーマットおよび追加機能には特徴があり、推奨される広告クリエイティブの条件やサイズなども異なります。そのため、自社の目的に応じて適切な広告フォーマットを選択することが重要です。
3–1.ストーリーズ広告
ストーリーズ広告とは:
Instagramのストーリーズ上に表示されるユーザーの投稿の間に、自然な形で配信される広告フォーマット。
特に、スマートフォンでの表示の際には全画面に広告表示されるため、画像や動画をもとに訴求を行うことでユーザーに対して大きなインパクトを与えることが可能です。
また、国内ではInstagramのストーリーズはアクティブアカウントの70%以上が毎日閲覧している広告枠となります。そのため、効果につながる可能性も高く、人気の広告フォーマットです。
<ストーリーズ広告の推奨される仕様>
ストーリーズ広告 | 推奨される内容 |
---|---|
推奨画像形式 | JPG、PNG、MP4、MOV、GIF等 |
画像フォーマット | 横長/正方形/縦長 |
画像のアスペクト比 | 9:16 ※9::16以外の場合は余白となります |
画像最小解像度 | 600×1067ピクセル |
画像・動画サイズ |
|
動画の長さ | 1秒〜15秒 |
3–2.画像広告
画像広告とは:
Instagramのタイムライン(フィード)枠上のユーザーが投稿された内容の間に自然な形で配信可能な広告フォーマット。基本的には静止画とキャプション(テキスト)によって訴求することが可能。
Instagramの投稿画面はユーザーがよく目にする枠となり、その中に違和感なく広告配信できるため、効果にもつながりやすくなります。
また、画像広告では広告の下にさまざまなCTAボタンを設置することが可能です。CTAボタンによって次のアクションをユーザーに促すことで、クリック率の向上にも期待できます。
<画像広告の推奨される仕様>
画像広告 | 推奨される内容 |
---|---|
推奨画像形式 | JPGまたはPNG |
画像フォーマット | 横長/正方形/縦長 |
画像のアスペクト比 |
|
画像最小解像度 |
|
画像サイズ | 最大30MB |
画像内テキスト配分 | 画像の20%以下 |
3–3.動画広告
動画広告とは:
画像広告と同じくInstagramのタイムライン(フィード)枠上のユーザーが投稿された内容の間に訴求できる広告フォーマット。動画とキャプション(テキスト)を用いて訴求することが可能。
この広告が表示されると、Instagram内で自動的に動画が再生されるため、ユーザーの視認性を高め注目を集められます。
動画は企業のブランドストーリーをCMのように表現したものから、静止画を組み合わせる、テロップやエフェクトなどを組み込みながら訴求するものまでさまざまな展開が可能です。
動きがあることでユーザーへの訴求力が高まり、認知やトラフィック、エンゲージメントの獲得につながる可能性も期待される。
<動画広告の推奨される仕様>
動画広告 | 推奨される内容 |
---|---|
推奨画像・動画形式 | MP4、MOV、GIF |
動画フォーマット | 横長/正方形/縦長 |
動画のアスペクト比 |
|
動画最小解像度 |
|
動画サイズ | 最大4GB |
動画の長さ | 最大60秒 |
動画内テキスト配分 | 動画の20%以下 |
3–4.カルーセル広告
カルーセル広告とは:
複数枚の写真や動画をキャプション(テキスト)とともに表示させることができる広告フォーマット。
それぞれの写真画像や動画内に異なるリンクやCTAボタンを設定することができるため、ブランドストーリーとして解説したり、自社商材の特徴などを列挙できたりと、さまざまな見せ方が可能です。
Instagram広告では、カルーセルの中でパフォーマンスが高い写真画像や動画のクリエイティブを自動で先頭に配置することもできます。
並び順にこだわらない場合などは、費用対効果を高める上で効果的。
<カルーセル広告の推奨される仕様>
カルーセル広告 | 推奨される内容 |
---|---|
推奨画像・動画形式 |
|
画像・動画フォーマット | 正方形/縦長 |
画像・動画のアスペクト比 |
|
画像・動画最小解像度 |
|
画像・動画サイズ |
|
