コラム

リスティング広告のメリット・デメリット【テレビ広告やSEOと比較して解説】

基礎知識 リスティング広告
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「リスティング広告のメリットは何?」
「テレビ広告の方が効果的では?」
「デメリットはないの?」

こうした疑問をお持ちではないでしょうか。この記事では、リスティング広告のメリットとデメリットの両方を詳しくご紹介します。

メリットとデメリットを確認する際には、比較対象があった方がわかりやすいものです。そこで「テレビ広告(TVCM)」および「検索エンジン最適化(SEO)」と、「リスティング広告」とを比較しながら解説していきます。

最後まで読めば、リスティング広告がどんな特性を持つ広告なのかを理解でき、自社でも活用すべきかを判断できるようになるでしょう。

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1.リスティング広告のメリット:テレビ広告との比較

リスティング広告のメリットについて、従来型の代表的な広告手法である「テレビ広告(TVCM)」との比較でご紹介します。

1-1.ニーズが明確な見込み客を集められる

リスティング広告は、ニーズが明確な顕在層のユーザーにアプローチできます。

なぜなら、「キーワードを入力して検索する」という行動を取った人にのみ、検索結果に広告が配信されるからです。キーワードを指定することで、「どんなニーズを持っている人なのか」を絞り込むことができます。

ユーザーに「これこそ自分が求めていた情報だ!」と感じてもらえれば、商品の購入やサービスへの申し込みなどのコンバージョンにつながりやすくなるでしょう。

【例】
ダイエット用のサプリメントを販売したいのであれば、「ダイエット サプリ」と検索した人に対してリスティング広告を配信すると効果的。

検索した人は「ダイエットに効果的なサプリメントについて知りたい」というニーズが明確なため、広告をクリックしてサプリメントを購入してくれる可能性が高いと見込める。

一方で、TVCMの場合、ダイエットやサプリメントに興味がない人も含めた不特定多数に放映されます。そのため、広告の費用対効果が高めにくいのです。

ニーズが明確なユーザーを狙えるのは、リスティング広告ならではのメリット。

1-2.少額からでも広告を出せる

リスティング広告は予算金額が低くても出稿が可能です。1日あたり1,000円から利用できるので、広告にあまり費用をかけられない企業や事業主でも気軽に始められます。

TVCMの場合は、最低でも数十万円以上の広告費がかかることが多いため、気軽には利用できません。しかも、それで十分な集客効果が得られなければ、会社の経営が傾いてしまう可能性すらあるのです。

少額で広告配信が試せるのは、リスティング広告のメリットです。

効果を確かめながら少しずつ広告費を増やしていけば、大きな失敗は避けられるでしょう。

1-3.クリックされるまで広告費がかからない

リスティング広告はクリックされない限り、広告費は発生しません。広告が表示されただけであれば、費用は請求されないのです。

「多額の広告費を払ったのに、誰も自社ページに来なかった」という事態にはならないため、この仕組みは安心でしょう。広告費が限られていても、時間をかけて広告を改善していくことはできます。

一方、TVCMは放送枠を買って広告を流すため、まとまった費用がかかります。また、広告を見る人数が多い/少ないは関係ありません。仮に広告を見た人がほとんどいなかったとしても、費用はかかってしまうのです。

クリックされるまで広告費がかからないリスティング広告の方が、請求される広告費の金額にも納得しやすいでしょう。

1-4.リアルタイムで配信をコントロールできる

リアルタイムで広告配信をコントロールできる点も、リスティング広告のメリットです。24時間365日、広告クリエイティブを変更したり、出稿を取り下げたり、各種設定を変更したりすることができます。

リスティング広告は、Google 広告やYahoo!広告の管理画面で設定変更できて、反映もスピーディー。そのため、「広告配信を今すぐ止めたい!」という場合でも安心です。

TVCMは、こうした即座の対応は難しいものです。また、広告出稿を契約期間の途中で停止できたとしても、すでに支払った費用は戻ってこない場合が多いでしょう。

リアルタイムで柔軟に対応できるリスティング広告は、例えば期間限定セールやキャンペーンなどで広告の方針がひんぱんに変わる企業に、特におすすめ。

1-5.成果を細かく分析して改善できる

リスティング広告では、広告配信で得られた結果をデータで細かく分析できます。代表的なものとして、以下のデータが収集可能です。

【例】

  • 広告が表示された回数
  • 広告がクリックされたキーワード
  • 1クリックあたりにかかった費用
  • 表示された広告がクリックされた割合
  • 広告のクリックがコンバージョンにつながった割合

