【無料・有料版】おすすめのマーケティング分析ツール13選
チャネル数の増加により、あらゆるチャネルで顧客データを収集できるようになりました。しかし、Webサイトや広告、SNS運用などで集めたデータを有効に活用できているでしょうか?
適切に顧客データを分析すれば、Web上における顧客行動を可視化でき、ニーズに合ったコンテンツやLP制作などができます。
結果的に、コンバージョン率が向上し、ビジネスの成長へとつながるのです。マーケティング分析ツールの導入で、効果的に顧客データの収集と分析を行えます。
しかし、多くのベンダーがツールを提供しているため、自社に最適な分析ツールが分からないと悩む担当者の方もいるでしょう。
そこで本記事では、マーケティング担当者がおすすめする無料と有料の分析ツールを13個ご紹介しますので、ツール選定でお悩みの方は参考にしてみてください。
目次
1.【無料版】おすすめのマーケティング分析ツール6選
まずは無料で使えるマーケティング分析ツールを6つご紹介します。
無料でありながらも、機能が豊富なため、すべてのマーケティング担当者におすすめできます。
1-1.本格的なWeb分析ができる「Google アナリティクス」

Googleアナリティクスは、無料で使える分析ツールです。本格的な機能を備えているため、上場企業の90%以上*が導入しているほど定番の分析ツールとなっています。
*出典:上場企業調査レポート2021年12月度 – 教えてURL
Google アナリティクスを使えば、自社サイトに訪問したユーザー属性や行動を詳細に追跡することが可能です。
現在は、主に第三世代のUA(ユニバーサルアナリティクス)が使われていますが、2023年7月1日以降はUAでのデータ収集が停止され、代わりにGA4を使用しなければなりません。
UAとGA4は機能性や測定方法などが大きく異なるため、早めの段階からGA4を導入し、使用方法に慣れておくことがおすすめです。
GA4については、以下の記事でも解説をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
1-2.Webページの読み込み時間の分析と改善「PageSpeed Insights」

PageSpeed Insightsは、Googleが提供する無料のページ読み込みスピード測定ツールです。Webページの読み込み速度は、SEOランクやコンバージョンに影響を与えます。
これまでにGoogleは、何度もページ速度が重要なランキングファクターであると強調しています。
また、海外企業PORTENTの調査によれば、サイトスピードが早いほどコンバージョン率が高くなると判明しているのです。
ページ速度は成果を左右する重要な要素だからこそ、PageSpeed Insightsで最適化を目指しましょう。
1-3.SEO対策の必須ツール「Google Search Console」

Googleサーチコンソールとは、自社サイト訪問時のデータを取得する無料ツールです。
自社サイトへの流入キーワードや流入数、キーワードごとの順位や表示回数などを取得できるため、SEO対策には必須のツールとされています。
ただし、広告運用にもサーチコンソールは活用可能です。
【例】
自然検索で流入した検索語句を分析すれば、コンバージョンにつながるキーワードを容易に想起できる。
定期的に指標を確認し、SEOやリスティング広告の改善施策につなげましょう。
1-4.コンバージョン率を高めるキーワードを選定「Googleキーワードプランナー」

出典:Google 広告
キーワードプランナーとは、Googleが提供するキーワード選定ツールです。主にリスティング広告やSEOで対策するキーワードを選ぶ目的で使用されます。
キーワードプランナーでは、関連語句や月間検索ボリューム、推定入札単価の確認が可能なため、予算を考慮したキーワードを選定できます。
キーワード候補を洗い出したら、キーワードプランナーで検索ボリュームと推定入札単価を確認し、費用対効果の高いキーワードを選びましょう。
1-5.本格的な競合分析が無料でできる「Similarweb」

出典:Similarweb
Similarwebは、競合サイトの詳細な分析ができるツールです。分析したい競合サイトのURLを入力すれば、主に下記項目が表示されます。
- 合計訪問数
- 直帰率
- ページビュー
- 平均滞在時間
- 訪問ユーザー属性・興味関心
- 類似サイトと競合サイト
- 上位キーワード
- ディスプレイ広告
- マーケティングチャネル
本ツールを使えば、詳細な競合分析ができるため、注力すべきトピックやマーケティングチャネルなどを特定できるでしょう。
1-6.SEOとリスティング広告業務を効率化「ラッコツールズ」

出典:ラッコツールズ
ラッコツールズは、Webマーケティングを効率化する機能を無料で提供しています。豊富な機能のなかでも、特に便利なのが見出しタグ抽出と関連キーワード取得ツールです。
見出しタグ抽出では、SEOで上位表示を狙うキーワードを入力することで、そのキーワードで上位表示されている競合記事の見出しが抽出されます。
この機能を使えば、ユーザーニーズを基にした記事構成案の作成が可能です。
関連キーワード取得ツールは、指定したキーワードの関連キーワードを一括取得できるため、SEOやリスティング広告のキーワード戦略の立案に向いています。
さらに、YouTubeの関連キーワードも抽出できることも踏まえると、動画広告の運用にも活用できます。
2.【有料版】おすすめのマーケティング分析ツール7選
有料のマーケティング分析ツールは、無料版よりも機能が豊富かつ深い分析も可能なため、業務効率化の加速や施策の最適化が見込めます。
ここからは、有料でおすすめのマーケティング分析ツールを7つご紹介します。
2-1.AIがGoogleアナリティクスのデータを自動分析「AIアナリスト」

