Yahoo!広告APIの申し込みから利用までの流れを分かりやすく解説
Yahoo!(ヤフー)広告をAPI連携で運用・管理をしたいとお考えではないでしょうか。
Yahoo!広告APIを活用すれば、複数広告のアカウント一括管理やレポートのグラフィカル化など、有料広告管理ツールの機能を利用できるようになります。
しかし、Yahoo!広告APIの利用には、申し込みからアプリケーションの登録など複雑な手続きが必要です。
本記事では、まずはAPIの仕組みを解説したのち、Yahoo!広告APIの申し込みから利用までの流れを解説します。
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目次
1.そもそもAPIとは?
APIとは:
ソフトウェアやアプリケーションの一部機能を別のサービスと連携させる仕組み。
APIを活用すれば、他社の高度な機能を自社サービスに取り込めるため、低コストかつ迅速に機能の実装ができます。
現在は多くのビジネスがAPIを活用して、サービスを展開しています。身近な例が、Webサービスのログイン設定です。
【例】
多くのWebサービスが、GoogleやFacebookなどのアカウントでログインできる機能を提供している。
↓
これはAPI連携により、GoogleやFacebookからユーザー情報を引っ張ってきている。
Yahoo!広告の場合は、デベロッパーが開発するアプリケーションとYahoo!広告システムを連携させられます。
2.Yahoo!広告APIでできること
それでは、Yahoo広告とAPI連携をすれば何ができるのでしょうか。Yahoo!広告とAPI連携をすることで、広告運用の効率化ができます。
【例】
Yahoo!広告はGoogle 広告やFacebook広告とは異なり、データを出力するためには、明示的なレポート登録が必要。
↓
Yahoo!広告APIとGoogle Spreadsheetを連携させれば、Yahoo!広告のデータを自動的にスプレッドシートに出力できる。
↓
さらに、Google 広告やFacebook広告もGoogle Spreadsheetと連携させることで、複数の広告パフォーマンスをまとめて確認できるようになる。
つまり、一般的な広告管理ツールの機能を、コストをかけずに実装できるのです。
その他にも、Yahoo!広告とAPI連携をすれば、下記の機能を利用できます。
- 複数アカウント管理の効率化
- パフォーマンスレポートのグラフィカル表示
- 広告掲載結果をさまざまなフォーマットでダウンロード
Yahoo!広告によれば、全体の7割以上がAPIを利用して運用しています。
次項からは、Yahoo!広告API申し込みから利用までの流れを解説します。
3.Yahoo!広告API利用の流れ①:Yahoo!広告APIの申し込み
Yahoo!広告APIを利用するためには、申し込みをしなければいけません。ここからは、Yahoo!広告APIの申し込み手順を解説します。
3-1.必要なものを準備
Yahoo!広告APIを利用するためには、法人管理権限を持つビジネスIDが必要です。
ビジネスIDを持っていない場合、まずは「Yahoo!広告 お申し込みフォーム」よりYahoo!広告に申し込みましょう。
3-2.必要情報を入力
法人管理権限を持つビジネスIDでログインしたら、「Yahoo!広告 API お申し込みフォーム」より申し込みをします。
申し込みの際は、以下のメニューより該当する契約種別を選択する必要があります。
- Yahoo!広告正規代理店:Yahoo!広告の正規代理店として契約中
- ツールプロバイダー:APIでツールを開発している(開発予定を含む)
- 運用代行:他社のYahoo!広告を運用中(運用する予定を含む)
- 広告主:他の種別に該当しないYahoo!広告の利用者
APIへの申し込みが完了したら、ビジネスIDのメールアドレスに「【Yahoo!広告 API】登録完了のお知らせ」というメールが届きます。
下記のいずれかに該当する場合は、審査に通りません。
- 過去にYahoo!広告でガイドライン違反を指摘されている
- 同じ企業内で既にYahoo!広告 APIの申し込みをしている
4.Yahoo!広告API利用の流れ②:アプリケーション登録
Yahoo!広告のAPIを利用する準備ができたら、まずはアプリケーションに登録しましょう。以下では、アプリケーション登録手順を解説します。
4-1.Yahoo!広告 API管理ツールを開く
Yahoo!広告 API管理ツールの管理権限を持つビジネスIDでログインし、「Yahoo!広告 API管理ツール」を開きます。
