【競合他社に差をつける!】コールアウト表示オプションの魅力と効果的な使い方
コールアウト表示オプションとは、リスティング広告の説明文の後に自社ならではのベネフィットを表示する機能のことです。
クリック率やコンバージョン率の向上を見込めるため、必ず設定しておきたい機能となります。
しかし、「自社に合っているのか分からない」「なんだか難しそう」と設定を後回しにしている担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、コールアウト表示オプションの特徴やメリット、注意点、設定手順を解説します。
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目次
1.コールアウト表示オプションとは
コールアウト表示オプションとは:
商材のベネフィットをリスティング広告の説明文の後に表示する機能のこと。
Yahoo!広告では「テキスト補足オプション」とも呼ばれています。どちらも基本的な機能は同じため、本記事ではコールアウト表示オプションで統一します。
上記画像の赤枠で囲った部分がコールアウト表示オプションです。
このようにコールアウト表示オプションを使えば、「××・××・××」のように商材のベネフィットを訴求できます。
Google 広告の場合、最大10個のコールアウトが表示されます。
PCの場合は横一列に表示されるのに対し、スマートフォンとタブレットの場合は段落形式で表示される仕様です。
参考:コールアウトアセットについて|Google 広告 ヘルプ
1-1.構造化スニペットとの違い
コールアウト表示オプションと混同されるのが構造化スニペットです。
構造化スニペットもまた、広告表示オプションの一種であり、商品やサービスの特定の側面を強調する働きがあります。
上記画像の赤線部分が構造化スニペットです。
この画像が示すように、構造化スニペットは「カテゴリ:商材内容, 商材内容, 商材内容」という形式で表示されます。
それでは、コールアウト表示オプションと構造化スニペットの違いはどこにあるのでしょうか。
構造化スニペットは、デフォルトのヘッダーリスト(カテゴリ)を選択し、適切な追加情報を入力する性質上、商材の内容や特徴を設定しなければいけません。
一方、コールアウト表示オプションは設定の自由性が高いため、ユーザーのベネフィットを訴求するのが有効。
例えば、保険商品を取り扱う場合の、構造化スニペットとコールアウト表示オプションは下記の通りになります。
【構造化スニペット】
- 保険:定期保険, 医療保険
【コールアウト表示】
- 選べる11種類の保険期間・ネットで申し込み・満60歳からの保障もあり・電話受付対応
このようにコールアウト表示オプションを設定する際は、ユーザーが得られる具体的なベネフィットを入力するようにしましょう。
2.コールアウト表示オプションの仕組み
コールアウト表示オプションは、アカウント・キャンペーン・広告グループ単位で設定できます。
アカウン | |||
キャンペーン | キャンペーン | ||
広告グループ | 広告グループ | 広告グループ | 広告グループ |
キーワード 広告文 | キーワード 広告文 | キーワード 広告文 | キーワード 広告文 |
上記表は、リスティング広告のアカウント構造を示したものです。
この表を見ると分かる通り、上の階層ほど大きな影響力を持ちます。
例えば、アカウント単位でコールアウト表示オプションを設定すれば、すべてのキャンペーンや広告グループに設定が適用されます。
特定の広告グループのみに適用したい場合は、広告グループで設定可能です。
基本的に、アカウント・キャンペーン単位ではビジネス全体に共通するベネフィットを記載し、広告グループ単位では具体性の高いベネフィットを訴求するとよいでしょう。
3.コールアウト表示オプションを設定するメリット
コールアウト表示オプションを設定するメリットは、下記のとおりです。
- 説明文の補足ができる
- クリック率の向上を見込める
- 二重クリックのリスクがない
各メリットの詳細についてご紹介します。
3-1.説明文の補足ができる
Googleのテキスト広告とYahoo!レスポンシブ検索広告の説明文上限文字数は、半角90文字(全角45文字)です。
この限られた文字数で、商材の魅力を効果的に訴求するのは難しいでしょう。
コールアウト表示オプションを設定すれば、説明文で伝えきれない魅力を追加で表示できます。
参考記事
3-2.クリック率の向上を見込める
広告表示オプションを設定することで、クリック率が平均して10~20%向上するとの報告もあります。