出典:AIアナリスト
AIアナリストは、Google アナリティクスと連携することで、AIが自動でデータ分析をし、改善施策を提案してくれるツールです。
主に「流入元」「入り口ページ」「経由ページ」「フォーム通過率」「デバイス」の5つのデータをかけ合わせて分析し、コンバージョン率を高める施策を提案します。
Webサイト運営において、定期的にサイト分析と改善をすることは重要ですが、有効な改善策につながらないと悩む方は少なくありません。
そのような担当者の方に、本ツールはおすすめです。
2-2.コンバージョン率の改善に貢献「ミエルカヒートマップ」

出典:ミエルカヒートマップ
ミエルカヒートマップは、Webサイト内におけるユーザー行動を可視化するヒートマップツールです。
熟読箇所・離脱箇所・クリック箇所を色の濃淡で把握できます。ミエルカヒートマップがおすすめなのは、コンバージョン率が低い企業です。
リスティング広告やSEO対策で集客をできていても、LPや製品ページが最適化されていなければ、コンバージョンにはつながりません。
ヒートマップツールを使えば、コンバージョン率の改善に貢献する改善策を発見できます。
2-3.SEOの被リンク分析ツール「ahrefs(エイチレフス)」

出典:ahrefs
ahrefsは、世界60万人以上が導入するSEO分析ツールです。キーワードの検索ボリュームや上位表示する難易度、競合の流入キーワードなどトータルで分析できます。
なお、特筆している点は被リンク調査でしょう。ahrefsは、26.9兆という世界最大級の被リンクデータを保有しているため、自社/競合の被リンク獲得状況を正確に調査できます。
被リンクの数だけではなく、被リンクを獲得しているサイトの「質」の部分も確認でき、実現可能性の高い被リンク戦略を立案できます。
2-4.インハウスのデジタルマーケティングを支援「Semrush」

出典:Semrush
Semrushは、SEOやリスティング広告、SNSマーケティングなどのデジタルマーケティング分析ツールです。
SEO/リスティング広告のキーワード分析や競合分析、マーケット分析、コンテンツ最適化、分析レポート作成などデジタルマーケティングの推進に必要な機能が備わっています。
データに基づいた対策ができるため、SEO初心者でも効果的に上位表示を狙えます。
【例】
自社と競合サイトを比較分析すると、自社が注力すべきキーワードが表示される。
特にインハウスでSEO対策を進めたい場合は、Semrushは選択肢の一つとなるでしょう。
2-5.個人単位でユーザー行動を分析「HubSpot」

出典:HubSpot
CRMツールのHubSpotを使えば、すべてのマーケティング活動を1ヵ所に集約し、効果的に分析できるようになります。
HubSpotはGoogle アナリティクスとは異なり、個人単位でのユーザー分析が可能です。ユーザーがWebサイトに訪問すると、CRMなどのデータベースとユーザー情報が照合されます。
ユーザー情報がマッチすれば個人として追跡、ユーザーデータがない場合は匿名ユーザーとして追跡し、ユーザーがフォームに入力をすると、顧客情報が保管されるのです。
個人単位で追跡することで、例えば製品ページを繰り返し閲覧するユーザーに、無料トライアルへ招待するなどのパーソナライズド化したマーケティング戦略を展開できるようになります。
2-6.Social Insight

Social Insightは、複数のSNSアカウントを一括管理できるツールです。複数SNSアカウントへの予約投稿や承認フローをツール上で完結できるため、投稿業務の効率化を実現できます。
また、自社/競合のアカウントや投稿内容、ファン属性などの詳細な分析も可能です。
特定のキーワードに関する口コミを分析する機能を使えば、話題のコンテンツやリスク管理などを行えます。
InstagramやTwitter、Facebook、YouTube、TikTokなど主要SNSに対応しているため、複数のSNSを運用している企業に向いているツールです。
2-7.Google 広告のノウハウを集約した運用自動化ツール「Optmyzr」

出典:Optmyzr
Optmyzrは、元Google 広告のエバンジェリストが開発したリスティング広告運用自動化ツールです。
高精度のAIが24時間365日キャンペーンを分析し、異常があれば即座に担当者に通知するため、急激な変化に迅速に対応できるようになります。その結果、長期間にわたって安定した成果を見込めるのです。
また、AIは運用データを分析し、主に下記項目を実行します。
- 入札単価の最適化
- 追加/除外キーワードの提案
- 予算利用額の推測
- 広告テキストパフォーマンスの可視化
- パフォーマンスの低い広告の停止
広告レポートも自動作成されるため、リスティング広告業務の多くを自動化できます。
GoogleやYahoo!のリスティング広告を運用していて、スキルや経験に左右されずに、安定して成果を出し続けたい企業におすすめのツール。
Optmyzrは、オフィシャルページより資料のダウンロードも可能です。ぜひ参考にしてみてください。
3.まとめ
顧客との接点が増加したことにより、多くのチャネルで顧客データを収集できるようになりました。しかし、データを収集するだけでは意味がありません。
マーケティング分析ツールを使えば、効果的なデータの分析と収集ができるようになり、顧客理解を深められるようになります。
その結果、顧客ニーズに応えた広告/記事制作やLP設計ができるようになり、コンバージョン率の向上を実現できるのです。
本記事を参考に、マーケティング分析ツールの導入を検討していただければと思います。
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アドフレックス編集部
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