アプリケーション一覧画面が開いたら、[登録アプリケーション] を選択。
登録アプリケーション画面で [登録] をクリック。
下記項目を入力して、アプリケーションの登録をします。
- アプリケーション名:アプリケーションの名称
- アプリケーションの説明:アプリケーションの機能や特徴を記載
- リダイレクトURL:アプリケーションのユーザーに表示される認証完了ページなどにリダイレクトするURL
アプリケーションの開発前で、まだURLを保有していない場合は、リダイレクトURLに「oob」と入力します。
必要項目を入力したら、入力内容を確認して、 [登録] をクリックして完了です。
アプリケーション一覧を開き、登録したアプリケーションの「クライアントID」と「クライアントシークレット」をメモして、次のステップ「APIコールへの実施」に進みます。
5.Yahoo!広告API利用の流れ③:APIコールの実施
APIコールを実施する目的は、Yahoo!広告APIに実際にリクエストし、正常なレスポンスが返ってくるかを確認するためです。
以下では、APIコール実施の手順を解説します。
5-1.事前知識
APIコールを利用する際は、エンドポイントと各パラメータを設定しなければいけません。以下が、エンドポイントと各パラメータの一覧です。
【エンドポイント】
種類 | URI |
---|---|
認可API | https://biz-oauth.yahoo.co.jp/oauth |
検索広告API | https://ads-search.yahooapis.jp/api |
ディスプレイ広告API | https://ads-display.yahooapis.jp/api |
【パラメータ】
種類 | 概要 |
---|---|
client_id | 登録済みアプリケーションで確認可能。「&client_id=」と書かれた部分に入力 |
client_secret | 登録済みアプリケーションで確認可能。「&client_secret=」と書かれた部分に入力 |
redirect_uri | アプリケーション登録時に入力したリダイレクトURL |
code | 認可コード |
access_token | アクセストークン |
refresh_token | リフレッシュトークン |
state | 認可リクエストの送信時に設定できるパラメータ。第三者に判別されない文字列を設定 |
5-2.認証画面へリダイレクト
アプリケーション利用者の許可を得るため、認証画面へのリダイレクトを行います。エンドポイントのパラメータに、クライアントIDとシークレットIDを設定しましょう。
また、stateパラメータを指定し、セキュリティを高めることが推奨されています。
5-3.承認をクリック
アプリケーションの利用者がYahoo! JAPANビジネスIDでログインすると、認証画面が表示されます。
利用者は [承認] をクリックしましょう。
リダイレクトURLにリダイレクトされ、認可コード(code)が付与されます。認可コードは10分で失効するため、失効した場合は再取得しましょう。
5-4.アクセストークンとリフレッシュトークンの取得
認可コードを使い、認可APIへリクエスト送信をします。
下記項目をパラメータに設定しましょう。
- クライアントID
- クライアントシークレット
- リダイレクトURI
- 認可コード
すると、アクセストークンとリフレッシュトークンがレスポンスされるため、それぞれをメモします。
アクセストークンは取得から1時間経過すると無効になります。無効になるたびに、リフレッシュトークンで新しいアクセストークンを発行しましょう。
その後、例えばGoogle Spreadsheetより「拡張機能→Apps Script」の順にGoogle Apps Scriptを開き、コードを作成するとします。
そうすれば、Yahoo!広告の運用データを自動でSpreadsheetに取得できるようになります。
6.まとめ
Yahoo!広告をAPI連携すれば、複数アカウントやレポート管理などの効率化を行えます。
API連携は、自前開発のシステムと行えれば、サードパーティーツールとも対応しています。スピーディーな広告パフォーマンスの分析と改善につながるため、積極的にAPIを活用しましょう。
しかし、Yahoo!広告のAPI連携は情報ソースが少ないうえ、自社で開発するのは難しい場合もあります。その際は、外部企業やYahoo!広告テクノロジーパートナーに協力を依頼しましょう。
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