【現場で役立つ】Yahoo!広告のコンバージョン設定方法を初心者向けに解説!
「Yahoo!広告のコンバージョン設定のやり方が分からない」とお悩みではないでしょうか。
Yahoo!広告の運用を始めてみたものの、コンバージョン測定がきちんとできておらず、困っている方も多いはずです。
そこで本記事では、初めてのYahoo!広告運用に悩む担当者向けに、コンバージョン測定が重要である理由や、コンバージョン設定の具体的な手順をお伝えします。
測定したコンバージョンのデータに基づいて、適切な施策を実行していくことで、売上アップにつながります。
広告の費用対効果が低いことにお悩みの場合にも、参考にしてください。コンバージョン設定を行い、Yahoo!広告の効果を最大化していきましょう。
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目次
1.Yahoo!広告におけるコンバージョンとは
コンバージョンとは、Yahoo!広告で促したい最終的な成果のことです。広告を出稿する目的とも言い換えられます。
コンバージョンの例は以下の通りです。
- 商品の購入
- サービスへの申込み
- 会員登録
- お問い合わせ
- Webサイトの閲覧
得たいコンバージョンが明確になっていなければ、どの広告がどれだけ成果につながったのか、データを集められません。
数字に基づいた判断ができず、感覚で判断するしかなくなってしまうので、広告を効果的に改善していくことが難しくなります。
結果として、広告を出稿しても成果につながりにくくなってしまうでしょう。
どのようなコンバージョンを得るためにYahoo!広告を出稿するのか、最初に目的を明確にしておくことが大切。
2.Yahoo!広告のコンバージョン測定が重要な理由
ここでは、Yahoo!広告でコンバージョン測定が重要である3つの理由について、詳しく解説します。
- 広告の費用対効果が分かる
- 広告効果改善のための指標を見える化できる
- 自動入札を利用できる
2-1.広告の費用対効果が分かる
Yahoo!広告の費用対効果を把握するためには、コンバージョン測定が欠かせません。
費用対効果の指標としてよく使われるのがCPA(Cost Per Acquisition)で、日本語では「顧客獲得単価」と呼ばれます。
CPAは「コンバージョン1件を獲得するのにかかったコスト」を意味し、以下の式で計算されます。
CPA = 広告費 ÷ コンバージョン数
広告運用においては、CPAを低く抑えることが大切です。
CPAが低ければ、決まった広告予算でより多くのコンバージョンを獲得できたり、必要なコンバージョン数を確保するために最小限の広告費に抑えたりできます。
そして、正確なCPAを計算するためには、コンバージョンの測定が欠かせません。
コンバージョンの測定は、Webマーケティングにおける各指標の最適化のために、非常に重要な役割を担います。
2-2.広告効果改善のための指標を見える化できる
コンバージョンを測定すると、単にコンバージョン数だけでなく、広告のクリック数に対して、どれだけのコンバージョンに至ったのかを知る目安「CVR(Conversion Rate)」を把握できます。
CVRは「コンバージョン率」とも呼ばれ、広告のクリック数やサイト訪問者数に対して、どの程度の割合でコンバージョンを達成したのかを示す数値です。
CVRは以下の計算式で計算されます。
CVR = コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100
【例】
Yahoo!広告から5人の新規顧客を獲得でき、広告のクリック数が100回であった場合、CVRは5%となる。
何らかの広告の改善をした際には、CVRの変化を確認することで、改善に効果があったのかを確認できるでしょう。
また、コンバージョン数にはCVRだけでなく、広告の「CTR(Click Through Rate)=クリック率」などの他の指標も大きく関係します。
他の指標と比較して、どの箇所をどう改善すべきかを考えるためにも、コンバージョンを測定してCVRやCPAを算出することは欠かせない。
Yahoo!広告に限らず、広告運用においてコンバージョン測定は必須事項ですので、ぜひ設定をしてみてください。
2-3.自動入札を利用できる
コンバージョンを測定することで、Yahoo!広告の検索広告で「自動入札」を利用できるようになります。
自動入札とは:
広告掲載の目的に応じて、入札価格が自動的に調整される機能。
「コンバージョン数の最大化」の自動入札タイプを選択することで、予算内でできるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように、入札価格が自動調整されます。
自動入札の利用は、CPAやCVRを改善するために有効な手段です。
ただし、調整はコンバージョン数のデータに基づいてリアルタイムで行われるため、コンバージョン測定の設定が欠かせません。
Yahoo!広告の運用を自動化していくためにも、コンバージョン測定が必要なのです。
3.Yahoo!広告のコンバージョン測定タグとは
Yahoo!広告のコンバージョンを測定するためには「コンバージョン測定タグ」をWebサイトに設置する必要があります。
コンバージョン測定タグとは:
