コラム

アフィリエイト広告運用の流れと施策、成功ポイントと注意点を解説

広告運用
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Webでの集客方法には、SNS広告やリスティング広告など、さまざまな種類があります。その中でも、費用対効果が高いのが、アフィリエイト広告です。

「アフィリエイト広告に出稿してみたい」
「アフィリエイト広告の効果的な運用方法を勉強したい」

上記のように考えている、Webマーケティング担当者の方もいるでしょう。

近年は、多くの企業がアフィリエイト広告を運用しており、競合商品も多数出稿されています。そのため、アフィリエイト広告で成果を上げるには、細かな確認と改善を積み重ねていくことが重要です。

そこで今回は、アフィリエイト広告の運用の流れと成功へ導くポイントをお伝えします。運用を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.アフィリエイト広告とは?

まずは、アフィリエイト広告について、概要と仕組みに分けて解説していきます。

1-1.アフィリエイト広告の概要

アフィリエイト広告とは:
Webサイトに設置された広告リンクをクリック、または商品やサービスが購入されることで報酬が支払われる広告手法。

Web広告には成果報酬型のほか、クリックされた回数に応じて費用が発生するタイプ(CPC型)や、表示された回数に応じて費用が発生するタイプ(CPM型)があります。アフィリエイト広告の場合は主に、商品の購入やメールアドレスの登録などの成果が発生したタイミングで費用が生じる、成果報酬型となります。

1-2.アフィリエイト広告の仕組み

アフィリエイト広告の仕組みは、

  • 広告主
  • アフィリエイター
  • ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)

の3つで成り立っています。

広告主は商品を販売したい企業、アフィリエイターはブログやサイト運営者、ASPは広告主とアフィリエイターをマッチングするサービスのことです。

具体例で説明しましょう。

化粧品を販売するA社(広告主)が美容ブログを運営しているBさん(アフィリエイター)と契約して、Bさんのブログ内で化粧品を紹介してもらいます。

本来は、A社とBさんだけで完結しますが、広告主が一人ひとりと契約するのは大変ですよね。

この手間を解消するために、広告主とブログ運営者を仲介するのがASPサービスです。ASPには紹介する商品を探しているアフィリエイターがたくさん登録しており、広告主は手軽に提携先を見つけられるほか、運用に関するさまざまなサポートをしてもらえます。

アフィリエイト広告の仕組みと種類とは?広告主が効果を上げる方法も解説

2.Webマーケティングでアフィリエイト広告運用がおすすめの理由

ここからは、さらにイメージを深めるために、アフィリエイト広告をおすすめする理由を解説します。メリットを知ることで、アフィリエイト広告運用も効率的に行えるでしょう。

2-1.費用対効果が高い

成果報酬型をメインとするアフィリエイト広告は、無駄な費用が発生しにくい、費用対効果の高いWeb広告です。

例えばリスティング広告の場合、ユーザーがクリックした回数に応じて費用が発生します。しかし、クリックはしても購入や申し込みなど、コンバージョンしないこともあります。そのため、成果のあるなしに関わらず、費用は発生してしまいます。

一方、アフィリエイト広告の場合、課金形態を成果報酬に設定することが可能です。

2-2.幅広い顧客層に拡散できる

フィリエイト広告は、想定ターゲットを超えた、幅広い層に拡散される可能性があります。なぜなら、企業が運営するWebサイトだけではなく、個人ブログで紹介されることもあるためです。

また、SNSで拡散される場合もあります。中には数万人以上のフォロワーを有するインフルエンサーもおり、投稿が拡散されれば、波及効果はさらに大きくなります。

3.アフィリエイト広告運用までの流れ

ここからは、アフィリエイト広告の運用を始めるにあたって必要となる、ASPへの登録手順を解説していきます。登録といっても機械的に作業を進めていくのではなく、アフィリエイターが「この商品は稼げそう。提携したい!」と魅力を感じてもらえる内容にすることがポイントです。

