バナーの基本的な作り方を解説!文字・画像・写真の選び方でクリック率が大きく変わる
Web広告に欠かせない「バナー」。テキストよりも目を引きやすく、クリック率も高いため、作り方を覚えておきたいという方も多いと思います。
近年では専門知識がなくても、無料ツールを使って手軽にバナーを作れるようになりました。基本的な作り方や重視したいポイント、注意点は事前に確認しておきたいところです。
そこで今回は、バナーサイズや基本的な作成方法、他の広告と差がつくデザインについて解説していきます。
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目次
1.バナーとは
バナーとは:
バナーを直訳すると「旗」や「横断幕」「垂れ幕」などの意味だが、Web広告においては「サイトを宣伝するための画像」を指す。
広告やアイキャッチなどに使われ、画像に貼られたリンクページに誘導するのがバナーの目的です。以前は横長のものが主流でしたが、最近では正方形や縦長など、さまざまなタイプのバナーが使われるようになりました。
2.バナーサイズの種類
バナー広告を配信する場合は、各広告媒体の規定に合わせて作成する必要があります。「作成したバナーが配信できなかった」というミスを防ぐためにも、バナーを作成する前に広告媒体別の規定サイズを確認しておきましょう。
2-1.ディスプレイ広告で用意したい5サイズ
Googleディスプレイ広告で推奨されているバナーサイズは次の5種類です。
- 300×250
- 728×90
- 160×600
- 320×50
- 300×600
この5サイズはGoogleディスプレイ広告で表示される形式が自動調節され、GDN上にある 95%のプレースメントに対応できます。Yahoo!広告にも転用できるため、全サイズ用意しておきたいところです。
2-2.Facebook
Facebookの画像広告では、1080×1080を推奨しています。なお、Facebookでは画像広告のほかにも、動画広告やカルーセル広告、コレクション広告など4タイプの広告を配信することが可能です。
2-3.YouTube
YouTubeには、チャンネルページ上部に「YouTubeチャンネルアート」というバナーが用意されています。一般的なバナー広告とは異なりますが、活用次第ではチャンネルのブランディングに役立つでしょう。推奨サイズは最小で2048×1152です。
3.バナーの作り方
バナーは次の方法で作成するのが一般的です。
- デザインツールを使う
- プレゼンテーションツールを活用する
- 無料ツールを利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.デザインツールを使う
Adobe(アドビ)社のPhotoshopやIllustratorといったデザインツールを活用する方法です。本格的なバナーを作成できますが、高度なデザインスキルが求められます。
Adobeのツールを導入している企業はインハウスデザイナーが在籍しているケースが多いため、基本的にはデザイナーが作成することがほとんど。
3-2.プレゼンテーションツールを活用する
PowerPointやKeynoteなどのプレゼンテーションツールで作成する方法です。近接や整列、コントラストといったデザインの原則をマスターする必要はありますが、身近にあるツールでバナーを作成することができます。
3-3.無料ツールを利用する
専門知識やデザインセンスに自信がない場合は、手軽にバナーを作成できる無料ツールを使います。
画像を選択してテキストを書き込むだけでバナーが作れるので、短時間での作成も可能。
インターネット環境さえ整っていれば利用できるので、コスト削減にもつながります。ここで、3つの無料ツールをご紹介します。
- Canva
42万以上の豊富なデザインテンプレートが用意されているツールです。モバイル端末のアプリにも対応しているので、作成する場所を選びません。無料プランで利用できる素材やテンプレートは限られますが、簡単なバナーであれば不足はないでしょう。 - Visme
ドラッグ&ドロップの直感的な操作だけでバナーが作成できるツールです。ソフトをダウンロードすれば、オフラインで作業することもできます。ただし、日本語に対応していないため、使いにくさを感じるかもしれません。無料プランのデザイン作成には5枚という上限もあります。 - Crello
100万以上の素材やテンプレートが用意されているデザインツールです。フリープランは月間5枚までのダウンロード制限があるので、実用重視であれば月額9.99ドルのプロプランもあります。