配置できる画像・動画 | 最大10点 |
画像・動画内テキスト配分 | 画像の20%以下 |
3–5.コレクション広告
コレクション広告とは:
画像や動画のメインとなるビジュアルの下に、自社の商材画像を3枚まで並べることができ、カタログ方式で訴求できる広告フォーマット。
それぞれの商材画像や動画をユーザーがタップすると詳細を表示させることができるため、カタログを見ているような感覚でスムーズにショッピング体験につなげることが可能です。
Instagramのコレクション広告では、製品セットを作成するか、個別に広告を追加し、画像や対象ページへのリンクなどの詳細を事前に入力しておく必要があります。
製品セット内には3点以上の商材を用意しなければなりません。また、コレクション広告はECサイトとの相性が良い特性があります。
Instagramショッピング機能を活用し、そのまま購入につなげると効果的。
<コレクション広告の推奨される仕様>
コレクション広告 | 推奨される内容 |
---|---|
メイン画像・動画形式 |
|
メイン画像・動画フォーマット | 正方形/フルスクリーン横長 |
メイン画像・動画のアスペクト比 |
|
メイン画像・動画最小解像度 | 500×500ピクセル |
テキスト配分 | 90文字以内 |
3–6.発見タブ広告
発見タブ広告とは:
Instagramの虫眼鏡アイコン(発見タブ)のページに表示される広告フォーマット。
フォローしている人やいいね!したユーザーの投稿に基づいて、まだフォローしていないアカウントがシェアしたコンテンツとしてユーザーに配信します。
興味関心に基づきユーザーに新たな発見として訴求することができるため、ブランディング訴求や見込顧客(リード)の獲得につながる。
3–7.アンケート広告
アンケート広告とは:
Instagramのストーリーズ上で二者択一の質問を行うことができる広告フォーマット。
スタンプ形式のアンケートを行うことで、ユーザーの興味を誘い、通常の広告フォーマットよりも反応しやすくなります。
実際に、アンケート広告を活用することで、獲得単価が減少したり、クリック率やコンバージョン率が向上したりと、運用効果を高めた事例も多くあります。
Instagramのストーリーズ広告にオプションとして簡単に追加できるため、費用対効果を高める上で一度試してみる価値あり。
3–8.ショッピング広告
ショッピング広告とは:
表示された広告タグからそのままECサイトでの購入を促すことができる広告フォーマット。
通常の画像広告や動画広告、ストーリーズ広告に機能として追加することで、自社商材の詳細をタップすれば自然とECサイトに遷移させることが可能になります。
シームレスにECサイトに遷移させることで、購入意欲を持ったユーザーに対してそのまま商品購入につなげられるのがメリット。
Instagramは、商品やサービスの情報収集として活用しているユーザーも多い傾向にあります。そのため、興味を惹く商材は、その場ですぐ購入に至る可能性も高まります。
3–9.ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告とは:
Instagramで人気を集めるユーザー(インスタグラマー)を活用し、そのインスタグラマーの投稿を自社の広告として配信する広告フォーマット。
例えば、人気のインスタグラマーに自社商材をInstagram内でPRしてもらい、その後にPRしてもらった投稿をブランドコンテンツ広告で配信することができます。
ファンが多く集まるインスタグラマーは、通常の投稿も写真や動画のクオリティが高く、訴求力も非常に大きい特徴があります。
通常の投稿を広告として展開することで、多くのユーザーに魅力的なアピールができる。
4.Instagram広告の効果的な出し方のコツ
続いて、Instagram広告の効果的な出稿方法について、いくつかポイントをご紹介します。
4–1.ターゲットを絞りすぎない
Instagram広告の費用対効果を高めるコツは、精度の高いターゲティング機能を有効活用することです。
とはいえ、ターゲットを絞り込みすぎることはマイナスにつながる可能性もあります。
その一つがCPCやCPMの高騰です。