ユーザーを見分けるための目印のようなもの。特定のページにタグを設置しておくことで、そのページを何人のユーザーが訪れたのか、把握できるようになる。
例えば、商品の販売を目的とする広告であれば、商品の購入後に表示される「サンキューページ」にタグを設置しておくと良いでしょう。
こうすることで購入者の数、つまりコンバージョン数が確認できるようになるのです。
それでは、具体的なコンバージョン測定タグの設置方法を次章で解説します。
4.Yahoo!広告のコンバージョン測定タグの設置方法
Yahoo!広告のコンバージョン測定タグを設置する際には、2つの方法があります。
以下2つのどちらかを選んで、設置を行いましょう。
- 直接設置する方法
- Googleタグマネージャーを利用する方法
どちらでも、途中までの手順は共通しています。具体的な手順を解説していきましょう。
なお、Yahoo!広告のアカウントを所有している前提で説明していきますが、未所有の場合には以下より登録を進めてください。
4-1.コンバージョン測定タグの取得方法
ここでは、コンバージョン測定タグの取得方法について解説します。
- 手順① コンバージョン測定の立ち上げ
Yahoo!広告の広告管理ツールを立ち上げ [ツール] タブの矢印(▼)をクリックし、プルダウンメニューから [コンバージョン測定] をクリックしてください。 - 手順② コンバージョン測定の新規設定
[コンバージョン設定] タブを選択し [コンバージョン測定の新規設定] をクリックします。 - 手順③ コンバージョンの概要の設定
コンバージョン設定の新規設定画面が表示されます。任意で [コンバージョン名] を設定し [コンバージョン種別] は [ウェブページ] を選択してください。[コンバージョン測定の目的] は以下5つの中から選択できます
-
- 購入/販売
- お申し込み
- 販売促進
- 主要なページの閲覧
その他
広告の目的に合ったものを選びましょう。詳細については以下「コンバージョン設定の目的について」をご確認ください。
-
- 手順④ コンバージョンの設定情報の入力
続いて [コンバージョンの設定情報] を入力しましょう。[測定方法] では [初回のみ] もしくは [毎回] を選択します。同一のブラウザーから広告を何度もクリックされた場合、最初のクリックのみをカウントしたい場合は [初回のみ] を、すべてカウントしたい場合は [毎回] を選択。
「自動入札への利用」は、必要に応じて [する] と [しない] のどちらかを選択します。特にこだわりがなければ [する] を選んでおけば問題ありません。
[計測期間] では、広告がクリックされてからどのくらいの期間コンバージョンを計測するかを設定します。
【例】
30日に設定しておくと、広告をクリックしたユーザーがすぐに商品の購入をしなかったとしても、30日後まではコンバージョンを計測できる。どう設定すべきか迷う場合は、最大の「90」日にしておくと良いでしょう。
[1コンバージョンあたりの価値] を設定しておくと、売上金額をレポートで確認できるようになります。任意の設定項目なので、空欄のままでもかまいません。
入力を終えたら画面下部の [保存してタグを取得] をクリックしてください。
- 手順⑤ タグを表示させる
[コンバージョンの詳細] 画面が表示されたら [コンバージョン測定タグ] の欄にある [タグを表示] をクリックします。 - 手順⑥ サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグの取得
コンバージョン測定タグには「リニューアル版」と「従来版」があり、リニューアル版にはブラウザーなどの環境の影響を受けにくいというメリットがあります。特にこだわりがない限り、最初に表示されるリニューアル版のまま設定を進めましょう。[コンバージョン測定補完機能タグを利用しますか?] の項目では [利用する] と [使用しない] を選択できます。ブラウザーのセキュリティ機能強化の影響などにより、コンバージョンを測定できないことを避けるために [利用する] を選ぶのがおすすめ。
詳細については以下「コンバージョン測定の補完機能について」をご確認ください。
そして、上図の [ソースコードをクリップボードにコピー] をクリックします。
これで「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」が取得できました。
コピーしたソースコードは、メモ帳などに貼り付けて保管しておきましょう。
- 手順⑦ コンバージョン測定タグの取得
続いて画面を下にスクロールして [コンバージョン測定タグ] の項目を表示させます。上図の [ソースコードをクリップボードにコピー] をクリックしてください。取得した「コンバージョン測定タグ」も、メモ帳などに貼り付けて保管しておきましょう。ここまでが共通の手順です。
ここからは「タグを直接設置する」「Googleタグマネージャーを利用する」この2つの方法について、順番に解説します。
どちらの方法を選んでもコンバージョンダグを設置できますが、タグを直接設置する場合は、自社でHTMLファイルを修正する必要があります。
4-2.タグを直接設置する方法
タグを直接設置する場合は、取得した2つのタグのソースコードを順番に自社サイトに設置していきましょう。
