リスティング広告のおすすめ本7選!初心者・中級者・上級者別に紹介
「リスティング広告関連の本はどれを読むべき?」
「自分のレベルに合っているのかわからない」
「変な本を買ってお金をムダにするのは嫌だ」
こうした悩みをお持ちではないでしょうか。リスティング広告はWebや本で効率よく学べますが、本を選ぶにあたってどれが自分に合っているかはわかりにくいものです。
そこでこの記事では、リスティング広告を学ぶためのおすすめ本を7冊厳選して、3つのレベル別にご紹介します。
- 初心者向け
- 中級者向け
- 上級者向け
自分のレベルに合った本を読むことで、すぐにリスティング広告の運用や改善に役立てられるでしょう。リスティング広告の運用を成功させられれば、ビジネスの売上や利益の増加に直結します。ぜひ最後までお読みください。
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目次
1.リスティング広告のおすすめ本:初心者向け
リスティング広告の初心者の方は、まずは基礎的な本を読んでみましょう。本を一冊読むだけでも、リスティング広告の全体像はつかめるので、運用のための基礎が整えられます。初心者の方におすすめの本を3冊ご紹介します。
1-1.リスティング広告のやさしい教科書。改訂新版
『リスティング広告のやさしい教科書。 改訂新版 ユーザーニーズと自社の強みを捉えて成果を最大化する運用メソッド』
- 出版社:エムディエヌコーポレーション
- 価格:2,420円
- 発売日:2020年11月25日
- 著者:桜井茶人
初心者の方に最もおすすめの本が、「リスティング広告のやさしい教科書。改訂新版」(以下、「やさしい教科書」)です。「そもそもリスティング広告がどういうものなのか、全然わからない」という方でも、この本を読むだけで基礎を一通り学べます。
他社の広告運用を請け負ってきた著者だからこその、豊富な経験に基づいた説明には説得力があります。また「やさしい教科書」は、今回ご紹介する本の中では発売から最も日の浅い、新しい本です。そのため、「キャプチャで紹介されている画面と実際の画面が違う」ことも少なく、違和感なく読めるでしょう。
リスティング広告の配信媒体は、大きく「Google 広告」と「Yahoo!広告」に分けられ、機能やサービス名称、管理画面の操作方法がひんぱんに変更されます。慣れてくればアップデートにもすぐに対応できるようになりますが、特に初めのうちは、基本を覚えるためにも本の説明通りに進めるのが安心です。
本書では、時流を反映して「リスティング広告の自動化」が進んでいることを強調している点にも特徴があります。
GoogleやYahoo!のプログラムによる「機械学習」が年々進化を続けていることで、自動化による効率のよい広告運用が実現されるようになってきている。そのため、以前と比べて広告運用者の負荷も軽減されつつある。
巻末には、「今後の運用者に求められるもの」というテーマで、著者とWebマーケティングの専門家による対談が収録されています。広告運用者に求められるスキルが自動化によって変化している状況がリアルに感じられる内容です。
リスティング広告の初心者で、自動化も含めた情報を知りたい方は「やさしい教科書」を読むとよいでしょう。
1-2.いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本
『いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本 人気講師が教える自動化で利益を生むネット広告』
- 出版社:インプレス
- 価格:1,980円
- 発売日:2018年10月19日
- 著者:杓谷匠、田中広樹、宮里茉莉奈
「いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本」(以下、「教本」)も、初心者の方におすすめの本です。「やさしい教科書」よりも、さらに初心者向けに書かれた本になります。
「教本」は、画面キャプチャが多いのが特徴です。文中で「こういう操作をしましょう」といった説明以外に、Google 広告やYahoo!広告の管理画面のキャプチャで「ここをクリックしましょう」と、示してくれているので非常に分かりやすいです。手順通りに進めていくことで、初心者の方でもアカウントや広告の設定を進められます。
