タグとは?広告運用に欠かせない基本的な知識を解説!
「タグ」という単語にはハッシュタグや記事の分類などの意味もありますが、本記事ではWebマーケティングに欠かせない「HTMLタグ」について詳しく解説していきます。各種データを収集できるタグを使えば、マーケティング戦略の立案や改善に役立てることも可能です。
ただし、タグに関する知識が曖昧なまま使用するとページが正しく表示されず、ユーザーに正確な情報を届けられなくなる恐れがあります。そこで今回は、タグの種類やタグマネジメントツールの使い方なども合わせてご紹介します。
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目次
1.タグとは
Webマーケティングにおけるタグとは、「HTMLタグ」のことです。さまざまな要素を囲んでテキストに意味を与え、ブラウザに「命令」を下すために使います。なお、HTMLとは「Hyper Text Markup Language」の略で、Webページをブラウザに表示するためのプログラミング言語です。
1-1.Webページが表示される仕組み
Webページが表示されるまでの大まかな流れは、次のとおりです。
- 指定したURLにブラウザがアクセスします。
- リクエストを受けたサーバーが、ページの表示に必要なHTMLファイルを返します。
- ブラウザがHTMLファイルの内容を読み取って画面に表示します。
ブラウザが受け取るHTMLファイルには、文字のサイズや色、見出しなどに関するさまざまなタグが書かれています。
基本的なタグの例としては「<strong>~</strong>」が挙げられるでしょう。このタグには「囲んだ文字列を強調表示する」という意味があります。
今回は<strong>タグの解説</strong>をします。
上記のように書かれたHTMLファイルをブラウザが受け取ると、次のように表示します。
タグで囲まれた部分が強調されているのが分かります。なお、PCで使用するブラウザ「Google Chrome」や「Firefox」では、以下の手順でHTMLファイルに書かれているソース(内容)を見ることも可能です。
1.ソースを見たいページ上で右クリックし、「ページのソースを表示」を選択します。
2.新しいタブが開いてソースが表示されます。ソース内の<>で囲まれた文字列がタグです。
ページ上では文章が表示されているだけですが、ソースを見ると複雑なタグの組み合わせで構成されていることが分かります。
2.Webマーケティングに役立つタグの種類
ページの表示に使われる基本的なタグのほかに、Webマーケティングに役立つ各種データを計測できるタグもあります。代表的なタグは次の2つです。
- コンバージョンタグ
- ツール用タグ
タグの特徴や使い方を詳しく見ていきましょう。
2-1.コンバージョンタグ
コンバージョンタグとは、「商品購入」や「資料のダウンロード」といった各種コンバージョンを計測するためのタグです。「商品購入」をコンバージョンとした場合、計測までの流れは下記のようになります。
- ユーザーがWeb広告をクリックする
- 広告内にある商品を購入する
- コンバージョンタグが埋め込まれたサンクスページが表示されて、データが計測される
コンバージョンタグは流入元の広告だけではなく購入数や購入日時なども計測できるため、マーケティング戦略の改善にも役立ちます。
参考記事
2-2.ツール用タグ
ツール用タグとは、Googleアナリティクスなどの解析ツールで使用するタグです。計測したいページに専用タグを埋め込み、解析ツールのサーバーにデータを送信して分析を行います。なお、Googleアナリティクスでは計測用タグを「トラッキングコード」と呼んでいます。
トラッキングコードの取得手順は次のとおりです。
1.Googleアナリティクスにログインし、左下の歯車アイコン→「+プロパティの作成」へ進む
2.プロパティ名とビジネスの概要を設定して「作成」をクリック
3.データストリームを選択する画面が表示されるので、「ウェブ」「Androidアプリ」「iOSアプリ」から分析対象を選択
※今回の例では「ウェブ」を選択
4.測定したいWebサイトのURLを入力して、ストリーム名を決める
5.ストリームの作成が完了したら、管理画面に戻って「データストリーム」を選択
6.対象サイトを選択
7.赤枠の「グローバルサイトタグ(gtag.js)」をクリックすると、青枠部にトラッキングコードが表示される
8.表示されたトラッキングコードを計測対象のHTMLに設置すれば完了
なお、2020年10月にアップデートされた「Googleアナリティクス4」では、Webサイトとアプリとの隔たりを超えた分析も可能になりました。また、新たにAIが導入されたため、「今後アクセスしなくなりそうなユーザー」や「数日以内に商品を購入すると思われるユーザー」などを予測することも可能です。
下記のようなデータが取得できるようになったのも、Googleアナリティクス4の特徴と言えます。
- サイト内のYouTube動画再生回数
- 90%の深さまでスクロールされた数
- サイト内検索
など
コンバージョンタグとGoogleアナリティクス4を活用すれば、高度で幅広い分析が実現するでしょう。
参考記事
3.タグを効率的に管理できる「タグマネジメントツール」
コンバージョンタグは広告媒体ごとに発行する必要があるため、基本的には複数のタグを扱うことになります。近年ではSNSのシェアボタンが実装されているサイトも少なくありませんが、シェアボタンもタグで設置場所などを指定しています。
タグの数が少なければ管理の負担も限られますが、メディアが大きくなってくると、新たなタグの設置や不要なタグを削除する手間は無視できません。
このような煩雑な管理を効率化してくれるのが、「タグマネジメントツール」です。扱いやすいタグマネジメントツールとして、次の2つが知られています。
- Google Tag Manager
- Yahoo!タグマネージャー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.Google Tag Manager(GTM)
Googleが提供しているツールです。Google AnalyticsやGoogle 広告と連携した計測が可能で、多彩な広告媒体のタグテンプレートも用意されています。タグの並びを整理するだけで確実に実行できるため、複雑なコードの知識は必要ありません。登録・利用は無料です。
参考記事
3-2.Yahoo!タグマネージャー(YTM)
Yahoo! JAPANが提供しているツールです。Yahoo!広告のユーザーなら基本的に無料で利用することができます。さまざまな広告媒体のテンプレート揃っているので設定も簡単です。
まとめ
今回の内容をまとめると、以下になります。
- ページの表示やWeb広告の運用にタグの知識は欠かせない
- コンバージョンタグやツール用タグはデジタルマーケティングに活用できる
- タグマネジメントツールを使えば複数のタグ管理も容易
データの計測ができるタグやタグマネジメントツールを活用して、精度の高いデジタルマーケティングを実現しましょう。
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