コラム

【2023年】運用担当者が教えるGoogle 広告のコンバージョンタグ設定手順

Google 広告
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Google 広告で成果を出すためには、効果検証と有効な改善策の立案が欠かせません。コンバージョンタグを設定すれば、購入や問い合わせなどのコンバージョンを測定できるようになります。

しかし、「Google 広告のコンバージョンタグの設置手順が分からない」「コンバージョンが計測されない」と悩む担当者は多いでしょう。

本記事では、Google 広告入門者に向けてコンバージョンタグの設置手順や確認方法などを分かりやすく解説します。記事を参考にしながら、Google 広告のコンバージョンタグを設置し、適切な計測をしていただければと思います。

Google 広告の運用でお悩みの広告主様へ

広告効果を検証し改善へつなげるには、コンバージョンタグの設定が欠かせません。また、タグの設定後もコンバージョン率を高めるキーワードの除外設定やマッチタイプの活用などを進める必要があります。

10年以上の広告運用ノウハウを保有するアドフレックスでは、AI(自動化)とヒト(コンサルティング)を活用した事業拡大を支援しております。Google 広告の運用でお困りの場合は、ぜひ以下リンクよりお気軽にお問い合わせください。

  • Google 広告のコンバージョンタグが正常に設置できない
  • 自社の業界におけるコンバージョン率の目安を知りたい
  • コンバージョン率の把握だけでなくCPA(コンバージョン単価)の最適化を図りたい
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1.Google 広告におけるコンバージョンとは

コンバージョン(CV)とは:
広告を介してユーザーに行動を促し、得られる成果のこと。

何をコンバージョンに設定するかは業界や商材などによって異なりますが、一般的な例として以下が挙げられます。

  • 商品の購入
  • サービスへの申し込み
  • 会員登録
  • 資料請求
  • 問い合わせ

2.Google 広告におけるコンバージョンのカウント方法

Google 広告のコンバージョンのカウント方法は2種類あり、任意で選べます。

  • すべてのコンバージョン
    コンバージョンした「回数」でカウントします。例えば、ECサイトで1人のユーザーが商品を2個購入した場合、コンバージョンは2になります。このように、すべてのコンバージョンは販売数や申し込み数をもとに計測され、小売業や予約サイトなどに最適です。
  • 1回のコンバージョン
    コンバージョンした「人数」でカウントします。1人のユーザーが商品を2個購入しても、コンバージョンは1になります。資料請求や問い合わせ、アプリのダウンロードなど、見込み顧客の獲得を目的とする場合に最適です。

自社の商材や目的に合わせて、最適なカウント方法を選びましょう。

3.コンバージョンが計測される仕組み

Web広告では、コンバージョンを計測するために「タグ」を使います。「広告をクリックしてLPを訪問する」など、何かしらの行動をユーザーがとることでタグが作動し、その行動が記録される仕組みです。ちなみに、このタグが作動することを「タグが発火する」などと言われます。

コンバージョン測定には、LPなど対象のWebサイトにタグを設置しておく必要があります。

Google 広告で用いられるタグは以下の2種類です。

  • Googleタグ
    イベントスニペットと連携してコンバージョンを追跡するタグです。Google タグを設定すれば、広告主のドメインに新たなCookieが設定され、正確なコンバージョン測定を可能にします。
  • イベントスニペット
    コンバージョンを計測するタグで、コンバージョンページやCTAボタンなどに設置します。イベントスニペットとGoogleタグが連携することで、どの広告経由でコンバージョンしたのか計測できるようになります。