3-1.ASPに登録する

まずは、広告主とアフィリエイターの仲介役であるASPに登録しましょう。
代表的なASPとして、以下のものがあります。

  • A8.net(エーハチネット)
  • ACCESSTRADE(アクセストレード)
  • ValueCommerce(バリューコマース)
  • afb(アフィビー)

上記以外にも数多くのASPがありますが、まずは大手ASPに登録して条件を確認してみることをおすすめします。

ASP各社を比較する際は、下記の項目を参考にしてみてください。

  • 費用
  • 広告主の数
  • アフィリエイターの数
  • 強みを持つジャンル

それぞれの項目を比較した上で、自社商品に合うASPを選択しましょう。

3-2.ASP内の広告紹介文を作成

登録するASPを決めたら、ASPに登録しているアフィリエイターへ向けてアピールするための商品紹介文を作成します。紹介文は、アフィリエイターが登録したいと思えるような自社商品の特徴や魅力、報酬条件、トラブルを未然に防ぐための禁止事項などをまとめた、非常に重要なものです。

アフィリエイターに魅力を感じてもらうには「商品の売りやすさ(成約が難しくないこと)」をアピールすると良いでしょう。

例えば、商品の品質の高さなどの特徴や、ランキング入賞歴といった実績を記載します。紹介文は売上につなげるための重要な要素である反面、難易度も高いため、慣れるまではASPの担当者に相談してみるのも良いでしょう。

3-3.リンク・バナーを用意する

アフィリエイトサイトに掲載するテキストリンクの文言や、バナーリンクの画像を準備します。

ポイントは、ユーザーが見つけやすく、分かりやすいクリエイティブであること。魅力的な文言や画像にすることで、ユーザーのクリック率が高まるだけでなく、結果につながりやすくなり、アフィリエイターが積極的に掲載してくれるようになります。

クリエイティブは複数用意しましょう。掲載先のサイトやブログのテイストにマッチするものがない場合、アフィリエイターは掲載を控える可能性もあります。また、複数用意することで、リンクごとのユーザーの反応を測定しながら広告を最適化していく、といったこともできます。

3-4.報酬条件・単価を設定する

報酬条件とは、ユーザーがどのような行動をすれば報酬が発生するのかを設定し、確定した場合の報酬単価を決めることです。報酬条件や単価は、サイトに掲載される際の「優先順位」に直接影響します。

代表的な報酬条件に商品購入や会員登録、資料請求がありますが、無料でできる会員登録や資料請求はハードルも低く、アフィリエイターに好まれるため、低単価でも掲載数を増加できるでしょう。一方で、報酬条件が商品購入の場合は、単価を高く設定することが一般的です。

報酬条件・単価を設定する際は、競合サイトを参考にしましょう。同じような商品であれば、アフィリエイターは少しでも売りやすく、単価が高いものを選びます。そのため、競合情報をASPや広告代理店に確認するなどして集め、設定していきましょう。

3-5.広告出稿

録が完了したら、ASP内でプログラム内容を公開します。ASPによっては「新着プログラム」という形でアフィリエイターにメールで紹介してくれることもあるため、アピールできる内容になっているかを確認しましょう。また、公開前には広告掲載の禁止事項も確認しておくと、トラブル回避につながります。

4.アフィリエイト広告の運用開始後の流れ

いて、アフィリエイト広告の運用開始後の流れを解説していきます。出稿後は、大きな業務負担は発生しないため、主にルーティンで運用を進められます。

4-1.サイト・ブログとの提携

広告紹介文を見て、自身のサイトに掲載したいと思ったアフィリエイターから提携申請が送られてきます。広告主は、この提携申請に対して「承認」または「拒否」を選択します。

明確な決まりはありませんが、広告主は「週に2回は提携申請を確認する」などのルールを決めて運用した方が良いでしょう。アフィリエイターは申請を送ったタイミングが最も掲載意欲が高いため、素早く承認をした方が紹介される可能性が高まります。

4-2.提携サイトの確認

提携申請では、事前に提携先サイトを確認して承認作業を行いますが、提携後も広告が掲載されているか、サイトを確認します。掲載確認と同時に、禁止事項が守られているかも確認します。禁止事項が守られていない場合は、警告文を送付したり、提携を解除するなどの対応が必要です。

