コラム

【悩み解決】Google 広告の始め方と効果的な運用方法とは?インハウスにも役立ちます

Google 広告 広告運用
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これまでは実店舗中心の販促やオフライン広告などを実施してきたけれど、今後ネット集客を加速するためにWeb広告を検討している方も多いのではないでしょうか。

Web広告は、マス広告をはじめとするオフライン広告と比較して、費用を抑えて出稿できる点や効果測定が容易であることから、新たに導入する企業も増えています。

本記事では、Web広告のなかでもGoogle 広告を検討中のマーケティング担当者向けに、インハウスでも役立つGoogle 広告の始め方を解説します。

また、効果的にGoogle 広告を運用するための基本的なポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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1.Google 広告とは

出典:Google広告

Google 広告(旧Google Adwords)とは:
世界最大規模の検索エンジンを展開するGoogleが提供するWeb広告サービス。広告主は、Googleの検索結果やGoogleが連携する広告ネットワーク上に広告を出稿、掲載することができる。

Google 広告には、検索結果に表示する「検索キャンペーン」やディスプレイ広告として出稿できる「ディスプレイキャンペーン」など、さまざまなキャンペーンが用意されています。

しかし、どれが自社に合うのかが分からず最適な広告効果を得られないという場合も考えられるため、プロダクトの選定などGoogle 広告に関する最低限の基礎知識は習得しましょう。

2.Google 広告の特徴


Google 広告の基礎知識を習得する前に、Google 広告の基本的な特徴について整理する必要があります。

2-1.低予算でスタートできる

Google 広告で費用が発生するのは、「広告をクリックしたとき」「Webサイトへの訪問時」「問い合わせが発生した場合」「広告が一定数表示された場合」のみです。

これらの課金方式をまとめると以下の通りです。

Google 広告の課金方式 特徴 費用相場
クリック課金型(CPC) ユーザーが広告をクリックして初めて広告料が発生します。ユーザーが広告を視認しても、クリックしない限り料金は発生しません。 50〜100円程度/クリック
インプレッション課金型(CPM) 広告がユーザーに表示された回数によって広告料が決まります。基本的には、広告表示1,000回あたりで課金されます。 10〜500円程度/1,000imp
コンバージョン課金型 1件のコンバージョンに対して、任意の金額を設定できる料金形態です。広告をクリックしても、コンバージョンが発生しない限り広告費はかかりません。 10〜500円程度/1,000imp

Google 広告には最低出稿金額などは設定されておらず、予算に合わせて出稿できる点がメリットです。

ただし、リスティング広告、ディスプレイ広告など、出稿する広告種別やキーワードなどによっては予算が高騰する可能性もあるため、最低でも月数万円の予算は必要でしょう。

もちろん事業規模によっても異なりますが、月平均で30万円前後の予算が組めれば、より集客効果が期待できるのではないでしょうか。

Google 広告の費用について、さらに詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

【初心者向け】Google 広告にかかる費用と相場を種類別に解説

2-2.ターゲットの絞り込みがしやすい

広告費を抑えてリーズナブルに広告を出稿しても、自社がターゲットとするユーザーに広告が届かなくては意味がありません。

例えば、従来主流であったマス広告では、多くの顧客にリーチできる反面、特定のターゲット層を絞り込むのが難しいという側面がありました。

しかし、Web広告であれば、ターゲット層の地域、年齢、性別、端末の種類、ライフスタイル、趣味といったユーザー属性に合わせたターゲティングが可能です。

そのため、少ない費用でも確実に自社が想定するターゲット層へ広告を届けられます。

Google 広告のターゲティングについて、さらに詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。

初心者向け!Google 広告のターゲティングの種類や注意点を解説

2-3.効果測定もしやすい

Google 広告を利用すると効果測定も容易です。

具体的には、リスティング広告の場合であれば表示回数やクリック数をリアルタイムで確認できるため、出稿した広告のクリック率はどのくらいかを都度把握できます。

また、以下のように算出することで、広告1クリックあたりの広告掲載料金も確認できます。

広告費 ÷ その広告で獲得したクリック数 = CPC(Cost Per Click)

