ある大手アパレルブランドは実店舗とオンラインショップを世界24か国で運営し、サイト訪問者数は月間数百万人、年商は数十億ドル規模にのぼります。

アパレル企業の業績は、天候の変化が影響すると言われています。
普段私たちがその日の気温に合わせて洋服を選ぶように、オンラインショッピング中の天気によっても心理的に選ぶ商品が変わるのです。

ーもし、天気に合わせたパーソナライズができるとしたら？
このことに着目した同社は、Dynamic Yieldを活用して顧客が住む地域ごとの天気をリアルタイムで連動させ、個々に最適化されたプロモーションを展開。収益の最大化を実現しました。

天気ターゲティングとは

その日の天気や気温で検索する商品が違うように、天候と人の心理状況を含めた購買行動は密接に関係しています。そのため、天候と連動させた広告戦略は、オンラインショップでも実店舗と同等の戦略展開を可能にするのです。

Dynamic Yieldの天気ターゲティング機能は、様々な地域に住むユーザーに向けて、その場所の天気や気温などを正確に把握することで、天候に合わせたプロモーションを可能にします。

施策

同社では、Dynamic Yieldの天気ターゲティング機能を使って世界各地に住む顧客に合わせたパーソナライズをすることで、短期間でエンゲージメントを大幅に向上させました。

では、具体的な施策内容をご紹介します。

リアルタイムな天候を正確に把握し、パーソナライズされたバナーを展開

同社では、Dynamic Yieldの2つの機能を活用しました。
Dynamic Yieldと世界の天候APIを連携し、ユーザーがいる場所の天候を正確かつリアルタイムに把握。

そして、既存の静止バナーを動的なダイナミックバナーに切り替え、気温が５度以下の場合はダウンジャケットやコートなど防寒に適したアウターを、５度を超える場合は薄手の服を表示しました。

A/Bテストでバナークリエイティブを最適化

商品バナーを自動的＆動的に展開する以外にも、Dynamic Yieldに搭載されたユニークなA/Bテスト機能を使って、最も高いCVRを生み出すクリエイティブを探るためのテストを実施しました。

• 売り上げ向上につなげる「Dynamic Yield」のA/Bテスト機能

複数あるパターンから一番効果の高いクリエイティブを検証し、勝ち／負けの判断で最適化していくのA/Bテスト。しかし、勝ちクリエイティブを見出せるものの、すべてのユーザーに該当するわけではありません。
Dynamic YieldのA/Bテスト機能は、売り上げの向上に着目して設計されています。
単純な勝ち／負けではなく、「どのクリエイティブを」「どのセグメントに」配信すればより売上が向上するのかをAIが膨大なデータから発見し、予測される効果を提示します。

同社では、Dynamic Yieldの導入からわずか１か月程度でコンバージョンが10.3%アップ、平均注文価格が2.7%増、顧客平均単価の13.3%改善を実現しました。

※この記事は、Dynamic Yield社による記事を引用・再構成しています。