リスティング広告でLPが必要な理由 ! 作成手順やポイントも解説
広告主が自由に予算を設定でき、多くの顕在顧客にアプローチできるリスティング広告は、強力な集客チャネルの1つです。
しかし、単にリスティング広告を運用するだけでは、購入や問い合わせなどの成果にはつながりません。リスティング広告の役割は、あくまでも集客であり、集めた顧客の購買意欲の醸成を担うのはLP(ランディングページ)となります。
リスティング広告用のLPを作成すれば、コンバージョン率を大幅に高め、ビジネスを急成長させることも可能です。
本記事では、リスティング広告にLPが必要な理由や基本の作成手順、LP作成のベストプラクティスなどを解説します。
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目次
1.リスティング広告におけるLPとは?
LP(Landing Page:ランディングページ)とは:
リスティング広告や検索結果からユーザーが最初に訪問するページのこと。
リスティング広告におけるLPの目的とは、訪問者が購入や問い合わせ、メールマガジンへの登録などスムーズなコンバージョンへ移行できるように「購買意欲の醸成」を促すことです。
2.リスティング広告運用でLPが必要な理由
それでは、なぜリスティング広告の運用でLPが必要なのでしょうか。実はすでに公開されている既存のWebページをリンク先に指定することも可能です。
しかし、あえてリスティング広告専用のLPを作成することには、非常に大きな意味があります。
具体的には、専門のLPを作成することで下記2つの効果を見込めます。
- 高いコンバージョン率の実現
- 広告品質の向上
以下では、2つの理由について解説します。
2-1.高いコンバージョン率を実現できる
さまざまな調査によって、リスティング広告の専用LPは、通常のWebページよりも高いコンバージョン率に貢献すると判明しています。
【例】
海外企業Unbounceの調査によると、専用LPは通常のホームページよりも平均65%も高いコンバージョンを実現している。
また、Leadpagesの調査によると、通常のホームページのコンバージョン率が1~3%なのに対し、専用LPは8~20%と非常に高い傾向が確認されたとのことです。
リスティング広告の専用LPが高いコンバージョン率に貢献する理由は、商材に興味を持ったターゲットのために特化したWebページだから。
例えば、ビタミンCサプリメントのリスティング広告をクリックした場合に、サプリメントの商品一覧ページに遷移したらいかがでしょうか。
多くの方は、ビタミンCに特化したサプリメントが気になってクリックしたのに、サプリ一覧が表示されたら、どこにお目当てのサプリがあるか分からず、すぐにサイトを離脱するでしょう。
一方、ビタミンCサプリメントの詳細を紹介しているLPが表示されたら、そのまま読み続け、購入へと進むのではないでしょうか。
リスティング広告をクリックしたユーザーが求めるのは、広告の詳細についてです。広告と関連性の低いページを表示すれば、ユーザーはすぐに離脱し、クリック費用だけが発生することを理解しましょう。
このような理由から、リスティング広告には出稿した広告と親和性の高いLPが必要であり、そのようなWebページを用意することで、見込み顧客の購買意欲を刺激します。
2-2.広告品質の向上
リスティング広告の掲載順位は、上限入札額と広告品質のかけ合わせで決まります。予算に限りがある企業でも、広告品質を高めれば、リスティング広告を配信できるチャンスは十分にあるのです。
広告品質は、検索キーワードと広告の関連性や推定クリック率、そしてLPでのユーザーエクスペリエンスなどで決まります。
GoogleとYahoo!共に、広告の遷移先についても広告品質の評価指標として、重要視している。
遷移先を広告と関連性の低いページに設定していたら、広告品質が下がり、配信機会の損失やクリック単価の高騰などにつながります。
見方を変えれば、専用のLPを作成すれば、広告との親和性が高まることで広告品質が向上し、クリック単価の低下やコンバージョン率の向上などが期待できる。
3.リスティング広告のLPを簡単に作成する3ステップ
リスティング広告の運用におけるLPの重要性を理解したところで、実際にLPを作成するステップを見ていきましょう。
LPのテンプレートや作成サービスを活用すれば、誰でも魅力的なLPを気軽に作成できます。
3-1.LPの目標を決める
まずはリスティング広告の運用目標を定めましょう。
商材を購入してもらいたいのか、資料の問い合わせをしてもらいたいのか、メールマガジンに登録してもらいたいのかでLPのデザインやコピーなどは変わります。
3-2.LPのデザインを選定する
自社や制作会社などへの依頼で、自社ニーズに合ったLPを作成するのが理想です。しかし、リソースが確保できない場合は、テンプレートの活用を検討してみてください。
LPのテンプレートは主に以下の3つです。
- HTMLテンプレート
LPの作成に必要なHTMLやCSSなどが記述されているテンプレート。カスタマイズ性が高く、わずかなコード変更でオリジナルLPを作成可能。
- WordPressテンプレート
WordPressを使用している場合、豊富なLPテンプレートを無料で活用可能。
- LP作成サービス
LP作成サービスを使えば、テキストの入力や要素のドラッグ&ドロップ操作でデザイン性の高いLPを作成可能。