2020年2月1日に「第2刷」が発行され、最新情報が盛り込まれました。そのため、情報が古いことによる「本と実際の画面が違う」というズレも少なくなっています。
本書では、リスティング広告のほか「ショッピング広告」の出稿方法についても詳しく解説されています。
ショッピング広告とは:
検索結果画面の上部に表示される「画像付きの商品広告」のこと。
テキストのみの広告とは仕組みが異なるため、何をすべきかわからず戸惑いがちです。「教本」の解説を読みながら手順を進めれば、ショッピング広告にも挑戦しやすくなります。
図解が多めで分かりやすい解説書を探している方には、「教本」がぴったりです。
1-3.最速で成果を出すリスティング広告の教科書
『最速で成果を出すリスティング広告の教科書〜Google AdWords&Yahoo!プロモーション広告両対応』
- 出版社:技術評論社
- 価格:1,980円
- 発売日:2015年4月10日
- 著者:山田案稜
「最速で成果を出すリスティング広告の教科書」(以下、「最速で成果を出す」)も、初心者の方におすすめです。本書を読むことで、リスティング広告の概要を理解できるでしょう。
本の内容を一部ご紹介すると、以下の通りです。
- キャンペーン、グループ、キーワードの仕組み
- キーワードの「マッチタイプ」とは
- 品質スコアと広告費の仕組み
- ディスプレイ広告の活用方法
- リマーケティング広告の有効性
基礎的な内容に関しては、「やさしい教科書」や「教本」と共通する部分が多くあり、どの本からでも学べます。「最速で成果を出す」は、ざっくばらんに語りかけるような文章に特徴があります。
本書では、「まずは広告を出してみましょう」ということが強調されています。「知識をインプットに注力するよりも、まずは実践してみることが大切」という姿勢です。こうした考えに共感する方には、本書が合っているといえます。
「最速で成果を出す」の発売は、2015年と少し古めの本です。そのため「この本を見ながらリスティング広告の管理画面の操作方法を覚える」といった使い方には向いていません。「基本的な考え方を学ぶための本」と割り切って読む方がよいでしょう。
2.リスティング広告のおすすめ本:中級者向け
リスティング広告の基礎知識を身につけて、設定や操作が一通りできるようになっても、すぐに成果を出すのは難しいものです。全体感が掴めてきたら、中級者向けの本を読んで視野を広げつつ、思考を深めましょう。おすすめの本を2冊ご紹介します。
2-1.なぜ8割の企業がリスティング広告で失敗するのか?
- 出版社:海拓社出版
- 価格:1,650円
- 発売日:2014年6月10日
- 著者:長橋真吾
中級者の方におすすめなのが「なぜ8割の企業がリスティング広告で失敗するのか?」(以下、「なぜ8割」)です。この本の特徴は、リスティング広告の限界を強調していること。そして、リスティング広告以外の手法にも目を向けることを促しています。
「なぜ8割」では、リスティング広告を使った集客を、以下の3つの視点で考えています。
- 集客:新規の顧客を連れてくる
- セールス:サイトに訪れた顧客に商品を売り込む
- リピート:繰り返し購入してもらう
この3つの視点を持ったうえで施策を考えなければ、売上は伸ばせません。リスティング広告は「集客するだけのツールにすぎない」ので、リスティング広告だけをいくら工夫しても限界がある、と著者は説きます。
そして、「セールス」を担うランディングページや、「リピート」をしてもらうためのビジネスモデルの工夫が不可欠であると、本書では繰り返し語られます。
「リスティング広告を早急に改善しなければ」と焦ってしまうと、視野が狭くなってキーワード選定や広告単価設定などの細かい部分にフォーカスしてしまいがちです。本書を読むことで、これまでとは違った課題へのアプローチ方法を考えられるようになるでしょう。
その他、リスティング広告に取り組む企業向けに、広告戦略を考えるために役立つ以下のような情報も提供しています。
- 企業ステージ別 リスティング広告の取り入れ方
- ランディングページ 制作チェックシート
- リスティング広告 代理店チェックシート