またYahoo!の調査では、テキスト補足オプションの設定により、クリック率が約1.2倍上昇、クリック単価が約5%減少していると公表しています。
その理由として、広告表示オプションを設定すれば、広告の占有率が高まり、ユーザーの興味関心を効果的に惹けることが挙げられるでしょう。
特にスマートフォンの場合は、画面の約半分を自社広告で占めることができ、コールアウト表示オプションはもちろん、他の広告表示オプションも設定することでクリック率に影響を与えます。
3-3.二重クリックのリスクがない
コールアウト表示オプションならではのメリットは、二重クリックのリスクがないことです。
上記画像の赤枠で囲った部分は、サイトリンク表示オプションとなります。サイトリンク表示オプションは青文字のハイライトで表示され、ユーザーはクリックできる仕様です。
例えば、ユーザーはサイトリンク表示オプションをクリックして、戻って広告タイトルをクリックする可能性があります。この場合、2回分の広告費が発生するわけです。
それに対して、コールアウト表示オプションはクリックできない仕様のため、誤クリックや二重クリックによる余計な広告費の発生を防げる。
4.コールアウト表示オプション設定時の注意点
コールアウト表示オプションはさまざまなメリットをもたらしますが、適切に運用しなければ、期待した効果は見込めません。
以下では、コールアウト表示オプション設定時の注意点を解説します。
4-1.あくまでも補足として使う
コールアウト表示オプションはあくまでも補足です。
見出しと説明文の質が悪ければ、クリックやコンバージョンにはつながりません。
まずは見出しと説明文を作成し、見出しと説明文だけでは訴求できなかったベネフィットをコールアウトで設定するようにしましょう。
4-2.短く簡潔にする
コールアウトの上限文字数は全角12文字(半角25文字)以内です。
ただし、コールアウトに関しては上限文字数ぎりぎりまで作成する必要はありません。むしろコールアウトは短く簡潔にしたほうがよいでしょう。
理由としては各コールアウトが短いほど、多くのコールアウトを表示できる可能性があるからです。
一度コールアウトを作成したら、無駄がないかどうか確認しましょう。
4-3.自社ならではのベネフィットを訴求する
コールアウトは、自社ならではのベネフィットを訴求するのに最適です。
名刺管理ツールを提供するSansanは、「導入実績8000社以上」や「簡単スキャンで読み取り」などの独自ベネフィットをコールアウトで訴求しています。
DMMオンライン英会話は「24時間365日受講可能」や「8100以上の教材が全て無料」などをコールアウトで訴求しています。
まずは自社ならではのベネフィットを洗い出し、ユーザーが求めるベネフィットをコールアウトに設定しましょう。
5.コールアウト表示オプションの設定手順
Google 広告とYahoo!広告でのコールアウト表示オプションの設定方法をご紹介します。
5-1.Google 広告での設定手順
Google 広告のコールアウト表示オプションは下記手順で設定します。
- 広告管理画面にログイン
- [広告と広告表示オプション] > [広告表示オプション] の順にクリック
- [+] >[コールアウト表示オプション] を選択
- 必要項目を入力
- [保存] を押して完了
5-2.Yahoo!広告での設定手順
Yahoo!広告のテキスト補足オプションの設定手順は以下の通りです。
- 広告管理ツールにログイン
- [広告表示オプション] > [広告表示オプション作成] の順にクリック
- [テキスト補足オプション] を選択
- 補足用テキストや掲載期間などを入力
- [作成] ボタンをクリック
コールアウトの設定自体は、すぐに行えます。
設定しておいて得することはあっても、損することはないため、必ず設定しておきましょう。
6.まとめ
コールアウト表示オプションを設定すれば、見出しや説明文では訴求できなかった具体的なベネフィットを訴求できるようになります。
二重クリックや誤クリックのリスクはなく、広告効果の向上を見込めるため、具体的で分かりやすいベネフィットを設定するようにしましょう。
また、Google 広告とYahoo!広告ともにさまざまな広告表示オプションを準備しています。
広告表示オプションの設定により、広告ランクやクリック率、コンバージョン率の改善を見込めるため、各オプションの特徴を理解したうえで、自社に適したものは設定するようにしましょう。
参考記事
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