こうしたデータを分析することで、「広告がクリックされていない」「広告はクリックされているが、購入につながっていない」といった傾向がわかります。

正確なデータがあるからこそ、改善に向けた具体的な施策を、根拠を持って実行できるのです。

【例】

  • 広告文(クリエイティブ)を変更する
  • 広告を出すキーワードを見直す
  • 広告のリンク先に表示されるページ(ランディングページ)を変更する

リスティング広告は、データに基づいた改善を繰り返すことで、広告の費用対効果を高めていけます。

一方でTVCMは、成果を精緻に測定することは困難です。「TVCMを見たから商品を購入した」人が具体的に何人いたのかは、推測するしかありません。そのため広告の改善は必要か、どう改善すべきなのかを判断しにくいのです。

広告効果の測定・分析方法と指標の使い方とは?知っておきたい調査の基本

2.リスティング広告のメリット:SEOとの比較

SEOは、自社のWebページが自然検索結果の上位に表示されることを目指す施策です。リスティング広告とセットで語られることの多いSEOとの違いを理解しておくことで、Webマーケティングの戦略を考えやすくなるでしょう。

SEOと比較した際のリスティング広告のメリットを3つ解説します。

SEMとは?SEOとの違いや自社に適した施策の選定方法を解説

2-1.すぐに成果が期待できる

リスティング広告のメリットは、即効性の高さにもあります。うまくいけば、広告配信から数日のうちに、多くのコンバージョンを集めることも可能です。

一方でSEOでは、成果が得られるまでに時間がかかります。Webページを公開したとしても、そのコンテンツが実際に検索結果の上位に表示されるまでには、最低でも数ヵ月以上かかるのが一般的です。

しかも、公開した記事が必ず上位に表示されるという保証はありません。記事の公開から数ヵ月を経て、ようやくSEOが功を奏したのかが判断できるのです。

もし、検索上位表示に失敗していれば、改善策を考えて実行する必要があるため、さらに時間がかかってしまう。

リスティング広告なら、もし期待した成果が得られなかったとしても、その結果がすぐにわかるため、素早く改善できます。

短期間で成果を出すことを求められる状況では、SEOよりもリスティング広告が有効。

2-2.掲載順位をコントロールできる

掲載順位をある程度コントロールできる点も、リスティング広告のメリットです。

平均掲載順位のデータを確認しながら、入札単価を細かく調整することで、特定の順位を狙うことが可能です。

掲載順位で1位を目指すことはもちろん、「あえて1位ではなく3位前後を狙う」といった戦略も立てられる。

一方SEOでは、そもそも掲載順位を1位に近づけることは至難の業。ましてや、掲載順位を細かく調整することはできません。

広告枠以外での掲載順位は、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムによって決定されるため、リスティング広告以上にコントロールが効かない。

2-3.自然検索結果より上位に表示される

リスティング広告は、自然検索の結果よりも上位に広告配信枠が用意されています。そのため、通常のページよりも上位に表示させることが可能です。

SEOが成功して検索結果で1位が取れたとしても、リスティング広告はさらに上部に表示されます。

SEOにどれだけ注力しても、掲載順位でリスティング広告配信枠を上回ることはできない。

検索時に表示される画面で最上位を目指すのであれば、リスティング広告を利用すべきでしょう。

3.リスティング広告のデメリット:テレビ広告との比較

リスティング広告には、もちろんデメリットもあります。テレビ広告(TVCM)と比較した際のデメリットを3つ解説します。

3-1.ブランディングに使いにくい

リスティング広告のデメリットとして、ブランディング目的での使いにくさが挙げられます。

キーワード検索するユーザーは、明確な目的意識のもとで情報収集しています。そのため、目的外の情報と判断されると、注意を向けてもらえないどころかネガディブにも捉えられる可能性もあります。

そのため、リスティング広告は「ブランドイメージを高めたい」「商品を多くの人に印象づけたい」といった用途には向いていない。

一方、テレビを見ている人は「テレビからの情報を受け取る準備ができている状態」といえます。そのため、TVCMにも自然と注意を向けてくれます。

TVCMは多くの視聴者に向けて、映像や音楽を使い、ブランドや商品イメージを伝えることが可能です。

ブランディングに使うのであれば、テレビ広告の方が適している。

3-2.運用に手間をかけることを前提としている

リスティング広告は、PDCAサイクルを回して運用することを前提としています。広告を配信し続けることでデータが蓄積されるので、そのデータを分析して改善施策を考える必要があるのです。