まず取得した「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」のソースコードを自社の「Webサイト内の全ページのタグ開始直後」に設置してください。
次に「コンバージョン測定タグ」のソースコードを「サンキューページ」などに追加します。
その際の挿入位置は「設置済みのサイトジェネラルタグより後(内も可)」または「コンバージョンアクションのタイミング」です。
HTMLファイルを編集することに慣れているのであれば、直接設置する方法を選んでも良いでしょう。
4-3.Googleタグマネージャーを利用する方法
Googleタグマネージャー(GTM)とは:
Googleが無料で提供しているタグ管理ツール。
GTMは初期設定の手間こそかかりますが、一度設定しておけば、煩雑なタグ管理を一括で行えます。
特にHTMLファイルの編集に慣れていない初心者の方には、GTMの利用をおすすめします。
なお、GTMのアカウントを所有していない場合は、以下の手順でアカウントを作成しましょう。
- GTMのオフィシャルサイトにある [無料で利用する] をクリック
- [アカウント設定] [コンテナのセットアップ] [ターゲットプラットフォーム] を入力
- [作成] をクリック
- 利用規約に同意
- 案内にしたがって、表示されたソースコードを自社サイト全体のHTMLファイル内にペースト
GTMを導入できたら、具体的なコンバージョン測定タグの設置方法を見ていきましょう。
- 手順① GTMを立ち上げて新しいタグを作成
GTMを立ち上げて [新しいタグ] を選択します。 - 手順② 「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」を設置
タグに「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」と名前を設定し、タグタイプのうち [カスタムHTML] をクリックしてください。
取得した「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」のソースコードをカスタムHTML上にペーストします。
トリガーとして [ページビュー] で [All Pages] を設定して、画面右上の [保存] をクリックしてください。 - 手順③ 「コンバージョン測定タグ」を設置
再びトップページから [新しいタグ] を選択します。タグの名前を「コンバージョン測定タグ」と設定し、タグタイプのうち [カスタムHTML] をクリックしてください。
取得した「コンバージョン測定タグ」のソースコードをカスタムHTML上にペーストします。その後、カスタムHTMLの下部にある [詳細設定] をクリックしてください。
[タグの順序付け] をクリックして詳細を表示させて [コンバージョン測定タグが発行する前にタグを配信] にチェックを入れます。[設定タグ] でさきほど設定したタグである「サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ」を選択しましょう。
これでタグが働く順番を正しく設定できました。
タグのトリガー設定では画面右上の [+] をクリックして、新しいトリガーを作成します。
トリガーを「サンクスページ」と名付け、トリガータイプは [ページビュー] を選択してください。
[一部のページビュー] を選択して [Click URL] を選び、URLの指定条件として [含む] [等しい] などから使用したいものを選択します。その後、サンキューページのURLを入力し、画面右上の [保存] をクリックしてください。
最後に、作成した「サンクスページ」をタグのトリガーとして設定して、画面右上の [保存] をクリックしましょう。これでGTMを利用したコンバージョン測定タグの設置が完了しました。
5.Yahoo!広告でのコンバージョンの確認方法
コンバージョン測定タグの設置が完了すれば、コンバージョンの測定が開始されます。
コンバージョンの確認は、広告管理ツール内の以下のいずれかのタブから行いましょう。
- キャンペーン管理
- レポート
- ツール
「キャンペーン管理」では、キャンペーンや広告グループなどの単位ごとに、コンバージョン数を把握できます。
「レポート」では、コンバージョン以外の表示項目を設定したうえで、指定した期間のデータをレポート形式で閲覧できる点が便利です。
また「ツール」では、設置したコンバージョン測定タグごとのデータを確認できます。
広告管理ツールのタブごとの特徴を理解して、欲しい情報をすぐにチェックできるようにしておきましょう。
6.まとめ
Yahoo!広告の費用対効果を改善するためには、コンバージョン設定を行って、広告効果に関わる指標を見える化することが大切です。
コンバージョンを測定するには、Yahoo!広告の広告管理ツールでコンバージョン測定タグを取得したうえで、自社サイトに設置する必要があります。
設置する際にはサイトに「直接設置する」方法もありますが、初心者の方には「Googleタグマネージャーを利用する」方法がおすすめです。
コンバージョン設定を済ませてから広告運用を行うことで、Yahoo!広告の費用対効果を高めましょう。
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