どちらか片方のみではコンバージョン測定はできません。必ず両方のタグを設置しましょう。

4.Google 広告にコンバージョンを設定するメリット


Google 広告にコンバージョン設定をすることで、下記4つのメリットを得られます。

  • ユーザー行動の追跡
  • 予算の最適化
  • 高度なターゲティング
  • 自動入札戦略の最適化

ここからは、各メリットの詳細を解説します。

4-1.ユーザー行動の追跡

コンバージョンを設定することで、購入やフォーム送信、ニュースレター登録など、ユーザーがWebサイト上で行った特定の行動を追跡できます。

これらのデータを分析すれば、ユーザーニーズや各広告キャンペーンの成果を把握でき、効果的な改善策や戦略立案へとつなげられるのです。

4-2.予算の最適化

Google 広告にコンバージョン設定をすれば、どのキャンペーンやキーワード、広告がビジネスにとって価値のあるアクション(コンバージョン)を生み出しているかを判断できます。

これらの情報に基づくことで、コンバージョン率が高いキャンペーンにはさらなる予算を投下、逆に悪いキャンペーンは予算を削減するなど予算の最適化が可能です。

4-3.高度なターゲティング

Google 広告には、リマーケティングやカスタマーマッチなど、さまざまなターゲティングオプションが用意されています。コンバージョンを設定することで、これらの高度なターゲティング機能を活用し、すでに自社の商材に興味を示しているユーザーにアプローチできます。

例えば、特定のコンバージョンアクションに基づいてリマーケティングリストを作成し、コンバージョンする可能性の高いユーザーに合わせた広告表示が可能です。

4-4.自動入札戦略の最適化

Google 広告は、機械学習を使用し、コンバージョンデータに基づいて入札を最適化する「自動入札機能」を提供しています。

コンバージョンを設定することで、入札の意思決定を行うための重要情報をシステムに与えることができ、パフォーマンスの最大化を見込めるのです。

5.Google 広告のコンバージョンタグを設定する方法


Google 広告でコンバージョンを測定するためには、以下いずれかの方法でコンバージョンタグを設置する必要があります。

  • Googleタグマネージャー(GTM)を使用する
  • Webページに直接設置する

ここからは、コンバージョンタグの設置手順を画像を用いながら解説します。

5-1.Googleタグマネージャー(GTM)を使用する

Googleタグマネージャー(GTM)とは:
Googleが提供する無料のタグ管理ツールのこと

GTMを使えば、HTMLファイルを編集することなく、コンバージョンタグを設置できます。

【CTMを使用したコンバージョンタグの設定方法】

  1. GTMのオフィシャルサイトより、右上にある [無料で利用する] をクリックします。
  2. 「アカウント設定」「コンテナのセットアップ」「ターゲティングプラットフォームの指定」をします。
    なおコンテナとは、タグを管理する箱のようなものであり、サイト名やURLを入力しましょう。
  3. 利用規約が表示されるので、画面下のボックスにチェックを付けて、 [はい] をクリックしてください。
  4. GTMを利用するためのコードが表示されます。コンバージョンを計測したいサイトのの上部との直後にコードを設置しましょう。
  5. Google広告アカウントにログインします。
    2023年より新しいインターフェースが導入されているため、画面左のメニューにある [キャンペーン] > [コンバージョン] > [概要] の順にクリックしてみてください。
  6. 次に [+新しいコンバージョンアクション] をクリックします。
  7. トラッキングするコンバージョンの種類を下記より選択します。
    • ウェブサイト
    • アプリ
    • 電話件数
    • インポート

    今回はウェブサイトを選択します。

  8. コンバージョンを測定するサイトのURLを入力し、 [スキャン] をクリックしてみてください。
  9. コンバージョンアクションの詳細項目を設定します。
    目標カテゴリ、コンバージョン名、値、カウント方法を設定し [完了] をクリックしてみてください。必要なコンバージョンアクションをすべて追加したら、下にスクロールして [保存して次へ] を選択します。
  10. Google タグの設定画面が表示されるため [Google タグマネージャーを使用する] をクリックします。
  11. 画面上に「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」が表示されるので、コピーしておきましょう。のちほどGoogle タグマネージャーで使用します。
  12. Google タグマネージャーを開き、[新しいタグを追加] をクリックします。
  13. [タグの設定] > [Google 広告のコンバージョン トラッキング] の順にクリックし、先ほどGoogle 広告の設定時に取得したコンバージョンIDやラベルを入力します。これでタグの設定は完了です。
  14. 次に設定したタグを発動させるためのトリガーを設定しましょう。