さらに同じくGoogleが提供する「Google アナリティクス」と連動すれば、リスティング広告やディスプレイ広告など広告種別の流入経路が明確になり、詳細な測定が可能です。

このように、Google 広告を利用すれば、マス広告では実現しにくい踏み込んだ効果測定が可能になります。

Google Analyticsとは?デジタルマーケティング戦略に欠かせないツールを解説

3.Google 広告の種類

ここまでGoogle 広告の特徴をおさらいしました。ここからは、Google 広告の種類について思考を整理していきましょう。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告(GDN)
  • 動画広告
  • アプリキャンペーン
  • ショッピング広告

それでは、1つずつ解説していきます。

3-1.リスティング広告

出典:Google

リスティング広告とは:
ユーザーがGoogleの検索エンジンで検索をした際に検索結果の上部や下部に表示されるテキストベースの広告のこと。

上の画像の赤枠で囲った「広告」と記載された部分が、リスティング広告であり、ユーザーの検索キーワードに連動して表示されます。

主に商品やサービスを認知している顕在ユーザーが対象の広告種別であり、自社商品やサービスに知名度があれば指名検索も獲得できます。

ユーザーが検索したキーワードと連動しているため、比較的クリックされやすく、最低出稿金額の設定もないため、低予算でスタートできるのがメリット。

課金方式は、「クリック課金型」であり、クリックされなければ広告費用は発生しません。

運用費用は、月20万円ほどが目安です。

なお、リスティング広告はGoogleだけでなく、Yahoo! JAPANでも提供しています。以下の記事を参考にしてください。

【入門】リスティング広告とは?初心者でも理解できる仕組みや費用、メリットを徹底解説!

3-2.ディスプレイ広告(GDN)

出典:livedoor NEWS

ディスプレイ広告とは:
Googleが提携するメディア内に画像や動画で表示される広告のこと。

例えば、上の画像のように提携先であるライブドアニュースであれば、画面の右側赤枠部分がディスプレイ広告に該当します。

リスティング広告のようにテキストベースではなく、画像や動画を用いた広告ですので、視覚へダイレクトに商品やサービスの魅力を伝えられます。

つまり、ターゲットユーザーの興味関心に訴求しやすく、潜在層へのアプローチや自社の認知度アップに効果的です。

一方で、リスティング広告のように検索ニーズと紐づいているわけではないため、多くのユーザーに訴求できる反面、コンバージョン率が低くなる傾向にあります。

可能であれば、リスティング広告とディスプレイ広告をターゲット層に応じて使い分けるなどの対策も必要でしょう。

ディスプレイ広告の課金方式は、以下3種類から選択可能です。

  • クリック課金型:50〜100円程度/クリック
  • インプレッション課金型:10〜500円程度/1,000imp
  • コンバージョン課金型:運用している広告の5倍程度

事業規模などによって月の予算は異なるものの、20〜50万円程度の予算を目安にしてみてください。

なお、ディスプレイ広告はGoogleだけでなく、Yahoo! JAPANでも提供しています。以下の記事を参考にしてください。

ディスプレイ広告とは?リスティング広告とうまく使い分けて効果を出す!