4-3.成果承認作業

続いて、掲載された広告からの成果を承認する作業を行います。成約が発生しているかどうかは、ASPの管理画面で確認できます。発生した成果に不正がないかを確認し、問題なければ承認していきます。

提携申請と同様に、承認までの時間もアフィリエイターの掲載意欲につながります。なるべく期間を開けないよう、ルーティン化しましょう。成果承認をした分は、後日まとめてASPから広告費として請求されます。

4-4.データ分析

運用状況のデータ分析も重要です。ASPは日々の広告の運用状況を追跡しており、そのデータは広告主に提供されます。

主に以下の内容が、データとして提供されます。

  • 広告表示回数
  • クリック数
  • 成約数
  • 月別、日別のデータ推移
  • 提携サイト別データ推移

効果的な広告運用のために、データ分析を行いながら検証を続けていきましょう。

5.アフィリエイト広告の運用で成功するポイント・施策

ここからは、アフィリエイト広告の運用で成功するポイントと施策をそれぞれ解説していきます。

5-1.広告掲載してくれる提携先を増やす

ユーザーの目に広告が触れない限り、商品は売れません。まずは、アフィリエイト広告を掲載してくれる提携サイトを増やすことを意識しましょう。

掲載サイトを増やすには、提携までのハードルを低くすることが考えられます。注意したいのは、アフィリエイターと提携したからといって、そのサイトに広告が必ず掲載されるわけではないという点です。提携するだけではなく、掲載するメリットを感じてもらうことも重要です。

5-2.特別報酬の設定

アフィリエイターに掲載してもらうために有効なのが、「特別報酬の設定」です。

特別報酬とは:
販売力があるアフィリエイターの報酬額を上げることで、積極的に自社商品を紹介してもらうことを狙った施策。

特別報酬の設定は、広告主とアフィリエイターとの間に信頼関係を作り、長期的な掲載につなげる効果もあります。

5-3.クリック率を上げる

クリック率が低い場合は、ユーザーがクリックしたいと思えるクリエイティブに改善します。
以下は、クリック率を上げるための主な方法です。

  • バナーリンクの画像を更新する
  • テキストリンクの文言を変更する
  • 広告紹介文に記載した商品の魅力を分かりやすくする

データの分析結果を元に、自社に必要な改善策を検討しながら細かな施策を積み重ねていくことが重要です。

5-4.定期的にバナーを更新する

クリック率の改善にもつながるのが、定期的なバナー更新です。期間限定のキャンペーンや最新情報をバナーに反映することで、ユーザーのクリック率と購買意欲の向上につなげられます。

また、定期的にバナーを更新することでアフィリエイターの掲載意欲の向上にもつながり、結果的に掲載数の増加も期待できるでしょう。見慣れているバナーではユーザーに飽きられてしまうため、人気商品やキャンペーン商品が出るタイミングでバナーを更新してみてください。

5-5.メールによる販売促進

バナー変更や期間限定キャンペーンなどを実施したら、ASPを通じてアフィリエイターに直接メールで連絡し、販売促進を行いましょう。上記のように施策の実施タイミングではなくても、月に1度など定期的にアフィリエイターにメールを送ることも効果的です。

メールで商品の魅力や前月の販売実績を連絡すれば、表示回数やクリック数を高めることにもつながります。定期的な連絡をする広告主は少ないため、「運営がしっかりしている」という印象をアフィリエイターに与えることもできるでしょう。

5-6.ランディングページ(LP)の見直し

広告の表示数やクリック数は高いのにコンバージョンが少ない場合は、ランディングページ(LP)または入力フォーム(EF)の見直しを図りましょう。まずは広告紹介文の訴求ポイントと、ランディングページの記載内容にズレがないかを確認します。

ランディングページを最適化する具体的な手法としては、効果検証に使われる「ABテスト」がおすすめです。ABテストの実施方法については、下記の内容も参考にしてみてください。