    ページをスクロールし、 [トリガー] をクリック。トリガー設定では、コンバージョンタグが作動するタイミングを決めます。推奨トリガーのほか、画面右上にある [+] をクリックすれば、詳細なトリガーメニューが表示されます。

    例えば、お問い合わせ完了ページ(サンクスページ)をコンバージョンに設定したい場合は、「ページビュー」を選択すればOKです。

    その後、「このトリガーの発生場所」にコンバージョンをカウントするページのURLを入力し、 [保存] をクリックします。

これで、コンバージョンの設定は完了です。

5-2.Webページに直接設置する

Webページに直接タグを設置することもできます。対象ページのHTMLを編集して手動でタグを埋め込んでいくため、HTMLの知見が必要です。

コード修正を間違えるとサイト表示に不具合が起こるため、慣れていない場合は避けたほうが無難です。Webページに直接設置する場合、Google 広告アカウントにログインし、コンバージョンタブより計測したWebサイトのURLを入力しましょう。

ここまでの手順は、前の項で解説しているため割愛します。ここからは、URLをスキャンした後の手順をご紹介します。

【Webページに直接コンバージョンタグを設定する方法】

  1. 画面を下にスクロールして、 [手動でコンバージョンアクションを追加] をクリックします。
  2. 「目標カテゴリ」「コンバージョン名」「値」などを入力して [完了] をクリック。
  3. [保存して次へ] をクリックしてください。
  4. [ウェブ担当者にメールで手順を送信] をクリックし、メールアドレスを入力します。
  5. メールアドレスにGoogleよりメールが送信されます。

あとは、メールに従ってGoogle タグとイベントスニペットをコンバージョンを測定したいWebページに設置するだけです。

6.Google 広告に複数のコンバージョンを設定するには?

Google 広告に複数のコンバージョンを設定すれば、Webサイト経由での購入と広告からの電話や問い合わせなど複数のコンバージョンを同時計測できます。

複数のコンバージョンは、Google 広告のアクション指定ページより、 [コンバージョンアクションを追加] をクリックすることで設定できます。

しかし、いくつもコンバージョンを設定すると、適切な効果検証が困難になるデメリットが生じます。

そのため、必要なコンバージョンだけ設定するようにしましょう。

7.コンバージョンデータの分析で確認すべきポイント


Google 広告は、配信結果の分析と改善を繰り返して広告の精度を高めていくことが非常に重要です。コンバージョンデータを分析する際に、確認すべきポイントをご紹介します。

7-1.コンバージョン単価(CPA)

コンバージョン単価(CPA)とは、コンバージョンを1件獲得するために必要な広告費のことです。

CPAは以下の計算式で算出できます。

CPA = 広告費 ÷ コンバージョン数

CPAが上昇するほど、広告の費用対効果は低下します。CPAの上昇を避けるために、コンバージョン1件あたりにどの程度まで費用をかけられるか、事前に目標CPAを計算しておきましょう。

CPAを上手に活用することで、費用対効果の高い広告運用が可能になります。

7-2.コンバージョン率(CVR)の変化

コンバージョン分析の際、改善を実施する前後でコンバージョン率(CVR)がどのように変化したかも確認しましょう。改善施策は仮説のもと進められますが、予想通りの効果が得られたかを判断し、次の施策に活かせます。

CVRは以下の計算式で算出できます。

CVR = コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100

例えば、コンバージョン数を改善するためにLPのキャッチコピーを変更し、CVRが上がれば有効と判断できます。反対に、CVRにあまり変化がない場合は別の施策を考える必要があります。

施策の方向性が間違っていないかを確認するために、CVRの確認は欠かせません。

7-3.広告クリエイティブ

どの広告が最もコンバージョンにつながっているかをチェックして、キーワード選定や広告クリエイティブの改善を行いましょう。

【例】
コンバージョンにつながるキーワードが見つけられれば、入札金額や予算を調整して広告の露出を増やして効果を高めることができる。反対に、コンバージョンにつながらないキーワードは除外設定で無駄な配信を抑える。

コンバージョン計測と併せて、流入しやすいキーワードや広告を分析することで、より高い効果を狙えるようになります。

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8.Google 広告のコンバージョンにおけるよくある質問

最後にGoogle 広告のコンバージョンにおけるよくある質問にお答えします。

8-1.Google広告のコンバージョンが計測されない。どうすればいいですか?