4.バナーの作成手順
ここからは、バナーの作成手順を詳しく紹介していきます。
4-1.ターゲットを決める
まずは、ターゲットを明確にします。性別や年代だけではなく、職業や趣味も定義して訴求ポイントを絞り込みましょう。
「40代男性、会社員。中間管理職でテレワークにまだ慣れていない」といったように、具体的な人物像を想定すると、何を訴求すれば良いかイメージが付きやすくなる。
参考記事
4-2.バナーのサイズを決める
ターゲットの次は、バナーサイズを決めます。自社サイトに掲載するのであれば、Web制作担当者と連携をしながら、掲載箇所に適したサイズのバナーを作成しましょう。広告媒体に出稿する場合は、掲載先の規定に従ってください。
4-3.素材を選ぶ
ターゲットやバナーサイズに適した素材を選びます。フリー素材の写真やイラストを使う場合は、商用利用の可否と利用規約を必ず確認してください。
4-4.キャッチコピーを決める
文字数が限られているバナーは、キャッチコピーがクリック率を左右します。実績や人気度、優位性が伝わる文言を入れて、ユーザーの目を引きましょう。
【例】
- 「2分に1個売れている人気商品!」
- 「継続率〇%」
- 「〇〇〇で紹介されました」
- 「限定30本!」 など
4-5.レイアウトを考える
ターゲットや素材、キャッチコビーなどを決めたら、レイアウトを考えます。1度で完成させようとすると挫折する可能性もあります。焦らず、素材を何度も並び替えてイメージを作り上げていきましょう。
4-6.配色する
最後に装飾や文字の色を決めていきます。ブランドカラーがある場合は最優先で取り入れますが、一般的にはメイン画像やイラストに合わせて色を統一していきます。リンク先のページと色味を合わせてもいいでしょう。
5.バナー作成のポイント
ここからは、訴求効果の高いバナーを作成するためのポイントやコツを詳しく紹介します。具体例を挙げながら解説していきますので、バナー作成初心者の方は、ぜひ参考にしてください。
5-1.分かりやすさを最優先する
バナー作成の基本は「簡潔で分かりやすいこと」です。ゴチャゴチャした、訴求内容が整理されていないバナーは、離脱される可能性が高くなります。最低限の情報で、最大限の宣伝効果を高められるように工夫しましょう。
上記の例では「全26種のCRMを比較して、チェックリストも付いている」ことを簡潔に伝えています。ユーザーが途中で離脱するようなポイントは、ほとんどありません。また、重要箇所の文字を大きく、太く強調して訴求力を高めています。
5-2.配色を統一する
使用色に統一感がないバナーは、信頼性の低下にもつながります。具体例を見てみましょう。
カラフルで目立ちますが、全体的な落ち着きや、企業としての信頼感が伝わってきません。
青系で統一すると「都心のクールなオフィス」を演出でき、配色が乱雑なバナーよりも落ち着きと安心感を高められます。
5-3.具体性を持たせる
商品やサービスの具体性を伝えることも大切です。ターゲットによっては、キャッチコピーよりも具体性の方が重視されます。自然食品の販売店で健康志向のユーザーをターゲットにした例を見てみましょう。
食材の写真を複数並べることで、「ナチュラル」「素材にこだわる」「厳選」などのイメージを的確に伝えています。
複数の写真を並べる手法は、業界を問わず活用できます。例えば、安全性をアピールしたいのであれば、「警備員」「オフィスビル」「笑顔」の写真などを並べると効果的でしょう。
5-4.余白を無理に埋める必要はない
余白のバランスに悩んだ場合は、「あえて何も書かない」という方法もあります。無理をして余白を埋める必要はありません。
上記のように文字情報を入れすぎると、全体的に乱雑な印象を与えてしまいます。「しつこさ」や「くどさ」にもつながるので注意が必要です。
あえて余白を作ることによって、洗練されたイメージになりました。文字情報が多すぎるバナーは途中で離脱される恐れもあるので、余白は余白として大胆に活用してみましょう。
まとめ
今回の内容をまとめると、以下になります。
- バナーのサイズは広告媒体によって異なる
- キャッチコビーがクリック率を左右する
- 分かりやすさを最優先する
- シンプルなデザインでもユーザーに情報は伝わる
バナーの作り方と押さえるべきポイントが分かれば、初心者でも訴求力の高いバナーを作成できます。バナーの作り方は難しくないので、複数のバナーを用意してクリック率や宣伝効果を比較していきましょう。
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