3-3.動画広告

出典:YouTube

動画広告とは:
YouTube広告の動画視聴前後、関連動画部分に表示される広告種別のこと。

テキストベースのリスティング広告や画像ベースのディスプレイ広告と比較し、動画形式で広告が表示されるため、自社商品の魅力をよりユーザーに伝えられます。

一度に多くの情報を伝えられる点が最大のメリットで、潜在ユーザーへのアプローチだけでなく、自社のブランディングにもつなげられます。

一方で、広告運用費用とは別に動画製作費が別途必要となり、その他の広告クリエイティブと比較し制作費用が高くなる傾向です。

時間と費用がかかりやすいため、迅速な集客を期待したいのであれば、その他の広告種別を選択する必要があります。

動画広告の課金方式については、クリック課金またはインプレッション課金となります。

月の費用としては、20万円程度を目安にすると良いでしょう。

動画広告への理解をさらに深めたい方は、以下記事を参考にしてください。

【動画広告の基礎知識】広告や配信先の種類、効果測定方法までまとめて解説

3-4.アプリキャンペーン

出典:Google

アプリキャンペーンとは:
Googleの検索結果やGoogle Playなどへ、アプリのインストールを促す広告のこと。

Googleの検索結果のみならず、Google PlayやYouTubeなど複数媒体への配信を1つの設定で完了できる点が最大のメリットになります。

ただし、キーワードごとのコンバージョンについては、キーワード単位でデータを取得できないため精緻な効果測定が難しいという側面もあります。

アプリキャンペーンは、クリック課金型を採用しており、1クリックあたり50〜100円程度が目安です。

月の広告予算としては、20万円程度をみておくと良いでしょう。

アプリ広告についての基礎知識は、以下記事を参考にしてください。

アプリ広告とは〜特徴と広告効果を高めるポイントを解説〜

3-5.ショッピング広告

出典:Google

ショッピング広告とは:
Google検索の検索結果に基づいて表示される検索連動型広告のこと。ユーザーが検索したキーワードと連動して、広告が自動で最適化され「商品画像」「商品名」「価格」「送料」などの関連情報が表示される。

広告掲載枠は、検索結果上部の「すべて」のほか、「画像」「ショッピング」の検索結果にも表示され、視認性も良く、顕在ユーザーにアプローチできます。

ショッピング広告は、幅広いカテゴリーで利用可能ですが、その中でも家具やインテリア、アパレルなど画像での魅力が伝わりやすいので、自社商品に合わせて検討してください。

なお、ショッピング広告のメリットとしては、ユーザーの検索ニーズとマッチした広告が画像つきで表示されるため、クリック率やコンバージョン率が高まることです。

一方で、広告を掲載するためには、「商品データの作成が必要」など、一定の工数がかかります。

また、ショッピング広告には、広告掲載が禁止されている商品も存在しますので、出稿前には要件を確認しましょう。

課金方式は、クリック課金型で、1クリックあたり50〜100円が目安です。

月額費用については、20万円前後を予算としてスタートすると良いでしょう。

Googleショッピング広告について、さらに詳しく知りたい方は、以下記事を参考にしてください。

Googleショッピング広告とは?商品フィードの作成方法から運用のポイントまで詳しく解説
参考:ショッピング広告のポリシー|Google Merchant Center ヘルプ

 

4.Google 広告の始め方を簡潔に解説

Google 広告の概要、特徴、種類を把握できたかと思いますので、実際にどのように広告運用をスタートすればよいのか、始め方をご紹介します。

広告運用が初めての方にも分かりやすく解説しますので、参考にしてください。

4-1.アカウントの作成

出典:Google広告

Google 広告ご利用ガイド」を参考に、Google 広告のアカウントを作成するところからスタートしましょう。

4-2.コンバージョンの設定


アカウントを作成したら、まず「コンバージョンの設定」を行います。

コンバージョンとは:
Google 広告を出稿することで到達したい成果地点のこと。

「販売促進」や「見込み顧客の獲得」、「売り上げの向上」など、自社が最終目的に設定するコンバージョンを決めてください。

ここでは、仮に「販売促進」を目標に設定します。

4-3.広告種別を決定しキャンペーンを作成


次に、訴求したい広告種別を決定します。今回はリスティング広告での出稿を検討していると仮定して [検索キャンペーン] を選択。

なお、キャンペーンとは、広告グループをまとめて予算管理をするために重要な役割を担います。

複数の広告を運用する場合には、キャンペーンも分けて作成し、1日の予算配分を詳細に設定しましょう。

4-4.広告グループを作成

キャンペーンを作成したら、次に広告グループを作成します。

広告グループとは、キャンペーンの直下に作られ、広告とキーワードをまとめる箱のような役割を担います。

【例】
「ワイン」というキャンペーンを作るのであれば、広告グループには「赤ワイン」というグループを作り、広告グループ内には「赤ワイン 通販 おすすめ」などのキーワードを登録する。