Google 広告のコンバージョンが計測されない原因と解決策としては、以下が考えられます。

【原因①:コンバージョンタグが正しく設置されていない】
よくある原因がコンバージョンタグを正しく設置していないことです。タグの設置場所やトリガー設定などを確認してみましょう。

【原因②:Webサイトに技術的な問題がある】
ページの読み込みエラーやリンク切れエラーなどがある場合、コンバージョンは計測されません。Webサイトを確認し、必要に応じて修正をしましょう。

【原因③:データが不足している】
キャンペーンを開始したばかりだったり、流入が少なかったりすると、コンバージョンデータの計測に時間がかかる場合があります。

【原因④:反映までのタイムラグ】
コンバージョンタグを適切に設置しても、管理画面にはすぐに反映されません。30分ほど待ってから、確認してみましょう。

その上で上記対策を実行しても、コンバージョンが計測されない場合には、10年以上の広告運用実績がある弊社、アドフレックスのリスティング広告アカウント診断を活用してみませんか?

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8-2.Google 広告のコンバージョン率の平均値はどのくらい?

Google 広告のコンバージョンタグを設置したら、気になるのはコンバージョン率の平均値ではないでしょうか?

貴社が該当する業界の平均値を把握しなければ、効果的な運用ができているのか目安が分かりません。また、Google 広告のコンバージョン率の平均値を把握することで、CPA(コンバージョン単価)を改善するための、施策立案にもつながります。

弊社、アドフレックスではこのようなWeb広告担当者の悩みを解決するため、Google 広告のコンバージョン率の平均値をまとめた資料を用意しました。

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8-3.Google 広告のコンバージョンを確認するにはどうすればいいの?

Google 広告のコンバージョンは下記手順で確認します。

Google 広告管理画面にログインし、 [目標] > [概要] の順にクリックしてみてください。すると、設定したコンバージョン一覧が表示されます。

上記画像の赤枠「すべてのコンバージョン」に、コンバージョンが発生した回数が表示されるわけです。

また、「ステータス」欄で「無効」が表示されている場合、タグが正確に設置されていない、もしくはタグの確認が終了していないことを意味します。
また、画面左のメニューより [キャンペーン] をクリックすれば、キャンペーンやキーワードごとなど細かくコンバージョンの確認が可能です。

8-4.Google 広告の運用効果を改善するにはどうすればいいの?

Google 広告の運用効果を改善するためには、以下の項目に着目しましょう。

  • 広告文を見直す
  • 除外キーワードを設定する
  • マッチタイプを活用する
  • 関連する広告表示オプションを設定する
  • LPと広告文の親和性を意識する
  • リンク先URLを見直す

Google広告で効果が出ない原因と8つの改善策」でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

9.まとめ

Google 広告のコンバージョンタグを設定すれば、キャンペーンや広告グループごとなどでコンバージョンの確認ができるようになり、効果的な効果検証と改善を行えます。

コンバージョンタグの設定方法は、「Google タグマネージャーの使用」もしくは「手動で設置する」の2つですが、基本的にはタグマネージャーでの設定を推奨します。

ぜひ本記事を参考に、Google 広告のコンバージョンタグを設定し、成果につながる効果検証と改善を繰り返してください。

Google 広告の運用でお悩みの広告主様へ

広告効果を検証し改善へつなげるには、コンバージョンタグの設定が欠かせません。また、タグの設定後もコンバージョン率を高めるキーワードの除外設定やマッチタイプの活用などを進める必要があります。

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本記事の著者

アドフレックス編集部

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