カスタマイズ性は低いが、Webに関連する知識がなくとも、気軽にLPを作れるのが魅力的。
自社の雰囲気やリスティング広告運用の目的に合ったテンプレートを選びましょう。
3-3.LPを作成する
LPの目的である「購買意欲の醸成を促すこと」に意識しながら、テキストや画像/動画などを設定します。
LP作成のポイントは多々ありますが、最も重要なのがベネフィットを分かりやすく訴求すること。
見込み客がどのような悩みを抱えていて、自社製品がどのように悩みを解決するのかを、簡潔に伝えましょう。
例えば、上記画像はMA(マーケティング・オートメーション)ツールを提供するCustomerRingsのLPです。
MAツールの導入を検討している担当者のニーズは「マーケティング業務の効率化」であり、さらに掘り進めると「時間を作りたい」というニーズにたどり着きます。
この見込み客さえ気づいていないニーズを、「自動化で時間を生み出し、施策の深化に繋げるMA機能」というキャッチコピーで分かりやすく伝えているのです。
このように、自社がどのように顧客の悩みや課題を解決し、解決した結果、顧客は何を得られるのかを伝えるようにしましょう。
LPの作成については、下記記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてください。
参考記事
4.リスティング広告のLP作成におけるベストプラクティス
リスティング広告におけるLPの基本の作成手順を押さえたところで、ここからはコンバージョン率を高めるLPの作成ポイントを解説します。
4-1.広告とLPの関連性を高める
LPとは、製品の売り場のようなものです。リスティング広告を見て、商品の詳細を見に来た顧客に対しては、別の製品や自社ブランドの素晴らしさを伝えるのではなく、プロモーションした製品の詳細やメリットを伝えなければいけません。
リスティング広告とLPは一貫性のあるメッセージを伝え、広告品質とコンバージョン率を高めていく。
4-2.ペルソナを作成する
顧客の悩みや課題を把握しなければ、コンバージョン率を高めるLPは作成できません。
そこでまずは、自社製品の理想のユーザー像「ペルソナ」を作成しましょう。ペルソナとは、ターゲットとは異なり、一人の人物を想起できるまで具体的に作り上げた概念です。
ペルソナを作成することで、効果的なコピーを作成できれば、ターゲティングや広告見出しの最適化などにも反映されるでしょう。
ペルソナ作成の際は、ユーザーヒアリングやアンケート調査などで、可能な限り一次情報を集めることがおすすめ。
担当者の頭の中で作成したペルソナは、実在しない顧客像であり、施策失敗の原因につながりかねません。
一次情報の収集が困難であれば、自社や競合の事例、SNS・口コミサイトのレビュー、営業やカスタマーサクセスへのヒアリングなどが有効です。
顧客理解を深めて、良質なペルソナを作成できれば、顧客の悩みやニーズを把握できます。
4-3.信頼感を得る
著名な社会心理学者ロバート・チャルディーは、人間には他者の意見や判断に基づいて自身の行動を決定する心理「社会的証明」があると提唱しました。
例えば、Amazonや楽天で製品購入を決める際、製品レビューを見て購入を決めた経験があるのではないでしょうか。
LPにおいても、顧客の信頼感を獲得できれば、コンバージョン率が高まります。
LPで信頼感を得る主な方法は、第三者の声もしくは専門家や著名人の声を掲載することです。
多くのLPで見られるのが、製品を使った顧客の声でしょう。
出典:配配メール
また、上記LPのように「導入実績」や「顧客満足度」なども信頼感の醸成に有効です。顧客の声や実績、認定などで信頼をアピールしましょう。
4-4.ページスピードを向上させる
どれほど魅力的なコピーや画像を設定しても、LPの操作性が悪ければ、ユーザーは離脱しています。
特にページスピードの向上には注力しましょう。
Googleによると、ページの読み込み時間が1秒から3秒になると、ユーザーがページを離れる可能性が32%も高くなるそうです。
ページ速度の主な改善方法としては、画像ファイルの圧縮や余計なリダイレクトの解除、不要なプラグインの削除などが挙げられます。
また、ユーザーが必要なアクションを円滑に実行できるように、下記ポイントを実行しましょう。
- CTAなどの重要情報はページ上部に設置
- 広告やポップアップの多用を控える
- 不要なナビゲーションメニューは設置しない
4-5.テストと改善を繰り返す
LPは作成して完了ではありません。リスティング広告の運用を始めると、LP上でのユーザー行動に関するデータが蓄積されます。それらのデータを分析し、LPの最適化に注力しましょう。
また、ABテストやヒートマップツールを使えば、効率よくコンバージョン率を高める見出しやCTAの位置などを特定できますので、ぜひ参考にしてみてください。
5.まとめ
リスティング広告の役割は、あくまでも集客であり、リスティング広告単体でコンバージョン率を高めるのは困難です。
コンバージョン率を高め、ビジネスの目標を達成するためにも、広告に特化したLPを作成しましょう。最適なLPを作成できれば、大きな収益を上げられます。まずは本記事で解説したポイントに沿ってLPを作成し、運用と分析・改善を続け、LPの最適化を図ってください。
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