ターゲットを絞りすぎると、競合他社との入札争いが激化し、結果的にCPCやCPMが高騰してしまうことにもつながります。
費用対効果を考慮するのであれば、あまりターゲットは絞りすぎず運用することも重要。
また、ターゲットを絞りすぎると配信できる数が限られ、効果を高める上で必要なデータ量を十分集めることができなくなります。
Instagram広告の機械学習をもとに自動最適化機能を活用する上では、ある程度のデータ量がなければ効果にはつながりません。
このような点から、ターゲットを絞り込みすぎないように注意しましょう。
4–2.広告セットで50件CVが取れる構造に
Instagram広告では、広告セット内でターゲティングを設定することで、広告出稿前にオーディエンスサイズやリーチ数、コンバージョン(アクション)数などの推定値をシミュレーションすることが可能です。
予算によって算出される推定値は異なるが、この広告セット内のシミュレーションでコンバージョンが最低でも50件は獲得できる構造を目指すことが重要。
Instagram広告は、低コストから開始することができますが、目標とするコンバージョンをふまえて適切な予算をあらかじめ定めた上で運用していくことが、費用対効果を高めるコツになります。
4–3.ABテストでクリエイティブを最適化する
精度の高いターゲティング以外にも費用対効果を高める上で重要になってくるポイントが、出稿する広告のクリエイティブです。
どれだけ魅力的な商品やサービスであったとしても、広告クリエイティブで正しく訴求できていなければユーザーには響きません。
画像や動画のクリエイティブはもちろんのこと、キャプション(テキスト)におけるキャッチコピーなどにも注意しながら運用していくことが重要です。
その上で欠かせない手法がABテストです。
複数の広告クリエイティブを作成し、効果に応じてカスタマイズしていくと良い。
また、同じ広告クリエイティブを長期間運用していくと、ユーザーに飽きられてしまう可能性もあります。定期的に差し替えながら、常に最適な広告クリエイティブを模索していくことが費用対効果を高めるポイントです。
4–4.適切なCTAボタンを設置する
また、適切なCTA(コールトゥアクション)ボタンの設置も費用対効果を高める上で欠かせません。
Instagram広告を見たユーザーが、次に取る行動を理解しやすい導線を用意する必要があります。このCTAボタンは、設置する位置だけでなくボタンの大きさやカラー、フォントなどによっても効果が変わります。
CTAボタンに関しても広告クリエイティブとあわせABテストを行いながら運用していくことが重要。
4–5.動画フォーマットも活用する
多くのアクティブユーザーが集まるInstagramには、すでに多くの企業が参入しています。
そのため、いかに競合他社に無い魅力的な表現やキャッチコピー、ビジュアルなどでユーザーに訴求できるかが重要なポイントになります。ありきたりな広告ではユーザーの興味を惹くことはできません。
そこで重要になってくるのが動画フォーマットです。画像以上に多くの情報量を分かりやすく魅力的に表現できる動画では、ユーザーに視覚的なインパクトを与えられます。
費用対効果を高める上では、通常の画像のみの訴求ではなく、動画を活用した訴求も検討すると効果的。
5.Instagram広告の出し方
最後に、Instagram広告の出稿方法についてご紹介します。
Instagram広告は、Facebook広告の一部です。そのため、Instagram広告を出稿するためにはまずFacebookと連携する必要があります。具体的な流れは以下の通りです。
5–1.FacebookとInstagramを連携する
Instagram広告に出稿するためには、まずFacebookと連携する必要があります。そのためには、FacebookアカウントとInstagramアカウントを準備しておきます。
<Facebookでの操作方法>
1. Facebookページのメニュー欄から [設定] > [Instagram] をクリックします。
2. 自社のInstagramアカウントにログインします。
<Instagramでの操作方法>
1.Instagramのプロフィールから [設定] > [アカウント] をクリックします。
