M.S

プロフェッショナルマネージャー

“顧客志向”でお客様に合ったサービスをカスタマイズする

新卒で感じた困難

前職では何をしてきましたか?

新卒で証券会社に入社して、主に企業の社長さんを対象として飛び込み営業やテレアポから関係を深め、様々な銘柄や投信等のパック商品をご購入頂く営業職をしていました。営業というお仕事自体はとても楽しく、ノルマも問題なくこなしていたのですが、懇意にして頂きわたしをご信頼くださったお客様方に損をさせてしまったという事実を自分の中で消化することが難しく、徐々に別業界を視野に入れるようになりました。そこから1年目の冬季に転職活動を行い、第2新卒でアドフレックスに入社しました。

幅広い選択肢があったと思いますが、アドフレックスに入社を決めた理由は?

確かに、多くの企業さんとコンタクトを取り、オンライン等でお話する機会も頂きましたが、唯一アドフレックスの代表である桑畑さんだけが、前職で大阪勤務だったわたしに「一度でいいから絶対に“顔を見て”話したい」と言って下さったんです。伺って社内のメンバーの方々とも実際に顔を合わせてみて、皆さんいい人ですねとお話して帰りましたが、その後速やかに採用のご連絡をいただきました。

ネガティブ×不安症を生かし信頼を得る

アドフレックスでは5年目を迎えられますね。現在の業務内容を教えてください!

今は、社内向けには“営業フロントワーク”、つまり既存のお客様に対してのフロント業務をメインで行っています。お客様にご提供しているプラン、サービスのケアや新たなご提案、月次報告を行ったり、自分自身でメディアを運用することも。予算規模によってはチームを編成してプロジェクト形式で、わたしが主に窓口に立ち、お客様と直接のやりとりをしながら進行するケースもあります。最近は中間管理職のようなポジションで、新しく増えたメンバーと既存メンバーとの間に入る機会が増えてきました。

社内でも滅茶苦茶頼りにされているのですね。

とんでもないです…うちはマネージャー以下で名前のついた役職がありませんし、確かに指導的な立場にもなってきていますが、仕事内容も紆余曲折あったので…そもそもわたし当初は伸び代枠だったんです。

“伸び代枠”とは!?

今の若い世代の方はそんなことないと思うのですが、入社直後それまで一切触ってこなかったExcelの使い方が壊滅的なので桑畑さんから直々に指導されたりしていました…基本的にネガティブキャラのくせにその時だけなぜか自分で「わたし伸び代しかないですね!」とか言って…今でも社内で時々ネタにされています。

ネガティブキャラが面白すぎますね。そもそも、前職からの転職経緯をお聞きして思いましたが、Sさんはとても繊細な方なのでは。

不安症ですね…なのでお客様の書類チェックなどは今でも一つ一つの数字を指さし照合して何度も確認します。自分は間違えてるんじゃないかという気持ちは、常に抱いています。

Sさんという方の魅力がわかってきた気がします。仕事でのやりがいはありますか?

あまり達成感などは感じられない方で、自己評価も常に低いのですが、お客様に寄り添うことは心掛けています。社内では“顧客志向”という点でご評価頂けることが多いかもしれません。

あとは、入社して間もない頃新規先に向かう前に、前職からの習慣でお客様の業種ごとに異なる話し方を練習していたわたしのことを、桑畑さんが見ていて下さり「そこまで丁寧に準備するなんて凄い」とお声掛け頂いた経験は、どれだけきついことがあっても続けられるわたしの支えになっていると思います。

圧倒的な営業センスというか、ネガティブに裏打ちされたストイックさを感じます。

わたし自身、強みと弱みは表裏一体で、このネガティブな性格が生きることもあると思っていて…例えば、営業でお客様に大きな夢を見させるようなご提案ができなくても、そのぶん信頼を得るフェーズは大切にしています。新規で代理店を弊社へと切り替えて頂く場面では、お客様の期待も大きいぶん全てが派手に動くように見えがちですが、そういう時こそどの手順も正確に着実に駒を進めて、抱いていただけた期待をまずは裏切らないということが重要です。なので、社内でも敢えて多方面を巻き込んで、ミスや事故をふせぐ工夫を徹底しています。

やっぱり滅茶苦茶信頼されそうです。5年以上扱われてきたWebという商材は、どう評価しますか?