リスティング広告だけでなく、セールスやリピートの戦略も含めて学びたいのであれば「なぜ8割」がぴったりです。
2-2.新版 リスティング広告 成功の法則
- 出版社:ソーテック社
- 価格:1,760円
- 発売日:2013年3月28日
- 著者:阿部圭司
中級者の方には「新版 リスティング広告 成功の法則」(以下、「成功の法則」)もおすすめです。この本では、リスティング広告で成果を得るための考え方を、より深く学べます。
「成功の法則」で考え方の基礎にしているのが、消費者行動モデルの「AISAS」です。AISASとは、消費活動の流れを以下の通りモデル化したものです。
- A:Attention(注意)
- I:Interest(興味、関心)
- S:Search(検索)
- A:Action(購買)
- S:Share(共有)
「成功の法則」ではリスティング広告を、「検索連動型広告」とディスプレイ広告などの「コンテンツ向け広告」の2種類に分けて考えています。
検索連動型広告は、コンバージョンである「Action」のすぐ近くに位置する「Search」の段階に働きかける手法です。そのため、コンバージョンにもつながりやすいと説明しています。
その一方で、検索連動型広告だけでは消費者との接触機会が少なすぎると指摘。そこで、コンテンツ向け広告を組み合わせて「Attention」や「Interest」の状態の消費者にアプローチすることが重要だと強調しています。
「成功の法則」の終盤には、抽象的なテーマが多く盛り込まれており、以下のような思考のワークができます。
- ユーザーのモチベーションに応じてキーワードを分類する
- すべての事象に仮説を立てて検証する
- 因数分解して考えてボトルネックを改善する
リスティング広告の基礎をおさらいしつつ、より深い思考力を身につけたいのであれば「成功の法則」を読むとよいでしょう。
3.リスティング広告のおすすめ本:上級者向け
リスティング広告の上級者向けのおすすめ本を、2冊ご紹介します。リスティング広告運用でさらに大きな成果を目指す方は、ぜひ読んでみてください。
3-1.リスティング広告 プロの思考回路
『リスティング広告 プロの思考回路 (Web Professional Books)』
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 価格:3,980円
- 発売日:2011年12月8日
- 著者:佐藤康夫ほか
まず、おすすめするのが「リスティング広告 プロの思考回路」(以下、「プロの思考法」)です。この本で学べるのは、リスティング広告を運用するための本質的な考え方です。
今回ご紹介する7冊の中では最も発売年が古いものになりますが、不変的な「思考法」について解説しているため、古さはそれほど気にならないでしょう。
例えば、リスティング広告運用者の多くが悩む「掲載順位は1位がよいのか、それともクリック単価を抑えるために3位程度がよいのか」という問題があります。「プロの思考法」では、掲載順位が上昇した際のコンバージョン率を以下の3つの場合に分けて考察しています。
掲載順位が上昇した際のコンバージョン率 | 適した施策 | サイトの例 |
---|---|---|
高くなる | クリック単価を高める | 大手アルバイト求人サイト |
低くなる | クリック単価を下げる | リゾート系アルバイト求人サイト |
ほぼ一定 | レポートを確認しつつ掲載順位を調整 | 転職情報サイト |
なぜこのような差が生まれるのかを、消費者の行動モデルをフローチャートで示しながら、詳細に解説しています。読み進めることで、「そう考えればいいのか!」と新しい気づきがあるでしょう。
リスティング広告は管理画面から多くの情報が得られるため、個々のデータの良し悪しに振り回され「木を見て森を見ず」の状態になりがちです。「プロの思考法」では、現場担当者がハマりがちな状況を踏まえて、アカウント全体やビジネス全体を改善するためのアドバイスが語られます。
個々のテクニックではなく、高い視点からの考え方を学びたい方は「プロの思考法」を読んでみるとよいでしょう。
3-2.ネット広告運用“打ち手”大全
『ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102』
