施策

Fattalはサイトコンテンツのパーソナライズで、どうゲストを喜ばせ、魅力を伝え、収益アップへ繋げたのでしょうか？

では、具体的な施策内容をご紹介します。

１．CTAの最適化でコンバージョンに繋げる

旅行検討者にとってのカスタマージャーニーはしばしば、仕事中に空想する白い砂浜とビーチサイドでカクテルを楽しんでいるイメージから始まります。
そしてその空想をきっかけに、Fattalのサイトを訪問し実際のバカンスへと続くのです。そのため、Webサイトに設置された検索ボックスは、旅行検討者が休暇を見つけて予約するという旅の出発点として最も重要なファクターです。

Fattalは複数のCTAボタンのうち、どのデザインが予約収益を最大化させるかを検証するため、5種類のメッセージと色のバリエーションでテストしました。さらに、Dynamic Yieldの機械学習を活用することで強化。最もコンバージョンの高いクリエイティブにトラフィックを自動で割り当て、時間の経過とともにユーザー行動が変化した際も最適化が行われました。

従来のマーケティングセオリーは、A/Bテストを通じてすべてのトラフィックを最も強力なクリエイティブを導き出します。しかし、シーズンやユーザー個人の好みなど多数の要因が絡むFattalが勝ちパターンを発見するにはリアルタイムでの最適化が重要であることが、施策を通して実証されました。

２．リアルタイムな閲覧履歴を元に関連性の高いレコメンドを表示

Fattalは最近検索したホテルをリマインドすることで予約完了を促し、サイト再訪率を改善できるという仮説を立て、検証しました。

そこで、閲覧履歴を一覧表示させるスペースをサイト上に設置。すべてのサイトの行動データを取り込んだブラウザで閲覧するとリアルタイムで表示が更新されるため、最も関連性の高いレコメンドも表示させることができます。
一覧表示されないパターンと比較したところ、1セッションあたりの収益が2%増加しました。

３．通知のカスタマイズで顧客エンゲージメントを向上

旅行ビジネスを成功させるには、忠誠心を持つリピーターの存在は不可欠です。そこで、Fattalはロイヤルティプログラム「Fattal Click」の会員数増加を狙い、サイトのメニューバー内にあるコンテンツに通知を追加。クリック率が向上するか複数パターンのクリエイティブを使って仮説検証を行いました。

従来のCMSツールではスピーディーな仮説検証が困難でしたが、Dynamic Yieldによって容易に実現。この追加表示でCTRが改善、加入者が増えたことで最終的にロイヤルティの高い顧客が増えました。

ホテルを予約する際、検討者はオプションの多さに直面し、しばしば混乱に陥ります。そのため、コンバージョンに直結するコンテンツのパーソナライズは企業にとって最重要事項です。
Fattalはエクスペリエンスを継続的にテストし、最適化を進めることでより多くの検索数、成約数、ロイヤルティプログラムの加入者を獲得し、ファネルの各段階において収益を向上させることができたのです。

※この記事は、Dynamic Yield社による記事を引用・再構成しています。

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