2. [リンク済みのアカウント] > [Facebook] を選びログインします。
これでFacebookとInstagramのアカウントを連携することができます。
5–2.ビジネスマネージャでビジネスアカウントを作成する
続いて、ビジネスマネージャからビジネスアカウントを作成します。
ビジネスアカウントとは:
企業がInstagramのアカウントを運用する際に役立つツールが使用できるようになるアカウント。
<ビジネスアカウントの作成方法>
1. Facebookのビジネスマネージャにログインします。
2. 右上の [アカウント作成] をクリックします。
3. ビジネスマネージャの基本設定を行います。
ビジネスの名前や担当者、仕事用のメールアドレスを入力します。名前は企業名やサービス名、ブランド名を入力しておくと効果的です。仕事用のメールアドレスは普段から使用しているものを設定しましょう。
メールアドレスの設定が完了したら [送信] をクリックし、認証すれば、ビジネスマネージャアカウントの作成が完了します。
4. Facebookページの追加
次にFacebookビジネスマネージャへFacebookページを登録し、広告アカウントを作成します。
ビジネスマネージャの [アカウント] > [ページ] をクリックし、 [追加] を選択します。 [ページを追加] という選択肢が表示されるので、FacebookページのURLを登録すれば完了です。
5.広告アカウントの作成
・ビジネスマネージャの設定が完了した段階で、広告アカウントを作成します。
・ビジネスマネージャの [ビジネス設定] > [広告アカウント] をクリックします。
・ [追加] というプルダウンが表示されるので、 [新しい広告アカウントを作成] を選択してください。
・任意のアカウント名や時間帯、通貨などを入力し [次へ] をクリックします。
ここまで完了すれば、Instagram広告のベースが完成しました。
5–3.キャンペーンを作成
続いて、広告キャンペーンを作成していきます。
1. Facebookページのメニューから [広告センター] > [広告を作成] をクリックします。
2. 広告配信する目的を選択する画面に移るため、以下の項目から自社に合った目的を選択します。
- ウェブサイトでの購入を増やす
- 投稿を宣伝
- Instagram投稿を宣伝
- リードを獲得する
- 問い合わせを増やす
- Facebookページを宣伝
- ビジネスを拡大
- ウェブサイトへのアクセスを増やす
選択後、広告作成画面へ移動します。
5–4.広告セットを作成
次に、広告セットを作成していきます。
設定画面の下にオーディエンス(ターゲット)の設定画面が表示されますので、 [オーディエンス詳細] > [編集] ボタンをクリックします。
このオーディエンスの編集画面では、「性別」「年齢層」「地域」「ターゲットの興味関心」の設定が可能です。
ここで自社に合ったターゲティングを選択していきます。
更に細かくカスタマイズを行いたい場合には、 [詳細ターゲット設定] でカスタマイズすることも可能。
5–5.広告を配信する
最後に、広告配信を行う期間と予算を設定し、支払方法を選択すれば広告出稿に向けた設定は完了です。
なお、設定後にInstagram側で広告ポリシーなどに準拠しているかを含め自動的に審査が行われます。審査の結果問題無ければInstagram上に広告配信されます。
6.まとめ
Instagram広告には、今回ご紹介したようにさまざまな広告フォーマットが存在します。
費用対効果を高めるためには、これらの特性を十分理解した上で、自社の商材やサービスの特徴と目的をふまえた運用を行っていくことが求められます。
いくら人気の高いInstagramに広告出稿するからといって、闇雲に出稿しても効果につながることはありません。ターゲティングや広告クリエイティブなど、常にユーザーの反応を確認しながら試行錯誤していくことが重要です。
今回ご紹介したコツやポイントなども参考に、費用対効果を意識したInstagram広告の運用を心がけていきましょう。
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