AIは本当に「人工知能」なのか?インドの天才少年はこう考える
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目次
「人間の仕事はいずれAIに奪われる」。
そのように考えている人は少なくないようです。
しかし、そもそも「AIは『人工知能』なのか?」
インドの天才少年が考えるAIの世界は、実はそうではないようです。
人間の仕事はAIによって奪われる?
人間の仕事はいずれAIによって奪われてしまい、自分たちの働く場所などなくなるのではないか…
そんな考えをよく耳にします。
実際、オックスフォード大学と野村総研が共同で実施した研究では、このような結果が示されています。
2015年に発表されたものですが、10~20年後には日本の労働人口の約49%が、技術的にはAIやロボットで代替可能になるというものです(図1)。
この結果だけを見ると、少しショッキングかもしれません。
しかし、AI開発の天才少年は、違う考えを披露しています。
天才少年、として話題になり続けている人物がいます。インド出身のタンメイ・バクシ氏です。
彼は幼い頃からプログラミングの魅力に取り憑かれ、5歳からコードを書くようになり、9歳でiOS向けの時刻表アプリを開発しました。
その後、機械学習を利用したプロジェクトを次々と立ち上げ、11歳にしてIBMの人工知能「Watson」の開発に、世界最年少で加わっています。
そんな彼がプログラミングに没頭するようになったきっかけは、Watsonが人間に勝利したというドキュメンタリーをアメリカのクイズ番組で見たことでした。
しかし彼は、この技術のことを「AI」と呼ばないという主義を貫いています。このように語っています。
このどんな人間よりも複雑で大量な計算をこなすコンピューターをなんと呼ぶべきか?という議論があります。なぜ私がAIという言葉を使わず、機械学習と呼ぶのか?そもそもAIとは何か?これは根本的な問いです。
引用:「『AIは人工知能でない』15歳の天才が語った『驚愕の未来像』とは」ゲンダイメディア
「コンピューターには人間のクリエイティビティやイマジネーションがない」とも指摘しています。
「コンピューターでは、地動説は生まれない」
バクシ氏は、わたしたちが「AI」と呼んでいる技術を「『人工知能』ではない」と語っています。
そして、次のような例を挙げています。
「400年前、宇宙は地球を中心として回っているという『天動説』が常識とされていました。しかし、その後世界は太陽を中心として回っているという『地動説』が生まれた。もちろん、コンピューターで天動説は間違いだ、と指摘することは可能でしょう。しかし、人間のクリエイティビティの結晶である地動説というアイディアを出すことは、コンピューターを使っていくら機械学習したところで不可能です」
引用:「『AIは人工知能でない』15歳の天才が語った『驚愕の未来像』とは」ゲンダイメディア
いかがでしょうか。
天文学の世界では、「天動説」が長らく主流でした。
しかし、それに何らかの疑問を抱くことは機械学習では不可能だ、という意味です。
確かに、機械学習は教わったことを疑ったり、これまでに教えられていないことを新たに発見したりすることはできないというわけです。
むしろ、天動説の根拠について教えれば教えるほど、地動説を思いつくということから遠ざかっていくことでしょう。真反対のことを思いつく、ということは機械学習ではできない、というのがバクシ氏の指摘です。
真反対のことを思いつく。これは人間のまさに「知能」のみがなしうることなのです。
「AI」と人間の新たな関係とは
さて、第3次AIブーム後の2013年に、オックスフォード大学のフレイ博士が発表した論文では、「あと10~20年でAIに奪われる確率が高い」仕事とそうでない仕事の具体的なランキングが紹介されています。以下のようなものです。*1
<AIに奪われる確率が高い仕事>
<AIに奪われない確率が高い仕事>
ただ、ここにある「AIに奪われる確率が高い仕事」も、業務の効率を上げる新たな手法や他部署との新しい連携の形、人間関係や人の感情の嗅ぎ取りを必要とする業務は、やはり「機械学習」には難しいことでしょう。
私たちが呼ぶ「AI」は、まだ「人間の記憶力・計算力を超える機械学習」の段階にあります。
こうした意味では人間をはるかに超える能力を持っているため、ついAIの出す結果のほうが正しいと考えがちです。
しかし、どれだけ高速な計算も、人間による「元データ」のインプットがなければ、機械学習は進歩することはありません。
筆者は一度、マンションの売却を考えた時に、ある不動産会社に査定を依頼したことがあります。筆者はその地域に長く住んでいましたから、いくらで売れるかの相場は想像できています。
しかし、その会社が「AIで計算した価格です」と示してくれた数字は、筆者の肌感覚よりも極端に高いものでした。筆者の感覚よりも1000万円ほど高く見積もられていたのです。
そんな値段で売れるなら、と一度はその会社に委託しましたが、筆者の想像通り、その価格での買い手は見つかりませんでした。
その会社が「AI」と呼ぶものの正確性を向上させるならば、やはり情報は人間の足で稼がなければならないのではないか、と実感したものです。
AIはいずれ意識や意志を持つようになるのか?
現在、多くの研究者が議論していることです。
しかし、先生役がいなければならない、それは人間に他ならない。その意識を強く持つことが、人間とAIの良い関係を構築していくのです。
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アドフレックス編集部
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