- 出版社:インプレス
- 価格:2,750円
- 発売日:2018年4月13日
- 著者:寶洋平、辻井良太、高瀬順希
上級者の方には「ネット広告運用“打ち手”大全」(以下、「打ち手大全」)もおすすめです。リスティング広告で課題にぶつかっている方がすぐに試せる、具体的な施策が数多く紹介されています。そのため、本書で紹介されている方法を取り入れてみることで、問題を解決できる場合もあるでしょう。
「打ち手大全」は、Google 広告とFacebook広告の2つに特化して解説しています。Facebook広告についても学ぶことで、広告戦略全体の中でのリスティング広告の位置づけを、考え直すきっかけにできるでしょう。
また、本書では「機械学習」を積極的に取り入れるよう勧めている点が大きな特徴です。「担当者が膨大な時間をかけてキーワードや入札単価を微調整するよりも、機械学習に任せた方がよい」という主張がはっきりしています。
機械学習をどう活用すべきかも詳しく解説されているので、リスティング広告の運用管理に疲弊している方にとって参考になるでしょう。その他、以下のポイントにも言及しています。
- 機械学習における広告文の重要性
- 広告文のバリエーションの作り方
- 機械学習のマクロマネジメント
- リターゲティングの活用方法
- LTV(ライフタイムバリュー)の追求
リスティング広告で使えるさまざまな施策を学びつつ、機械学習も活用したいと考えている方には「打ち手大全」がおすすめです。
4.リスティング広告の学習は本だけではなく実践を通したアウトプットも重要
リスティング広告の基礎スキルやノウハウを本で習得するのは、体系的で効率もよく素晴らしい学習方法の一つです。
しかし、いくらインプットを繰り返しても、アウトプットをしない限り、自分のものにはなりません。また、書籍で学んだことが、必ずしも自社の運用に適用できるとは限りません。
筆者自身、リスティング広告を数年間運用していますが、予想もしなかったような課題に直面します。
だからこそ、実際にさまざまな戦略や改善策を回してみて、自身の経験から知識やノウハウを蓄積することも必要。
ただ、Web広告運用者として「経験が浅い」または「社内にノウハウが蓄積されていない」場合には、どのように改善サイクルを回せばよいのか頭打ちになってしまうのも事実。
筆者もリスティング広告の運用担当者になったばかりのころ、根拠のある仮説がないまま、むやみやたらにトライアンドエラーを繰り返し、貴重な予算を消化した経験があります。
そこでおすすめしたいのが、弊社が提供するAIソリューション「Optmyzr(オプティマイザー)」です。
Optmyzrは、元Googleのエバンジェリストが開発したリスティング広告運用自動化ツール。
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データに基づいたリスティング広告の運用ができるようになるため、成果を挙げ続けながら、ノウハウや知見を蓄積できます。
広告運用に不安がある場合は、ぜひOptmyzrを導入して、担当者の経験に左右されない安定した運用を実現してみてください。
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5.まとめ
リスティング広告のおすすめの本を、レベル別に7冊ご紹介しました。
- リスティング広告のやさしい教科書。改訂新版
- いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本
- 最速で成果を出すリスティング広告の教科書
- なぜ8割の企業がリスティング広告で失敗するのか?
- 新版 リスティング広告 成功の法則
- リスティング広告 プロの思考回路
- ネット広告運用“打ち手”大全
自分のレベルに合った本の中から、気になる本を選んで読んでみてください。本を読んで知識を身につけたら、リスティング広告の運用で実践することが必要です。
本での学びと実践を組み合わせて、成果の改善や向上を目指していきましょう。また、デジタルマーケティングやほかのWeb広告の知識もあれば、リスティング広告の成果を最大化できます。
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