このように広告グループを作成することで、広告グループごとに広告内容を設定可能です。

4-5.広告の入稿


作成した広告グループに、見出しや説明文、画像、動画などを入稿します。上の画像は、リスティング広告の設定ですので、テキスト情報のみです。

ユーザーのクリック率を高めるためにも、入力必須部分以外についても、状況に応じて上手く活用することが重要です。

4-6.ターゲティング

Google 広告は精緻なターゲティングが可能です。自社商品やサービスとの相性から、ユーザーの年齢や性別、趣味、配信先など適切なターゲティングを設定しましょう。

リスティング広告の場合、どのキーワードに広告を配信するかキーワードの入力も行います。

4-7.Googleの審査

最後にGoogleの審査を受ける必要性があります。この審査を通過すれば、無事広告が配信されます。審査落ちした場合でも不備を修正し、再度審査を申請すれば問題ありません。

今回はGoogle 広告の始め方について、その流れを知っていただくために簡単に紹介しました。

詳しいGoogle 広告の設定方法については、以下記事を参考にしてください。

初めての方向け!Google 広告の設定方法を基礎から解説

5.Google 広告の効果的な運用方法

Google 広告のおおまかな始め方を理解できたところで、効果的な運用方法についてみていきましょう。

5-1.自社に適したターゲットを選定

どんなに魅力的なクリエイティブを作成しても、自社が狙うべきターゲットに広告が届かなくては意味がありません。

例えば、誰もが検索するビッグキーワードのみで出稿してしまうと、競合他社が非常に多く、広告予算が高騰、結果的には広告出稿回数が激減します。

ビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードなど、どのキーワードを組み合わせて流入を狙うのか、検索ボリュームとの兼ね合いも判断する必要があります。

また、ターゲットに合わせて広告をより魅力的に訴求できるよう、広告文を見直すことも重要です。

「お試し」「申し込み」「見積もり」といった、ユーザーのアクションを促すフレーズを挿入するなど、工夫をしてください。

【作成例付き】リスティング広告でクリックされる広告文を作るポイント10選

5-2.PDCAサイクルを回し続ける

Google 広告の運用は、広告を出稿して終了ではありません。

運用段階に移行すると、必ず以下のような課題が生まれます。

  • 広告表示回数が伸びない
  • クリック率が低下している
  • コンバージョンにつながらない
  • 広告費用が高騰している

例えば、広告表示回数が思うように伸びない場合は、クリック率やコンバージョン率が良好なキーワードと類似しているキーワードを追加するなど、常に改善策を模索しましょう。

PDCAサイクルを回し続けることで、徐々に理想とするコンバージョンにつながります。

課題から考える!リスティング広告の改善ポイント4選【保存版】

5-3.インハウス運用支援を利用してみる

いざGoogle 広告を自社で運用してみると、思わぬ壁にぶつかり、広告効果を最大化できないといった課題が生まれます。

また、広告運用代行を検討しても、代理店によっては最低出稿金額を提示されることが多く、予算によっては依頼できないというジレンマも発生します。

このような場合には、広告運用代行のインハウス支援やコンサルティングにも対応してくれる広告代理店へ依頼するのも良い方法です。

どうしても壁にぶつかってしまったら、アカウントの設定方法やキーワードの見直し、分析・改善法についてレクチャーしてもらいましょう。

6.まとめ

本記事では、Google 広告の効果的な運用、始め方について新たに導入を検討している担当者向けに、以下の内容をご紹介しました。

  • Google 広告とは
  • Google 広告の特徴
  • Google 広告の種類
  • Google 広告の始め方
  • Google 広告の効果的な運用方法

Google 広告は、自社にマッチする広告種別やターゲティング、キーワードを決定し、PDCAサイクルを回し続けることで、費用対効果を高めた運用が可能です。

これまでWeb広告を出稿してこなかった担当者様も、これを機にぜひ検討してみてください。

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アドフレックス編集部

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