【基礎】ABテストとは?今さら聞けない概要とメリット・デメリット、やり方まで解説

6.アフィリエイト広告運用の注意点

アフィリエイト広告運用では、以下の3点に注意が必要です。

  • 定期的に不正チェックを実施する
  • イメージ低下につながる内容になっていないかを確認する
  • 成果と単価のバランスを考える

6-1.定期的に不正チェックを実施する

定期的に広告の表示回数やクリック率、成約数を確認して異常値が出ていないかなどをチェックします。アフィリエイターが不正を行って報酬を受け取ると、大きな損失が発生してしまいます。リスク管理として、ASPと連携しながら対策を行っていきましょう。

6-2.イメージ低下につながる内容になっていないかを確認する

掲載されたアフィリエイト広告が、どのように紹介されているのかを確認します。アフィリエイターが自社商品に対して事実と異なる内容を書いている場合、ユーザーからの信用を失ってしまいかねません。

またアフィリエイターの中には成約数を伸ばすために、ユーザーを煽るような商品紹介をする人もいます。一時的に売上は伸びるかもしれませんが、クレームなどのトラブルにつながる可能性があるため、注意が必要です。特にPVや成約数が多いアフィリエイトサイトは、定期的にチェックするようにしましょう。

6-3.成果と単価のバランスを考える

告運用で販売実績が作れたら、成果数に対しての商品単価を見直していきましょう。ある程度の知名度や掲載数が確保できると安定した販売数を目指せるため、単価を調整できる可能性があります。

ただし、競合サイトと差が大きいと、一気に掲載枠を奪われることにもなりかねません。そのため、バランスを見ながら調整していくことが大切です。広告運用に悩んでいる場合は、広告運用の代理店やツールなどの利用で解消される場合もあるでしょう。

7.アフィリエイト以外におすすめのWeb広告

アフィリエイト広告以外にも、Web広告には以下のような種類があります。

  • SNS広告
  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • 動画広告

自社商品やサービスに合わせてWeb広告手法を組み合わせて運用することで、効果を高められるでしょう。

ここでは、特におすすめの「SNS広告」と「リスティング広告」について解説します。

7-1.SNS広告

SNS広告とは、その名のとおりTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSに出稿できる広告です。

SNS広告の特徴を簡単にまとめると、下記のようになります。

  • SNSの利用者は今後も増加する可能性が高い
  • ユーザーと広告主が近い距離でコミュニケーションがとれる

「いいね」「コメント」「シェア」という機能を使ってユーザーとコミュニケーションをとれるのは、SNS広告ならではの強みと言えます。「ユーザーと近い距離でコミュニケーションを取りたい」「まだ検索していないユーザーにアプローチ」したいという場合におすすめです。

SNS広告とは?主要4媒体の特徴とメリット、運用ポイントまでまとめて紹介

7-2.リスティング広告

リスティング広告とは、特定の検索キーワードに対して表示できる広告です。例えば、「化粧品 おすすめ」というキーワードで検索したときに、検索結果の最上部にテキスト広告と自社LPへのリンクが表示されます。

以下が、リスティング広告の特徴です。

  • 顕在層をターゲットとしており、コンバージョンする可能性が高い
  • ユーザーが入力する検索キーワードを元に広告が配信される

特定のキーワード検索をしたユーザーにしかアプローチできないリスティング広告は、さほど効果を得られないのでは、と考える方もいるでしょう。

しかし、リスティング広告が狙うターゲットはニーズが顕在化しているため、コンバージョンにつながりやすいというメリットがあります。「購買意欲の高いユーザーに直接アプローチしたい」という場合におすすめです。

【入門】リスティング広告とは?初心者でも理解できる仕組みや費用、メリットを徹底解説!
【作成例付き】リスティング広告でクリックされる広告文を作るポイント10選

8.まとめ

アフィリエイト広告運用の流れや仕組み、成功するためのポイントを解説してきました。Web広告は、自社の商品やサービスに合った場所に適した訴求を行うことで、成果につながります。さまざまな広告を試してデータを蓄積しながら、自社に合った広告運用を見つけていきましょう。

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アドフレックス編集部

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