Webの場合、メディアに多様性があり打つ手も豊富なので、改善提案などが比較的しやすいのはメリットですね。もちろん採算の取れない場面では5年前と同じ気持ちになることもありますが…それは商材の特性上永劫的な苦しみではなくて、自分で改善していくしかないところなので、ここでやれなければどこへ行っても同じだと思います。

アドフレックスの“顧客志向”と未来

常に幅広く細やかに物事を把握され、“顧客志向”でご自身も評価されるSさん。「アドフレックスにおける“顧客志向”とは何ですか?」

実は今まさに、会社自体も大きな変化を迎える局面にきていると思っていて…ここ数年間弊社は自社で新規事業を行ったり、AIを用いて新たなサービスをリリースすることに注力してきましたが、現在は一周回って「この時代に顧客の心を離さないためには」ということを社内の皆が改めて考えるようになってきたと感じます。抽象的で難しい議題ですが、AIでも外部委託でも解決できない議題として。

社会でもデジタル化や効率化の進行は基本的にポジティブな効果を生んでいますが、それによって時間的な余裕を得たお客様は、より魅力的なサービスに目移りしやすい環境になりました。だからこそ自分の主観ではなく、お客様に合わせた魅力を提供できることが重要です。法人の規模が大きくても、広告担当者さんごとに魅力を感じて頂ける対応は異なります。電話よりメールや書面の確実さを求める方も居れば、口語的なコミュニケーションを好まれる方も居ます。こうした細かな部分含め、お客様に合ったサービスをカスタマイズできる人間でありたいと思いますし、アドフレックス自体もそういう方面を向きつつあると感じますね。

Sさんはフロントとしてどうなっていきたいですか?もうスペシャリストにしか見えませんが、これから目指す像などはありますか?

コミュニケーションや日々の対応での信頼貯金を大切にしながら、お客様の味方で居られる営業でありたいです。
また、最初は伸び代枠でしたが、年数を重ねて伸び代は埋まってきているので、今度は自分が持つ力を会社にお返しできたらいいなと思います。

ベースは実家のスポーツ用品店

替えのきかない圧倒的な営業センスはどこで体得しましたか?

もしかすると、実家がスポーツ用品店を営んできたことが関係しているかもしれないと最近思います。地域密着型の店舗経営なので、幼少期から地元の常連さんと両親の商談や、祖父母の商品販売戦略などを聞いて育ちました。それで事業主サイドの気持ちがわかり、顧客に応じた対応へと自然に繋がっているのかなと…。と言っても、うちの家族は全員強烈な体育会系でポジティブで、わたし一人だけネガティブでオタクなので浮いてるんですけど…!

オタクなんですか??

はい。わたし趣味がアイドル分析なんです。特定のアイドルが好きというよりも、モー娘。やジャニーズ、地下まで幅広く“アイドル”という存在そのものが好きで、会社でアイスブレイク用に何か話題を提供する場面で、当時ハマっていた中国と日本のアイドルの売り出し方の違いに関するプレゼン資料をPPTで作って持ち寄ったのですが、それ以降やんわりと資料持ちこみ禁止になりました…(笑)

強すぎる!最後に、Sさんの感じる幸せについても教えてください!

仕事とは全然関係ありませんが、「自担の歌割が増えたとき」です!そういえば、わたしは社内制度をフル活用して現場(ライブ会場)に向かったりしているので、趣味の時間を大切にされたい方にも優しい会社だと知ってもらえたらうれしいな…。