細かなコントロールがきくこと自体はメリットだが、広告運用者の時間や労力が過剰に費やされてしまう点には要注意。

リスティング広告には自動化機能も用意されているので、積極的に利用して効率化を図りましょう。

一方でTVCMは、準備さえ完了すればあとは手間がかかりません。成果があろうとなかろうと、広告が出ている間は、手を加える余地はほとんどないのです。

Web広告の自動入札とは?メリット・デメリット、活用法まで徹底解説

3-3.アップデートに対応する必要がある

リスティング広告運用では、頻繁に行われる媒体側のアップデートに対応する必要があります。リスティング広告は進化を続けているため、新機能が加わったり、管理画面のレイアウトが変更されたりするからです。

リスティング広告で成果を得るためには、最新の情報をつねにチェックして、施策に反映させることが求められます。

「ライバル企業が新機能を使いこなしているのに、自社は使えていない」となれば、広告の成果で大きく差をつけられてしまうかもしれない。

アップデートに対応して学び続けなければいけないことは、広告運用者にとって大きな負担になる場合があります。この点も、リスティング広告のデメリットといえるでしょう。

TVCMには、リスティング広告のような急激な変化はありません。いったんノウハウを身につければ長く使えるため、担当者にかかる負担は少ないでしょう。

4.リスティング広告のデメリット:SEOとの比較

リスティング広告とSEOとを比較した際のデメリットを、3つ解説します。

リスティング広告とSEOは、どちらかだけでなく両方に取り組むことで、大きな成果につながる場合が多くあります。それぞれのデメリットをカバーし合うように、使い分けるとよいでしょう。

4-1.広告を止めるとすぐに集客効果がなくなる

リスティング広告は、広告配信を止めるとすぐに集客効果がなくなってしまいます。検索結果に広告が表示されなくなれば、自社のページを訪れる人も現れません。

リスティング広告はすぐに成果が期待できる代わりに、成果が得られなくなるのもあっという間。

一方、SEOに成功すれば、検索結果から長期的なアクセスが見込めます。記事の作成をライターに依頼する場合、最初は外注費がかかりますが、継続した費用は必要ありません。

お金をかけることなく長期間にわたって、既存のページからの継続的な流入が期待できる。

4-2.費用が高額になる場合がある

リスティング広告は、費用が想定以上に高額になる場合があります。限られた広告配信枠を他社と入札や広告ランクで競う仕組みであるため、入札単価が大幅に上昇することもあるのです。

競合が多ければ、1クリックあたり数千円かかることもあります。

仮にリスティング広告のみに集客を頼っていると、広告を止めるわけにもいかず、赤字覚悟で広告を出し続けることになりかねない。

一方SEOでは、記事作成をライターに発注する場合も必要な費用を事前に見積もっておけます。

ただし、お金をかけるほど掲載順位が上がるわけではないため、SEOでは費用以外の面で工夫が必須。

4-3.広告を嫌うユーザーのクリックは見込めない

広告を嫌うユーザーのクリックは見込めない点も、リスティング広告のデメリットです。

検索をするユーザーの中には「広告はクリックしたくない」と考える人もいる。

そうしたユーザーに対しては、どんなに広告内容を工夫したとしても効果は期待できません。自社だけでなく競合他社も同様なので、あきらめるしかないでしょう。

一方で、SEOで上位表示されたコンテンツであれば、広告を嫌うユーザーにもアプローチできます。広告を使わずに上位表示させることには、こうしたメリットもあります。

5.まとめ

リスティング広告にはメリットとデメリットの両方があることを、テレビ広告やSEOとの対比で解説しました。

リスティング広告の特性は、どう捉えるかによってメリットにもデメリットにもなります。「すぐに成果が期待できる」というメリットが、「すぐに集客効果がなくなる」というデメリットにもなるのが分かりやすい例えでしょう。

リスティング広告のメリットを最大限に引き出しつつ、デメリットを補う打ち手を考えましょう。リスティング広告のメリットに魅力を感じるのであれば、デメリットを過度に気にすることなく、積極的に活用することをおすすめします。

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アドフレックス編集部

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